未熟なカメラマン さてものひとりごと

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まきばの館のラベンダーを訪ねて 岡山県美咲町 平成30年6月24日(日)

2018-06-25 21:00:35 | 花の名所
そろそろラベンダーが見ごろではと、今年も美咲町のまきばの館を訪ねました。3つある駐車場はどこもほぼ満車状態でしたが、運よく停めることができました。
観光バスは、このシーズンにはめずらしく、一台も停まっていませんでした。
当日の天気は、薄雲の広がる夏らしい空、正午に近いこのときの気温は30℃近くありました。

入園口から、広い草原を見下ろす感じで、階段を下りていきますが、この位置からはラベンダー畑を目にすることはできません。
この公園は、岡山県農林水産総合センター畜産研究所が、広く県民に畜産に対して親しみや理解を深め、憩いの場所にしてもらうことを目的に、平成3年に開園したものです。
園内には、加工施設のほか、レストラン、売店、フィールドアスレチック、ドッグラン、動物ふれあい広場などがあります。



三休公園近くの美しい旭川


入園口から園内が一望できる


早速チョウを発見 ナガサキアゲハらしい黒い大型のチョウ

まきばの館のラベンダー畑には、7品種6,000株(一説には1万株とも)が植えられており、それぞれ開花時期が異なるので、長く楽しむことができます。
この時期は、東屋前の「早咲き3号」が満開となっていました。色目が濃く、被写体としては申し分ありません。
ちなみに、この早咲きと呼ばれるラベンダー、「濃紫(のうし)早咲き3号」が正確な呼び方のようです。ラベンダーオイルを抽出するという点では他の品種に比べ劣っていますが、青紫色の濃さから鑑賞用やクラフトとして人気の高い品種です。現在ではどこのラベンダー園でも見ることができるようになりました。
しかし植物学的にいうと濃いのはガクと呼ばれる部分であって、花弁自体は薄い青紫色です。



濃紫早咲き3号 残念なことに見ごろは過ぎていました


アゲハチョウ


子どもたちにはたまらないでしょう


せっせと蜜を集めるミツバチ


シロチョウ


撮影に没頭するカメラ女子

早速、三脚を構え、低い位置から撮影開始です。ねらいはもちろん、ハチやチョウなど花に群がる虫たちです。甘い独特の香りの中を「ブーン」と小さな羽音を立て、次から次へと花弁を飛び交うミツバチたち。本当に働き者ですね。
ところで、このミツバチの後ろ足には、黄色い丸いものがありますが、これは蜜ではなく「花粉だんご」と呼ばれるもので、巣に持ち帰り蓄えられて保存食になるのだそうです。



ハーブ園でのモンキチョウ


アルストロメリアで見た蜂の一種


大型のハナバチ


これはウラギンヒョウモンでしょうか


それにしても青空が美しい


これは何というチョウでしょうか


キョウカナコ 


ラベンダー園から見る管理棟

東屋の中で、時折休憩しながら撮影を続けたあと、ハーブ園で虫たちを追いました。このハーブ園には、セージやカモミールなど100種類のハーブが植えられています。
一巡して撮影したあと、引き上げることにしました。売店では、「ラベンダーソフトクリーム」が飛ぶように売れていました。
フィールドアスレチックや階段状に作られた水場からは、子どもたちの歓声が聞こえていました。
このまきばの館、駐車料、入園料、ドッグランとすべて無料というのがありがたいですね。
岡山県には、もう一つのラベンダーの名所「蒜山ハーブガーデンハービル」があります。
こちらの見ごろはもう少し先のようです。

さて、まきばの館を出て帰る途中、高知ナンバーと香川ナンバーの観光バス4台と立て続けに遭遇しました。ふと、売店のソフトクリームの係りの方の忙しさが目に浮かぶようでした。



アスレチックに子どもたちの歓声が上がる


レストラン横には階段状の水路


帰りの道路からの眺望、空が美しい
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やはり北房のホタルはすごかった! 岡山県真庭市下呰部 平成30年6月17日(日)

2018-06-23 22:47:58 | ホタルの撮影
昨年の撮影がまったくの失敗に終わったので、リベンジをしようと、またまた北房のホタルの撮影に出かけました。
到着したのは、午後7時半ごろでした。明るいうちにと、すぐにカメラをセットしました。三脚を立て、オートフォーカスで目的物を決めてピントを合わし、動かないようにガムテープを貼って固定。マニュアルモードに変えて、シャッタースピードをバルブモードに、絞りはなるべく明るく設定し、ISOは、様子を見ながら変えていくことにしました。

この備中川とその支流には、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類のホタルがいます。人工飼育ではなくすべて自然発生のホタルで、これだけの数を観れる場所は全国でもほとんどないそうです。子どもたちによる用水路のカワニナを本流に戻す活動や、子どもや若者による川沿いの清掃活動など、行政と地元住民が、協力して環境整備にあたってきました。
数キロにわたって、ホタルの乱舞がどこでも見れるというのはすごいことだと思います。



遊歩道の外灯 「ホホほの字のほたるコイ!」と書かれています。


木陰のホタルが光り始める

さて、カメラをセットしたあと暗くなるまで、のんびり待ちます。当日の天気は、雨も降らず風もありませんでしたが、気温が少し低かったのでどうかなという一抹の不安もありました。
午後8時ごろになって、見物客があっという間に増えてきました。木陰の葉の下で、いよいよホタルの点滅が始まります。
時間が経つにつれて、その数と明るさがみるみるうちに増してきます。クリスマスツリーをみるような、満天の星空を見るような不思議な感覚を覚えます。
午後8時半を過ぎるころ、ホタルが飛び始めました。そして停まっているホタルは、同時明滅を始めます。

撮影はというと、車のヘッドライトの光が突然入ったり、散策する子どもたちの懐中電灯の光が入ったりと、気が気ではありません。本当は最低でも30秒以上の長時間露光で撮りたいのですが、なかなかそうもいきません。
それにしてもホタルの数には圧倒されます。おそらく数千匹はいたでしょう。「日本一のホタルの里」といわれるだけのことはあります。

こうして午後9時過ぎまで粘って北房をあとにしました。
撮影の結果ですが、ピントが合っている分、昨年よりはましだと思うのですが、距離が遠すぎて、なんだかわかりにくい出来となってしまいました。意地でも合成だけはしたくない
ということで懲りずに来年もチャレンジしてみたいと思っています。



遠すぎてわかりにくいと思いますが、たくさん飛んでいます


川面を飛ぶホタル


こちらも小さくてわかりにくいと思いますが、たくさん飛んでいます
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広島県 アジサイの名所 府中市・神宮寺 平成30年6月11日(月)

2018-06-14 21:37:19 | 花の名所
今にも雨が降り出しそうな天気でしたが、鑑賞目的がアジサイなので、さほど気にもならず出かけることにしました。神宮寺は、あじさい寺として広く知られているようですが、私は初めての訪問でした。
自宅からの23km、時間にして40分程でした。駐車場はお寺のすぐ下に確保してあり合わせて30台ほどが駐車可能です。
係りの人が待機していて、駐車料金300円を徴収されました。

まず、目に飛び込んだのが、小さな池に一面に咲くスイレンです。色も白、ピンク、黄色と華やかでとても美しいものでしたが、ひとつ残念だったのが、水深が浅いためでしょうか、せっかくの花に泥のようなものが付着していて、アップでの撮影には少々無理がありました。


美しいスイレン


ハンゲショウ






山門 



アジサイ巡りの遊歩道はしっかり整備されていて「順路」と書かれた立て札があり、それにしたがって進むとくまなく巡ることができます。
ちょうど歩き始めたところで、早くも雨が降ってきました。カメラが濡れては大変と、傘を取りに急いで車まで戻りました。境内のあちこちにカラフルな傘の花が開き、境内はさらに華やかなものになります。アジサイといえば、大体の種類の想像はつきますが、こちらの神宮寺では、見たことのないような変わった品種をたくさんみることができました。
資料によりますと、その数80品種、約3000株とあります。























南宮神社


参道




神社にある鐘楼はめずらしい





管理はとても素晴らしいものでしたが、これも地元「神宮寺アジサイを育てる会」の皆さんのたゆまぬ努力のおかげでしょう。境内の山側には、南宮神社があり、とても立派な本殿がありました。
なんとこの神社の境内には鐘楼が残っており、これは全国的にみても大変めずらしいことなんだそうです。南宮神社と、参道脇の神宮寺、神仏習合の名残なのでしょうね。

こうして、アジサイを楽しんだ後、イタリアンのお店「大屋冨幸」でランチをして府中をあとにしました。
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広島県三次市の美術館を訪ねて 奥田元宋・小由女美術館、辻村寿三郎人形館 平成30年6月3日

2018-06-12 21:40:14 | 美術館・博物館
井原市高屋町にある華鴒大塚美術館友の会主催の美術展鑑賞旅行に久しぶりに参加しました。今回の行き先は、広島県三次市の、辻村寿三郎人形館、奥田元宋・小由女美術館の2館です。
井原からの所要時間は、1時間半ほど。ということで出発も8時半。帰りも17時過ぎとかつてない、ゆったりとしたスケジュールとなっていました。



レトロな外観の辻村寿三郎人形館

まず訪れたのが、辻村寿三郎人形館です。みよし本通り商店街の一角にあり、レトロな概観で存在感を示しています。この建物は、もともと昭和2年に建てられた三次銀行本店だそうです。
辻村ジュサブローというと、まだ私が幼いころ、NHKで放送されていた「新八犬伝」や「真田十勇士」の人形劇が懐かしく思い出されます。
当日は、「天草四郎展」が開催されており、未発表の新作人形や衣装などが展示されていました。大きいものから小さなものまで、いろいろでしたが、私が特に興味を引かれたのが、斬首台の首でした。腫れた目や、頭に矢が刺さった首もあって、相当にリアルでした。



日曜日ともあってひっそりとした商店街




しゃれた外観のお店もありました


味わいのある路地




馬洗川

戦国の武将も、私の想像をはるかに超える独特の個性的な顔をしており、どのような感性でこのような表情に仕上がるのか、それには彼の人生が影響を及ぼしているのか、などなど、とても興味がありました。
人形館を鑑賞したあと、時間があったので、商店街を散策してみました。日曜日ということもあって閉っている店も多く、人通りもほとんどありません。しかし、昭和の面影がところどころに残っていて、どこか懐かしいものを感じました。

このあと、「君田温泉森の泉」でゆっくりと食事をし、次に向かったのが、奥田元宋・小由女美術館です。特別展「生誕120年 児玉希望展」が開催されていました。
特別展の展示は、1階、2階、3階と三つの部屋に分かれていました。ちょうど学芸員さんのギャラリートークが行われていて、大勢の人が耳を傾けていました。
衝撃を受けたのが、最初に目にした絵画、大阪市立美術館蔵の「枯野」です。私の知っている児玉希望ではお目にかかったことのない素晴らしい大作でした。
児玉希望は、現在の安芸高田市に生まれ、その後、川合玉堂に師事し、ヨーロッパにも約1年間、滞在し感性を磨きました。
その画風も、油彩画、水墨画、仏画と、とどまることはありません。このあたりは堂本印象に似ていると思いました。ただ花鳥画に関しては、金島桂華に軍配があがるのではと思いました。



茶室 待月庵


お菓子は売り切れたため代用品でした



お道具一式です


床のお軸と生花



美しい外観です


美しい人工池


これは何のための施設でしょうか


天井を見上げると丸くカットされていました

ぐるりと展示室を巡ったあと、久しぶりに茶室=待月庵でお茶をいただこうと思いました。
何と、この日はお客さんが多くて、お菓子が売り切れたそうです。急遽、美術館のスタッフの方が、吉舎の和菓子屋さんに買いに行かれたとか。当日の担当は、表千家流でしたが、お話を伺いながら少しの時間をゆっくりすることができて、ありがたいと思いました。
この美術館、「日本で一番、月が美しく見える美術館」として有名です。満月の夜は閉館時間を延長して、ロビーから月を鑑賞できるようになっています。
ロビーから見る人工池は水鏡となり、建物と調和してとても美しいと思いました。

こうして美術展の鑑賞を終えたあと、バスはお隣の敷地にある、三次ワイナリーに移動し、ワインの試飲、お土産の購入と時間を過ごし、今回の訪問地三次をあとにしました。
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六甲で出会った、ヒマラヤの青いケシ 平成30年6月4日(月)

2018-06-09 21:15:02 | 花の名所
六甲山頂付近にある、六甲高山植物園を初めて訪ねました。自宅から2時間45分、距離は205kmでした。時間も距離もどういうこともないのですが、一番堪えたのが、高速料金でした。平日なので、割引がありません。今更ながら遠くに出かけるときは、曜日を選ばなくてはと反省です。
さて、六甲に近くなりナビに従って進むと、途中、道が幾方向にも分かれているところに何度か出くわしました。ナビがあるとはいえ瞬時に判断しないといけません。実際に一度間違えてしまいましたが、ここが都会の道路の怖いところですね。

そして道は裏六甲ドライブウエイへ。なんとか、植物園の西入口に到着することができました。駐車料は平日のため無料でしたが、週末は500円、繁忙期は1000円と高めの設定です。
入園料は620円でしたが、とても親切な受付の方に「JAFカードをお持ちでしたら100円の割引になりますよ」とわざわざ教えていただき、520円で済みました。



ニッコウキスゲの群生


ニッコウキスゲはユリ科の植物


木立に囲まれた ショップアルピコラ



ナデシコ科「シレネ・ディオカ」


マツムシソウ 日本の固有種、産地の草原に生育する

入り口を入るとまず正面に迎えてくれるのが、湿性植物区の“ニッコウキスゲ”の群生です。
一面に山吹色の花が咲き誇り、とても華やかです。右手に池を眺めながら遊歩道をさらに進むと、ロックガーデンに出ます。そしてその左手にあるのがヒマラヤ区です。



メコノプシス・ベトニキフォリア(ヒマラヤの青いケシ)

そこで出会ったのが、ヒマラヤの青いケシと呼ばれるブルーポピー“メコノプシス・ベトニキファリア”です。ここには約1000株ほどあり、次々と花を咲かせています。
実は地元岡山の半田山植物園で、十年以上前に一度だけ見たことがありますが、それ以来のご対面でした。神秘的な美しいブルーにすっかり魅了されてしまいました。

この植物園は、六甲山頂付近、海抜865メートルにあり、北海道南部に相当する恵まれた気候を利用し、高山植物を中心に世界の寒冷地植物、六甲山自生植物を、約1500種を栽培しているそうです。



コマクサ 高山植物の女王と称される

次にお目にかかったのが、ロックガーデンの高山植物の女王と言われる“コマクサ”です。一生お目にかかれないと思っていた高山の可憐な花が、公園の岩場に当たり前のようにひっそり咲いているのを見て、何とも言えない感動に襲われました。



キレンゲショウマ 花期:7~8月

このあと、さらに驚いたのが、”キレンゲショウマ“があることでした。花期はもう少し先ですが、四国の霊峰・剣山でしか見ることができないと思っていたあの花が、ここに来れば見れるということでした。



ムラサキツリガネツツジ 紫色の濃い釣鐘状の花をつける


シライトソウ絹を束ねたような花の姿に由来


オオバオオヤマレンゲ 名前は大山(大峰山)に咲く蓮華のような花という意味


ヤマシャクヤク ややうっすらとした深山の樹林下に生える


広い園内  休憩所から見るロックガーデン 


クリンソウ 色は赤、ピンクが主ですが、白もある


クリンソウの群生

最後に美しいと思ったのが、湿性植物区の“クリンソウ”です、色はピンクが主ですが、白っぽいものや濃いものもあり、その群生はまさにお花畑、美しいグラデーションは見ごたえがあります。
ぐるっと周遊すると、いい運動量になります。今度は違う季節に一度訪ねてみたいと思いました。山野草の好きな方にはたまらない場所ですね。



オキナグサ 花が終わり、風に飛ばされやすくなった実


クサタチバナ ガガイモ科の多年草


チョウジソウ 星型の青紫の花を咲かせる宿根草


ショップ前の小さな池

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