未熟なカメラマン さてものひとりごと

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あこがれの奈良に行ってきました。二日目その2 興福寺・阿修羅像に会いたい!

2022-11-13 10:45:07 | 牡蠣
訪問日: 令和4年10月24日(月)

前回の「橿原神宮」につづく

ホテルを予定の30分遅れで8時半に出発。目的地は奈良公園でしたが、途中の道路交通情報の電光掲示板に「奈良公園満車」の表示が出ているではありませんか。これには焦りました。
それでは奈良公園の徒歩圏内ということで、なら町に行き先を変更しましたが、なんと奈良方面の国道が大渋滞、おまけに下車するところを間違えてさらに遅れ、到着したのは1時間半遅れの11時頃でした。


(興福寺・阿修羅立像)

なら町を抜けて、まず向かったのが興福寺です。来るときに見た奈良公園満車の表示ですが、何と私設駐車場はどこも空きがあるではありませんか。いまさら引き返すわけにはいかないと思いながら歩くと興福寺到着です。
猿沢池から望む、五重塔は実に絵になります。一番の目的は宝物館の国宝“阿修羅立像”です。作られたのは奈良時代。はるか昔に、現代に通じる写実的でこのようにきれいなお顔の仏像が作られたとは驚きです。お目にかかるのは、三度目ですがいつも新鮮な驚きを感じ、釘付けになってしまいます。
幾多の戦禍を潜り抜けられたのには、理由があります。脱活乾漆造で作られているため、その重さはわずか14㎏、いざというとき運び出すのが容易だったことが挙げられます。
また、ガラスケースに入った上半身だけの像(五部浄)もなかなか美しいお顔でした。



猿沢池に映る興福寺五重塔


色鮮やかな五重塔??


中金堂(ちゅうこんどう)2018年に300年ぶりに再建されました。


国宝館 阿修羅立像に対面、ガラスケースなしで間近で見ることができ感動の瞬間です。スカートのような衣をまとっています。「天平の美少年」とも呼ばれる仏像櫂のスーパースターです。その外の八部衆、金剛力士立像など数々の国宝の仏さまを見ることができました。


ここでも多くの修学旅行の生徒たちを目にしました。いい思い出になるといいですね。


高さ50m、奈良時代の建立ですが以後5回の焼失、再建を繰り返し現在のものは室町時代の再建で6代目になります。

(奈良公園)


小鹿、かわいいですね。


こちらも


奈良国立博物館のレトロな建物。明治時代に建てられた旧本館「なら仏像館」です。


東大寺にむかう途中に、楽しいお店が並んでいます。人形は「せんとくん」でしょうか。


東大寺に近づくにつれて増える人並み。


公園内の草を食む鹿たち。後方は若草山。

(東大寺・大仏殿)

興福寺を後にして奈良公園を東大寺方面に進むと、天然記念物のシカが一段と増えてきます。中にはとてもかわいい幼い鹿もいて思わずカメラを向けてしまいます。鹿せんべいを求めて集まる鹿の群れに「キャー!」と叫び逃げ出す若い女性の声はお馴染みの光景です。
欧米の外国人観光客の姿が随分目立ちました。そして修学旅行の学生も一段と増えてきました。
仁王門の運慶・快慶作の仁王像の巨大さに改めて感心します。回廊の途中にある受付で拝観券を購入し進むとすぐに見えてくるのが大仏殿です。世界最大級の木造建築物・大仏殿の下あたりの人がアリのように小さく見えます。
大仏殿に入ると、正面に巨大な大仏・廬舎那仏が迎えてくれます。こちらでの撮影は特に制限されていません。国宝で唯一、撮影可の仏像です。



南大門 東大寺の正門です。高さは25.5mもあります。


南大門から見る中門と大仏殿 鹿くんもしっかり入っています。


御存知、運慶・快慶作の金剛力士立像。こちらは阿形(あぎょう)。その大きさにびっくりします。


下から見る南大門


東大寺ミュージアム 大仏殿との共通割引券は1000円


鏡池 回廊が映りこんでいます。もう少し右側に移動し、大仏殿を撮ればよかったと反省。


中門と後方に巨大な大仏殿が見えてきました。


中門、入堂口は左側にあります。


巨大な大仏殿が姿を現す


聖武天皇が反乱、天災、疫病が相次ぐ時代仏教の力で国を守ろうと諸国に国分寺を建立。大仏殿は仏を安置する東大寺の金堂で世界最大級の木造建築物。現在の建物は江戸時代中期に再建されたもので高さは48m。


秋空が美しい


この窓は観相窓(かんそうまど)といい、元旦とお盆の期間の夜だけ開いて外から大仏様のお顔が見られる


代物(廬舎那仏座像)高さ15mの世界最大級の鋳造の仏像。


右側から撮影


回廊を望む


回廊と青空 すべてが美しい

以前、あった太い柱の潜り抜け(大仏さまの鼻の穴くぐり)は、コロナに配慮して休止になっていました。
圧倒されるような急な階段に驚き、裏側まで周囲をぐりりと巡ったあと、二月堂に向かいました。


二月堂に続く
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牡蠣を求めて室津(兵庫県たつの市)を訪ねました。

2019-12-31 01:02:14 | 牡蠣
令和元年(2019)12月15日。今年も、贈答用の牡蠣を求めて、兵庫県たつの市御津町室津の室津漁港を訪ねました。岡山県内にも有名な産地があるのですが、とてもきれいに洗われた室津の牡蠣が気に入って、このところ4.5年は毎年通っています。
井原から山陽道・龍野西IC経由し、目的地に向かいますが、はりまシーサイドロード国道250号に入り少し走ったところに、道の駅・みつがあります。
いつ通っても、駐車場は満車状態で、こんなに賑わっている道の駅は、あまり見たことがありません。



道の駅・みつ

道の駅を出て少し進むと、目的地・室津漁港が眼下に見えてきます。井原からの所要時間は約1時間45分でした。
漁港に面した通りに、牡蠣の直売所が並んでいます。
この時季の土日祝日には、どのお店も店頭に牡蠣の無料試食コーナーを設けています。
中国人の実習生と思われる女性が、「いらっしゃいませ!牡蠣いかがですか!」と牡蠣を焼ながら、連呼しています。
大抵、どのお店にも試食を求めて、行列ができています。



室津漁港 上から撮ってみました。


遠くにたくさんの牡蠣いかだが見えます。


室津は天然の良港です。この時間多くの漁船が並んでいます。


防波堤


お気に入りの牡蠣の店です。


販売店前の様子


直売店が並んでいます。



県別養殖牡蠣の生産量

それでは、牡蠣の県別生産量はどうなっているのでしょう。平成29年度のデータは次の通りでした。
1位 広島県 59.5% 広島湾北部
2位 宮城県 14.0%
3位 岡山県 07.8% 日生(ひなせ)、邑久(おく)、寄島(よりしま)など
4位 兵庫県 05.1% 室津(むろつ)、坂越(さこし)、赤穂(あこう)
5位 岩手県 03.7%
6位 北海道 02.4% 
7位 三重県 02.2%

実に7割以上が瀬戸内海沿岸で生産されていることがわかります。
川からのミネラル豊富な栄養分を含む水の恩恵を受け、牡蠣養殖に適した環境となっています。通常、牡蠣の生育には2~3年を待たなければなりませんが、室津では生育が早く、1年で出荷しています。
1年物の牡蠣は、身が白くて柔らかく、臭みがなく、ほんのり甘みもあり、加熱しても縮まないのが特徴です。
牡蠣を買い求めたあと、久しぶりに室津の町並みを散策することにしました。



室津の古い町並みを歩く


播磨国風土記に「この泊、風を防ぐこと室のごとし。故、因で名と為す」とある室津。
懐の深い入り江は、古くから天然の良港として知られています。
江戸時代には、西国大名が参勤交代の海上ルートで立ち寄る海の宿駅として、さらには朝鮮通信使の大船団が寄港する国際外交都市として隆盛を極めました。

また、竹久夢二が恋の逃避行の場所に選び、室津の船宿で「宵待草(よいまちぐさ)」待てど暮らせど来ぬ人を….. の歌が生まれました。

時刻は昼前でしたが、狭い通りに人の姿はありません。まるで時間が停まったようです。
細い路地の向こうに海が見え隠れします。
かつて室津千軒といわれた室津、静かな町並みに往時の面影はありません。



狭い室津の町並み


漁船の修理工場でしょうか?


通りからも穏やかな海が見えます。


古い町並み


歴史のありそうな寺院の山門


天気のよい一日でした。
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