未熟なカメラマン さてものひとりごと

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奈良を訪ねて 東大寺二月堂から、ならまち散策 平成28年7月23日(土)

2016-07-29 00:49:22 | 神社・仏閣
大仏殿を見学した後、二月堂に向かいました。さすがにこの辺りまで来ると観光客はずっと少なく落ち着いて散策できます。お昼を過ぎたころだったので、先に昼食をと途中にあったお店に入りました。ここでも大半の客が外国人でした。西洋人がうどんを食べているのが印象的でした。私は“ざるそば”を注文しましたが、値段も良心的で味もまずまずでした。



お馴染みの二月堂です。


眺めも抜群です。向こう側の大きな建物が大仏殿。

少し休憩のあと散策開始です。坂道を登ったところで、お水取りで有名な二月堂が見えてきました。せっかくなのであの舞台から眺めてみたいと思いました。それほど登った感覚はないのに、舞台からの眺めはなかなかのものでした。しばらく景観を楽しんで降りたところに無料の休憩所がありました。
畳敷きなどもあって日本式の休憩所スタイルでしたが、ここでも多くの外国人観光客の姿がありました。思い思いに座り静かに休憩をとっていました。団体客と違ってマナーもいいようです。



二月堂裏参道、静かで落ち着いた佇まいです。


このあと、二月堂の裏参道を通り、正倉院方面に向かいました。この裏参道は私の大好きな場所です。瓦の淵が覗く独特の土塀が続き、とても癒される気分になります。道の両側に細い用水路があるのですが、以前ここでサワガニを見つけたことがありました。奈良を代表する写真家「入江泰吉」がよくこの裏参道と空の景色を撮っていますが、特に印象的なのが、夕焼けに染まる空と裏参道です。
このあと正倉院周辺を歩きましたが、もうこのあたりになると観光客は誰もいません。すると目の前の道路を鹿の群れが横切りました。生まれたての小鹿が母鹿のあとをしっかり付いて歩いています。あまりにもかわいいので思わずカメラを向けました。



奈良公園といえば鹿ですが、特に小鹿はかわいいですね。

このあと、世界遺産・元興寺のある、“ならまち”を訪ねてみることにしました。
思えば、今日は随分歩いたものですが、最後のひと踏ん張りです。猿沢の池から、数百メートルで元興寺に到着です。お目当ては石塔群と夏の花キキョウとの組み合わせで被写体としては有名です。初秋にはハギも咲くようですが、私はまだ見たことがありません。キキョウを撮ったあとは、本殿(国宝)に上がってご祈願し、少し休憩をして帰ることにしました。



世界遺産・元興寺の石仏群


この季節、キキョウがいい被写体となっています。

ならまちには、それほど大きな建物は残っていませんが、数多くの古い町屋を随所に見ることができます。車一台がやっとという道幅に、統一感のある町並みが形成され落ち着いた佇まいを見せています。最後に町のはずれにあった、喫茶店で休憩を摂りました。店内にはフランス人と思われる母と幼い子の一組がいました。アイスコーヒーを飲みながら通りを行き交う人々を何気なく眺めるのも面白いものです。



ならまちの町並み

ふと時計を見るともう午後4時近くになっていました。このあと大阪まで帰り、時間があれば、あべのハルカスを訪ねたいと思っていたので、急いで近鉄奈良駅に向かいました。


(あべのハルカスにつづく)
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観光都市奈良を訪ねて その1 興福寺から東大寺辺りを散策 平成28年7月23日(土)

2016-07-25 23:55:27 | 神社・仏閣
娘家族が1泊2日でUSJに行くというので、私も付いていきましたが、大阪到着後はもちろん別行動です。今回は、久しぶりに奈良を訪ねてみたいと思い、できれば室生寺、長谷寺あたりを想定していましたが、時間的に難しそうなので結局、東大寺周辺を散策することにしました。途中、車から降ろしてもらったのが、地下鉄九条駅前。そこから近鉄奈良駅まで切符を購入し乗車しました。運賃は810円でした。久しぶりの都会の交通機関なので、何度か迷いましたが無事に近鉄奈良駅に到着です。



興福寺国宝館前あたりの様子。

駅を降り、少し傾斜のある道を東大寺方面に進みましたが、興福寺の看板が見えたところで、ここまで来たら、なにはさておき“阿修羅象”を見ておかなくてはと、進路を変更し国宝館に入りました。国宝の仏像がずらりと並ぶ様子は圧巻です。ガラスの保護ケースはなく、直に見ることができるのでとてもありがたいと思いました。少し暗めの館内、うっすら仏像に照明が当たり、浮き出して見えます。

そして阿修羅像、少し眉をひそめた独特の表情、そのお顔は、まるで現代にも通じる若者そのままのお姿で、ため息が出るほど美しいのです。細身のバランスの取れた体型、そして彩色。見事というほかありません。全体的に少しレンガ色の色合い、教科書やパンフレット等印刷物で多く紹介されていますがとても実物の色は再現できていないと思いました。
ただ、よく見ると、手先が欠けている部分があり、今回初めてそのことに気づきました。入館者はそれほど多くもなく、ゆっくり観賞することができました。



美しい夏空です。

奈良公園では、さすが日本を代表する観光都市だけあって、多くの外国人観光客の姿が目に留まりました。あちらこちらで野生のシカと記念撮影をしています。それらを横目にさらに東大寺南大門方面に進みます。途中、とある会社のショールーム兼、無料休憩所があり、冷水の販売機でひと息つきました。そして2階にあがるとそこは展望台になっていて、遠く若草山や大仏殿を望むことができます。それにしても今日は何と美しい青空なのでしょう。すっと刷毛で描いたような筋が入る雲、まさに典型的な夏空でした。



巨大な大仏殿。世界最大の木造建築物です。


いつ見ても穏やかな大仏。癒されますね。


南大門あたりまで来ると外国人観光客の姿はさらに増し、目を開けていなければ、外国語が飛び交いもうここは日本ではないような気さえします。大仏殿ではその巨大さに改めて感動しました。さすがに世界最大の木造建築物といわれるだけのことはあります。建物内に入ると正面に大仏、左回りに見物しながら進むと、小学校時代に経験した、“柱の穴くぐり”が今もありました。順番に並んでいるのは、修学旅行生ではありません。ほぼ全員が外国人でした。どこから情報を入手しているのでしょう。果敢に挑戦する意欲だけには脱帽ですが、途中で動けなくなって手を引っ張ってもらう場面が何度もあり、見物人の笑いを誘っていました。この穴は、タテに少し長いので、体を横向きにして進むと意外に簡単に通り抜けられるようです。こうして大仏殿を見学した後、二月堂方面に向かいました。



柱を潜る人。苦労しています。


順番を待つ外国人と思われる人々。

(つづく)
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