未熟なカメラマン さてものひとりごと

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ほんとに回るとは!

2009-06-30 22:25:38 | 観光名所


 28日の日曜日、初めてうかん常石公園の石の風ぐるまを見に行ってきました。高台の”風の舞台”と名付けられた芝生広場に大きな7基の御影石に取り付けられた風ぐるま。最大のものは高さ約5mのところにあり、羽部分の直径は約2.5m、重さは約2tもあるそうです。羽と本体の連結部分に高精度のベアリングが取り付けられており、風速3mほどの風でも軽快に回るそうです。
 その時、風はほとんど吹いていませんでしたし、確かどれも回っていませんでしたが、気付かぬうちに写真の1基が音もなくくるくる回っているではありませんか!これはすごい!とひとりで感心していました。2008年4月16日、テレビ朝日系列放送の『ナニコレ珍百景』で「珍百景」として認定されたそうです。
 一番大きい風ぐるま、ほんとに回るのかと、土産物屋のご主人に聞いてみると、北風が吹くときは回る、のだそうです。一度その光景を見てみたいものだと思いました。それにしても石の風ぐるま、とはよく思いついたものだと感心しました。

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松江で茶道の真髄を見た!第3話

2009-06-28 22:08:53 | 茶道


 釣月亭で点心をいただいたあと、すぐ下に見える薄茶席の寒山亭に座を移しました。もちろんこの寒山亭も会員の手作りです。貴人口の正面に踏み込み床が設けられ、3畳台目中柱となっています。今日は不昧流による見事なお点前でした。このような近くで他流派のお点前を拝見するのは初めてのことでしたし、我上田宗箇流と同じ武家茶ですからどこか親近感も湧きます。
 暑い時でしたので、額に汗を浮かべながら茶をたてていただきました。その真摯な姿に少し感動しました。床の竹製花入れは、少し根が見えるもので、これは私が獲ってきたものです。とおっしゃっていました。何から何まで手作りなんですね。
 最後に石段を降りて濃茶席の紅雪庵に移動しました。こちらは1畳台目中板。寄付でお菓子をいただき少し待ったあと、藁草履に履き替えていったん外に出で、にじり口から入ります。外には腰掛待合も設けられた本格的な作りでした。こちらは薮内流のお点前でした。お茶は茶杓で7杯。上田宗箇流の濃茶に比べると随分、薄いものでしたが、その分飲みやすく感じました。

 会員の流派は7つか8つもあるそうです。茶を愛する人たちが集まって毎月、釜をかける。松江ならではという感じもしました。最後に、全員で釣月亭前まで戻って記念撮影です。会員の皆さんに見送りを受け、どこかすがすがしい気持ちで宝照院をあとにしました。

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松江に茶道の真髄を見た!第2話

2009-06-26 23:30:38 | 茶道


 話を少し戻しましょう!画像は、紅雪庵のある宝照院の境内から、案内にしたがって薄茶席の寒山亭や点心席の釣月亭(ちょうげつてい)に向かう3班のうちの2班です。約40年前にメンバー数人が山裾を切り開き、開墾して作ったということですが、こちらは愛宕神社の所有地で、何でも会員に神社の方と懇意な人がいて、その関係でタダで借りているそうです。
 そういえば水(おそらく洗い専用でしょう!)も神社の水道から長い散水用のホースで引っぱってきているようでした。釣月亭のあかりは蜀台のローソク1本のみ。薄暗い中で、見知らぬ方と肩を並べいただく点心。今日のメニューは、ちまき風にまかれた3個のお寿司と、ジュンサイの入ったすまし汁。冷えたお酒はまた格別でした。蚊取り線香の香りがする中、当時の苦労話も聴けました。さすがに真冬の点心席は紅雪亭で行われるようです。
 雪が降った頃は特に美しく、また風に吹かれて聞こえる竹のさわさわという音も風情があっていいものですよ、とのこと。もう40年近く、毎月の第3日曜日には釜をかけてきたそうで、それはお盆であろうと正月であろうと途絶えることは決してなかったそうです。(つづく)

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松江で茶道の真髄を見た!

2009-06-25 22:18:00 | 茶道


 土曜日に、私が習っているお茶の研修旅行で松江に行ってきました。特に、宝照院内でのお茶会はとてもおもしろい、というので楽しみにしていました。午前中に茶器で有名な田部美術館、不昧公の茶室・明々庵などを見てきました。少し松江のお茶の世界に理解ができたかなというところでした。
 さて宝照院というお寺は本堂と駐車場があるだけの質素なものでした。その境内に手作りで建てたという茶室「紅雪庵」がありました。そしてその横に大きなサルズベリの木。この会の名前は、この木から取ったそうです。そして、その横にトイレがありましたが、これが唯一お金がかかったそうで、水洗式の立派なものでした。(費用は70万とのこと)。この紅雪会のメンバーはすべて男性の方です。本日、お世話いただく人のいでたちも、作務衣であったり、着物に帯というシンプルなものでした。
 さて私たちは13名でしたので、薄茶席の「寒山亭」、点心席の「釣月亭」、そして濃茶席の「紅雪庵」3班に分かれてそれぞれの席に臨みました。上の写真は、「釣月亭」です。お隣の愛宕神社の境内の山裾をお借りしているそうです。こちらも手作り、どうです、このシンプルなこと。季節がら竹やぶの中ですので、蚊も出ます。蚊取り線香を焚く中で、点心をいただきました。土間に涼み台を置いたような感じで、向かい合って定員は8名ぐらいです。こちらには先客があり、その話を聞いていると、おなじみさんのようでした。すぐ下に、薄茶席の「寒山亭」が見えます。
何と野趣あふれるお茶席でしょう!(つづく)

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伝統工芸作家・七代金城一国斎

2009-06-23 22:24:28 | 工芸



 20日土曜日に華鴒大塚美術館主催の美術講座がはなとり展示室であり出席させていただきました。当日は久しぶりにローカルテレビ取材のカメラも待機して、少しだけものものしい感じもしました。
 当日の講座は、事前の案内で講師:漆芸家・七代金城一国斎先生、演題:「異彩を放つ漆芸 高盛絵」とありましたので、どんなに熟年の方かと思いましたら、ご覧のようにとてもさわやかな青年のような方でした。お話によると高校時代はとにかく剣道1本だったそうで、広島県の剣道のチャンピオンにもなられたようです。どうりですらりとして姿勢も声も素晴らしいものでした。
 またお話も聞き取りやすく、終わりの時間も正確。笑顔もたやさず、ユーモアもある。ルックスからすると役者さんのようでもありました。以前CM出演のお話もあったようです。
 では平平凡凡に育ったのかというと、そうではなく、6代(父)5代(祖父)を若いころ1週間のうちに亡くされ、技術の習得にとても苦労されたようです。ご苦労のかいもあって、工芸展への入選は数知れず。
 ところで、演題の高盛絵、字のごとく漆を高く盛り上げていく手法で、金城一国斎の漆芸ならではのものですが、七代は、従来の伝統に独自のご自分の技法とデザインを取り入れて現代人に合う作品を次々と創出されています。
 

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