先日、日本の棚田百選に指定されている岡山県美咲町の大垪和西(おおはがにし)に行った時のことです。順調に旭川湖を右手に見ながら出雲街道を東に進んでいました。予定では県道70号線を北上する予定でしたが、途中に大垪和西の棚田と書かれた案内板がありました。
ここからでも行けるのかと、迷わずこの道を行くことにしました。しかし行けども行けども車一台通れるかどうかの細い山道です。暗い杉林の中やがけっぷちの険しい道でした。人影はおろか民家一軒も見当たりません。それでも脱輪だけはしないように注意して進みましたが、なんと心細いこと。前回通った70号線も一部細いところもありましたが、その比ではありません。
やはり道に迷ったようです。やっと数件民家が建ち並ぶところにでました。そして見つけた村人一名。天の助けと道を訪ねました。するとこの真ん中の道を、迷わずまっすぐ行きなさい。途中に広い道があっても絶対にそれないように、すると15分ぐらいで着くはず、とのことでした。山道は一本でもそれると大変なことになります。確かに教えてもらった通りに「真っすぐ真っすぐ」と念じるように進むと、棚田への道筋を示す案内板に出くわしました。あの案内板を目にしたばっかりに、というかあの案内板がなかったらスムーズに行けたのにと、お節介に思っていましたが、家に帰って地図をよく見てみると、棚田方面の案内板からすぐのところで道を間違えたようでした。やっぱり、自分が悪いのかと、少し反省もした次第です。