未熟なカメラマン さてものひとりごと

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尾道 お気に入りの場所

2011-02-21 22:11:22 | 観光名所

天寧寺の三重塔の向こうに、尾道市街、尾道水道、尾道大橋の見える風景

「村上」でお好み焼きを食べた後、天気はもう一つでしたが、ひとりお気に入りの場所に行ってみることにしました。商店街の路地を抜け、JR山陽線の線路の下を潜って天寧寺を目指します。この参道、結構急こう配で息が切れます。天寧寺の境内で一息ついたあと、脇道に入るとさらに急な石段が続きます。途中、道は二手に分かれますが、私は真横に西方面に進みます。そして突き当りの三叉路を少し登ると、目的地です。路地の横に少しだけ広いスペースがあり、その上に小さな公園もあります。桜の頃はまた格別でしょうね。  眼下を見下ろすと、すぐ下に天寧寺の三重塔、そしてその向こうに尾道市街や尾道水道が広がり、そして遠くには尾道大橋が見えます。この場所、尾道では結構知られたビュースポットです。ここで感傷的な気分になって眺めるのが、三重塔の向こうに見える山陽線の線路、あの林芙美子の放浪記のあまりにも有名な一節を思い出すからです。
〈海が見えた。海が見える。五年振りにみる尾道の海はなつかしい。汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように拡がって来る。赤い千光寺の塔が見える…〉
さらに天寧寺の三重塔に、ロープウエイのゴンドラがかかるととても絵になります。
ガイド犬・ドビンが亡くなって遠のいた尾道。久しぶりでしたがやはり海の見える風景はいいですね。
この場所は、あのソフトバンクの白い犬のお父さんも、西日本旅情編で「いい日旅立ち」をBGMに眺めていましたっけ。また、テレビ小説「てっぱん」でも、冒頭、この場所で踊っていますね。
スケール的には、浄土寺奥の院からの眺望が最高ですが、あの場所まで行くのが大変です。
また渡船から眺める市街地も、まるでヨーロッパに来たようでなかなかのものですよ。
月曜日のNHKのテレビ番組「鶴瓶の家族に乾杯」でこのあたりが紹介されていましたが、尾道への観光客、遠いところから来られている方も多いようですね。沖縄からの金婚式を迎えた老夫婦もいました。また尾道は、県外から引っ越してくる人も多いと聞きます。また尾道を出て行っても、また帰ってくる人も多いとか。なにが人々を引き付けるのでしょう。
住む場所にもよりますが、かといって坂道が多いこのあたり、生活にはなかなか大変な一面もあります。現に空き家も多いようですね。でも路地に猫がいて、坂道から見える尾道水道なんとも云えません。

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てっぱん 村上流「尾道焼き」

2011-02-14 23:58:42 | 食事

商店街でよく目にするてっぱんのポスター

先日、NHKのBSでたまたま、テレビ小説「てっぱん」を見ていたら、番組の最後に尾道風お好み焼きの作り方が紹介されていました。なかなかおいしそうだったので、食べに行ってみようかと思いました。お好み焼き専門のお店に行くのは、実に数十年ぶり、かすかな記憶しかありませんが、確か私が小学校低学年の頃、ただ一度だけ、両親に連れていってもらったことがありました。場所はやはり尾道。確か菊人形を見た帰りだったと思います。味もなにも覚えていませんが、幼いころの唯一と云っていいくらいの懐かしい思い出です。

さて話はもどり、それでは、どこのお店に行こうかといっても、知ったお店があるわけでもなく、直前にNETで検索です。「尾道 お好み焼き」と入れて検索したところ、「村上」というお店が一番上にきていたので、これも何かの縁、他をあたることもなく、そのページを印刷し出発しました。

2号線バイパスを一直線に進み、しまなみ方面と書かれた方に左折。これがまずかったのか尾道大橋を渡ってしまいました。片道150円をとられ、U-ターンしてまた150円とられ、計300円も損をしてしまいました。実は、ここでこのように入口を間違ったのは、情けないことに何度もあります。同じようにUターンする車を何台も見ました。地元の人もうっかり間違うこともあるといいますから、標識をもっと考えてもらいたいですね。


さて、いつもの市営駐車場に車を止めて、お店に向かいます。事前の調査では歩いて5分ほどのはずです。商店街に入って東に向かい、少し歩いた角のところでお店を発見。ちょうど中から二人のお客さんが出てきました。のれんを潜って戸を開けると、あまりの狭さにびっくり。思わず「え!!」と声を出してしまいました。てっぱん、をぐるりと囲むイス席は5席ほど。補助イスを出してもなんとか7席がやっとというところです。その後ろにこれまた4.5名がやっと座れるほどのスペースがありました。こちらは待合席でしょうか!入口のところで立ってビールを飲んでいる若いおにいさんが、「どうぞ座ってください」というので遠慮なく座らせてもらいました。
 女主人と思われる70代ぐらいの人と同じ年代の女性の計、二人がお店の人。




お客は、社長と呼ばれる男性とその奥さん、「くらちゃん」と呼ばれた中年の常連客の女性。同じく常連客のさきほどのお兄さんと、後から入ってきた男性ひとり。そして観光客と思われる、親子連れの3人と、若い女性客2名、に加えて私たち夫婦です。地元の常連客が半分、観光客が半分というところでしょうか。
「何にしましょうか?」、と尋ねられたので、壁に貼られたメニューから「村上流・尾道風お好み焼き=850円」を注文しました。「てっぱん」の空いたスペースで待合の客の注文を作るわけです。先日、テレビで見たつくり方と同じでしたが、イカ天を入れるところが違っていました。これが村上流なのでしょうか。尾道風の一番の特徴である砂ずりはもちろん入っていました。親子連れと社長夫妻が帰ったあと、やっとカウンターに座ることができました。こちらでは、常連客もお手伝いをします。近くにいた人がお水を出してくれます。そういえば、先ほどの社長さんも、食べたあと自分の前のてっぱんをきれいにへらでこすっていました。なにせ、こちらの主人が高齢なので自然とお手伝いをするのでしょうね。
会話を聞いていてもおもしろいです。
お兄さん、「待っている間に、パチンコで17,000円も負けたとか」「おばあちゃん、亡くなったら、葬儀委員長をしてあげるけ」くらちゃん、「木曜日ごろになったら、ここのお好み焼きが食べたくなるんや」といった調子。
 私は、まったくお好み焼きには素人ですが、常連客が表面の色が変わるくらい七味やコショーをかけるのを見てびっくりしました。
 味はもちろん、この女主人の人情味の良さがこのお店を繁盛させているのでしょうね。
駐車場に、尾道観光市街地てっぱんマップというのがありましたが、それによりますと尾道市街では、実に32軒のお好み焼きのお店があるそうです。
 


砂ずりとイカ天が尾道焼きの特徴


帰りに、色紙があったので、「誰の色紙ですか」と尋ねると、「安田成美」さんとのこと。そしてあのお兄さん「他の人のもありますよ」。「あかりちゃんのもあったけど孫が持って帰った」と女主人。ドラマの出演者がよく食べに来るようでした。
 ボリュームもあって味は抜群、今日はいいお店にあたったな、と満足してお店をあとにしました。

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RSKバラ園の冬ボタン

2011-02-10 23:14:39 | 植物

春のボタンと遜色ない見事な冬ボタン

土曜日、暖かく天気が良かったので、久しぶりに出かけることにしました。行き先は、岡山市撫川のRSKバラ園と、備前市日生町(ひなせちょう)です。朝、11時過ぎ自宅を出発、RSKバラ園には、正午ごろ着きました。こちらには併設して住宅展示場があるため、駐車場は結構埋まっていましたが、バラ園には、まったくといっていいぐらい人影はありませんでした。ただ、最近園内にドッグランが出来たので、犬と飼主が二組ほど、子どもの遊具を利用する親子が2家族ほどいただけでした。バラ園ですから、シーズンは春と秋がメインです。閑散期のこの時期、唯一見ることが出来るのが、冬ボタンです。霜よけの藁で囲った中に牡丹が顔をのぞかせています。全部で20くらいあったでしょうか、品種は3・4種類でした。ほんとは、雪の中で咲いている、というのが最高のシチュエーションなのでしょうが、この岡山ではまったく期待できそうにありません。
ところで、寒ぼたんと冬ぼたんの違いについて、ご存知でしょうか!
ぼたんの中には、二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、このうち低温で開花した冬咲きのものが、寒ぼたんです。寒ぼたんの花はその年の気象に大きく左右され、着花率は2割以下といわれているそうです。一方、花の少ない冬に抑制栽培の技術を駆使して開花させたものが冬ぼたんです。春夏に寒冷地で開花を抑制し、秋に温度調整をして冬に備えるという作業に丸2年を費やします。ということで、冬ボタンは全て人工的に咲かせているもので、冬に咲くぼたんの花はもともと自然には存在しないのだそうです。
RSKバラ園の冬ぼたんは、園内の梅園に植えられていて、ほとんど終わったロウバイに代わり、早咲きの梅が開花し始める中で、彩りを添えています。
 入園料ですが、私の場合は、いただいていた招待券を使わせていただきました。通常なら600円で、この時季でも変わりません。これは少々高いと思いました。せめて半額の300円ぐらいが妥当ではないでしょうか!ただ、女性客に限り、売店でお楽しみ抽選ができるというおまけが付いていました。

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