私は初老男である。
平昌オリンピックロスになっている皆さん。
もうすぐ「東京オリンピック」ですよ!
って、一番ロスしているのは、私かもしれない・・・・。
ということで、まったく別の話。
百田尚樹著 「雑談力」
読み終わりました。
百田尚樹という人には、なんとなくだが興味を覚えている。
小説はいくつか読んでみたが、視点は良いし読みやすいがページ数のわりに重厚さが無い。
様々な問題発言にも、眉をひそめざるを得ないがカタルシスを感じてもいる。
この本は何とは無く雑談を上手にする方法を、自分が話すのを例題として並べているだけの本・・・・・・だと思っていた。
しかし、最後の最後に本当に言いたいことが書いてあった。
これが言いたいがために、この本を上梓したのであろう。
その言いたいことというのは。
「南京大虐殺」と「従軍慰安婦」
のことである。
この問題は、私のライフワーク「なぜ日本は勝ち目のないアメリカに闘いをいどんだか?」の答えに付属している部分と言える。
この最後の2件の問題については、戦後の日本の通ってきた「政治・教育・思想」のすべてが絡んでいるので、簡単には答えを出しにくい。
しかし、著者のいうことはかなり「正しい主張」と私には思える。
今まで自分の深層心理的に植え付けられていた「価値観」が、正しいという保証はどこにもないのである。
日本人が現在のような「自虐的歴史感」を持ったのはいつからなのか、ということを考えるとやはり著者のいうことには信憑性がかなりあると思えるのだ・・・。
ただ、やはりちょっと発言があまりに「やりすぎ」になっていて、彼の主張を逆に伝わりにくくなってしまっている。
まあ、それもこれだけの著述家であるならば「計算ずく」で言っているのではないかとも思う。
毒を吐き続けることで「二つの問題の本質」を国民に提起し続けようとしているようにも取れる。
「軽い素材の本」と思わせて、爆弾を仕掛けられた本であった。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、物事の本質が上手に上手に丸め込まれて分かりにくくされていることに気が付きますように。
May
この人ほど「オプチミスト」になれたら良いとあこがれる。しかし、それはそれで大変そうだなぁ・・・・。