未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

そば打ち 水回し開眼

2015-04-27 00:19:10 | そば

高原のそば畑 岡山県の県北にありながら視界がいい日には瀬戸内海が見えます。

4月18日、土曜日、弥高山のツツジを見た帰り、久しぶりに、そばのオーナー制度でお世話になっている「いでたに」に寄りました。「いでたに=出谷」は井原市の最北端に位置し、弥高山からは10分もかかりません。

目的は、フキを分けていただこうと思ったからです。念のため吉岡代表に連絡をしたところいるとのことでした。現地で車を降りて、そば畑に到着するとちょうど代表が耕運機で畑を耕しているところでした。フキは付近一帯に自生している(?)ものですが、さすがに勝手に取ってかえるわけにはいきません。ここのフキ、実は「とろけるほどにおいしい」のです。

それにしても、代表の活動意欲には感心します。市役所を早期退職し、実家の出谷で念願だった農業に専念、取り扱う品目は多岐に及びます。そばを始め、ぶどうや、しいたけ、養蜂、梅などの生産物、あたりには、チューリップやツツジ、バラや花桃など観賞用の花々も徐々に増やしつつあります。訪問客に喜んでもらえるようにとの配慮です。

忙しい仕事の合間ながら、家からコーヒーを準備し歓待していただきました。いつも種まきと収穫のあとに会場となる木立の広場のテーブルとイスでしばしの談笑です。北陸にいるお孫さんの成長が一番の楽しみと、笑顔が絶えません。



フキが一面に映える。

さて、そば打ちで私がまだまだ未熟と思える点はいくつかあります。
その1 真円ができないこと。(円がいびつ)
その2 四ツ出しの過程で、中央部分にシワができること。
その3 ゆでると、そばが短く切れてしまうこと。
など、いろいろですが、まずクリアしたいのが、その3のゆでると短く切れてしまうことです。
いつか、そば打ち教室の講師の先生に尋ねたことがありました。先生いわく、原因として考えられることは、一に水回しがうまくいっていないこと、二に打ち粉の使いすぎ、三にそば粉が古いと指摘されました。

自分としては、やはり水回しに原因ありと、高橋邦弘さんのDVDや、録画していたNHKの「男の食彩」での老舗そば店の若旦那の手の動きを何度も確認したところ、水回しのときにそば粉を救い上げ揉むような仕草が見られました。これだと思い、二八そばの、小麦粉と水がうまく回るように、やさしくこするようにしてみました。

すると、なんと茹でたあと、いつものように短く切れることはありませんでした。これで一歩前進したことに間違いはないようです。それにしてもそば打ちって奥が深いですね。



かわいいウサギがいました。
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弥高山のツツジ 見ごろでした。平成27年4月18日(土)

2015-04-20 20:41:37 | 観光名所

麓から弥高山頂上を見上げる

この季節の花といえば、チューリップやボタンですが、どこもまだせいぜい四分咲き程度、少なくとも来週末以降が見ごろ開始のようでした。

愛犬の体調がいまひとつのため、時間を空けられないという事情もあり、近場の岡山県一の雲海の名所、弥高山を訪ねることにしました。井原の自宅から車での所要時間は約40分です。一番の目的は、新緑とツツジ(コバノミツバツツジ)です。日曜日が雨との予報でしたので、今日しかないという思いもありました。

また、日曜日は、弥高つつじ祭が開催され、歌手の「北原ミレイ」が来演との情報もあり混雑すると思ったからです。駐車場はどこも満車で、結局一番奥のグラウンドに停めました。駐車場を出るとすぐ目の前に、弥高山の丸い頂上がそびえています。頂上には、まっすぐ伸びる登山道を上る方法と、ぐるぐると約3周してゆっくりと遊歩道を利用する方法とがあります。

特に急ぐ必要もないし、撮影もしたいので、いつものように遊歩道を歩きます。すぐに視界が開け、眼下には、ピンク色を残しながらも、ほとんど散り終えた山桜、一方すでに若葉に姿を変えつつある茶色い山桜、そして木々の黄緑色の若葉、そして紫がかったピンク色のツツジも鮮烈です。そして濃い緑の針葉樹、それらが一体となって美しい景観をつくりあげています。この癒される景色、やはり一年で一番美しい季節と思いながらゆっくり歩きました。



遠くは大山や瀬戸内海が見渡せることも

そして何よりも素晴らしいのが、360度見渡せる大パノラマです。前回は雲海の撮影に来ましたが、特にこの時季の景観は特別に感じます。視界のいい日は大山や瀬戸内海も見渡せるそうです。途中、登山道を上ってきた中年女性の三人組み、その中の一人が、
「もう、だめ!」
「これ以上上ったら、わたしゃ、もう死ぬ」
「あんたら、先行って! わたしゃ、ここでもう十分、待っとくけ!」
という大きな声に、思わず笑ってしまいました。



まさに天空の遊歩道です。

売店やトイレがある麓には、大勢の観光客がいるのに、実は頂上まで上がる人はそれほどいません。そして、そこには決まって若い人の姿はなく、中高年の夫婦や、団体が目立ちます。頂上でパノラマを楽しんだ後、一段下がったところにある東屋で、持参したパンや飲み物で休憩を取りました。
付近では、めずらしいチョウが敏捷に飛び交っています。動きが早いので撮影は不可能です。15分ほど小休止したあと、登山道を利用して降りることにしました。次の目的は麓付近に自生するコバノミツバツツジの観賞です。麓に下りると、テーブル付のベンチで食事や談笑をする人々や、遊具施設で遊ぶ子供たちの歓声も聞こえます。売店の駐車場はいっぱいで、トイレ休憩をする人など、そこには多くの人の姿がありました。



野芝の上で、ツツジを眺める

この道路沿いに、自生するのがコバノミツバツツジです。今、まさに見ごろでした。コバノミツバツツジの群生では、兵庫県の兵庫フラワーパーク、倉敷の三百山にも行ったことがありますが、このように見事なツツジは他では見られません。野芝の上で弁当を広げる人の姿がありましたが、まさに絶好のお弁当ポイントですね。付近にはバンガローやキャンプ場も整備されていて、シーズンには大勢の人で賑わいます。

資料によりますと、この弥高山周辺には、約10万株のツツジがあるそうです。また5月中旬にはレンゲツツジ(地元ではカッコー花と呼ばれる)も見ごろを迎えます。ぜひ一度訪ねて、天空の遊歩道を歩いてみてはいかがでしょうか。



美しいコバノミツバツツジ
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雨の圀勝寺と花桃の里を訪ねて 平成27年4月13日(月)

2015-04-14 21:54:52 | 神社・仏閣

雨で境内は池のようになりました。

日曜日が出勤日となったので、月曜日の代休、今週しかないと矢掛町の圀勝寺にツバキの撮影に行ってきました。
前日のよい天気とって変わって、当日は朝から雨、それも結構な雨足でした。自宅を7時半ごろ出ましたが、ウイークデイということもあって国道は朝の通勤ラッシュ、市内はずっと渋滞気味でした。

矢掛町に入り、圀勝寺(こくしょうじ)に着いたのは8時過ぎでした。車が容易に交わせない住宅街を抜ける細い山道、対向車があっては大変と早めに出たのですが、駐車場に他の車はありませんでした。
こんな雨の早いうちから来るもの好きは、私ぐらいでしょう。椿まつりの期間中ですが、仮設テントに人の姿はありませんでした。



雨に濡れて光るツバキの葉

朝刊のエリア版に紹介される前に、と思っていましたが、土曜日にしっかり紹介されていました。このお寺のツバキは樹齢300年といわれ、大きく張り出した枝には無数の花がついています。それも大きめの深紅の八重で、落ちた花で地面はまるでビロードの絨毯のようになります。(平成13年度・21世紀に残す日本の風景遺産100選に選定)

毎年、県内外から多くのカメラマンが訪れ、地元の方もテントを張るなどし、飲み物などを接待して、この時ばかりは大いに賑わいます。

この日は、雨だけではなく風もあって傘を持っての撮影はさすがに大変でした。あまり夢中になっているとカメラが濡れているのに気付き大慌て。撮影している最中にも、ポトン、ポトンと花が落ちます。
赤い絨毯の縁には、リュウノヒゲのような植物が植えてありましたが、これが毎年のように手法が変わるので、管理されている方の気苦労もよくわかります。
人が踏み入らないように、なにか仕切りは必要だと思いますが、落ちた花との調和がなかなか難しいのです。
ここ5年ほど、毎年訪問していますが、経験からすると、その明暗の加減により撮影には晴れた日よりも曇りの日のほうがよいと思います。今日のように雨の日のツバキは、その葉がいっそう濡れて輝き増し、美しく感じられます。木は境内の土塀近くに植えられており、内側と外側の両方を楽しむことができます。こうして約20分間滞在し、同じような写真を数十枚撮って、圀勝寺をあとにすることにしました。結局最後まで雨と風はやむ事はありませんでした。



落ちたツバキの花で地面は深紅の絨毯のよう。

次に向かったのが、井原市野上町の花桃の里です。この季節、井原ゴルフ倶楽部近くの市道沿いに、ピンクや白の花桃(源平枝垂れ桃)が一斉に花を咲かせます。これは地元の方(個人)が丹精して育てられているもので、見ごろは4月の10日前後、圀勝寺のツバキと同じくして、合わせてちょうどよい被写体となります。こちらも本日の朝刊のエリア版にしっかり紹介されていました。昨年は、育てられているご当人に、いろいろ苦労話を聞かせていただきました。


市道沿いの脇に植えられた花桃

肥料や剪定ですが、特に剪定はあまり下部の枝を伸ばすと、上の方の枝まで栄養が行き届かず、特に重要とのことでした。

建物の後ろの方にも若い木が植栽されていますので、今後ますます見事な開花が期待できるでしょう。ご覧になったら、その豪華さにきっと驚かれることと思いますよ。



素晴らしいボリュームです。
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岡山県 桜の名所を訪ねて たけべの森公園 平成27年4月5日(日)

2015-04-10 00:00:17 | 公園

広い園内。遠くに山並みが見えます。

三休公園の桜を観たあと、うどんの人気店・すぎの茶屋でお腹を満たし、このまま帰ろうかどうしようかと思案した結果、久しぶりにたけべの森公園の枝垂れ桜を観て帰ることにしました。ここから7キロほどの距離でした。

たけべの森は、5年ぶりでしょうか。下の臨時駐車場のところでいったん停められ、入園料を払って上の駐車場に向かいます。確か以前来た時は、公園に入る車で渋滞し、バスがピストン運行をしていた記憶があります。当日は、上の駐車場はほぼ満車ではありましたが、以前のような賑わいはありません。前回のときは広場で催しが開催されており、いくつもの出店が立ち並び、とても盛況だったことを覚えています。



芝生の向こうに見える枝垂れ桜の並木

駐車場から広場を見ると、正面が少し下った傾斜のある広場となっており、その向こうに白いソメイヨシノの林が見え、その背後には遠く山並みが見えます。左手に大きな枝垂れ桜、右手には、ピンクの枝垂れ桜の並木が見えます。
枝垂れ桜は、八重紅枝垂れ桜です。この桜でまず一番に思い出すのが、京都平安神宮の神苑です。ソメイヨシノほどの豪華さはありませんが、その姿は優雅で繊細、少し小ぶりですが、ため息がでるほど美しく、私のもっとも好きな品種です。並木には両側にこの桜が植えてあるのです。

しかも、このような八重紅枝垂れ桜の並木は、京都でも目にしたことはありません。この並木は「藤右衛門桜の小径」といい、第16代佐野藤右衛門氏の指導を得て、地元のボランティアの方たちによって植栽されたものです。
この佐野藤右衛門は、京都嵯峨野にある造園業「植藤」の当主が襲名し、16代佐野藤右衛門氏は、「桜守」としても知られています。桂離宮や修学院離宮の整備を手がけ、平成17年には京都迎賓館の庭園を棟梁として造成しています。



八重の濃いめのピンクが枝垂れるさまは優雅で美しい。


この頃、晴れ間も見えるようになりました。

ところで、たけべの森公園、園内には100種、15000本の桜があり、3月の下旬から上旬までの約1ヶ月半、次々と開花し続けるそうです。
岡山県内では、その数の多さでは、ほかに深山公園7000本、三休公園5000本、鶴山公園1000本、半田山植物園1000本などがあり、このたけべの森公園の15000本がいかに群を抜いているかがわかります。この15000本、なんともアバウトな数字ですが、ここは数が多いということで理解しておきしょう。

この日は前日が雨模様で、雨こそ降っていませんでしたが、まさに曇天でした。しかしこの公園に着いて間もなく、一時的に晴れ間も見えるようになり少しだけ明るいもとで撮影が可能でした。当日の予報が雨だったので来園者はほんとうにラッキーだったと思います。園内には、コバノミツバツツジの鮮烈な紫色も見えて、八重紅枝垂れ桜とのコントラストを楽しむことができます。帰ってパンフレットを見ると、園内には祇園枝垂れ桜や御衣黄(ぎょいこう)もあったようでした。いつもながら、とにかく早く見たいというタイプなので、パンフレットは帰ってみることになり、あとで後悔することもよくあります。困ったものですね。
入園料は良心的な300円、桜は散っても、これからは若葉も魅力的ですし、ミズバショウの群生地やあじさいロードもあります。広い園内でぜひ弁当持参で訪ねられませんか。

平成25年4月1日に岡山市直営施設から指定管理施設に移行しています。



コバノミツバツツジとのコントラストも楽しめます。
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岡山県の桜の名所を訪ねて 三休公園(岡山県美咲町) 平成27年4月5日(日)

2015-04-06 21:55:14 | 観光名所

麓から見る三休山 曇り空が残念です。

雨模様の日曜日、美咲町の三休公園(みやすみこうえん)を訪ねました。かねてから岡山県の桜の名所として知っていましたが、訪ねるのは今回が初めてでした。
自宅から高梁市内に入り、ループ橋を過ぎるころ、道は濃い霧に包まれました。ひょっとしたら天空の城備中松山城の雲海が見えるのではと思い、途中寄り道をして展望台までいってみることにしました、しかし残念、濃霧の中、松山城は姿をときどき現すものの、撮影までにはいたりませんでした。
さて、車は美咲町に入り、案内表示にしたがって三休公園に進むと道はやや急な山道となりました。道の両側には、満開の桜が続き、これが三休公園の桜かと感心しながら進むと、坂の途中で係員の方に停められ駐車料金(500円)を請求されました。

しかしこれだけ知られた桜の名所です。さぞ渋滞しているだろうなと思いきや、料金所で上の駐車場は空いていますか、と尋ねると、意外にも即答で空いていますよとの返事。雨はあがっているもののこの天気では花見客も少ないのだろうと思いました。道幅は車が十分交わせるぐらいあり、比較的よく整備されています。係員の誘導に従って車を駐車場に入れると、まず目に付いたのは、付近に咲くみごとなツツジでした。桜はほぼ満開のようでしたが、ツツジはまだ三分咲き程度でした。

岡山県でツツジの名所というと、高梁市の雲海で有名な弥高山公園と倉敷市の三百山のコバノミツバツツジでしょうか。
早速、車を降りて、散策しようと思いました。駐車場から坂道を上がろうとすると駐車場の係りの女性から、上には何もありませんよとのアドバイス。それならとすぐ下にある茅葺きの建物に行ってみることにしました。2棟あり、手前の小さい建物はトイレで、大きい建物は、お土産と食事処になっていました。



茅葺きの屋根が実に絵になります。

この三休公園は民話村ということで、頂上付近には、いろいろな施設があるようでした。
山の傾斜地に植えられた桜、情報によりますと、その数5000本、ツツジは1万本とありました。なんともアバウトな数字ですが、ここは数が多いということで理解しましょう。
情報誌などでかならず紹介されている桜とセットで山から見下ろす感じの旭川ダム湖、実に絵になる景色ですが、なかなかいいポイントは見つかりませんでした。

この三休公園、傾斜地に植えられた桜の雰囲気がどこか倉敷の種松山公園に似ていると思いました。しかし、この4月11日に開催される桜まつり、このころにはかなり葉桜になっていると思うのですがいかがでしょう。こうして頂上付近を散策した後、来る途中で見つけた道の駅に寄って帰ることにしました。
(おわり、たけべの森公園に続く)



桜とツツジをセットで見ることができます。
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