未熟なカメラマン さてものひとりごと

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岡山県高梁市成羽町 “吹屋ふるさと村”の絶品「田舎そば」と「スープカレー」

2020-03-16 07:51:56 | グルメ
令和2年3月、朝から青空が広がるよいお天気でした。今回は、久しぶりに吹屋を訪ねることにしました。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定され、岡山県のふるさと村に指定されている町並み、少し暖かくなってきたので、何か季節の感じられるいい被写体が見つかるのでは、という期待もありました。

広い千枚駐車場に車を入れて早速、散策の開始です。時刻は朝の10時ごろ、とてもいい天気なのに、町並みに人の姿はありません。これも新型コロナウイルスの影響かと、思ってしまいます。
この時間の陽射しは強く、明暗がはっきりし過ぎていて、なかなかいい写真にはなりません。



千枚駐車場からすぐに迎えてくれる吹屋の町並み ベンガラ色の家並みが続く


右手前が国指定重要文化財 旧片山家住宅、左手に郷土館


振り返ってみたところ 左が旧片山家住宅


通りはなだらかに下りカーブしている


郷土館前から


バス停留所 一日に3~4本運行


とてもきれいな町並み


長尾醤油酒店


郵便局も修景されて町にすっかり溶け込んでいる


三叉路 ラフォーレ・吹屋 旧吹屋小学校は右へ


高梁市成羽地域局 今日は診療日の看板が出ていました。


立ち並ぶ建物の間に顔を見せるゲストハウス ELEVEN VILLAGE


風情たっぷりのベンガラ格子に生けられた花 向かいのおばあちゃんの作


通りもおわりに近いころ、最も風情を感じられる


通りの端までやってきました


とりあえず、通りのはずれまで歩いてみることにしました。ベンガラの朱色で統一された町並み、かつて住友や三菱の二大財閥により、銅山で活気を呈したこの町も往時の面影はありません。空き家が目立ちますが、前回の訪問時より、どこか町並みがきれいになった気がするのは気のせいでしょうか。
新しくできたギャラリースペースには、懐かしい昭和の電化製品が集められ、オルガンやピアノも置いてありました。
ちょっと弾いてみましたが、音はしっかり出ていました。



ギャラリースペース 懐かしい昭和がある


中から外を眺めたところ


通りの外れまで歩いて再び引き返し、途中で県の重要文化財に指定されている、工事中の吹屋小学校まで歩いてみることにしました。
工事は、佳境に入っており、音が鳴り響いていました。外観はすべてシートで覆われていて、中の様子を、うかがい知ることはできません。完了予定は、2022年だそうです。
あの木造の美しい建物の完成が待たれます。



坂道を少し上がったところ。赤い屋根が印象的


修復中の旧吹屋小学校 完了は2022年とか


ラフォーレ・吹屋


麻田百貨店 おみやげあさだ


ベンガラ染工房


髪のいやし処

今日の昼食は昨年のTV番組「人生の楽園」で紹介された、評判のスープカレーのお店「つくし」でと思っていましたが、あの「お休み処」の前を通ったとき、なにかしらいい匂いがしてきたではありませんか。
どちらにしようかと迷った挙句、結局、こちらのそばのお店「お休み処」にすることにしました。
11時を少し廻っていたはずですが、店の入り口を開けてもまだ、店内は暗いままでした。声を掛けると返事があり、照明が入り、いよいよお店の開店のようです。注文するのは、もちろん田舎そば700円です。
蕎麦はもちろんこちらでの手打ちです。何とうどんも手打ちときいてびっくりしました。
うどんは、讃岐うどんと違って少々柔らかめだとか。
このお店には、もう随分以前から通っていて、この田舎そば、何回食べたことでしょう。具だくさんで、いわゆるケンチン汁に近く、とにかく懐かしい味です。
このお店は、地区のお母さん方が共同で運営しているとか。今後、経営者が変わると聞いてとても残念に思いました。東京から移住する若者があとを継ぐようですが、このお母さんによると、味はしっかり引き継ぐのでご安心を、とのことでした。



お母さん方が運営するお休み処


絶品 田舎そば

このお母さんとは、話がとてもよく合い、ずいぶん話し込んでしまいました。よく来ていただいているということで、最後にはコーヒーをサービスしていただきました。(内緒です)
スープカレーの“つくし”、TVで放映された直後は、それはすごい人だったようです。
息子さんも手伝われ、手書きのメニューも垢抜けているとか。
それならと、お腹はすでに7分目でしたが、話の種にと寄って帰ることにしました。

先客は、1グループ3名のみでした。メニューからビーフカレーを注文しました。実はスープカレーを食べるのは、初めてなので食べ方に少々不安がありました。
ご主人より、「まずレモンをご飯にまんべんなくかけて、スプーンに一口分乗せ、スープに浸して食べてください」とアドバイスがありました。
ごはんの量が多かったり、時間をかけすぎると、スープの中にごはんが落ちてしまうので、このあたりが難しいところですね。




つくし 店外観


しゃれたメニュー 懐かしい黒板


ボリュームたっぷりのビーフスープカレー

こちらのスープカレー、スパイスが程よく効いて、何とも深い味。クセになりそうです。
しかもサラダも付いて結構なボリュームです。しかし今日の私は田舎そばを食べたあとなので、もうお腹は限界に近づいていました。やっとの思いで完食です。
次回は違うメニューで食べてみたいと思いながら、吹屋をあとにしました。



山神社方面の通り、こちらにもカフェ(カフェ燈)がある


山神社 三菱が寄進した玉垣がある


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春の京都を訪ねて その2 八坂神社界隈散策と二軒茶屋中村楼 平成30年4月8日(日)

2018-04-12 22:44:24 | グルメ
前回の続き)
半木の道を散策したあと、急ぎ地下鉄烏丸線・北大路駅へと向かいました。すでに時刻は11時を過ぎていました。
実は、12時に八坂神社の門の前で待ち合わせをしていたのです。四条で阪急線に乗り換え終点・河原町で下車、四条大橋を渡り急ぎ八坂神社に向かいます。
橋の上も、歩道も観光客であふれていました。



八坂神社境内 美しい建物が連なる


着物姿が目立つ


南楼門から見る境内

何とか約束の時間に、西楼門前に到着。とりあえず、八坂神社境内を散策することにしました。
本殿には、お参りをする人で長い行列ができていました。
一番気になったことは、若い男女の着物姿でした。
レンタル着物を利用していることは、見てわかりますが、当日気温が低かったので寒いのではないかといらぬ心配をしてしまいます。
多くが中国や台湾、韓国の人たちと思いますが、中には日本語も飛び交っていたので、それが意外でした。
それにしても若い人の着物姿は、いいですね。



中村楼の玄関

このあと食事場所の、中村楼に向かいました。といっても南楼門を出たらすぐのところです。
とても古い門構え、係りの人が外で待機していました。
名前を告げると、正面の玄関で靴を脱ぎ、畳の部屋を通り、奥に案内されます。何とそこは洋室のテーブル席。黒い天板のテーブル席とカウンター席。正面には、小さな新緑の日本庭園があり、とても落ち着く雰囲気です。別に個室もありますが、今回予約をとれなかったようです。
上品な京懐石、さすがに洗練された味で、量もちょうどよし。アルコールを口にしながら時間をかけて食べると、お腹もいい感じになってきますね。
ふと、お庭を眺めると、木々の中に溶け込んで、ちゃっかり、猫がひなたぼっこをしていて、癒されました。



先付


小さな日本庭園を眺めながらいただく


八寸


炊合せ


中庭

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畳の部屋から外を見る


古い扁額がかかっていました


聞くところによると、このお店、二軒茶屋中村楼の創業は室町時代480年前とか。伝統や格式を重んじることはもちろん、時代に受け入れられる多様な変化を繰り返し、今に至っている。そこには大きな決断も、大変な苦労もあったことでしょう。
こうして、ランチを済ましたあと、八坂神社の境内を抜け、とりあえず地下鉄東山駅方面に向かって歩くことにしました。
途中、白川のシダレヤナギの若葉が、川面に垂れ、とてもす清清しく感じました。



前の通り 着物姿が目立ちます

中村楼HP
前回 府立植物園と半木の道
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平成30年2月18日(日)岡山県浅口市寄島町を訪ねて 海鮮食堂・海賊亭

2018-02-27 22:43:43 | グルメ

満車の海賊亭

昨年の末訪ねた、寄島町の海賊亭でランチをしようと出かけました。昨年末は、まだ牡蠣料理がメニューに出ていなかったので、今日は、人気の高い、“かきづくし定食”を食べてみたいと思ったのです。

お昼の営業時間が14時までだったので、終わりごろなら少しすいているかもと13時半ごろ着の予定で、自宅を出発しました。
お店に着くと、駐車場は案の定満車で、近くの別の駐車場を紹介されました。店頭に置いてある順番待ち表では27番待ちのようでした。おそらく、1時間以上は覚悟しないといけないでしょう。
人気店なので、日曜・祝日のお昼は相当待たされるとの情報を得ていたので、ここは想定どおり、我慢するしかありません。



穏やかな寄島漁港


防波堤の突先から町を眺める

待ち時間を利用して、漁港を散歩してみることにしました。防波堤の先まで歩いていって、町を振り返ってみると、すぐ後ろに山が控え、その麓の狭いエリアに民家が並んでいます。若い男性が2.3人釣り糸を垂れていますが、釣れている風でもありません。
日曜日ということもあって、通りにはほとんど人の姿を目にすることはありませんが、車の交通量だけは結構ありました。
順番が気になって、何度かチェックし3.4番前になったところで、店頭のベンチでまつことにしました。このとき、店の人が「本日の魚料理は終了しました。それでも良かったらお待ちください」とアナウンスがありました。少し不安になりましたが、ここは待つしかありません。



順番を待つ人々


店内の様子


お目当てカキづくし定食


やっと呼ばれて席へ移動。注文したのは、もちろん“かきづくし定食”。牡蠣の数を数えたら、12個も入っていました。カキフライはとても大きく食べごたえがあります。牡蠣飯も絶品です。こうしてお腹を満たした後、向かったのが寄島漁港です。こちらには、シーズン中10軒以上の牡蠣の直売所が並びます。この日の時刻が午後3時頃だったので、中には閉っている店もありましたが、各店舗では、それぞれたち忙しく働いています。価格は、どこも共通で5キロが3,500円でした。中を剥いて見せてもらいましたが、十分身が詰まっていました。

せっかくなので5キロ買い求め、最後に、向かったのが三郎島です。干潮時には陸続きとなりますが、朝日が揚がる頃はとても絵になります。寄島、ぶらり寄ってみるのはいいところだと思います。



牡蠣の直売所が並んでいます。


三郎島 朝日の美しさで有名です。


穏やかな瀬戸内海
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平成30年2月14日 備前市を訪ねて レストラン・レマーニ

2018-02-21 22:09:34 | グルメ
代休のこの日、天気が久しぶりに回復したので、出かけることにしましたが、行き先がなかなか決まりません。雪の関係で県北方面は除外し、県南のどこかへと思案した結果、岡山県の旅の情報誌「月刊タウン情報おかやま」を参考に、またまた備前市を訪ねることにしました。




五味の市の駐車場は満車状態


名物焼き穴子は絶品

行き先は、吉永町のイタリアンレストラン・レマーニです。しかし高速道路和気ICを降りたところで、「そうだ、その前に日生の五味の市で、牡蠣を買って帰ろう」と急遽予定を変更してしまいました。五味の市まで片道20km、35分の道のりです。
五味の市の駐車場はほぼ満車状態、中に入るともう鮮魚は、ほとんど完売のようでしたが、牡蠣を販売しているお店が一軒だけ残っており、そこには行列ができていました。時刻は正午ごろだったので、もうあきらめるしかありません。それではと、駐車場向かいの店で、名物焼きアナゴを買い求めて五味の市をあとにしました。



堅牢な門構え


アーチの向こうには広い庭園

レマーニですが、閑谷学校をもう少し北に進むと、道路沿いに目立つ看板があり迷うことはありません。レンガ造りのエントランスは、まるで西欧のお城のイメージです。このお店を経営しているのは、三石耐火煉瓦という会社で、いたるところに煉瓦が使用されています。門を潜り中に入ると、びっくりするほど広い庭園が待っています。
入り口の案内に、この日はランチだけ営業とあったのを、休みと勘違いし、それなら庭園だけでも散策して帰ろうと写真を撮っていました。すると店内に人影が見えたので、念のため尋ねてみると、営業しているとのことでした。




こちらは入り口


とても広い敷地です。

窓際の席に案内されました。ピザとコーヒーを注文し、食べながらお庭を見ていると野鳥が芝生に下りてきて何かつついています。目の前に小さな池があり、後方には借景となる山が控えるという贅沢な空間です。もう少し暖かくなるとテラスでの食事は最高でしょうね。
まるで異次元の別世界、何時間でも気分に浸っていたい気持ちですが、そうもいきません。自家製の窯で焼いたピザはもちろん、コーヒーは、特においしいと思いました。




岡山いこいの村 有名な朝日の撮影スポットです。


絶好のロケーションです。


満足してレマーニを後にし、そのまま帰ろうと思いましたが、せっかくなので黒井山グリーンパークに寄って帰ることにしました。岡山ブルーラインを走っていると、途中で「岡山いこいの村」の看板を発見。そこからの景色、特に虫明湾からの朝日は最高と聞いていたので寄り道をすることにしました。眺望がどのようなものか確認したかったのです。
初日の出をここから拝むと、どんな感じだろうと、予約状況をきいてみると、受付は7月1日からとか。
眼下に虫明湾が広がり、たくさんの牡蠣イカダが整然と並んでいました。なんという絶景、坂道の沿道にはサクラの木が植えられており、シーズンには多くの観光客でにぎわうことでしょう。新しいカメラの被写体を発見し、得した気分で帰途についたのでした。



帰りに立ち寄った、黒井山グリーンパーク
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高知の旅 藁焼き鰹のたたき有名店 平成27年5月24日(日)

2015-05-28 23:45:03 | グルメ
高知県立牧野植物園で植物学に触れたあと、お昼時でもあったので、この地でおいしいランチをしたいと思いました。そこで参考にしたのが、来る途中に高速道路のSAで見つけた、「県民総選挙・高知家イチオシグルメガイド2015」というパンフレットです。

高知といえば、すぐに連想するのが鰹のたたきですが、そのパンフレットの総合第1位が、藁焼き鰹たたき明神丸ひろめ店でした。せっかくなのでここにしようとナビをセットし植物園を出発しました。ひろめ市場内にあるとのことでしたが、近づくにつれてそこは高知城近くの市の中心部の一角。おまけに当日は日曜日だったので、名物・日曜市が開催されていて通りは大勢の観光客で賑わっていました。

ひろめ市場付近まで来て、初めて駐車場はそのビルの2階3階にあることがわかりましたが、どこから入るのかがわかりません。そこで、近くにいた交通整理の警備員の方に、どこから入るのか道を尋ねました。 
「もうひとつ先の信号を左折して通りに出ると、建物の反対側に入り口がありますよ。」
といったそのあとで、そういえばさっき車が出たな、見てきてあげようと、近くの路上に停めてあった車の列の空きを走って確認に行ってくれました。空いていると教えてくれ、おまけにそこまで誘導し、縦列駐車に協力までしてくれました。ここは夜の八時まで無料とのことでした。なんと高知の人は親切なんだろうと思いました。



正面がひろめ市場です。

こうしてひろめ市場内で、お目当ての明神丸を探しました。このひろめ市場、想像とは違って、そこでは居酒屋なのだろうかと思うほどジョッキ片手に大勢の人が昼から楽しんでいるではありませんか。中央にテーブルがいくつも並び、店がその周りを取り囲んでいる感じです。テーブル席は空きがないほど賑わっていました。明神丸は、人気店なのでしょう。やはり行列ができていました。藁のふわりと大きな炎で焼かれる鰹、私は藁焼き鰹たたき定食(中)を注文しました。お汁とご飯がついて850円はお値打ちです。薬味はネギと新鮮なにんにくでした。

テーブルに空きスペースをなんとか見つけると、すぐに相席を求められました。新鮮で焼きたてのたたき、なんとおいしいことでしょう。本物の鰹のたたきに初めて出会った気がしました。人気があるのもうなずけるというものです。一番の人気は塩たたきだそうですが、今回は柚子ダレでいただきました。このお店は、鰹の1本釣りで有名な、明神水産直営の飲食会社が運営しています。このひろめ店が第1号で、県内に合わせて4店舗を展開、昨年暮れには初めて県外第1号店として、イオンモール岡山に出店したそうです。



午後2時半を過ぎて少しすいてきた市場内

このひろめ市場の、名前の由来ですが、このあたり幕末の土佐藩名家老・弘人蕃顕(ひろめしげあき)の屋敷があった場所で、彼の名前にちなんでいるそうです。食事のあとは、せっかくなので日曜市を見て歩くことにしました。その店の多さには圧倒されますが、300年の歴史と規模は日本一を誇る街路市だそうです。時間が午後2時半を過ぎていたので早々に店じまいの準備をしているお店もあり、少しあわただしく感じました。

高校が近くにあるようで、セーラー服の女学生の姿を多く目にしました。なんと新鮮でかわいいことでしょう。そういえば岡山の我が母校も、以前はセーラー服でしたが、合併を機に廃止されました。誠に残念な話です。

日曜市で、新鮮なトマトと、サツマイモを買って最後の目的地、高知城に向かいました。
(つづく)




高知名物・日曜市 300年の伝統です。
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