未熟なカメラマン さてものひとりごと

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岡山県の梅の名所

2011-03-28 22:50:04 | 観光名所


3月19日、岡山県内でも一番の梅の名所、津山市神代の梅の里公園を訪ねました。笠岡ICからナビをセットすると、岡山ICを降りて53号線を北上と出ました。このコースが結局早いのかな?と思いつつ車を走らせると、53号線での制限速度は60キロ、井原では考えられない設定です。さすがに車の流れは快調。でも公園に着く前に、少し腹ごしらえすることにしました。
行くのはもちろん、うどんの名店「すぎ茶屋」。11時頃だというのに駐車場はほぼ満車の状態です。私は決してうどん通ではありませんが、うどん好きの私からすると、このあたりではずばりNO.1のおいしさだと思います。麺が「ぽわーん」として柔らかいながらも適度な弾力とこし。値段も手ごろだし、注文して出てくるのがなんといっても早い。おうどん屋さんには、このスピードが大切です。早く出して早く帰っていただき、次のお客様をお迎えする。いわゆる回転率がお店の売り上げをアップするわけです。今はやりのセルフサービスでもありません。厨房には、5.6人の方が入っていました。

さて、腹ごしらえをして、道は429号線に入り、しばらくすると、「梅まつり」の幟が目に入ってきます。今回、開花情報は、得られなかったので、見ごろかどうかはさっぱりわかりません。遠くにおなじみのピンク色の山が見えてきました。期待に胸がわくわくします。駐車場に着くと、ほぼ満車でしたが、でも、ところどころに空きスペースが。梅は、もう終わっているのか、それともまだ早いのか、よくわかりません。どうも色がうすく感じられます。近くまで来ると、わかりました。まだほとんどがつぼみの状態。見ごろはまだ先のようでした。今年は寒かったので開花が遅れているのでしょう。ひとつ残念だったのが、せっかく咲いた梅の花が霜のせいで傷んでいたことです。でも南斜面のメイン通路は五分咲きの状態で、他に比べて幾分開花も早いようです。このあたりで何とかカメラにおさめることができました。

この梅の里公園、約5ヘクタールの園内(小高い山)に鹿児島紅梅・八重寒梅・寒紅しだれ梅・鶯宿・南高・甲州小梅など、紅白あわせて14品種(2000本以上、一説には3800本)の梅の木が植えられています。梅の木が満開になると梅の花の香でいっぱいになります。
岡山県の梅の名所である、後楽園、半田山植物園、神崎梅園が100本から500本ですから、こちらのスケールがいかに大きいかがわかります。苗木がいっぱい育てられていましたので、今後、もっと増えるのでしょうか。楽しみです。

園内はもちろん、無料です。お昼どきでしたので、あちこちのベンチや梅の木の下でお弁当を広げる人が目につきました。中にはお昼寝をするひともいました。子犬連れのひともここでは、よく見る光景です。
毎年、見ごろの頃は、梅の種飛ばし大会やカラオケステージなどのイベントも開催され、多くの人で賑わいますが、今年はもう少し先のようです。

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上下ひなまつり

2011-03-17 21:58:07 | 行事


先日、広島県府中市上下町のユキワリイチゲを見た帰り、上下の古い町並みを訪ねました。こちらでは、2月19日から3月21日まで第6回上下ひなまつりが開催されています。特に3月5日(土)6日(日)の2日間はメインイベント「でこ市」が開催され、当日の5日は、天気も良く大勢の人で賑わっていました。幸いなことに、町並みから一番近い、駅の駐車場に何とか車を停めことができました。さあ、町並み散策スタートです。

この上下(じょうげ)という町の名前の由来ですが、町の中心部が、芦田川水系と江の川水系の分水嶺になっていることから付いたそうです。上下はかつて幕府の天領として、また石見銀山からの銀を運ぶ中継地点として栄えました。今でもメインストリートを歩くと、白壁やなまこ壁、格子戸といった懐かしい町並みが続いています。


昔のこの町並みを写した写真を見ると、UFO型のオレンジ色の街灯でしたが、最近、重要伝統的建造物群保存地区でよく見るレトロ調の街灯に変わり、いかにも商店街というイメージから古い町並みへと、随分イメージも変わりました。ただ気になるのが、白壁がきれいすぎること。でもこれも年月とともに馴染んでくるでしょう。

さて、このひなまつり、通りに面した店舗や民家約80軒にひな人形が並び、随所に餅花が飾られます。春の訪れを告げる行事として、この山間の町も一年で一番の賑わいを見せます。
ちなみに「でこ市」というのは、明治~昭和初期にかけて、毎年2月末に出産祝いなどに贈る土人形(でこ)を売る市のことで、当時は各地からの買い物客でごった返していたそうです。この「でこ市」の再現として上下ひなまつりが始まったと聞きました。
そうそう、この町の出身者で有名なのが、俳優の平幹二朗さんで、最近はアンガールズの田中君(髪の短い方)がいます。

 今回は入館しませんでしたが、通りの奥には翁座という大正時代に建てられた木造建築物(劇場・芝居小屋)があります。かつては、高田浩吉さんや、鶴田浩二さん、大友柳太郎さんも出演したそうですが、近いうちに閉館するそうです。これも時代の流れなのでしょうが、かえすがえす残念です。
さて、この町並み一番のシンボル的建造物といえば、やはり上下キリスト教会でしょう。明治の時代、当時の財閥角倉家の蔵として建築されたものでしたが、戦後、キリスト教会に買い取られ、屋根の上に独特の塔が立っています。町並みの紹介の写真には、ほとんどこの建物がどこかに入っていますので、他で見ても、上下だとすぐにわかるわけです。



さて、今日のでこ市、約70店の露店が並んでいました。焼きそばや手打ちそば、焼き鳥や、つきたての草餅もあります。また、豚汁、ぜんざい、お茶席もありました。通りは大勢の人でいっぱい。観光バスも繰り出しています。着物姿で歩く若い女性連れ、また着物を着て販売する人も多く、白壁の町には情緒が漂っていました。
 どこか往時の賑やかさを見たような気がしました。静かな町並み散策をと思っていましたが、これはこれでまた活気ある別の姿を見ることができて、よかったと思います。手打ちそばのお店のテントで温かいそばをいただき、焼き立ての焼き鳥を食べながらそぞろ歩きました。また店先の赤い毛氈の敷かれた縁台に座り甘酒をいただきながら通りを眺める。小春日和のほっとする、いい感じのする午後のひとときでした。

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かれんな花 ユキワリイチゲを求めて

2011-03-15 21:04:04 | 植物



朝、一番に矢掛の観照寺で臥龍梅と枝垂れ梅を見た後、先日の山陽新聞の備後版に紹介されていた、広島県府中市上下町のユキワリイチゲを見に行ってきました。自生地は国道432号松崎トンネル東の山林斜面とありました。この松崎トンネル、地図で探しましたがもうひとつよくわかりません。いずれにしても432号線を走っていれば見つかるだろうと、とにかく出かけてみることにしました。山野草を撮影しに出かけるのは実に5年ぶり。以前、同じく上下町の宇根地区に一度だけカタクリの撮影に行ったことがありました。

最近、山陽自動道の尾道付近から世羅まで、尾道自動道ができました。どのくらい時間がかかるか、試しにこのコースで目的地を目指しました。新しい道は、振動も少なく気分も爽快。高い陸橋やトンネルで変化にも富んでいます、なにぶん無料というのがいいですね。
世羅ICから降りると432号を上下方面に向けて進路をとります。しばらく走ると途中に目立つ看板があったのですぐにわかりました。
案内板にしたがって、国道からその細い道を降りると、すぐにJR福塩線が道路と並行して走っています。その線路を横切ると、すぐに芦田川支流・矢多田川に架かる橋があり、あとは、案内板にしたがって進みましたが、看板からは車で数分の距離でした。駐車場と書かれた道路の脇スペースに車を停めると、先客が帰ってきました。「全然、咲いとらんよ!看板の下に、いくつかつぼみがある程度。川のそばなので寒い寒い!」と教えてくれました。今日は、いつもになく三脚とマクロレンズを持参し、ずいぶん気合が入っていましたので、そのことばにはずいぶん、がっかりしました。

しかしここまで来て引き返せません。とにかくその場所まで行ってみることにしました。駐車場近くの歩道はきっちとアスファルトで舗装されていましたが、山の斜面は進むにつれて、刈り込みだけのあぜ道となります。しかし、こうして楽に歩けるのも散策道整備や下草刈りなど、自生地の保護に取り組む住民団体「矢多田・松崎環境保全協議会」の皆さんのおかげです。自生地は、山の斜面、幅300メートルにも及びます。その間、ずっと広範囲に自生しているわけではなく、ぽつぽつといった感じで連続しています。5月には地上から消えて無くなるそうですから、なんともはかなく神秘的です。



やはり、花は一輪も咲いていなくて、どれもつぼみの状態でした。今にも咲きそうなのですが、これは、時期的にまだ早いのか、それとも、時間的に早すぎたのか、どちらでしょう!お昼頃でしたので、もう2時間あとに来てみると、ひょっとしたらという期待もありましたが、このあとは、上下の町並みの「でこ市」を見て帰る予定でしたので、今日のところは、泣く泣くあきらめることにしました。
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矢掛・観照寺の臥龍梅と枝垂れ梅

2011-03-09 22:15:29 | 神社・仏閣

まだまだ見ごろは先の枝垂れ梅

3月5日の土曜日、矢掛の観照寺(*1)に今年も枝垂れ梅を見に行ってきました。こちらは、今年で連続3回目となります。梅が見ごろかどうかは、運しだい。ただ昨年は、このころが見ごろでした。期待でわくわくしながら参道を登り、境内に入ると、残念なことに、見ごろはもう少し先のようでした。境内には大きな梅が5・6本ありますが、一番有名なのが、臥龍梅(がりゅうばい*2)です。この梅だけは、他に比べて開花が早く、すでに満開で見ごろは過ぎているようでした。ほかの枝垂れ梅は、まだ2分から5分咲きといったところでしょうか!
境内には、他に二組の夫婦がいました。ひととおり撮影して裏庭に廻り、小山に登ってみると、遠くの山頂に、銀色に輝く遥照山の天文台が見えました。今日はとてもよいお天気で、まさに小春日和。しばらく、そのままボーっとしていると、メジロが数匹すぐそばの椿の蜜を求めてやってきました。私が近くにいるのに逃げようとしません。するとそこに大きな鳥がバタバタとやってきて、メジロを狙います。こういう光景はよく目にしますが、この鳥の狙いはなんでしょうか。
ふたたび、境内に戻って撮影をしていると、本堂の中から、住職の奥さんが、「どうぞ、中に入って、お茶でも飲んで一服してください。中からの梅もいいですよ!梅の盆栽もありますから、どうぞご遠慮なく!」と声をかけていただきました。
せっかくなので、それではと中に入らせてもらいました。ストーブが焚かれ、いくつもの座敷テーブルの上にはお茶菓子も用意してあります。圧巻は、屋内の障子が空けはなたガラスの向こうに見える梅です。奥さんの話によると、寒さの影響か、一番大きい梵鐘横の梅が、つぼみができているのになかなか開かないとのこと。臥龍梅もせっかくきれいに咲いたのに、先日の霜にやられて見栄えが悪くなってしまったとのことです。
今年はやはり、開花が遅れているようでした。部屋には、梅の古木の盆栽もずらりと並べてあります。相当な樹齢のものもあるようでした!近くにいたご夫婦のご主人いわく「桜ならこうはいかん!」となるほどと思えるようなご意見。(解説しますと、「梅ならこういう盆栽も可能だが、桜は無理だ!!」というところでしょうか!)
裏には町指定天然記念物・樹齢300年の山茶花(さざんか)もあるというので、近くまでわざわざ案内をしていただきました。岡山県内の梅の名所というと、津山市の梅の里公園や、後楽園が広く知られています。しかし、このような圧倒的な迫力の梅もいいものですが、こちらのように、人数が少ないお寺で、うららかな春の日差しを受けて咲く数本の優雅な枝垂れの梅も、清々しさを感じさせてくれて、これはこれでいいものだと思いますね。
見ごろは、3月の12日・13日ごろだと思います。お近くの方は是非、足をお運び下さい。
美人の奥さんが待っていますよ!


*1 観照寺 真言宗の古刹。正和元年(1312)に建立され、寛文5年(1665)、この地の大庄屋福武家の支援によって、現在の地に移ったといわれています。
本尊の大日如来は平安末期あるいは鎌倉期の作といわれ、町の重要文化財に指定されています。行き方:井原鉄道三谷駅から南へ約2キロ、洞松寺の手前の丘陵地にあります。

*2 臥龍梅(がりゅうばい)龍が地を這う姿に似ていることから「臥龍梅」と言われています。この「臥龍梅」と言われる梅は全国にあり、老木が多いようです。こちらの「臥龍梅」は樹齢、200年といわれています。




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鞆・町並ひな祭

2011-03-08 07:04:21 | 古い町並み


福山に買物に出た際、少し時間が空いたので、ひとり鞆の浦に行ってみることにしました。時刻は午後2時ごろでした。午前中は青空の見えるよいお天気でしたが、鞆の浦に向かう途中から空は曇り空となり、どんよりしてきました。どうしていつもこうなのだろうと、うらめしく思いながら車を進めます。鞆の浦への所要時間は、福山市中心部から20分ぐらいでしょうか。
 途中、田尻町に差し掛かると、杏祭りのピンクの幟がいっぱい立っていました。そういえば昨年の3月ごろ、杏祭りの始まる前に行ってみようと思いたち、丘陵地を訪ねたことがありましたが、杏はほとんど咲いていなくてがっかりしたことがありました。

さて、海が見えてきたころ、今度は、菜の花畑の案内板が目に留まりました。一瞬、目をやると、黄色い菜の花畑が見えたような気がしました。駐車場も用意されているようです。よし、帰りによってみようと思いました。以前、菜の花畑と海、というタイトルでここで撮影された画像を見た記憶がありました。これはいい被写体ができたと、気分もずいぶん楽しくなりました。
そして鞆町に入り、車を停めようと市営駐車場前までくると、なんと満車ではありませんか。しかたなく我慢して待つことに。何とか停めることができて、ひな祭りの町並み散策開始です。飾ってあるのは、商家だけではなく、普通の民家もありました。お雛さまが飾ってあるところは、目印にのれんがぶら下がっています。古い旧家では、家人が説明をしてくれます。江戸時代から現代まで、創作もの、いろんなお雛様が迎えてくれます。

そのようなお雛様を何軒か見た後、路地のお寺の境内の奥に満開で咲いている梅を発見しました。これは行ってみなくてはと、中に入ると墓地の隅に立派な梅の木がありました。
しばらく観察していると、メジロがやってきました。梅にメジロ、よく見る光景ですが実に絵になりますね。
それから、鞆の浦で一番のビュースポット医王寺に行ってみることにしました。坂道を登ること10分、医王寺に到着です。何組かの先客がいました。このころになると、ありがたいことに空は幾分か晴れ、青空が見えていました。まさに絶景かな、という感じです。
架橋問題で揺れる鞆の浦、橋がどのように架かるか位置を確認しながら医王寺をあとにしました。
医王寺の帰りにはいつも寄る、老舗の喫茶店ですが、今日は時間がないのでパスすることにしました。ここのおかみさんには、鞆の近況などよく教えてもらいました。
さて、鞆の浦をあとにして、例の菜の花畑を目指しましたが、帰り道ではその入り口がわかりませんでした。後ろからの車の通行量が多いので、結局あきらめることにしました。

未熟なカメラマン→私の写真館
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