未熟なカメラマン さてものひとりごと

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遅い初詣 日本三大稲荷・最上稲荷(岡山市) 平成27年1月10日 その2

2015-01-21 00:30:18 | 神社・仏閣

大勢の参拝者で賑う最上稲荷

参道(門前町)が途切れ、いきなりという感じでインド式の仁王門が出現します。仁王門がどうしてこのような様式になったのか不思議です。老朽化のため、平成25年に改修工事が行われ、2体の金色仁王尊像もこのたび改修されましたが、びっくりしたのがそのお姿、まさに黄金の像でした。京都や奈良のそれとは一線を画し、まさに現代風の像ではありませんか。おまけに足元にちりばめられているのは、ガラス製の黄金のわらじです。

我々が考えるよりもずっと割り切ったものの考え方をされる最上稲荷教です。仁王門を抜け、御水舎で手と口を清めて最初に向かったのが祈祷の申込所です。さすがにこの時期、1時間待ちとなっていました。先ほど、門前町の出口付近で買った線香にローソクで火をつけて、先に七十七末社参りをすることにしました。

1本ずつ線香をあげて一回りすると、ちょうど無くなるのでうまいことできています。そして旧本殿横で、恒例のおみくじを引きました。実は、ここのおみくじ、かなりの確率で「凶」が出ます。はたして今年はどうかと期待しましたが、今年も夫婦そろって「凶」でした。いつものことなので特に悲観はしませんが、今年も1年間を慎重に生きなければいけないと、少し身が引き締まる程度には感じます。



今年も凶だったおみくじ

今年も破魔矢が必要だなと、おみくじを所定の場所の紐に結んでいると、ひとりのご老人が声を掛けてきました。
「おたくは何が出ましたか?」と訊かれたので、
「凶でした」と答えると、
「やっぱりそうでしたか」と納得したご様子。
お孫さんも一緒だったようですが、皆さん凶だったようです。
ご老人曰く
「凶にして、何回も引かせようとしとるんでしょうかな」と。

私はさすがにそこまでは考えませんでしたが、ここのおみくじ、金属製の箱をガラガラと振って廻し、小さな穴から番号の入った竹の棒が出るというものですが、物理的にうまく混ざらない結果だと思います。

おみくじを引き、鐘楼で勢いよく鐘をついたあと広い境内に戻ると、もう少し時間があったので、山の上に見えた展望台らしき場所まで登ってみることにしました。

もう数十年、毎年この最上稲荷にお参りしていますが、今回初めてその存在に気が付きました。山道を登ること約10分。登り切ったところは広場になっていて、巨大な像がありました。日蓮上人だそうです。そして、その向こうに広がるのが、黒田官兵衛が策を練り成功させた、あの水攻めの備中高松城跡と平野です。ここは、秀吉が高松城を攻めるため最初に陣を引いた場所だそうです。(つづく)



展望台は秀吉が最初に高松城水攻めの陣を敷いたところ
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遅い初詣 日本三大稲荷・最上稲荷(岡山市)平成27年1月10日(土)その1

2015-01-19 23:54:01 | 神社・仏閣

吉備路の国分寺五重塔と菜の花畑

今年も、初詣に岡山市の最上稲荷(さいじょういなり)に行ってきました。例年ならもう少し遅く参拝しているところですが、今年は三連休の初日、待ち時間を覚悟で少し早めに出かけることにしました。 

行きはいつも一般道を利用します。途中で吉備路の国分寺五重の塔と菜の花を撮るためです。青空にほどよい雲が浮かび、田んぼに植えられた菜の花がきれいに咲いていました。菜の花や、梅、桃、桜などの、シーズンごとに咲く花々と五重の塔との組み合わせは絶好の被写体となります。周辺は遊歩道が整備されていて、ウオーキング、ジョギング、犬の散歩と多くの市民が利用しています。(国分寺は岡山県総社市) 

菜の花を前景に何枚か撮ったあと、すぐに最上稲荷に向かいました。時刻はすでに11時を過ぎていました。大鳥居を過ぎたころから帰りの車の渋滞が見られました。まさに「行きは良い良い、帰りは恐い」ではありませんが、帰りはやはり大変そうです。



門前町(参道)入口

近づくにつれて、各駐車場の入り口では、案内係の人が一斉に誘導棒を持って誘導しています。いつも思うのですが、その様子が干潟のシオマネキに似ている感じがして思わず笑ってしまいます。

料金は、どこも均一800円でした。いつも利用している駐車場に車を入れて稲荷の参道に向かいます。やがて最上稲荷参道口と大きく書かれたアーケードの入り口付近には多くの露天商のテントが並び、香ばしい匂いが漂っています。

少し気になりますが、まずは参拝です。ここからの参道ですが、両側に昔ながらのお店が延々と続く門前町があります。土産物店・旅館・飲食店など約50店が軒を連ね、その距離は実に600mにも及びます。浅草・浅草寺の仲見世通りのように寺社の境内にあるお店を仲見世といいますが、この最上稲荷の門前町を仲見世とすると、このような規模のものは、日本ではあまり例がないようです。

ただ近年、休業するお店や、空き地になっている場所もあり少しずつ残念な変化が見られます。やがて店が途切れ、新しくなったインド風の仁王門が突然姿を現わします。(つづく)



約50のお店が軒を連ねる参道
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冬の真庭市を訪ねて その2 勝山の古い町並み 1月12日(祝日)

2015-01-15 00:32:50 | 古い町並み

高瀬舟時代の「がんぎ」が今も残っている

雪の湯原温泉を訪ねた後、次の目的地・勝山に向かいました。国道313号線を南下し、足温泉、真賀温泉を過ぎると、雪は徐々に少なくなっていき、勝山に着くころには、ほとんど見えなくなっていました。旭川がゆったりと流れ、町並みにつづく神橋からは、御前酒蔵元と書かれた漆喰の倉庫群や、石積みの護岸の上に建つ土蔵や民家が見え、そこには昔と変わらない風景が広がっています。勝山は5年ぶりぐらいでしょうか。どこか懐かしい感じがしました。

橋をわたり町並み保存地区の観光駐車場に車を入れました。駐車場は何か所かあるようでしたが、そこは散策にほどよい中ほどにある駐車場です。奥にあるトイレには雪隠処と書かれた暖簾がかかり、町並みの雰囲気をそこなわないような工夫がされています。



江戸期には参勤交代の大名行列が通っていた旧出雲街道

当日の天気は悪く、雪が舞い寒々とした中、傘をさしての散策となりました。さすがにこの時期、観光客の姿をほとんど目にすることはありません。この旧出雲街道、近年、電線が地中化され道路も石畳風のきれいなものに敷きかえられとてもスッキリとした印象を受けます。濡れた路面が光りまぶしく感じます。

通りの各店舗には、意匠の凝った暖簾がかかり品よく町並みを飾っています。カメラとマイクを持ったひとりの外人さんがさっそうと歩く姿が印象的でした。通りを眺めると雪を被った山並みがすぐ近くに見えて、この季節ならではの景観を見ることができます。

川岸に続く小路を見つけると川べりまで行っては、写真を撮りました。武家屋敷館←と書かれた案内板を見つけ、石段を登りました。この頃、急に空は青空となり、屋根から落ちる雪解け水の音が随所から聞こえてきます。ジョウビタキがナンテンの枝にとまってこちらの様子を窺っています。
中腹の立派な山門のあるお寺に遭遇しました。山門の天井裏には、色彩豊かな天井絵が描かれているのが見えました。そしてかたわらに小さな二つの石像を見つけました。その愛らしい表情は何とも言えません。



安養寺、山門前の寄りそう石像が何とも愛らしい

それから再び通りに出たあと、昼食をとることにしました。いろいろ迷いましたが、嶋家という店構えのよいお店で軽いランチをいただくことにしました。中に入ると奥のテーブルに女性の団体客の姿が見え会話がはずんでいます。室内のストーブにはマキが焚かれ、蒸気でカメラのレンズがすぐに曇ってしまいました。このお店はお蕎麦がメイン料理のようで、山芋とろろ蕎麦を注文しました。細い蕎麦にこしのある山芋のとろろはなかなかの味でした。

お腹を満たした後、町並みを北に進み、御前酒の蔵元・辻本店前まで行ってお店を覗いたり、重厚な蔵の窓の見事な鏝絵に感心したあと、勝山をあとにしました。



暖簾が品よく町並みを飾る
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雪の真庭市を訪ねて H27.1.12(月)その1 湯原温泉

2015-01-14 00:35:17 | 温泉

雪の湯原温泉

連休の最終日、人生初の冬タイヤを装着したこともあって、県北の雪景色を見てみたいと思い立ち、出かけることにしました。冬季、北に向かって走ることはいまだかつてないことです。

 例によって、高梁市を抜け賀陽ICから岡山自動車道に乗ります。中国道に合流し落合JACから米子自動車道に入ったころから、周辺の山々は雪山となり、平野も真っ白、まさに雪国に来たような錯覚を覚えます。岡山県真庭市は、岡山県北部で中国山地のほぼ中央に位置し、北は鳥取県に接しています。雪が多いのは当然といえるかもしれません。

高速道路は、冬用タイヤ装着、制限速度50㎞の規制がかかり、道路の脇に雪がみられるようになってきたころ、強制的にいったん高速をおろされタイヤのチェックがありました。これも初めての経験でした。

再び高速に戻り、できれば蒜山あたりまでと思っていましたが、結局不安になって断念し、湯原町の温泉街の雪景色だけを見て帰ることにしました。このあたりの積雪量はざっと20㎝はあったでしょうか。

高速を降り、国道313号線を湯原温泉に向かって走ります。途中で銀行の駐車場に車を入れようと思い、強引に車を進めましたが雪にタイヤをとられついに動かなくなってしまいました。これは困ったな、と思いましたがタイヤの前後の雪を手で除け、苦労してなんとか脱出することができました。途中、雪かきをする人や、除雪車も目にしました。温泉街のシャーベット状の道路を歩行者に注意しながら進みます。



温泉街の道路はシャーベット状になっています。  

意外にも、こんな雪の日でも想像以上の観光客の姿がありました。あとで確認したところ、湯原町旅館協同組合の食の祭典「しし祭り」が開催されていたためとわかりました。各飲食店でしし肉を使った料理を提供する町おこしイベントです。しし肉コロッケと書かれた幟をたてたお店には、行列もできていました。


河川敷の駐車場。雪に埋まった車もありました。

河川敷に設けられた駐車場の車の屋根の雪には数十センチの雪が積もり、果たして動かせるのかなと他人事ながら心配になりました。温泉街の突き当りまで行って引き返すことにしました。途中、道路脇に車を停めていると、「ドカ!」と車の屋根に大きな音がして雪の塊が落ちてきました。あまりの衝撃にびっくりしました。

こういう雪景色を眺めながら湯に浸かることができれば、最高だと思いましたが、そうもいかず、湯原をあとにし勝山の町並みを訪ねることにしました。



温泉街を過ぎたころの道路脇はこのような状態です。
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ヘンなニンジン

2015-01-05 22:08:31 | 菜園

画像1 とくに珍しいというほどでもないようです。

先日、知り合いから、「変なニンジンが獲れたので持って行ってあげる」との電話がありました。
変な、ということからおおよその見当はついたのですが、想像以上のリアルさにびっくりしてしまいました。
品格という点から、ブログに掲示するのはどうかとも思いましたが、せっかく持参いただいたので、ここはその親切に答える意味でも、あえて掲示することにしました。

上の画像は、よくあるパターンで、いわば定番といえるものです。
下の画像は、このような状態でそのまま獲れたようで、地中の世界、不思議ですね。

このニンジンは、金時ニンジンという種類です。ニンジンが変形する理由は、根が成長する過程で、その環境に石などの障害物があるとか、間引きが遅れて過密状態となり、お互いの根がからみあったりするというのが主な原因のようです。

ネットで検索すると、ニンジンの面白画像としてたくさん紹介されています。ほんとかな??と思うようなものもあり、見ているだけで楽しくなります。



画像その2 この形のまま出てきたそうです。


別角度から
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