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最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

市立函館病院の赤字9億円

2016年09月09日 08時02分06秒 | 函館・道南情報
2016年6月8日の北海道新聞の記事から。



函館市病院局は7日、市立函館病院で開かれた市病院事業経営改革評価委員会で市の病院事業の2015年度決算見込みを報告した。このうち市立函館病院は14年度より入院患者数が減少し、国の決める診療報酬の算定係数ランクが14年度から下がっていることから、単年度赤字額は前年度比7千万多い9億250万円となり、2年連続の赤字決算となった。
恵山、南茅部を合わせた市立3病院の決算赤字額は、前年度比1億3680万円増(14%増)の10億8840万円。これにより全体の医業収益に対する資金不足比率は約11.5%となり、市病院局は17年度、2008~11年度以来の起債の制限を受けることになる。
市病院局によると市立函館病院の15年度の赤字額は、07年度の17億5190万円に次ぐ規模。同病院局は当初、2億6千万円程度の赤字を見込んでおり14年度の8億3250万円に続いて大幅な赤字となった。
病院局は赤字の理由について、同病院の診療報酬の算定係数ランクが14年度から下がり、年間で約2億円の減収になっていることを報告。また14年度に救命救急病棟の改築工事を行った際に騒音のため入院制限を行ったところ、15年度になっても患者が増えない状況が続いたため、年間の1日平均入院患者数が14年度より21.8人少ない445.3人に減ったことなども原因と説明した。

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患者不在の混乱が続く町立松前病院

2016年08月21日 17時25分48秒 | 函館・道南情報
町立松前病院(100床)の木村真司院長が7月末で退職した。
今年10月以降は常勤医が7人から4人に減る。
病院の経営再建をした事務長の再任用をめぐる病院と町・議会の意見対立、地方独立行政法人化の先送り(病院改革を進めるため独立行政法人化を目指したが、町側が慎重な姿勢を崩さなかった)、その間には木村院長を被告にした公金支出返還請求事件の住民訴訟の提起(2014年10月24日の判決で木村院長全面勝訴の判決が出た)などもあった。

北海道新聞8月14日付の記事は下記の通り。



積極的な研修医受け入れなど先進的な地域医療を進めてきた渡島管内松前町の町立松前病院(100床)が、事業縮小の危機に直面している。病院の地方独立行政法人化(独法化)を巡って町と対立し、木村真司院長が7月末に退職。他の医師の辞職も決まり、一時10人いた常勤医が10月以降4人に減るからだ。研修医受け入れや人工透析の治療体制は見直さざるをえず、独法化も困難な情勢だ。後任院長さえ決まらない状況に、町民らは不安を募らせている。
「後任院長の選考を急ぎ、新たな医療体制確立に努めたい」。木村院長退院後の病院運営について石山英雄町長は強調するが、具体的なめどはついていない。
木村氏は、2005年に院長に就任。少子高齢化が進む地域での新たな医療サービスを目指して「全科診療(総合診療)」制度を導入し、無料送迎バス運行や人工透析治療に積極的に取り組んできた。研修医や医学生の育成事業も確立し、15年度は全国から60人を受け入れた。同病院が事務局のインターネット中継で行う学習会には、全国400の病院や個人などが登録している。
こうした地域医療の充実に加え、地方交付税の増額もあり、09年度決算以降、黒字経営を続けてきた。ただ今後、社会保障費の見直しで交付税が減額される懸念がある。木村院長は、経営基盤強化策として、道内市町村では初となる独法化を町、町議会に要望。①適材適所の職員配置、採用②病院独自の中期目標・計画策定ーが可能などと利点を訴えた。
町、町議会も「持続可能な病院運営が必要」とする点では、病院と一致する。町は、17年度の独法化を目標に行政改革室を設置し、町議会は調査特別委で議論に着手した。ただ、委員からは「軽費が膨大」「人口減の中で収入を増やせるのか」と慎重意見が続出した。
石山町長は、こうした経緯を踏まえ定例町議会を控えた6月初旬、木村氏と会い、病院職員の意向調査を行うと伝える一方、独法化に必要となる定款について、議会提案先送りの意向を示唆した。木村氏はこれに反発し、即座に辞意を表明した。病院経営に詳しい城西大学経営学部(埼玉県坂戸市)の伊関友伸教授は「木村氏の努力を評価すべきなのに、町側の評価が低かった」と指摘する。
病院と町、町議会の対立は、13年の騒動にさかのぼる。当時、定年退職した事務局長の雇用継続が認められないことに反発した木村院長と常勤医8人が辞意を表明。石山町長と町議会議長が陳謝し、独法化検討を約束して辞意は撤回されたが、双方に不信感や感情的なしこりを残した。一部町民は、事務局長の雇用を継続する条例案を否決した当時の町議会の議長(現町議)が「一連の混乱を招いた」として解職請求(リコール)を模索する。
病院改革を主導した木村氏の辞職で、松前病院の求心力低下は否めない。現在6人の常勤医のうち1人が他の病院に移るほか、将来を不安視した1人が辞職を決めた。市立函館病院と函館協会病院は、医師派遣を9月末までに取りやめる。
診療体制見直しを迫られる松前病院は、7月末に研修医受け入れを停止。人工透析の診療数や老人ホームへの訪問回数を減らす方向だ。ある病院関係者は「独法化を町に要望する余裕などなくなった」と吐露する。町は後任院長について、八木田一雄副院長を軸に病院側と調整しているが、町民からは「対応が遅すぎる。患者不在の混乱にうんざりだ」との声が漏れる。

※町立松前病院は、ホームページで病院長の職務代理について、「松前町立松前病院病院長木村眞司の退職に伴い、松前町立松前病院副院長八木田 一雄がその職務を代理します」と発表している。




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まだまだ新幹線見物客が多い新函館北斗駅

2016年05月15日 13時57分46秒 | 函館・道南情報
3月開業後に初のゴールデンウイークを迎えた北海道新幹線の「新函館北斗駅」。
先週は道外の友人を見送りに訪れたが、駅は新幹線を見に来る人で混雑していた。


新函館北斗駅


駅駐車場の最上階

駅舎の周辺は田畑の広がる田園地帯。
殺風景な駅前で、ちょっと目を引く建物が「畑のレストラン ゆい」だ。
無農薬で美味しい自家栽培の野菜を食べさせてくれる。


畑のレストラン ゆい

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桜が開花

2016年04月21日 13時14分20秒 | 函館・道南情報
函館の開花の予想日は23日だが、一昨日には五稜郭公園で開花した桜があった。



場所は六花亭の裏。
店の大きなガラス窓から太陽の光が反射していることが要因のようだ。



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新年度 市立函館病院黒字へ

2016年03月06日 14時22分59秒 | 函館・道南情報
2016年2月23日の北海道新聞の記事から。



函館市病院局は22日、市立3病院の新年度予算案を市立函館病院で開かれた市病院事業経営改革評価委員会で好評した。昨年度に続き本年度も8億円ほどの赤字見通しの市立函館病院は、500万円の黒字を想定し3年ぶりの収支均衡を目指す。
病院局によると、函館病院の新年度の入院収益は本年度の見通しと比べ5.9%増の124億1400万円。1カ月平均の入院数は同2.5%増の987.5件、1件あたりの平均診療単価を同3.3%増の104万円とした。1日の入院基本料が上がる総合入院体制加算を取得するなどして収益増を図る。
(以下、省略)

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長引く患者離れ 赤字の病 市立函館病院2年連続

2016年03月06日 14時06分39秒 | 函館・道南情報
2016年1月31日の北海道新聞の記事から。



道南の救急医療の拠点で、昨年2月に導入された道南ドクターへりの基地病院になっている市立函館病院(668床、木村純院長)の経営が急激に悪化している。ドクターヘリ導入に伴う工事の影響で入院制限をした結果、患者が離れて2014年度は約8億円の赤字となり、5年ぶりに赤字転落。15年度も患者が戻らずに想定の倍以上の約7億円の赤字が見込まれる。工藤寿樹市長は抜本対策に乗り出す構えだが、改善への道のりは定かではない。
「経営のどこにまずさがあったのか、何度説明されても分からない」。2年連続で大幅赤字との収支見通しについて、病院事業を統括する函館市病院局から説明を受けた市幹部は、苦い表情で語る。
(以下、省略)


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大森浜のカモメ

2015年12月08日 18時04分42秒 | 函館・道南情報
大森浜(啄木小公園近く)の波打ち際で、カモメがじっと立っていた。



啄木小公園にもカモメがいたが、このカモメも動かない。



カモメと似た鳥がいた。近づいても逃げることもなく、ただ立っている。
風に耐えているのか。それとも風に身を任せているのだろうか。


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五稜星の夢

2015年11月30日 18時09分11秒 | 函館・道南情報
28日から五稜郭公園では、堀の周囲約1.8キロを2000個の電球で飾る「五稜星の夢」がスタートした。



1989年にスタートした「五稜星の夢」イルミネーションは、電球によって五稜星形を浮かび上がらせるもの。
電球の灯かりで浮かび上がった五稜星型は、冬の五稜郭の美しさを全国にアピールしている。


「五稜星の夢」のホームページから





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松川湯のいま

2015年11月23日 17時59分14秒 | 函館・道南情報
小学生の頃にときどき利用していた市内松川町にある「松川湯」。
どのくらい前に閉湯していたかは知らないが、数10年ぶりに前を通ったら驚くような光景が待っていた。
燃えやすいような物が玄関の中にも山積みになっている。
近所の人は火事が心配だろう。



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道新幹線来年3月26日開業

2015年09月21日 10時44分01秒 | 函館・道南情報
北海道新幹線(新青森ー新函館北斗)について、JR北海道とJR東日本は16日、来年3月26日に開業することを正式に発表した。


新函館北斗駅

1日計13往復するが、「はやぶさ」(東京―新函館北斗間)は10往復し(はやぶさは仙台―新函館北斗間でも1往復)、「はやて」が盛岡―新函館北斗間、新青森―新函館北斗間でそれぞれ1往復する。
最速4時間前後で首都圏と結ばれることで、北海道にも「新幹線時代」が到来するともいわれているが、4時間を切るか超えるかが重要なポイントだ。
新幹線と飛行機のどちらを選ぶか。そこには4時間の壁がある。
実際、所要時間が3時間台になると新幹線に乗る人が増え、4時間を超えると飛行機を選ぶそうだ。
博多延伸は2年、青森は1年半で終わった新幹線ブーム。
北海道新幹線のブームはいつまで続くのだろうか。

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