未熟なカメラマン さてものひとりごと

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愛媛県の梅の名所 七折梅園を訪ねて 松山市砥部町  平成31年2月23日

2019-02-25 23:46:54 | 花の名所
5年ぶりに、松山市砥部町の七折(ななおれ)梅園を訪ねました。距離的には、しまなみ海道を通る方が近いのですが、今回は片道2車線で走行でき、ストレスの少ない瀬戸大橋経由を選択しました。予定としては、七折梅園のあと、香川県の滝宮天満宮、栗林公園も訪ねる強行スケジュールです。
ということで自宅をいつもより早めの8時に出発し、途中で1回休憩をして目的地には10時45分ごろ到着しました。(井原市より221km、2時間45分)

七折梅園に近づくにつれ、山肌を白やピンクに染める、梅林が見え隠れし、なんとなく心が騒ぎます。
駐車場はどこも満車で、結局、地面が整地されていない臨時駐車場に案内させられましたが、それでも待つ事無く駐車できたのでよかったと想います。梅まつりは、2月20日から行われていて、始まったばかりでした。見ごろはもう少し先かと心配していましたが、あにはからんや、まさに見ごろでした。
山の上まで、白やピンクの梅の花が咲きほこりまるで桃源郷のようです。前回は曇り空でしたが、この日は、晴天、絶好の観梅日和となりました。
入園料300円を払って山道を進みます。道沿いには梅のほか、多くロウバイも植えられていて、両方を一度に楽しむことができます。独特の甘い香りが漂い、とても新鮮でまさに春、といった感じです。



山道から見る山並み 手前は白梅とロウバイ とてもいい香りがします


ご主人に抱かれたフレンチブルドッグのあずさちゃん、ゆるキャラよりも人気があったとか


梅まつりの会場

山道を歩くにつれて、眼下に眺望が開けてきます。途中でフレンチブルドッグを抱っこ紐で抱っこしているご夫婦に会いました。あまりにもかわいいので、写真を撮らせていただきましたが、「上の会場では、ゆるキャラよりも人気があった」とご主人はうれしそうに話してくれました。

梅まつり会場は、多くの人で、賑わっていました。梅入りのうどんや餅もあります。例のゆるキャラ(ななうめちゃん)が、観光客に愛嬌を振りまいていました。
さて、この七折梅林、梅の本数は10,000本以上(一説には16,000本)とあり、四国でも指折りの梅園です。ホームページによりますとさらに2,000本、観梅のため苗木を植えたそうで、ますます進化しており、今後が楽しみです。
四国では、他に徳島県の美郷の梅、阿川梅の里が有名のようです。九州では、八女市の谷川梅林が、約3万本とありますが、これらの多くが、生産加工用の梅であり、観梅用としては、この七折梅園が一番だと思います。



梅林を下から見上げるお決まりのカット


散策路には菜の花がいたるところに、懐かしい香りがします


上から見るまつり会場、梅に取り囲まれています


斜面には紅梅、白梅が整然と植えられています


梅園を一望できる


ファミリーでしょうか。


気持ちのよい散策路です


菜の花とのコラボです


下から見上げる紅白梅


梅の木のトンネルです


斜面の中に作られた散策路



展望台から見る梅園


展望台から見る散策路


まさに桃源郷です


まつり会場を眼下に見下ろす


紅梅のアップ


白梅のアップ


駐車場も満開の紅白梅に囲まれています


売店 七折小梅の加工品を販売しています

遊歩道周辺には、菜の花もたくさん咲いていて梅とのコラボも楽しめます。菜の花の香りにどこか懐かしさを感じて思わず深呼吸をしてしまいます。写真は何枚撮ってもきりがありませんが、すでに100枚は超えました。展望台まであがり、上から見下ろすと、園内が一望できます。
次の予定(香川県・滝宮天満宮)があるので、七折梅林をあとにすることにしましたが、すでに時刻は12時半、歩数は8000歩近くになっていました。

砥部町観光協会 第29回七折梅まつり (平成31年2月20日~3月10日)
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倉敷美観地区・本町あたりの魅力を探る 2019年2月12日

2019-02-19 21:57:24 | 古い町並み
カメラの被写体を求めて、またまた倉敷・美観地区(岡山県倉敷市)を訪ねました。1年で一番寒い季節でもあり、この日が平日だったこともあって、観光客は少ないだろう、と思っていましたが、やはり岡山県一の人気観光スポット、若者や外国人を中心に想像以上の人の姿がありました。

車は、アイビースクエアの駐車場に停めました。少々割高ですが、立地がよいので仕方ありません。駐車場から向かうと、レンガ仕様の西洋式アーチが迎えてくれます。
旧倉敷紡績の工場を改装してホテルに仕様変更、建物の表面を覆うアイビーとともに独特の雰囲気があり、往時の繁栄を伺い知ることができます。



アイビースクエアの特徴あるアーチ型の門


テラスを望む


美観地区倉敷川畔にやってきました。

アイビースクエアを抜けて、最初に向かったのが、倉敷川沿いの美観地区です。
枝垂れ柳は、まだ若葉をつけていないので、この季節の美観地区は、少し殺風景な感じがします。川舟も運行していないようでした。
中橋のたもとにある、レトロな建物(倉敷館)もまだ改修中です。
被写体は限られますが、あくまで倉敷川の川面はおだやか、反射し見事に町並みを映し出しています。



奥に坪庭がありました。これだけでも落ち着きますね。


頂いた抹茶にお団子


川面に町並みが映り込んでいます。


廣榮堂はきびだんごの老舗


川畔の町並みに、おいしそうなお団子屋さんがあり、少し休憩することにしました。間口は狭く奥に広い、いわゆる“うなぎの寝床”のような間取りでしたが、一番奥に美しい坪庭がありました。抹茶をいただきながら、味わうお団子もなかなかのものでした。
店を出て、一番南側、高砂橋近くの、“きびだんご”の老舗、廣榮堂の店頭では、若い係りの女性が大きくきれいな声で、「いかがですか!」と繰り返し声をかけていたのが印象的でした。
このあと、高砂橋を通って対岸に渡り、日本郷土玩具館で、なつかしいおもちゃなどを見て童心にかえりました。



日本郷土玩具館の裏庭に建つ白壁の蔵


つり雛


あたたかみのあるひな人形



中橋付近の町並み


中橋








有隣荘は大原家の別邸

大原美術館前の今橋を渡り、旅館鶴形横の路地を進むと本町通りに出ます。重要文化財の井上家住宅の修復工事は、まだ行われていましたが、一部が姿を見せていました。工事完了が待たれます。本町には、多くの町屋が並び、現在では、その多くがカフェやレストラン、ショップなどに姿を変えてはいるものの、空き家がない、という点が素晴らしいところだと思います。
人気のお店、三宅商店でランチにカレーと思いましたが、店内にも待っている客の姿があり残念ながら、あきらめることにしました。
このあと、本町の古い町並みを散策します。吉井旅館の店構え、高田屋の古い看板あたりから、まっすぐ通りを眺めると、少しカーブしているあたりに、とても情緒が感じられます。



吉井旅館から見る本町通り


高田屋付近から見る町並み


カーブした町並みに趣きがある


この通りにも趣きがある


アイビースクエアまで帰ってきました。


阿智神社の急な石段を登り振りかえると、眼下に倉敷の日本瓦を持つ町並みが広がっています。まさに“甍の波”ですね。全国の古い町並みの中でも、その規模、レベルとも群を抜いているに違いありません。いつもでもこの景観を維持してもらいたいと思います。

帰りに、いつもの手焼せんべいのお店、杏(あんず)で、自分用に買って帰るのが、常となっています。この固いせんべいがクセになりそうです。そういえば、お昼をまだ食べていませんでした。真備町か矢掛町あたりで、おいしいうどんを食べて帰るつもりです。


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しまなみ海道大三島 大山祇神社を訪ねて 平成31年2月17日(日)

2019-02-18 23:17:20 | 神社・仏閣
この季節、旬のフルーツといえば、やはりかんきつ類ですよね。ということで久しぶりに愛媛県大三島を訪ねてみることにしました。
天気予報では、曇り時々晴れとなっていましたが、予報どおり一部青空が見えるものの全般に曇り空。太陽が雲に隠れている間は、寒々しくまさに冬模様、おまけに時おり小雨が降ってくる状況に、もう帰ろうかと思いましたが、ここまで来て、そうはいきません。

しまなみ海道は世界的にも有名なサイクリングロードですが、自転車を漕ぐ人たちもなんだか寒々しい様子でした。この天気では、テンションも下がることでしょう。
最初の目的地は、多々羅しまなみ公園です。公園内のふれあい市場には、いろんな種類の旬のかんきつ類が並びます。今日のお目当ては、「甘平(かんぺい)」でした。なんとか購入できて、今日の目的はとりあえず果たせました。



道の駅 多々羅しまなみ公園


多々羅しまなみ公園から見る多々羅大橋


しあわせの鐘

天気ですが、信じられないことにあっという間に回復。目の前の多々羅大橋をいろんな角度からじっくり撮影することができました。
次に向かったのが、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)です。所要時間は約15分。
神社周辺には、無料の駐車場がいくつもあり、駐車に困ることはありません。

観光バスから降りた団体さんが、ガイドさんを先頭に次々とやってきます。真新しい総門を潜ると広い境内、正面奥に見えるのが、巨大な楠(クスノキ)です。案内板によりますと樹齢は2600年とあります。逆算すると植えられたのは、弥生時代の後期、紀元前581年、時は桓武天皇の第三皇子、第2代綏靖(すいぜい)天皇の頃となります。
この神社の創建が、飛鳥時代推古2年ですから、それより、1175年前に植えられたことになりますが、それを証明するすべはありません。巨大な幹廻り、中はかなりの空洞になっているようです。まさに神木です。2000年以上、悠久の時を超え、このクスノキは、いったいどれだけの時代の移り変わりをみてきたことでしょう。



真新しい総門を潜るとその先に広い境内があります。


樹齢2600年の大楠 幹回りの何ともすごいこと


こちらも真新しい神門 正面に拝殿が見えます。


拝殿を横から見るとこんな感じです。


美しい巫女さんの後ろ姿


石灯籠が並ぶ


すり減った石段

この神社、平安時代より、日本で唯一、「日本総鎮守」の称号を与えられました。数年前に立て替えられた神門を潜ると、桧皮葺で覆われた拝殿が見えてきます。拝礼していると、拝殿内に白衣に朱色の袴をまとった若い巫女さんの姿があり、とても美しいと思いました。
境内を一巡したのち、神社に別れを告げて昼食をとることにしました。

最初、お隣のせとうち茶屋大三島でと思いましたが、結局、参道入り口前にある、鯛めしのお店に決めました。注文したのは海鮮丼、しっかり味が利いていて、ひと手間かかっていると思いました。味は申し分ありません。



お食事処 喜船


しっかり味がついている海鮮丼


帰りに別方面から見る多々羅大橋

こうして、お腹を満たした後、帰りに尾道の国宝の寺「浄土寺」を訪ねることにしました。
本当に久しぶりの訪問でした。相当前の話になりますが、ソフトバンクのCMで白戸家「旅する父」編では、BGMに谷村新司さんの「いい日、旅立ち」を使用し、境内のハトを追いかけて走るお父さん(犬のカイ君)の姿が鮮明に思い出されます。
この日も、境内には多くのハトがいました。餌も売られているので、逃げることはありません。どこの神社仏閣でも、迷惑がられているハトですが、こちらではしっかり保護されているようでした。
616年、聖徳太子が創建したと伝わる浄土寺、国宝の本堂と多宝塔、重要文化財の山門、阿弥陀堂、庫裏、東門は独特の趣があります。
山門前で、遊歩道下に植えられた梅花の撮影をしていると、お寺から出てきた中年の男性に声をかけられました。「ここは神社か何か?」、「いえ、真言宗の由緒あるお寺ですよ!」と答えると、「あそう!手を叩いちゃいけなかったか?」と独り言。
どう見てもお寺だと思うのですが、何をどう勘違いしたのでしょう。

最後に、いつもの商店街に向かい、「尾道浪漫珈琲」で、おいしいコーヒーとブルーベリーワッフルで一息ついたあと、帰途に付きました。


浄土寺の山門


境内に舞うハト


石の地蔵さん


梅が満開でした。


正面に見えるのが尾道大橋
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平成31(2019)年2月4日(火) みやま公園と王子が岳を訪ねて 岡山県玉野市、倉敷市

2019-02-08 23:21:48 | 公園

岡山市サウスヴィレッジ 青空に白い塔が映えますね

今年も玉野市の深山(みやま)公園を訪ねました。一番の目的は、公園内にある赤松池のカモたち、渡り鳥に餌をやるためです。
途中、岡山市サウスヴィレッジ(岡山市南区)により、新鮮野菜と渡り鳥の餌用に食パンを購入しました。平日なのに結構な人出です。
白い塔が印象的で、とても絵になります。以前は、この時季、園内に梅林があり、とてもいい香りがしていましたが、いつごろからか、オリーブに植え替えられ、鑑賞よりも収穫祭を優先した感じです。
しかし、これも仕方ないですね。



2月の赤松池 1000羽の水鳥が集まりピークを迎えます。


餌を投げると一斉に反応します。


アヒルとカモの2ショット

餌を調達して、みやま公園はすぐそこ、園内の道路を一直線に赤松池に向かいました。駐車場では、カモたちがたくさんやってきて餌をねだっています。その数、半端ではありません。
場所を池に移し、パンを小さくちぎってカモたちの中に投げ入れると、一斉に反応します。
2月はちょうどピークで、約1000羽にもなるそうですが、3月には旅立っていくそうです。
お孫さんをつれたお年寄りや、数人のカメラマンの姿がありました。
餌やりは、のどかでいいですね。よく見ていると、うまく餌をとることができずにいるカモもいました。ねらって投げようとしますがなかなかうまくいきません。白いアヒルや、白鳥もいて、絵になります。



通称にこにこ岩


頂上からの眺めは素晴らしい

この後、道の駅に寄り、お目当ての焼き穴子を買ったあと、このまま帰ろうかどうしようかと迷いましたが、、せっかく来たので、久しぶりに王子が岳まで足を延ばしてみることにしました。
瀬戸内海国立公園に指定されている「王子が岳」は、岡山県倉敷市と玉野市の境にあり、巨岩や奇岩がある絶景観光地です。海抜235mの山頂からは、瀬戸大橋をはじめ、備讃瀬戸の景観を一望でき、遠く四国連山も視界におさめることができます。



あれ、車の下に何匹のネコたち

さて駐車場に着くと、なんとそこには野生のネコたちが何匹もいるではありませんか。4.5年前に訪ねた時もまったく同じ光景でした。こんな山の上で生活しているのですから、観光客か誰かが餌をやっているに違いありません。
車を停めるのにも注意が必要です。
ここから山道を少し登って頂上の東屋に向かいます。途中で山歩き姿の熟年の女性グループと出会いました。なんと、海岸べりの登山道から歩いてきたそうです。
登るにつれて、眼下に見える瀬戸内海は徐々にその雄大さを増してきます。遠くは霞んで視界が今ひとつでしたが、瀬戸大橋はよく見えます。
10分ほど歩くと頂上です。東屋前の傾斜地には、芝生が広がっています。青葉のころ、お弁当を持ってくると最高でしょうね。

さて、さて肝心の撮影ですが、一部、青空が見えているものの、太陽は雲に隠れていてとても残念でした。眼下に、誰が名付けたか知りませんが、ニコニコ岩が見えています。
駐車場に戻ると、何と私の車の下に、数匹のネコが休んでいるではありませんか。
恐らくですが、山道を登ってきた車のエンジンの余熱が気持ちがいいのだと思います。



巨大な岩がゴロゴロ


遠くに瀬戸大橋が見えました。


海辺のレストラン


ビーフシチューは最高に美味

今度は、王子が岳を下から見てみようと思いました。海岸線まで下りてくると、大きな特徴のある岩が山の上に、いくつも見えます。
駐車場の隣に洋風のレストランがあったので、覗いて見ると大勢の客の姿が見えました、お茶でも飲んで休憩しようと思い、入口方面に歩いていくと、表の立て看板に、ビーフシチュー月間とありおいしそうだったので、ランチをいただいていくことにしました。
店からの眺望もなかなかのものでした。味はもちろんいうことはありません。
今日のコース、なかなかよかったと思います。お勧めですね。


(HP紹介 深山公園 倉敷観光WEB王子が岳 海辺の創作レストラン帆風



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松本さん、本当におつかれさまでした。

2019-02-04 22:41:13 | 
全国の苗字ランキング(日本姓氏語源辞典)によりますと、全国の松本さんの苗字ランキングは15位、全国に615600人の松本さんがいるそうです。、ちなみに我が井原市長の大舌(おおした)さんの苗字ランキングは、36103位、全国には、たった70名しかいないのだそうです

さて、ここで紹介する松本さんは、、16年以上にわたり、車夫として人力車を引いて来られた、真庭市勝山(岡山県)の松本高明さん(72)のことです。体力の限界を感じ、昨年(2018)の12月1日、ついにラストランを迎え岡山市の新婚夫婦を乗せて記念のパレードを行ったというお話です。引退を決意したのは一昨年(2017年)9月のことだったようです。



2018年3月3日 勝山のお雛まつりでの松本さん


左側の張り紙に、最終年と書かれていました。

(松本さんと人力車)
松本さんは、55歳で情報通信会社を早期退職し、第二の人生は地元に貢献したいと2002年4月に「人力車まつもと」を開業しました。当初は10年間が目標だったようです。
しかしこの開業には、当初奥さんは反対したそうです。「目立つこと、派手なことがいやだった」とか。しかし、そこは夫婦、最初の7年間は夫を支え一緒について歩いたそうです。
学生時代、サッカーで鍛えた脚力を生かして、冬場を除く土日祝日を中心に活動してきました。津山市や岡山市、矢掛町などのイベントのほか、老人ホーム、結婚式にも依頼を受けて出向き、16年間に乗せた客は、3280名にもなりました。
しかし70歳を過ぎるころから、大人2人が乗ると200キロを超す車両を引く作業が堪えるようになり、奥さんの助言もあったのでしょう。ついに引退という決断に至りました。
ただ、この第二の人生、同級生や、地元の支援者に支えられ、感謝と達成感でいっぱいだそうです。
心残りは後継者だそうです。早く見つかるといいですね。



高瀬舟の発着場を見ることができます


お雛まつりで賑わう町並み保存地区

(町並み保存地区、勝山とは)
それでは、松本さんが人力車を引いて歩いた生まれ故郷勝山とはどんな町でしょう。
勝山は勝山藩2万3千石の城下町で、出雲街道の宿場町として栄えました。保存地区には白壁や格子窓の商家、なまこ壁の土蔵など伝統的な建造物が並び、いにしえの城下町の佇まいを今に残しています。
この町並みは昭和60年に岡山県で初めて「町並み保存地区」に指定されました。
この町並みを彩っているのが「のれん」です。お店や民家を含め118軒もの軒先に、それぞれをモチーフにしたのれんがかかっており、独特の風情があります。

私が松本さんを最初に見たのが、もちろんこの勝山でしたが、その後、矢掛の流しびな行列でたびたび目にするようになりました。沿道を埋め尽くす観光客の中を、お姫様を乗せて人力車をさっそうと引く松本さんの存在感は半端ではありません。



矢掛流しびな行列での松本さん

昨年(2018)の勝山お雛まつりのとき、沿道で待機する松本さんを発見。「今年も矢掛の流しびな行列に行かれますか?」との私の問いに「はい!行きますよ!」との元気な返事が返ってきました。しかし、今になってそのときの画像を拡大して確認すると、近くに張り紙があり、そこには、「人力車まつもと、最終年」としっかり書いてありました。
私たちが、一般に人力車の車夫としてイメージするのが、京都や倉敷の観光地で見かける屈強な若者の姿です。
古希を過ぎた、72歳まで現役を続けられた松本さんには敬意を表したいと思います。
長い間、本当におつかれさまでした。

(山陽新聞、毎日新聞、産経新聞のWEB記事を参考にさせていただきました)
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