未熟なカメラマン さてものひとりごと

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ボタンと天空の橋

2014-04-29 22:53:45 | 観光名所

大根島・由志園の牡丹庭園 島根県松江市八束町「大根島」は日本一のボタン苗の産地

大根島のボタン 4月27日(日)
昨年、大根島の由志園で買ったボタン(品種=八千代椿)が見事に開花したので、調子に乗って、今年も買いに行こうと思いました。朝8時に自宅を出発、由志園には11時頃に到着しました。相当な混雑を予想していましたが、意外なことに駐車場まで渋滞にあうことなくスムーズに到着することができました。
当日の予定ですが、由志園でボタンを見た後、フォーゲルパークを予定していましたが、米子自動車道から見た、雪を頂く大山(だいせん)伯耆富士があまりにも素晴らしくて、帰りは溝口ICから大山の桝水原経由で、大山蒜山スカイラインを通って蒜山に至るコースに急遽変更することにしました。
当日は天気も最高で、青い空に気温も高く最高の観光日和でした。入園口の周辺にはたくさんのボタンの販売店が並び、購買意欲を掻き立てられますが、ここはじっと我慢し店内に。入園券を買って庭園内に入ると、色とりどりの素晴らしいボタンが迎えてくれます。また、目の覚めるようなカエデの若葉と、鮮烈なツツジの赤、は何とも言えません。

ボタンは、色や形もさまざまで見ていて飽きません。独特の甘い香りが気分を清々しくさせてくれます。そして庭園内にあるボタンのお店。おばちゃんの巧みな誘導(?)により結局3株も買ってしまいました。値段もピンからキリまでいろいろですが、鉢植えの株の大きいものは1万円以上もします。ただ、花が終わっているものは、随分値切ることもできるようです。同じ店で買うことはいいことだと思います。来年、立派に花を咲かせることができたら、もう少し種類を増やしてみたいとも思いました。

帰りは同じコースを帰りますが、気になったのが、ベタ踏み坂(江島大橋)、境港の鳥取県から大根島の島根県との県境にかかる大きな橋です。以前から急な坂とは思っていましたが、最近のTVのCMで一躍、知られるようになりました。あのCMの橋がこの橋と気付いたのが、今日見た「ベタ踏み坂無料臨時駐車場」の看板でした。専用の駐車場まであるとは驚きでしたが、確かに橋周辺に多くの観光客らしき人の姿がありました。橋を通っているときは特別、急な坂とは思えませんが、遠目に見るとそのすごさがよくわかります。

帰りに出雲そばのおいしい店で一息入れた後、溝口ICから雪渓の残る大山蒜山スカイラインを通り、若葉が芽吹き始めたブナ林を抜けて帰途につきました。今週末のGW期間中はさぞ、多くの人で賑わうことでしょう。



江島橋は新しい観光名所 天に届くかのような急こう配の橋は、まるで登り竜のよう
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岡山県 桜の名所を巡る 平成26年4月6日(日)

2014-04-09 23:29:48 | 観光名所

4月2日の夕刻 夕陽があたる井原堤

お花見、最後の週末と思われる4月6日の日曜日、家族で市内の井原堤(岡山県の桜の名所、2キロ続く桜のトンネルは圧巻)を散策し、その後知り合いに教えてもらった倉敷市の種松山公園西園地に行ってみることにしました。
まず井原堤です。桜橋公園では、備中神楽、傘踊りなども行われ大勢いの人で賑わっていました。駐車場、臨時駐車場はどこもいっぱいで苦労しましたが、一般の人はほとんど知らない河原にスペースを確保してある臨時の駐車場に何とか停めることができました。

残念ながら、見ごろはすでに過ぎており、道路は散った花弁が舞っていました。当日の天気は午後から晴れとなっていましたが、気温は低くて風も冷たく、お弁当を広げるには少々寒々しい感じでした。それにも負けず河原の遊歩道ではあちこちにその姿が見えました。河原の中央部に密度はそれほどではありませんが菜の花も咲いていて、被写体としてはなかなかのものでした。

井原でも町でよく海外研修生・実習生を見ますが、今日のこの井原堤でもタイ(衣装からそのよう判断しました)からの実習生と思われる男女の団体が華やかな民族衣装を着て写真を撮りあっていました。

次に向かったのが、倉敷の種松山公園西園地です。ナビをセットしようと思いましたが登録されておらず、とりあえず倉敷市福田町福田でセットし、近くまで行けば案内板が出ているだろうと安易に出発しました。ナビが「音声案内を終了します」とアナウンスしてもそこは、まったくの住宅地の中。近くには違いないと、とにかく山方面に車を走らせると、やがて細い山道になりました。引き返そうかどうしようかと迷いながら進むと「←種松山」という手書きの案内板が目にとまりました。ほっとしながら山道を進むと、桜で埋まっている山が視界に入ってきました。「すごい!」感動ものでした。今までどちらかというとフラットな桜並木しか見てこなかったので、山が桜というイメージの種松山には驚きがありました。

近くにあった駐車場から見る桜、午後からブルー一色となった空とのコントラストは申し分のない被写体となりました。周辺には池や、日本庭園もあり、山の頂上付近からは瀬戸内海や水島工業地帯も見渡せ、その眺望は素晴らしいものです。道路は一方通行になっており、途中の坂道には車がびっしりと道路脇に駐車をしていました。

頂上付近には、「冒険の森」という、いくつもすべり台などの遊具がある公園があり、多くのファミリーで賑わっていました。種松山公園西園地、県内にはまだまだ知らない桜の名所があるものだと感心し、来年はまだ行ったことのない、名所を訪ねて再発見してみたい、そう思いました。



種松山公園西園地 桜の季節、山が薄いピンクで埋まる
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雨の京都 3月30日(日)

2014-04-05 21:55:01 | 観光名所
前回のつづき (詳細画像 =京都の春を訪ねて=は こちら

雨に煙る京都御苑

せっかく新幹線代を払うのなら一泊しようと、実は予定の2週間前からビジネスホテルを予約していました。京都市内ならよかったのですが、当然この時期はどこも空いていません。京都がだめなら大阪はどうかも思いましたが、大阪もいっぱいで、次に大津はというとこちらもいっぱい、結局、空いていたのは新快速で35分先の近江八幡でした。翌日の朝、出かけに一緒になった名古屋からのご夫婦、こちらもまったく同じことを言われていました。

当日の天気、予報では朝から雨でしたが幸いにもまだ降っていませんでした。いったん京都駅に出た後、市営地下鉄で京都御苑北側の近衛邸跡の枝垂れ桜を見に行くことにしました。今出川で降りてフォームから階段を上がり地上に出ると、なんと土砂降りの雨でした。これで今日の桜見物の意欲はまったく無くなってしまいました。しかしせっかくここまで来たので見るだけ見て帰ろうと思いました。



近衛邸跡の枝垂れ桜

案内図をもとに進むと、見事な枝垂れ桜がなん本もあり、ほぼ満開の状態でした。このような天気の中でも、三脚を立てて撮影するカメラマンの姿がありました。こちらは初めてでしたが、想像以上に大きくて素晴らしい枝垂れに感動です。これで天気がよければ絶好の被写体なのにと残念に思いました。色も濃い目のピンク系もあってなかなか絵になります。ソメイヨシノのはちきれんばかりの美しさも豪華で魅力的ですが、枝垂れ桜の垂れ下がるさまは優雅で繊細、京都という町によく似合い魅かれるところがあります。

雨はいっこうに止むどころか、まずますはげしくなっているようです。散策路は、川のように雨水が流れ歩行を中断させます。おまけに靴の中にも雨水が入って何とも気持ちの悪いこと。傘をさしながら、片手でカメラを持っているので、撮影もぴたっと決まりません。それでも何とか撮り終えて京都御苑をあとにしました。

次はどこに行こうかと思いましたが、頭に浮かんだのが大徳寺です。以前、僧侶が日本傘をさして歩く姿を偶然撮影でき、とても気に入った写真が撮れたことを思い出したのです。雨に濡れる石畳も絵になるかもしれないと少しだけ期待もありました。地下鉄で北大路まで行ってあとはタクシーを拾うことにしました。相変わらず雨は止む気配はありません。大徳寺では、なかなか絵になる被写体も見つからず、そこで日本庭園で有名な、大仙院を訪ねて見ようと思いました。大徳寺の塔頭は22あるそうですが、そのうち訪ねたことがあるのは何年か前にお茶の関係で、孤篷庵(こほうあん)だけでした。といっても塔頭の中で公開されているのはわずか4か院だけだそうです。

受付で、「カメラをバックか袋に閉まってください。むずかしいようであればこちらでお預かりします」と依頼がありました。「国宝の建物なので申し訳ありません」ということでカメラを預け、順路にしたがって進むと、案内担当の人が説明をしてくれました。襖絵はすべて複製画だそうです。それでも90年くらい経っているのでそれなりに色が劣化し、いわれなければわかりません。以前NHKのBSで放送していた「日本庭園の旅」は私がとても好きな番組でした。この番組で紹介された大仙院はよく覚えています。深山幽谷蓬莱山の滝から流れだした水はやがて大河となり、大海に出るという流れですが、庭園は本殿をぐるりと取り囲むように表現されています。

説明を受けているとき、このお寺の歴史を語っていると思ったら、後半いつのまにか住職の本の話になっていました。こちらの住職は尾崎宗園といい、いくつも本を出している有名な方のようです。せっかくなので記念に色紙を1枚買って帰ることにしました。今買うと、色紙に住職のサインがもらえるとのことでした。気さくな住職にサインをいただいて大徳寺をあとにしました。
その後も雨はいっこうに止む気配もなく、残念ながら今日の京都見物はここで断念することにしました。しかし今回の旅行、前日が晴れてくれたのでほんとによかった。それがせめてもの救いでした。次は秋の紅葉の季節にまた来たいと思います。(おわり)



大徳寺 松葉のしずく
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京都の文化に触れる旅 その2

2014-04-03 21:42:36 | 観光名所

建仁寺祇園丸山 床の間には、萬歳と大書された金屏風

(前回のつづき)
予約の11時半頃、建仁寺祇園丸山に到着しました。入口を入ると、待合があり炭に鉄瓶がかかっていました。どこか茶室の待合を思わせる造りです。その奥に石灯籠のある小さな坪庭があり、水が打たれて京都らしい落ち着いた佇まいをみせています。玄関に入ると、和服姿の若くて美しい仲居さんが座に頭が付くほどの深々としたお辞儀で迎えてくれました。
 通された部屋は、庭に面した畳の間のゆったりとしたテーブル席でした。テーブルは光沢のある黒の漆塗り、庭には赤い椿と黄色い木瓜のつぼみがアクセントになっていて緑色がメインの庭に彩りを添えています。床の間には、「萬歳」と大書された金屏風、そのとなりに大きな花瓶に活けられた生花がありました。

 料理は、京料理の懐石でしたが、ひとことで言えば、京都らしいとても繊細な味わいでした。食前酒から始まって、先附、お碗、向附、焼物、赤飯、焚合わせ、珍味、炊き立てのご飯と香の物、味噌汁、最後に水物で終了ですが、すべてがタイミングよく良く出てきます。土釜で炊いたできたてのごはんも最高でした。おしぼりは何度も取り換えられるなど、おもてなしという点でも申し分ありません。最後にご主人の丸山さんが挨拶に来られました。私が茶道を習っているというと、流派をきかれ、上田宗箇流のことも良くご存じでした。映画「利休にたずねよ」では劇中の料理を担当されたそうで、そのときのスナップもみせていただきました。帰りには通りに出て、私たちの姿が完全に見えなくなるまでずっと見送っていただきました。これには恐縮しました。


祇園東の舞妓さんによるお茶席

丸山の京料理を堪能したあと、どうしても行きたかったのが、ネットからの情報で得た、祇園東の舞妓さんによるお茶席でした。しかしどうしてもその場所がわかりません。こうしてみると祇園も随分広い、というのがよくわかりました。もう諦めようと思っていたところ八坂神社の近くで偶然、派出所を見つけました。おまわりさんに訊くと、「あー!観亀サンね」と即答で答えてくれました。地図で説明をしてもらうと思ってもいない方角で、とてもわかりにくい場所にありました。神社には4.5分で到着しました。道路を遮断する感じでテントが張られ、中に受付がありました。料金は、撮影料込みで1500円と少々高めでしたが、こういう機会はめったにありません。ただ狭い境内は、カメラマンでいっぱいでした。

5人の舞妓さんが、お点前、半東、お運びと大忙しでした。1席待ったあと、最前列に座ることができました。近すぎて撮影には不向きでしたが、お点前を目の前で見せてもらい、直接舞妓さんから手渡しでお茶をいただくなど貴重な体験をしました。海外からのカメラマンもいて、姉が聞いたところよると、ドイツから来た男性は、舞妓が大好きで、もう30回以上日本に来ている、とのことでした。(姉はドイツ語が少しわかるようです)時間的には30分ほどの短い時間でしたが、写真も撮れて、抹茶と御菓子をいただき、大満足でした。

このあと、向かったのが円山公園でした。一角に歴史のある有名なレストラン・長楽館があります。国産タバコで財をなした村井吉兵衛の別荘として建設されました。あの伊東博文も宿泊したそうです。姉の勧めで入りましたが、ミックスジュース800円には驚きましたが、文化財の見学料も入っていることを思えば決して高くないのかもしれません。その昔、迎賓館としても利用されたそうですが、贅をつくしたその造りは感動ものです。このあと姉と別れ、高台寺の枝垂れ桜が満開とあったので、久しぶりに入山しました。そのあと石塀小路を散策し、今朝は時間が無くてじっくり見ることのできなかった祇園白川を再度たずねたあと、近江八幡で予約しているビジネスホテルに電車で向かいました。歩数計を見れば16,000歩、実によく歩いたものです。それにしても今日はとても充実した素晴らしい一日でした。明日ももう少し知らない京都を歩いてみようと思います。(つづく)



ピアノ演奏もある長楽館
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