完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「プロレススキャンダル事件史」(正・続)読み終わりました。    ~中年男の必ず通った道~

2007年03月16日 | Weblog
私は中年である。

つくづく安倍ゾウリも、部下についていない人である。
と言うより、彼の運はそうしためぐり合わせになっているのだろう。

松岡利勝農林水産大臣が「法律に基づいて適正に公開している」と言い続けて
いるが、これは逆にいえば「法律に触れていなければ疑惑を晴らす必要が無い」と
言っているのに等しい。

たしかに「処罰」はされないかもしれないが、かわりに「信頼・信用」を
失うことになる。

そのことの方が政治家生命を縮めているとかんがえないのだろうか?

そして、その発言や態度に安倍ゾウリは同じようなことを言って彼を
かばってる。「同罪」と言われも仕方あるまい。

「55年体制」当時を悪く考える人も多いと思うが、すくなくともこうした
一般的な「国民の目・国民の常識」を気にしていたのは、間違いなくそこ頃の
方が強かった。

こうしたことが起きれば、総理大臣が毅然と「はっきり疑惑を晴らせ」と
命じたしそれができない時はしっかり「罷免」(辞任を含無)してきた。

国民が支持しそうにない・阿吽の呼吸で「まずい」と思ったことは、わるいこと
かもしれないが「場を収めて」きたのだ。

こうしたことがおさまらなくなったのは「コイズミゾウリ」からだ。
日本的な「なあなあ」が悪いことばかりでなかったことをこの頃深く感じ入る
「中年」である。

さて、中年の男タチが必ず通った「道」がある。

          「プロレスリング」
 
                      と言う道である。

いまだ「ジャイアント馬場」「アントニオ猪木」の名前に特別な感傷を
持っている世代だ。

プロレスを本当の「格闘技」だと信じていられた幸福な世代だ。
いや、私はいまだに「半分」は格闘技だと思っている。

あの私達を熱狂させてくれた「試合」の数々が、すべて「虚構」だったとは
(エンターテイメントって呼ぶべきなのか?)思えない。

前回も同じようなことをUpしたが、あの頃は「世代を超えた価値観」が
存在していた・・・というより、その方がそれ以外の価値観より多くを占めていた。

親父と一緒に、兄貴と一緒におなじデストロイヤーやフレッド・ブラッシーの
悪口を言うことが出来たのだ。

なにごとも「表」があれば「裏」がある。「成熟」すれば「爛熟」する。

そうなるとスポットライトの当たらぬ「影」の部分がクローズアップされる様に
なり、スキャンダラスなことが表と同じ重さで語られるようになる。

そうしたことで「今だからこそ」読むべきと思って、コンビニで見つけた

      「プロレススキャンダル事件史」(正・続)

                       別冊宝島編集部編

                          の2冊を読んだ。

よき時代だった。そして「いい加減さ」こそが「プロレスの正体」だったと
今更ながら確認した。

ただ、間違いないのは現在の日本における「格闘技界」が成立するにおいては
この「力道山」(この人は、さすがに私は現体験していないけどね)から
「ジャイアント馬場・アントニオ猪木」そして「長州力・前田日明・舟木誠勝」
の流れが間違いなくあったのだ。

そこには「プロレス」というものの「理想と現実」「身体と金銭」の間で
のた打ち回った「レスラー」という人間達がいたのだ。

逆に言えばこの本を読んで楽しめる「中年」になったことに、プロレスという
いかにも胡散臭いものが世界的な「格闘界」に発展する過程をみれる「歴史の
証言者」になれたことに喜びさえ感じている私である。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「人間の本質」が「格闘技」にあることを
                        実感しますように。

先週末(17日)からこの休み(21日)まで、ホントにトラブル続きでした。
そのため、ブログが遅々と進まなかったことをお詫びします。・・・って、
そんなに楽しみにしている人もいないか!                                                  may







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