未熟なカメラマン さてものひとりごと

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びっくり! 微風でも回る巨大な石の風ぐるま 岡山県高梁市有漢町 うかん常山公園

2021-02-04 23:18:51 | 町おこし
訪問日:令和2(2020)年8月29日

広い芝生広場 うかん常山公園 風の舞台

蒜山・大山方面からの帰り、高梁市有漢町の「うかん常山公園」に寄ってみることにしました。‘石の風ぐるま’を久しぶりに見てみたいと思ったのです。
風は、殆ど無風状態でしたが、一番大きい、‘風ぐるま’がゆっくりゆっくりと回っていました。常識的に考えても、このような巨大な、しかも素材が石ときていますから、「回るはずがない」と思うのが自然でしょう。
この意外性が受けて、2008年4月16日、テレビ朝日系列放送の『ナニコレ珍百景』で「珍百景」として認定され、堂々「珍百景コレクション」入りしています。



人と比較してその巨大さがわかる


圧倒的存在感

この常山公園が作られたのが、平成5年、地元を通る高速道路が開通したとき、町の若者を中心としたグループが、町おこしとしてアイデアを出したのがきっかけでした。
この公園は、吉備高原の見晴らしのよい丘の上にあり、風ぐるまは、広い芝生の丘「風の舞台」にあります。土台となる大きな石が7基、羽は大小18個もあります。
私が見た一番大きいものは、土台が40tの御影石で高さ5m、羽は万成石で直径が約2.5m、重さ約2tもあります。

この風ぐるまを製作したのは、高知市在住の石の彫刻家・門脇おさむ氏(1948生まれ)です。このうかん常山公園のほか、温泉や灯籠祭りで知られる熊本県山鹿市鹿本町の一本松公園の「石のかざぐるま」など、石のモニュメントが各地にあります。



接続部分、一本の芯棒が命


小さな風ぐるまがかわいい


広い園内、駐車場が見える。園内には、城型展望館、レストハウス、風ぐるま市場などがある

しかし微風でもどうして回るのでしょう。いろいろ調べてみると次のようでした。
羽と本体の連結部分にスペースシャトルに使用されたものと同じ高精度のベアリングが取り付けられているからのようです。また4方向の重量を完全に均等に仕上げていること、芯棒がしっかりしていることなどがその要因だそうですが、詳しいことは企業秘密だそうで、調べてもどこにもその記述がありません。
お近くに行かれたらぜひお立ち寄りいただき、ご自分の目でお確かめください。きっと感動しますよ!


動く風ぐるまはこちらでどうぞ! 岡山観光WEB
 
丘の上で撮影をしていると、奇妙な道路標識を発見しました。これこそ珍百景と思いましたが、ご安心を、道路上からは不自由なくまともに見えるようです。


これぞ「珍百景」候補 不思議な道路標識

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お笑いコンビ千鳥ノブも心癒された?、井原市芳井町小田川河川のこいのぼり

2020-05-11 00:20:19 | 町おこし
先日、市内芳井町内の種苗店で夏野菜の苗を購入したあと、ひょっとして鯉のぼりが揚がっているかもと、313号線を少し北上してみることにしました。
新型コロナウイルスの感染拡大が問題となり、イベントのほとんどが中止になるなか、今年はどうかなと思いながら車を進めると、芳井町特産品直売所前の小田川には、例年の光景が広がっていました。
このこいのぼり、正式名称は、「小田川横断こいのぼり」というのだそうです。

家庭等で不要になったこいのぼりを有効活用して、井原市を西から東へ貫流する清流「小田川」約60mを約50尾のこいのぼりが横断します。
この小田川河川のこいのぼり、地元住民はもとより小田川沿いを走る国道313号線を行きかう人々から、広く愛される春の風物詩となっています。
今年は、、4月16日(木)~5月16日(土)までの期間です。



小田川横断こいのぼり、全景


やや過密状態


真下から、風がちょっと強すぎかも


反対側から

さて、当日の天気ですが、空は快晴、風も適度に吹いていて、撮影には申し分ありません。
また、国道とはいいながら、道路わきに1車線分のスペースがあるため、安心して停めることができます。

このこいのぼり、最初に設置されたのは、昭和62(1987)年のことでした。
以降、平成16(2004)年までの18年間、春の交通安全県民運動推進活動の一環として旧芳井町が行っていました。
 井原市への合併後は、備中西商工会青年部が事業を引き継ぎ、現在では地域活性化のシンボルとなっています。

さて、千鳥ノブさんは、この芳井町出身で、実家はここから車で10分とかかりません。
彼が生まれたのは、昭和54(1979)年ですから、こいのぼりが設置されたときは、8歳ごろ、小学校2年生か3年生のはずです。
おまけに、小学校、中学校はこのこいのぼりの設置場所の道路後ろ側にあります。
本人に聞いてみたわけではありませんが、まず間違いないと思うのです。

テレビで大活躍のノブさん、彼を見ない日は一日もありませんね、家庭や親を大事にする心優しい性格。今後のさらなる活躍を期待して止みません。


帰り道 少し寄り道しました!


最近オープンした井原DENIM HOTEL 舞鶴楼本館です。
一人利用宿泊 朝食付きで8500円(税別)だそうです。


西江原町内の大池 ため池ですが青空と新緑がとてもきれいでした。

撮影日:令和2(2020)年4月25日

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倉敷児島を巡る旅 その3 ジーンズの聖地・児島とデニムの聖地・井原

2020-02-21 22:38:15 | 町おこし
前回 倉敷市児島を巡る旅その2「塩田王国」を築いた野崎武佐衛門の屋敷 につづく

旧野崎家住宅を訪ねた後、次に向かったのが「児島ジーンズストリート」です。
児島地区の町おこしの一貫として、2009年に味野商店街の空き店舗を利用してスタートしました。
その広さ、東西300mと南北120mに飲食店なども含め30店舗のお店が立ち並んでいます。
訪ねた日が平日で、通りを歩く人も少なかったのですが、さほど広くない道の両側のお店から、若いスッタフの人たちの明るい声が聞こえてきます。

通りのスタート地点は、旧野崎家住宅付近からすでに始まっています。

この通りの一番のシンボルが、頭上に通されたロープにぶら下がるヴィンテージジーンズ。これはなかなかインパクトがあります。
強いデニム地、風雨に打たれようともどうということはありません。適度に色落ちし、風合いが出て逆にいいかもしれませんね。
考案した人は素晴らしいと思います。


頭上にロープで吊るされたジーンズ1


頭上にロープで吊るされたジーンズ2


通りのマンホール「KOJIMA JEANS STREET」のプレートがはめ込まれています。


駐車場の角のところにある、桃太郎JEANS 児島味野本店


建物が重厚なDANIA JAPAN


次に、㈱JAPAN BLUEの「オーダースーツ」のお店 CROWN LABEL


店頭に織機のようなものが展示されていました


閑散とした通り 右のお店はSAIO オリジナルブランドのカジュアルパンツを展開

ブッシュパンツのお店 HIGH ROCK


小さな公園の一角 トイレもこのようにジーンズ仕様


大きな鉢に黄色の花が咲いていました


児島地区は、瀬戸内海に面した港町。塩分を含む土が稲作には向かず、古くから綿花栽培が盛んに行われたことで、真田紐、足袋、軍服、学生服、帆布、作業服と、繊維産業の町として独自に発展してきました。
ジーンズはもともと、アメリカで生まれたものですが、そのアメリカから原反を輸入し、日本で初めてジーンズを作り上げたのが、この町のジーンズメーカー「ビッグジョン」といわれています。
児島には、縫製、織り、染め、加工などの高度な技術をもつ職人さんたちが集まり、「国産ジーンズ発祥の地」「ジーンズの聖地」とも言われています。
児島駅の構内、バス、タクシーなどあらゆるものがデニム仕様になっていてジーンズの町をアピールしています。


デニムの聖地・井原
このジーンズの聖地・児島に対し、近年「デニムの聖地」として売り出しているのが、井原(いばら・岡山県井原市)です。
井原デニムとは、井原市のデニム生地、デニム製品、そのブランドを指して使われる言葉です。
井原は、デニム生地の工場、ジーンズの縫製・加工工場が集まる産地で、1970年ごろにはジーンズの国内生産の約70%(年間1500万本)を生産していました。

この井原地方に綿作りが伝わったのは戦国時代末期と言われています。
江戸時代に綿花の栽培が盛んになり、その後、藍が伝わると、綿糸を染色し木綿布に織ったものが、特産品として知られるようになりました。
また明治時代から小倉織が生産されるようになり、井原の小倉織は、「備中小倉」として全国はおろか海外にも輸出されるようになります。

備中小倉は、表が藍染めの紺、裏地が白の厚手の綿織物で、デニムと似た特徴をもつこと、その生産で培われた技術が現在のデニム生産につながる礎となったのではと、ということから、国産デニムのルーツ、日本デニムのふるさと、とも言われています。
実際に昭和35年にデニム生地を国内で初めて生産したという記録も残っています。
‘デニムの聖地・井原’を謳っているのは、このことを根拠としているのです。

井原のジーンズ生産量は次第に減っているものの、縫製・加工工場は現在も少なくありません。
またデニム生地に関して言えば、児島でも生産している企業はもちろんありますが、井原市(備中・びっちゅう)のほか、お隣の町・広島県福山市(備後・びんご)地域が国産デニムの一大産地となっています。

デニムを織る機屋やインディゴ染めをする染色工場など、ジーンズやデニムにまつわる様々な業種が集まって、備中備後地域のデニムの魅力をもっと発信するため、県の枠を越えて‘備中備後デニムプロジェクト’を起こし、連携してものづくりに取り組んでいます。


次回 倉敷児島を巡る旅 その4 下津井の町並みと瀬戸大橋
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一企業の打ち上げ花火は立派 片山工業㈱岡山県井原市 平成29年8月26日

2017-08-29 21:16:03 | 町おこし

片山工業㈱正門


会場はご覧のような賑わい

会社から帰宅すると、司会者の大きな声がマイクを通して聞こえてきます。そして軽快なBGMはムードをさらに盛り上げています。
今日は地元企業・片山工業の夏まつりなのです。まつりは夕方の5時からで、大勢の町民が会社の正門を入っていく様子が見えます。私も今日の夕食の足しにと、すぐに出かけることにしました。
この夏まつり、会社関係者だけではなく、地元住民にも広く開放しています。始まったのは、確かもう数十年前だったと思いますが、しばらく途絶えていて、最近また始まりました。
会社の人に聞くと、「社長が変わってまた始めることになった」のだそうです。
準備も費用も大変だとは思いますが、地域にまで開放しているところがすごいところです。
地域の皆さんとの親睦、そして感謝の気持ちもあるのでしょうが、再び開催しようと決めたTOPの方々に敬意を表したいしたい気持ちです。

一番の難関は、国道を渡り切ることです。国道は片側一車線ですが、夕方のこの時間帯は退勤の車で交通量も多いのです。何とか渡りきり会場へ。予想以上にすごい人出でした。模擬店には、すでにどこも行列ができています。
一番奥側にはステージが用意され、順番に出しものを披露しているようです。その時の曲はEXILEの「ライジングサン」メンバーは、私も何かとお世話になっている中国銀行のイケメン選抜隊のようでした。
この模擬店、各部署や、協力工場の人たちが出店しており値段が格別に安いのです。
私は、最初に人事総務担当の牛筋煮込みカレー(300円)に並びました。担当の若い女性の衣装が、アラビア風のファッションで、念が入っており思わず笑ってしまいました。
次に並んだのが、揚げたこ(100円)、さらに焼きそばに並ぼうと思いましたが、長い行列ができていたのであきらめ、フランクフルト(100円)に変更、最後に焼き鳥に並びましたが、列の二人前で、無常にも完売でした。


模擬店も大忙し 牛筋煮込みカレー


カラオケも盛り上がっています。


一応、夕食の食材も確保でき、雰囲気も堪能できたのでここで退散することにしました。あとは、最後のプログラム、打ち上げ花火ですが、夜の8時35分からなので、それまで随分待たなくてはなりません。遅くまでスピーカーから聞こえてくるのは、抽選会の当選番号の発表のようでした。

考えてみれば、今年、台風の影響で井原の花火が中止になり、あとは片山工業の花火だけと地元の期待もなかなかのようです。
私は8時半までに我が家の2階からカメラをセットし、もうそろそろかなと待機していると、花火の開始を告げる司会者のカウントダウンの声、そしてついに花火の打ち上げです。数は、300発ほどと少ないのですが、本物の立派な打ち上げ花火です。
この花火、そして夏まつり、ぜひこれからも続けてほしいと思います。


花火もなかなかのものでした。





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クセがすごい! 土砂降りの夏まつり 芳井宵あかり2017 平成29年7月29日(土)

2017-08-02 21:58:11 | 町おこし
岡山県井原市芳井町の佐原商店街で毎年開催されている、「芳井宵あかり」に初めて出かけました。灯りも年々進化しているようで、被写体としてなにかあるのではと期待していました。
駐車場になっている芳井中学校のグラウンドに車を停め、三脚とカメラを持っていざ出発です。
しかし、商店街に向かう芳水橋を渡るころ、ぽつぽつと雨が降ってきたではありませんか。すぐ止むだろうとかまわず進むと、何と雨はだんだんひどくなってきました。
「料亭まこと」の前あたりの民家のひさしをお借りし、いったん、止むのを待つことに。しかし少し考えて、このままでは、ただ時間が過ぎるのを待つだけ。この先の様子も気になるし、そのうち止むだろうと、ここは雨の中を無理して車まで傘を取りに帰ることにしました。



大正公園の縁幻想庭園


雨が降り始めました。


料亭まこと前の生花と灯りの見事なコラボレーション


これだけ雨が降っても、車はどんどんやってきます。傘をさして商店街まで戻ると、せっかく並べたろうそくの灯りは、もうほとんど消えてしまっていました。
多くの人がひさしの下で肩を寄せ合い、雨をしのいでいました。
事前に配布されたチラシでは、雨が降ったら順延とありましたが、予定時間を過ぎてからこれだけ降ってしまうと、もうどうしようもありません。
コンサートの会場のイスには、誰も座っておらず、これも雨がしのげる両脇の一部で聞いているだけです。そうした状況に、出演者・里庄町出身のシンガーソングライター千里さんが、「申し訳なくて、代わりに私が濡れてあげたい気持ちです!」とコメントをしていました。



見事なハスの灯り


出店も大変


千里さんのライブ


軒下で雨宿り


さらに雨足は強くなって


どうにもこうにもならなくなりました。


そんな中、芳井陶芸同好会の見事な作品


もう帰るしかありません。

無常にも雨脚はさらにひどくなり、まさに土砂降り状態。カメラが濡れないようにと、とにかくそれが心配でした。午後8時過ぎまでいましたが、これではもう駄目だろうと引上げることにしました。スタッフの方の準備は大変だったと思うのですが、無常にもこのような雨、でも仕方ありませんね。
来年こそはと、期待しましょう。

駐車場に帰ってくると、入り口付近が池のようになっていました。水深は10センチくらいでしょうか。ここを通らないと車まで戻れないので、仕方なく進みましたが、当然、靴はずぶぬれに。ズボンも膝下までしっかり濡れていました。濡れるだけならいいのですが、カメラのリモートスイッチが見当たりません。どこかで落としたようです。これが一番痛かったですね。
天気はその後回復したのでしょうか。予定では午後9時半までとあったので、雨があがれば、最後のプログラム・総踊りはできたのかもしれません。
いずれにしても、雨対策は必要でした。予想できれば順延にもなったのでしょうが、今回のような特別の雨もあります。どちらにしても悩ましいところですね。
スタッフの皆さん、本当におつかれさまでした。

(「クセがすごい」の千鳥ノブさんは、ここ芳井町の出身です)

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