未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

一時、どうしたものかと途方に暮れました。

2015-09-28 00:39:25 | 動物

国営備北丘陵公園ひばの里 本文とは関係ありません。

シルバーウイークの日曜日、井原市内に身内が所有する空き家があり、ご近所に迷惑かけてはと、庭の草刈りと清掃に行ってきました。
刈払い機をセットし、作業始めた矢先、道路を挟んで向かいに住んでいる親戚が、やってきて、
「ここ数日前から、子猫の鳴き声がする。どうも天井裏から聞こえているようだ。」
「それも、1匹ではなく、2匹はいるかもしれない。」
「ほっておいては、死んでしまい、大変だ。」
と言って帰っていったのです。鳴き声がする建物は平屋で古く、救い出すために天井を壊すことに躊躇はしませんが、降って沸いた話に、少し気分が滅入りました。

とはいえ、先に今日の目的の草刈りをしなくてはと、取りあえず考えないことにし、作業に集中しました。そして数時間後、おおかた片付いたところで、難題の子猫のことに取り掛かることにしました。

鳴き声のする廊下に近い天井の板を、のこぎりで切り取り、5センチほど隙間が空いたとき、子猫の顔が見えました。急いでダンボール箱で受けると、1匹がその中に飛び降りてきました。続いてもう一匹、さらにもう一匹、いや3匹もいたと思っていると、さらに鳴き声がしました。
合計4匹もいたのです。2匹は濃い目のグレー、もう2匹はトラの縞模様でした。互いに体を寄せ合い箱の中で動き回っています。



国営備北丘陵公園 本文とは関係ありません。

しかしそれからが大変です。
保健所に引き取ってもらえればいいのですが、まず市役所に電話をして相談してみることにしました。当直の若い職員さんでしたが、担当部署が休みでこちらではわからないとのことでした。
次に、日頃愛犬がお世話になっている、ペット美容室にも電話をかけて聞いてみました。
子猫は、数時間おきにミルクが必要、動物愛護センターに行けばいいが、あるのは岡山とのことでした。

そこでとりあえず、ミルクをやろうと牛乳を買ってきて与えましたがあまり飲みません。そうこうしているうちに約2時間が経過し、どうしたものかと途方に暮れてしまいました。
最後に向かいの親戚に、相談してみることにしました。

そこで話したのは、子猫は生まれたてではなさそうなので、あのままにしていても親猫が母乳を与え、ほっておいてよかったのかもしれない。
以前、すぐ近くの廃校になった学校の校舎に、同じように5匹の子猫が生まれ、親猫を飼っている家の人が引き取りに来たというのです。
おそらく、今回もその家の猫が、産んだのだと思うが証拠があるわけでもない。その家の前に子猫の箱をそっとおいて帰ろうという話も出ましたが、それも無責任ということで結局いい案が浮かびません。

とりあえず、家の前にこの箱を置いておけば、鳴き声を聞いて母猫が来るだろうという結論に達しました。イタチにでも食べられないかと心配もしましたが、親戚の見ておいてあげるからいいよという言葉に救われました。ほんとに有り難いと思いました。頼んで申し訳ないという気持ちと、あのかわいいネコたちがどういう運命に遭遇するのか心配する気持ちが交錯しながら自宅に向かいました。



国営備北丘陵公園 本文とは関係ありません。
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世界遺産姫路城と書写山円教寺を訪ねて 平成27年9月12日(土)その2

2015-09-18 00:36:27 | 神社・仏閣

ロープウエイから見る姫路の街並み

好古園を訪ねたあと、次に向かったのが書写山円教寺でした。ナビをセットすると約7km.の道のり。車はスムーズに流れましたが、入り口が見当たりません。看板もなにも出ていなかったのでどうしたことかと思いました。仕方なく引き返すと、道路標識に「書写山」の文字が目に留まりました。橋を渡りすぐに右折すると、ロープウエイ乗り場が見えてきました。駐車場も十分なスペースです。   

ロープウエイは、15分おきに出ていました。乗車したのが4時00分の便で同乗者は15人ほどでした。ロープウエイの料金は往復900円、定員は71名となっていました。4分ほどで山上駅に到着です。

山の空気は新鮮です。しかしゆっくりもしておれません。山道を歩くとすぐに志納所(入山料500円)がありました。途中までバスを利用することもできますが、運行が4時半までとあり帰りは利用できないかもとの話に、全員が歩いて上りました。最初のお目当ての、摩尼殿まで1km.約20分とありました。平坦な道ならどうということはないのですが、これがほとんど上り坂で大変した。息を切らしながら歩くと、山の中はもううす暗く少々あせりを感じます。そしてやっと摩尼殿に到着です。  



清水の舞台を模した摩尼殿

清水の舞台を模した摩尼殿、下から見上げるとなかなかの風格です。あたりは楓が多く植栽され、秋の紅葉シーズンはさぞ見事なものと推察されました。線香をあげ、お参りして次なる目的地、重要文化財の大講堂に向かいます。さらに山道を進むこと5分。前方に風格のあり建物3棟が見えてきました。これらは三之堂と呼ばれ、大講堂、食堂(じきどう)、常行堂ですべてが国の重要文化財です。中でも中心となるのが大講堂です。

すでに時間が来ていたのでしょう。すでに食堂、常行堂の扉は閉じられ、係りの方が最後の大講堂の扉を閉めていました。あわててのぞきに行くと、
「あわてなくてもいいですよ。ゆっくりご覧ください。」と声をかけていただきました。
この建物が建てられたのは室町時代の中期、約850年前だそうです。
「使えるものは使い補修を繰り返して、現在に至っています。」と教えていただきました。



大講堂の最後の扉が閉じられるところでした。

この三之堂のうち、食堂と常行堂がハリウッド映画「ラストサムライ」のロケで使用されました。何でも映画撮影のために姫路城を訪れた一行が、余った時間で市の職員に案内されて来山。あまりの美しさに監督が一目ぼれ。急遽ロケ地に追加したそうです。

今回、時間切れで内部を見ることができませんでしたが、これが目当てで訪ねた方も多かったようで誠に残念でした。

とりあえず、時間も時間なので、ここで山を降りることにしました。山上駅に戻ると時刻は、5時過ぎ。ロープウエイは5時15分発でしたが、ゴンドラ内、どこにこんなに大勢の人がいたのか驚くほどの人数でした。結局、滞在時間は1時間ほど。ロープウエイ駅を出発したのが、5時半ごろで、自宅到着は7時半ごろでしょうか。久しぶりの遠出でした。



「ラストサムライ」にも登場した仏像
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世界遺産姫路城と書写山円教寺を訪ねて 平成27年9月12日 その1

2015-09-14 23:46:07 | 神社・仏閣

これぞ世界遺産と思える姫路城天守閣の堂々たる佇まい。

青空が広がる清々しい天気となった週末の土曜日、久しぶりに出かけることにしました。行き先は、いろいろ思案したあげく、平成の大修理が終わった国宝・姫路城に決めました。再オープンしてから、半年弱、観光客もそろそろ少なくなったのではと思ったからです。

自宅を10時ごろ出発、姫路には2時間後のお昼前に到着しました。駐車場は城の南側の大手門駐車場です。ほとんど待たずに駐車できましたが満車状態でした。そしていよいよ場内へ。大手門を潜ると、右の一角に7.8匹のネコが目に留まりました。そしてネコの餌代を請う張り紙があり、その奥に依頼主と思われる老人がひとり。
お城方面に進むと、広場がありその向こうに堂々とそびえ立つ姫路城天守閣。威風堂々たる佇まい、何と美しく壮大なことか。世界遺産もうなづける白亜の建築物です。

入城口には、天守閣まで30分とありました。これは時間がかかるなと思いましたが、ここまできて帰るわけには行きません。入園料は修復前と比較し大幅アップの1,080円でした。お城の入場料としては、国内で一番高いそうです。入城口から菱門を抜けるとすぐに待ち行列に遭遇しました。石垣を眺めながら、少しずつ進むとやっと天守閣です。すぐに土足厳禁となり、ナイロン袋に履物を入れて、さらに進むと2階部分でまったく動かなくなりました。しばらくしてやっと進み始めましたが、あとは、列にしたがってひたすら前進あるのみ。大きな柱や梁は目に留まりますが、ゆっくり観賞する余裕もありません。



天守閣への待ち時間30分と示された看板

そして、急な階段を幾度と登り、やっと最上階へ、確かに抜群の眺望です。眼下に美しい姫路の街並みが広がって見えます。瓦葺の屋根のしっくいをすぐ近くで見ることができます。3月には真っ白だったしっくいもすでにグレーに変色している部分もありました。やはり、白いお城を見ることができるのは、ほんの一時のことかもしれません。一般的にお城というと、博物館となって陳列物が並んでいることが多いのですが、姫路城にはそのようなものはほとんどなく、シンプルそのものです。考えようによっては昔の姿に近いといえるのかもしれません。最上階の神社にお参りし、今度は急な階段を黙々と下っていきます。長身の外国人観光客を目にしましたが、狭くて急な階段には苦労したことでしょう。

お菊井戸をのぞいたりしながら、お城をあとにし隣接している日本庭園の好古園に向かいました。こちらのレストラン活水軒で食事をしようと思ったわけです。時刻は午後1時半ごろ。順番待ちの人が何人もいましたが、回転率がいいのかすぐに順番が回ってきました。注文したのは、冷たいそば穴子丼セット、小さな滝のある日本庭園を眺めながらの昼食は何とも贅沢な気分がしました。このあと1万坪あるという日本庭園を散策し、姫路城をあとにしましたが、このまま帰るのはもったいないと、以前から気になっていた書写山円教寺に寄って帰ることにしました。(つづく) 
 

      天守閣内にも延々と続く行列       
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