未熟なカメラマン さてものひとりごと

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愛媛県松山市を訪ねて・その2 現存12天守・松山城は江戸時代最後の城郭建築だった!

2021-06-19 21:00:27 | 城郭
松山市・前回 とべ動物園のホッキョクグマピースに会いに行ってきました!

訪問日:令和3年3月14日

とべ動物園に白くまピースを訪ね、癒されたというか安心した気持ちで次の目的地・松山城に向かいました。時間にして20分ほど、距離にして11km、難なく目的地に到着しましたが、何と当てにしていた駐車場が満車で慌てました。周辺をぐるぐる回り、何とか小さなコイン駐車場に1台空きがあるのを発見、やっと駐めることができました。

ロープウエイ乗り場では、マドンナ衣装の若い女性の係りの方が、フェイスシールドでお出迎え。天守までは20、30分かけて山道を歩いて行くことができますが、時間がないのでロープウエイを利用することにしました。しかしリフトも並行して運行されておりこちらは待つ必要はありません。
値段は均一でしたが、ロープウエイの10分毎が待てず、天気もよかったこともあり、結局リフトを利用しました。松山城は、個人的には2度目の訪問です。随分以前のことでまったく当時の記憶はありません。

松山城は連立式天守を構え、現存12天守の中では姫路城に次ぐ本格的なお城です。このお城は黒船来航の翌年に完成した江戸時代最後の城郭建築となっています。
岡山県高梁市にも、現存12天守のひとつ、山城で有名な備中松山城があり、その他にも各地に松山城が存在するため、場合によっては伊予松山城と呼ばれることもありますが、通常、松山城というとこちらを指します。



ロープウエイ乗り場に向かう途中にあった加藤嘉明の銅像。松山城は、賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦で有名な七本槍の1人、加藤嘉明が築き始めたお城です。


東雲駅舎1階ロープウエイ乗り場 若い女性がマドンナ衣装でお出迎え、自動販売機でチケットを購入、ここからエレベータやエスカレータで3階乗り場へ


ロープウエイとリフトが並行して運行。頂上駅までロープウエイ3分、リフト6分


徐々に姿を現す松山城、小天守を構えた堂々たる佇まい。天守の標高は約161m。これは「現存12天守」の平山城の中では最も高い城郭です


一ノ門手前より天守を見上げる。天守、小天守、隅櫓を渡櫓で互いに結び、武備に徹したこの天守建造物群は、わが国の代表的な連立式天守を備えた城郭といわれています


千鳥破風と唐破風が見事に重なる


一の門


一の門を過ぎるといよいよ天守閣へ入城です


天守閣内の展示 加藤嘉明の甲冑です


天守閣内の展示、大工の落書きです。江戸時代に下見板の裏面へ墨で描いたと思われる侍の似顔絵です


長い廊下


現存天守、お決まりの急な階段


最上階の様子 


天守からの眺め(西:遠くに瀬戸内海が見える)


天守からの眺め(南:本丸広場が一望できます)


天守からの眺め(東:道後温泉方面)




卯歳櫓 全国的にあまり例のない寺社建築の正面扉(しとみど)を有する櫓


早くも咲いていた1本の桜。城内には約200本の桜の木があります


広い本丸広場 


南北2つの峰を埋め立てて本丸の敷地を作った際、谷底にあった泉を井戸として残したといい伝えられています。井戸の直径2m深さ44.2mで当時の技術では、通常、掘ることができない深さがあります。NHKブラタモリで井戸の底を披露していましたが、上から見ると点にしか見えません


城の防備を固める上で、最も重要堅固な意味合いを持つ筒井門


何と瓦で作られた水路


ロープウエイ駅を降りたところで、ブロンズの坊ちゃんとマドンナの像がありました

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は、「道後温泉界隈と石手寺」です
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歴史と文化の香る町 備中の小京都・高梁市を訪ねて その2 天空の山城・備中松山城 と猫城主・さんじゅーろー 令和元年(2019)5月7日(月)

2019-05-23 21:13:17 | 城郭
前回:頼久寺周辺を歩く のつづき
頼久寺と石火矢町の武家屋敷を訪ねたあと、明治22年県下最古の教会である高梁基督教会堂に行こうかどうしようかと迷いましたが、早く松山城に行きたいと思う気持ちが勝り、今回、教会堂は断念することにしました。
ナビに従って進むと、山あいに鯉のぼりが見えました。田んぼには田植えの準備でしょうか、水が張られ、とても癒される里山の景色が広がっています。



田植えの準備でしょうか。田んぼに水が張られています。


山あいで泳ぐ鯉のぼり

車はすぐに、城見橋公園駐車場に到着。係りの人が誘導してくれます。ここから、マイカーでは進めません。代わりにマイクロバスがピストン運行しています。運賃は往復400円です。連休中はすごい人出だったと思いますが、当日のこの時間、バスに乗ったのは10人弱でした。
細い坂道を進むと、すぐに‘ふいご峠’に到着です。
実は、ここからが大変なのです。舗装されていない山道を徒歩で歩かなければなりません。距離にしてたったの700m、時間にして20~30分程度ですが、これがなかなかの勾配なのです。峠に備えてある竹製の杖は遠慮なく使用すべきかと思います。



中腹から見る高梁市街


石垣が見えてきました


美しい石垣、NHK大河・真田丸のオープニング映像でも使用されました


ツツジにチョウ


息を切らしながら登ると、天守まであと何百メートルと標識が教えてくれます。この松山城の標高は430m、現存12天守の中では一番高いところにある唯一の山城です。秋の雲海はテレビ放送されるほど有名です。
登るにつれて山並みが広がり、眼下には高梁市の市街地が見えて、なかなかの眺望です。
そして、大手門跡に到着。天然石の上に築かれたみごとな石垣群です。NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像にも使用されたことで知られています。
本丸に近づくにつれて、満開のツツジの生垣が迎えてくれます。



美しい天守


美しい城郭です


いざ、本丸へ 入城料300円


固い岩の上に建つ天守


別角度で見る天守


見事な梁です

そして、やっとのこと、二の丸に到着です。木陰にテーブル付きのベンチが用意されています。水分の補給をし持参のおにぎりを食べて小休止です。

ここから見る天守は、快晴の青空に映えてとても美しく見えます。そして本丸へ、入城料は300円でした。一見すると三層に見えますが、実は二層です。現存12天守の中では、高さ11mと一番小さな天守ですが、固い岩盤の上に建てられているのと、半地下のように付櫓が附属しているので、なかなかの存在感があります。



抱かれてもおとなしいさんじゅーろー


なかなかのイケメンです


すぐに眠ってしまいました

天守から、場内を覗くと、猫城主・さんじゅーろーの姿が見えました。数奇な運命からこの城にたどり着き、住み着いた猫ですが、今や全国区で注目の的。集客アップに大いに貢献しています。
とてもおとなしく、愛らしい猫です。抱かれても抵抗することなく体を預け、まったく嫌がる様子もありません。お城とセットで撮影しようと思いましたが、なかなかうまくいきませんでした。
そのうち椅子に置かれた厚めの座布団の上に飛び乗り、眠ってしまいました。



やはり美しい天守


天守の後につづく二重櫓


素晴らしい眺望です


備中松山城の遠景


さらにアップで。雲海の頃は、天空の山城と表現されます。



帰りの駐車場で見る高梁市街


こうして、本日の目的を終え、帰途につきました。
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丸岡城のあり得ない階段?? 福井県坂井市丸岡町  平成30年4月18日

2018-04-29 22:17:22 | 城郭
和倉温泉から、自宅に帰る道すがら、現存12天守のひとつ、国の重要文化財・福井県の丸岡城を訪ねました。
その姿は、行き帰りの北陸道からも確認できました。丸岡ICから車で10分もかからない、非常にアクセスのよいところにあります。
お城のある霞ヶ城公園の駐車場に着くと、こちらもちょうど桜が終わったところのようでした、満開の頃は多いに賑わったことでしょう。(日本のさくら名所100選)



織ネームの入場券450円(平成29年4月より料金改定) 坂井市は織ネームの一大産地です


駐車場横の一筆啓上茶屋


桜まつり 丸岡城のある霞ヶ城公園は日本のさくら名所100選に推薦されています

セット券を購入し、霞ヶ城公園の石段を上がると天守が見えてきます。野づら乱積みで築きあげられた石垣、その上に3層の天守(概観は2層)がそびえたっています。
資料によりますと、当時は五角形の堀に囲まれた敷地内に二の丸、各種門、石垣などもあったようですが、明治の排城令により天守以外はすべて取り壊されたようです。
この丸岡城、現存12天守の中で最古の様式を持つ平山城で、北陸で唯一の現存天守です。どちらかというと小振りで、簡素なイメージ、屋根は石瓦で葺かれています。



丸岡城天守閣 石垣は野面乱積み(のづらみだれづみ)石段から直接入り口にはいります この傾斜もすごい

まず、驚くのが天守への石階段の角度です。約29度あるそうです。一直線に上がる石段はそれのみでとてもシンプル、あまりにも殺風景な感じもします。
そして天守へ。右側に受付、左に靴ぬぎ場があり、正面に階段があります。スリッパに履き替え、順路に従ってまず、1階を見学、そして階段を上がり2階へ上がりますが、この階段がとてつもない急勾配なのです。
その角度は60度以上もあり、まるで垂直に立っているようです。通常は両側に手すりがあるだけですが、あまりにも急勾配のためか、他では見ることのない、結び目のついたロープが左右にぶら下がっているではありませんか。
おまけに、一段あたりの段差が相当あり(27cm)、踏み面も奥行きが非常に狭く(12.5cm)足の半分ほどしかかかりません。これでは、お年寄りには無理かもしれませんね。



傾斜と段差と奥行きが、すごい階段


最上階からの眺望は抜群です


模型で再現されていました


敷地内にある資料館


桜の頃は絵になるでしょうね


石段の下りもこの角度、注意が必要です

登山の経験から、安易にロープに頼ってはいけません。ここはしっかり手すりを持ってあがるべきです。3階への階段はさらに急勾配です。一説には65度以上あるとか。日本のお城の中では一番の勾配だそうです。
最上階からは、丸岡の町が360度、眼下に広がります。石瓦で葺かれた屋根は、素朴で独特です。全体では相当な重量がかかっていることでしょう。(計、120トンとか)
このあと、資料館を見学して、霞ヶ城公園をあとにしました。

私事ですが、まだ訪問できていない現存天守は、犬山城と宇和島城だけとなりました。
(追記)
入場券が、織ネームになっていました。文庫本のしおりにも使えそうです。
福岡県坂井市は、織ネーム(越前織)の一大産地です。

日本一短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」も有名です。
また越前竹人形の里としても知られています。
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早春の松江を訪ねて 平成30年3月12日(月)島根県松江市

2018-03-15 22:02:48 | 城郭
昨年、美保の関(島根県松江市)を訪ねたとき、どうしても行きたかった海鮮丼の人気店が休業日で残念だったことを思い出し、再度、挑戦することにしました。
岡山自動車道、賀陽ICから高速に乗り米子ICで一般道に下りてさらに1時間、やっと目的地に到着しました。途中、皆生温泉で日帰り入浴もいいかなと思いましたが、お店の営業時間のこともあり、ゆっくりもしておれません。

県北方面、ずっと雪を心配し出かけるのを控えていましたが、さすがに3月半ばともなるとまったくその心配はありません。しかし蒜山SAで望む大山の南壁はまだ雪景色でとても美しく感じました。



蒜山サービスエリアから望む、荒々しい大山南壁

さて、お店の名前は「まつや」といいます。ちょうど12時頃でしたが、やはり人気店。お店には予想通り行列ができていました。30分ほど待って店内へ。注文したのは、「まつや定食」です。すごい、その種類と量には、びっくりです。今年は、もうだめかと思っていた松葉ガニを食べることができて何ともうれしい限りです。



海沿いにある人気店、まつや


人気メニュー「まつや定食」これに刺身の盛り合わせが付きます 果たして完食できるのか

せっかく、松江にきたのに、このまま帰るのはもったいないと、国宝になった松江城を見て帰ることにしました。美保の関からのその距離、約20km。近くまで来ても、お城の隣の駐車場の入り口が、なかなかわかりませんでした。結局、お城の廻りを一周してなんとか入ることができました。青空が広がり、絶好の撮影日和だったのですが、天守閣周辺では大々的に修繕工事が行われており、被写体としては残念というしかありません。以前には天守閣に通じる歩道沿いに植込みがあったのですが、完全に取り除かれていました。



三ノ門跡


国宝松江城、桜が咲いていればもっとよかったのですが、青い空があっただけでもありがたいですね。
1611年築城、築城主・堀尾忠晴 天守の平面規模では現存12天守のうち2番目
高さ約30mで3番目



附櫓(つけやぐら)、天守の入り口です


天守を支える太い柱


最上階から下を見下ろすとこんな感じです


風が通り気持ちのよい最上階、開放的でリラックスできます

天守閣ですが、その床面積の広さは、現存12天守のうち、2番目だそうです。黒を基調としてメリハリのある美しい建物です。お城独特の急勾配の階段があり、最上階からの眺望は素晴らしいものでした。宍道湖に遠く、嫁が島や、島根県立美術館の建物を望むことができました
お城から帰るとき、城内で見かけた刀を指した武士姿の女性?案内役。市の職員でしょうかそれとも観光ボランティアでしょうか。直接、聞いてみればよかったのですが、まあ、いいかとそのまま帰ってしまいました。



ガイド?さんでしょうか 衣装が目を引きます

山陰道を通っての帰り、美しい伯耆富士を見かけました。季節的に春霞が掛かっているようでしたが、雪を被り、まぎれもなく富士山の形状です。大山は見る位置からその姿を大きく変えます。もう少し近くて見たいと米子自動車道に入ってから、わざわざ溝口ICで下り、一直線に大山に車を走らせました。
予想通り、近づくと、その姿はくっきりと見え、美しい大山の姿を撮る事ができました。自宅まで約2時間半。明るいうちに何とか着けそうです。



西側から見る大山・伯耆富士


さらに近づくと、迫力が増します
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