未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

出雲大社に行ってきました! 島根県出雲市

2021-11-21 23:36:11 | 神社・仏閣
訪問日:令和3(2021)年11月1日(月)

天気が曇りのち晴れになっていたこの日、久しぶりに出雲大社にお参りしようと思い立ちました。山陽自動車道・笠岡ICから、尾道自動車道、松江自動車道、山陰道・出雲ICを経由し所要時間はちょうど3時間でした。
平日にもかかわらず広い第一駐車場はほぼ満車。車の登録№を見ると、熊本、奈良、神奈川など全国からの参拝者があることがわかります。
まず、駐車場から近い神楽殿に向かいます。順番としては、大鳥居から参道を歩いて本殿に向かうのが正式だと思うのですが、気づけばいつもこの逆のコースになっています。



大きな大きな案内板


旗の大きさ、縦9m×横13.6m(畳75畳分)掲揚塔の高さ47m。旗布の重さが49㎏もある日本一の日の丸

頭上を見上げると、日本一大きいという日の丸が風にたなびき、見ているだけで爽快です。
そして、神楽殿、日本最大級のしめ縄です。以前は、下から五円玉を房に投げ入れてうまくとまれば、運がいいと恒例のようにやっていましたが、近年、細い金網で覆われそのような粗野?なことはできないようになっています。
こちらでは、柏手を打つ音がやけに響きますが、これには理由があります。というのも、こちらでの正式なお参りの仕方は、「2礼、4拍手、1礼」となっており柏手が二つ多いのです。



日本最大級の神楽殿の注連縄


長さ13.6m、重さ5.2tと日本最大級


以前は、下からお金を投げ入れて挟まると縁起がいい、とやっていましたが、「神聖な注連縄にお賽銭を投げ入れるという行為は、神様に対して失礼にあたる」ということで、現在はできないようになっています。


神楽殿横の池「鏡の池」は神秘的


池のほとりのカエル、その表情が何とも言えない

境内に入ると、小学生の修学旅行の団体をいくつも目にしました。コロナが収まり、ここにきて一気に増えたのでしょう。「間に合ってよかった!」と思いました。一生に一度の思い出ができたのですから。
国宝の本殿の周囲をいつものように巡ります。分社がいくつもあり、欠かさずお参りしている、信心深い人の姿が目立ちます。
常に国宝の本殿を意識し、どの角度が「美しく撮れるか」を考えながら歩きました。
そして最後に、もう一つの出雲国造家・北島家の出雲教を訪ね、出雲大社を後にしました。



小学生の団体が目につきました。修学旅行でしょうか。間に合ってなによりです。



八足門(やつあしもん) 重要文化財


観祭楼(かんさいろう) 重要文化財


素鵞の社(そがのやしろ) 出雲大社の隠れたパワースポット


彰古館(しょうこかん)登録有形文化財 1914年に出雲大社の宝物館として造営


因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)がモチーフ 出雲大社境内では現在46羽のウサギたちがいます


国宝の本殿 大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式


おみくじは当たる確率が高いといわれています ただし一般の神社のように「大吉」や「凶」のような概念はありません

(北島国造家)
出雲大社の祭祀を司っていた出雲氏は、千家氏と北島氏の両家で携わっていましたが、明治時代に千家家が任命され、北島家は現在は出雲教として、その教義の普及活動をされています。神殿では結婚式や祈祷なども行っています。
出雲大社とは対照的に、こちらは人も少なくゆっくり参拝もでき、境内を散歩することができます。



亀の尾の滝 静寂の中に清らかな滝が流れていました


心字池のカメの甲羅干し

(出雲大社に戻りました)

拝殿 1959年に総ヒノキ造りで再建


ムスビの御神像 神話の一場面を再現 


参道の松にキノコが生えていました これぞマツタケ??


こちらにもウサギ


松の参道 この松は寛永年間(1630年頃)に奉納されたものです


長い起伏のある石畳の参道は、下り参道といわれとてもめずらしいとか


お馴染みの大鳥居

あとはお楽しみの、出雲そばです。ネットで検索すると、多くの名店がいろいろありますが、結局今回も行きつけの「荒木屋」にしました。ちょうどお昼過ぎ、平日だというのに、お店の前には順番を待つ多くの人の姿がありました。しかし回転率がいいのか15分ほどで、名前を呼ばれ中に入ることに。
ごく細麺のしっかりしたコシ、揚げたての天ぷらは塩でいただきます。申し分のない味です。
一口に出雲そばと言っても、太さや色、硬さはいろいろですが、やはり一番重要なのはゆで立てということではないでしょうか?


「荒木屋」店の外で順番を待つ人


縁結び天セット1380円 そば二段に、なめこおろし、うずら入り。ぜんざい ご縁袋 おみくじ付き。


街で見かけた竹の花入れに旬の花

いつもなら、このあと、日御碕神社を訪ねるのですが、日も短いこの頃、すぐに家路につきました。
次回は、「山乗渓谷と不動滝の紅葉」を予定しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵になる被写体を求めて、「ドイツの森」を訪ねました 岡山県赤磐市

2021-11-15 00:06:28 | 公園
訪問日:令和3(2021)年10月18日(月)

久しぶりにドイツの森を訪ねました。山陽道・山陽ICを降り、市中に入ると案の定、渋滞に巻き込まれました。新しいバイパスを構築しない限り、この渋滞は解決しないでしょう。
市街地を過ぎると、さすがに渋滞は解消され、山間の道を快適に進みます。
そして到着、広い駐車場、さすがに平日とあって、入園者は少ないようです。



入園ゲート


愛犬300円にはびっくり。でもドッグランは無料です


ハローウィンのカボチャ

入園口でいつも感心するのが、その入園料です。大人、こどもはともかく、愛犬300円となっているのです。初めての人はきっとびっくりすると思います。
ブリーダーの方でしょうか、子犬を何匹も連れた人を何組か見ましたが、入園料はバカにならないと思います。それでも、広いドッグランがあるので、ワンちゃんの気分転換にはいいでしょう。

以前は、「農業公園ドイツの森」、だったと思うのですが、「おかやまフォレストパークドイツの森」になっていました。ちなみに「フォレスト」とは、「鳥獣が住む自然界の広い森」という意味です。開館25周年を記念してリニューアルしたのだそうです。
入園口を過ぎると、坂の向こうに見える西欧の田舎風の建物と、そこに至る傾斜地にあるお花畑が映えて、カメラマンにとっては絶好の被写体となります。
コスモス畑の刈り取り作業がはやくも行われていました。近年、公園内が目に見えてきれいになっており、とても気持ちよく感じます。



清々しい坂道 茶色の道は段差がなくカートにやさしい


公園内は、きれいな花で満たされています


サルビア・スプレンデンス 緋赤色の花が花壇に映えます


見上げるとコスモスが咲いていました

傾斜地を過ぎると、「街エリア」に到着します。ワインの直売所、体験教室、お土産グッズ、レストランなどがありますが、今回は素通りし向かったのが、「村エリア」です。途中、きれいなバラ園やお花畑があります。一段高いところにあるのが、古い農家風の建物があるエリア。お目当ての石窯の焼き立てパンは、残念、土日祝限定でした。一番のウリである、ハイジのブランコも時間的に利用停止となっていました。ただ、展望台からの眺望は抜群で遠く山並みを望むことができます。


街エリア


秋バラが咲いていました


村エリアの花畑 実に絵になります


どこか落ち着く休憩場所


眺望がすばらしい 展望台もあります


園内を走るチューチュートレインが見えました


絵になる石造りのゲート


このほかにも、ちびっこたちが動物と触れ合えたり、ヤギやアルパカがいる「牧エリア」。足こぎボートやゴーカートの「遊エリア」もあります。また、いたるところに季節の花々が植えられ、癒しの空間となっています。広い芝生には、個人用の簡易テントを張り、過ごす人の姿もありました。
特別に何がある、というのではありませんが、ファミリーが安心して過ごせ、なごみ、教育の場としても活用できる公園ではないでしょうか。



牧エリアの花畑にはコスモスが咲いていました


満開でした


カンガルーorワラビー?


どこか寂し気なカピバラ


人気のアルパカ 南アメリカ大陸原産の家畜


羊たち


遊エリアのボート池

サッポロビール岡山ワイナリーと千光寺三重塔

ドイツの森を出たあと、帰りにサッポロビール㈱岡山ワイナリーに寄りました。コロナ禍ということもあって、お店は開いていたものの、工場見学は休止になっていました。しかし、こちらの建物は実に絵になります。
このあとせっかくなので、千光寺の三重塔を見たあと、赤磐市をあとにしました。



小高い丘の上に建つ南仏のシャトーのような建物


美しい緑と清流に恵まれた、異国情緒豊かな西日本最大級のワイナリー


使い込まれた?ワイン樽


陽が射してきました

千光寺


千光寺の石段


鐘楼 千光寺は、奈良時代(760年)に報恩大師によって創建されました 


山中に建つ本殿 人影はありません


江戸時代に建てられた三重塔

次回は「出雲大社に行ってきました」を投稿予定です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本州唯一のアッケシソウ自生地、寄島を訪ねました。岡山県浅口市寄島町

2021-11-08 23:41:09 | 植物
訪問日:令和3年(2021)10月17日(日)
ローカル新聞の井笠版に、寄島のアッケシソウの紅葉が見ごろという記事が掲載されていました。昨年は、用事があって出かけられませんでしたが、今年は行ってみようと思いました。
浅口市寄島町までは、井原市から車で30分ほど。目的地近くになると、三ツ山スポーツ公園では、なにやら大きなイベントが開催されているようでした。周辺の駐車場はどこも満車の状態でした。これを横目で見ながら、三郎島方面に進むと、大きな防波堤の下に、アッケシソウの群生地があり、この時季だけ車の乗り入れができます。
スポーツ公園に来た人も寄っているのでしょうか、いつも以上に観光客の姿が見られました。近年、展望台が備えられ、周辺も整備されてとてもすっきりしています。



防波堤から望む


小さな展望台


さわやかな青空と群生地


愛称は寄島アッケシランド


絶滅危惧Ⅱ類に指定されています

(アッケシソウとは)
北海道、厚岸町で発見された1年草で別名サンゴソウともいいます。現在、自生地として確認されているのは、この寄島町と、四国・香川県、九州・熊本県の3か所しかありません。すなわち、寄島町は本州唯一の自生地なのです。
生育する要件としては、淡水に海水が混じる環境が必要です。

地元のお年寄りを中心として、アッケシソウを守る会が2004年に結成され、その環境を守るため日々世話をされてきましたが、メンバーが高齢となり、会そのものの存続も危ぶまれている状況だとお聞きしています。
前回、訪ねたときは、テントが張られた会場で、メンバーが特産品や観光案内をされていましたが、今年はその姿はありませんでした。移動用に自転車も無料で貸し出しされていましたが、当然今回はありません。
自生地は、A地区から、E地区までありますが、A地区以外は進入禁止となっています。
アッケシソウを撮影したあと、防波堤にあがると、遠くに三郎島やそのはるかむこうに瀬戸大橋を望むことができます。穏やかな瀬戸内海、潮風を顔に受けると、自然と深呼吸をしたくなります。
残念ながら空は薄雲が広がり絶好の撮影条件ではありませんでしたが、ギラギラと光る海面がとても印象的でした。



A・B地区からC地区に向かう


こちらも見事な群生地


木道が整備され近くで見ることができます


紅葉期のアッケシソウ


結実期のアッケシソウ


見事な群落です


穏やかな瀬戸内海、三郎島が見えます


ぎらぎら光る海面

次回は写真日記「ドイツの森」を掲載します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吹屋の田舎そば 味はしっかり守られていました! 岡山県高梁市成羽町吹屋

2021-11-04 20:54:53 | そば
訪問日:令和3年10月10日(日)

福山市津之郷町で、あこがれのアサギマダラ(渡りをするチョウ)に出会った後、高梁市の吹屋地区(*1)に向かいました。目的は、お休み処の、田舎そばを食べてその味を確かめたいと思ったからです。

経営者が変わり、何度も通ったこのお店の味は守られているか気になっていました。以前、「味は私たちがしっかり伝えます」と、お母さん方から聞いていました。
建物が老朽化して雨漏りし、お母さん方も高齢となって、店を閉めるのも止むを得ない、と思っていたところに、東京からふらりとやってきた若者が、すっかりこの町を気に入り、休憩所の跡継ぎを、申し出たのでした。

2年間の修業を積み、雨漏りしていた建物は自己資金も出して修復、新たにスタートしたのは昨年のことでした。店名は新たに「二代目ふるさと村休憩所吹屋食堂」としました。
当日は、天気の良い日曜日で、しかも緊急事態宣言も解除された正真正銘の観光日和、観光バスによる団体客もあって、町並みは大いににぎわっていました。
さて肝心の休憩所ですが、お昼ごろだったこともあり、お店の中は、お客さんでいっぱい。私は何とかタイミングよく座ることができましたが、次の方以降は、記名による順番待ちでした。



ベンガラ色で統一された吹屋の町並み


新しくなった吹屋食堂


こちらは以前の休憩所(2020.3.撮影)


けんちん田舎そば 700円 箸を入れたあと撮影のため少々形がくずれています


こちらは以前の田舎そば 

スタッフは、店主の銘形さんと女性3人、とにかく忙しそうでした。さっそく、田舎そばを注文。味はいうことなし、しっかり守られており、安心しました。「繁盛していますね!」と声を掛けると、「ええ、日曜日なので」と相手をする暇もなさそうです。
ふと、畳の間の壁にユニフォームがショーウインドウ風に飾られているのが目に留まりました。店主(*2)は、東京オリンピックの聖火ランナーに選出されていたのでした。(聖火リレーは中止となりました)



観光客で賑わう通り


新しい観光案内板


修復工事がまもなく終了する県重要文化財・旧吹屋小学校


坂道から見下ろす石州瓦の甍


TV番組「人生の楽園」でも紹介された、スープカレーのお店


こちらはベンガラ染のお店


地元住民の御用達、大衆食堂「いろり」

お腹を満たした後、修復中の県の重要文化財・旧吹屋小学校を見に行きました。校舎の工事用の覆いが取り外され、実に6年ぶりに懐かしい以前の姿を取り戻していました。建物内部の保存修理と周辺の工事はもう少し残っているようでしたが、それも時間の問題かも。一般公開が待たれます。(2022年3月完了予定)
どこか、懐かしい吹屋の町並み、いつまでものんびりしていたい一日でした。


*1 吹屋地区
岡山県のふるさと村(昭49認定)重要伝統的建造物群保存地区(昭52選定)日本遺産「『ジャパンレッド』発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋~」(令2認定)
江戸時代から明治にかけて、吹屋銅山の繁栄を背景に、西日本一の銅山町であったことに加えて、江戸末期からはベンガラ(紅殻、弁柄)という特産品の生産が重なり、吹屋は商業地として大いに栄えました。吹屋銅山は明治時代に三菱の岩崎弥太郎によって近代的経営が行なわれ、日本三大銅山として発展。加えてベンガラは、江戸時代に赤色顔料として開発された特産品で、幕府直轄の鉱山町だった吹屋に繁栄をもたらしました。吹屋の町並みは、ベンガラ問屋や小売商などが軒を連ねたもので、下谷、下町、中町、千枚の4地区(6.4ha)が伝統的建造物群保存地区に指定されています。
現存する家並みは、吹屋の旦那衆が石州(現在の島根県)から宮大工を招いて建てさせたもの。石州瓦で葺かれているのはそのためです。

*2 志望動機
大会組織委員会に提出されたものを、そのまま掲載しています。
三年前、私は岡山県の吹屋ふるさと村へ移住した。人口約70人、20代は自分だけ、いわゆる限界集落ではあるが、この土地に暮らす人々の心温かさと町並みの美しさに魅了され、移住を決めた。私がこの土地で繋いでいくもの、それは村の人たちが40年に渡り運営してきた、うどんそば屋である。吹屋の中心にあるお店は、温かみがあり地元の人や常連客に愛されてきた。しかし運営者たちの高齢化に伴い存続させるのが難しく、後継者がない限り2018年で解散しようという話になっていた。私は直感的にこのお店を吹屋に残すために後継者になろうと決めた。料理の経験などなかったが自分にやらせてほしいと伝え、今では83歳の師匠から全てを教わっている。店の味を繋ぐこと、村の人々の店への想いを繋ぐこと、それが私の繋ぎたいものであり、私を温かく迎えてくれた村の人々への恩返しである。聖火ランナーとなり、土地の想いを繋ぎ、地域の希望の光となることを表現したい。
(2020年用に書かれた文章です。)

次回は、「岡山県浅口市寄島干拓地のアッケシソウ」を掲載予定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福山でアサギマダラに出会った!  広島県福山市津之郷町

2021-11-01 23:45:16 | 昆虫
訪問日:令和3(2021)年10月10日(日)
蝶の世界のスーパースター・アサギマダラ(*1)が福山市内でも見ることができるという記事を見かけ、早速出かけました。訪問先は、福山市津之郷町の俄山(にわきやま)の広場ですが、場所に関する情報はこれしかなく少々不安でした。
グーグルマップで検索すると、俄山弘法太子堂(*2)という寺院を見つけることができました。
この近くに違いないと見当をつけ、とりあえずこのお寺を目指し、わからなければ現地の人に訪ねようと思いました。
ナビの案内のまま進みましたが、1台がやっと通れる狭い山手町の町なかの道を何か所が通過し、不安になりました。そしてやっと比較的広い道に出ましたが、進むにつれて前方はまったくの山道、すれ違う車もなく、これで合っているのか不安は続きます。そのうち「アサギマダラ飛来地」との看板を目にすることができ、ほっとしました。


駐車スペースの向こう側の山の斜面にフジバカマが植えられている


フジバカマ 右と左のかたまり

そして右手眼下には、広場(草原)があり、そこを目指し細い急な坂道を下って停車。初老の男性二人の姿が見えたので、「フジバカマ(*3)はどこですか?」と尋ねたところ、目の前を指して「ココですよ」と返事が返ってきました。
よく見ると斜面に背丈の低いピンクのフジバカマが、何か所かに分けて植えられていました。このお二人は、ここを管理されている「山手・津之郷里山里地を守る会」のメンバーとのことでした。
肝心のアサギマダラはというと、いました。たったの2匹ですが飛んでいました。個人的には、数年前の大山・桝水原で見て以来です。本当に感動的でした。
アサギマダラは比較的大きなチョウでひらひらと優雅に舞います。写真を撮るため近づいてもそれほど動じません。
お二人に、長野でマーキングされたアサギマダラの写真を見せてもらいました。単純に計算しても、その距離おおよそ600㎞以上、よくぞ飛んできた、と感動するばかりですが、一体そのエネルギーはどのように生成されるのでしょう?
この2匹は、ここ一週間見られるとのことでしたので、その間にしっかり栄養を蓄えて、目的地に向かいまたどこかで休憩するのでしょう。
多い日には、20匹以上も飛んでいるとか。先日の地元新聞にも、この場所で何匹も飛ぶチョウの写真(撮影日9月21日)が掲載されていました。
でも出会えただけでもよかったと満足して、広場をあとにしました。



フジバカマに停まるアサギマダラ


ほんとに美しい


こちらはもう一匹


近くに寄ってもさほど動じません


アサギマダラを追い掛け回す黄色い小さなチョウ


湿地に小さな赤トンボが停まっていました。ハッチョウトンボかと思いましたが違うようです

帰りにせっかくなので、俄山弘法大師堂と、明王院に寄って帰りました。
俄山弘法大師堂


石段と山門


山門に奇妙な面がありました


本堂


霊水が販売されています

明王院 広島県福山市草戸町

愛宕山中腹近くにあり、眼下に草戸千軒町遺跡を見渡す明王院は、中道山円光寺明王院と称し、国宝の「本堂」「五重塔」を有する真言宗大覚寺派の古刹として知られています。


急な石段の向こうに山門 山門は広島県指定の重要文化財


山門から境内を望む


国宝 明王院五重塔 建立は1348年の南北朝時代


国宝 明王院本堂 鎌倉時代の元応3年(1321)の建立

*1 アサギマダラ
アサギマダラは羽を広げると10cmほどの大きさになる美しい蝶で、名前のアサギ部分は「浅葱色(あさぎいろ)」を意味しています。
日本で唯一知られている長距離の「渡り」をするチョウとして有名です。春から夏にかけて南方や低地で羽化したアサギマダラは北東や高地に渡り、そこで繁殖します。夏の間は暑さを避けて冷涼な地で過ごし、秋になると越冬のため南西諸島や台湾まで渡っていくのも確認されています。基本的にはふわふわとゆっくりと飛びますが、風に乗るとかなり速いスピードで飛ぶ事ができます。渡りの移動距離は千キロを超え、最長で2千キロを超えた記録もあります。

*2 俄山弘法大師堂
807年(大同2年)、弘法大師(空海)が明王院を開くときに俄谷を訪れ、病に悩む地域住民の救済のために加持祈祷(かじきとう)を行い、錫の杖で俄山の斜面の岩を突くと、そこから霊水が噴出するようになったと伝えられています。霊水は「温泉水弘法水」として近隣住民が数多く集まり利用するようになりました。「温泉水弘法水」の御利益を求める民のために、お堂や水くみ場、お籠り堂(休憩所・宿泊所)が整備されています。

*3 フジバカマ
フジバカマは「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。夏の終わりから秋の初め、茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、長さ10cm前後の房状に多数咲かせます。川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、まっすぐに伸びる茎に、3裂する葉が対になってつきます。地下茎が大量に伸びて猛烈な勢いで広がるため、自生地では密生した群落になるのが普通ですが、現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっています。

次回は、重伝建の町 岡山県高梁市吹屋地区 「田舎そばの味は守られていた」を予定しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする