完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

私こういう視点好きです。        ~「嘘だらけの日英近代史」読み終わりました~

2016年05月29日 | 
私は初老男である。


時事ネタでUpしたいことが、たくさんあるのだが。。。


考えるだけで胸糞悪くなり、感情的な内容になりそうなので冷静になってからにしようと思う。



ということで、



          「嘘だらけの日英近代史」  倉山満著


                        
                           読み終わりました。



この倉山満氏の「嘘だらけ~」シリーズは、是非皆さんに進めたい本である。


シリーズ第5弾であり、彼が実はこの「日英関係」が一番書きたかったとの話もある。



私はもちろん全部読んでいるが、確かに今回の本の内容が、ほかの本(というより世界近代史)の基本になっている。



私はライフワークとしての「日本は何故、勝てる見込みのないアメリカに戦争を挑んだか」の結論を出すべく、ゆっくりと勉強を進めている。



そうした中で、一番有効なキーワードは・・・。



         「文化的・深層心理的国家感の相違」


                                である。



若い時にそのことの意味を考えるに、当然日本人の感覚で考えているわけで、その中で読んだ資料は、やはり日本人の書籍類がほとんどだ。



すると・・・・。


「自虐的資料のオンパレード」であった。


このことは、何度も繰り返すが「終戦記念日」なんて、都合のいい言葉を使うのはおかしい。


あれは「敗戦記念日」なのである。


戦争指導が間違っていた、という自虐的な戦後世相・戦後教育の中で・・・。


私自身もかなりの間、そう思っていたのも事実だけれど。



こうして初老男になるまでの年月が、ちょうど戦後の記憶が薄れ行く年月に重なったことが「幸運」だった。


その時間が、日本人の意識が「冷静」になっていく時間と重なっているからだ。


そうした意味で、この本が自虐的見方を変えることに「最も有効的な資料」の中の一つである。



中でも「イギリス・オランダは、日本に負けた劣等感がある」とか「大英帝国の本当の意味」をこの本で知ることになったのは、大きな収穫であった。


これまでの知識の中では、こうした見方をすることができなかった。


「同盟国」「戦勝国」「鬼畜米英」などの言葉で理解していた中では、やはりヨーロッパの近代史をことを全く知らずにいたことに気づかせれる。



「嘘だらけ~」シリーズには、そうした「ぶん殴られるような衝撃的意識」が盛りだくさんである。


結局のところ、第二次世界大戦までの「戦争」というものは、日本人の思っているような「世界平和」や「エコロジー」的地球環境の保全意識で行われたものではない。


自国の利益や、利己主義的欺瞞に満ちた近代の覇権主義の産物だ。(めんどくさい漢字ばっかり並んでしまった・・・。)


いつものことながら、私はこの本に書いてあることの「すべてが事実」と認識しているわけではない。


内容において現代・現実的に世界状況を見たときに納得させられる部分が多々あると思っているし、視点を変えることの意味において、倉山氏の本はとても重宝しているのである。



今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「固定概念」を吹き飛ばす努力を怠りませんように。



               May



倉山氏は「石井菊次郎」(慶応元年生まれの外交官・興味のある人は調べてみて)についての本を書く気満々である。早期の出版を期待したい!








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