築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

The近海!

2009-12-03 11:09:49 | Weblog
今日は近海!島根県の隠岐の島(境港の沖合)産の養殖本マグロです。覚えのある方もいらっしゃるかと思いますが、一昨年に凄く評判の良かった京都の伊根産の養殖本マグロと同じ『日本水産』の魚ですが、今年から始まった"隠岐マグロ"もお客様からの評判もすこぶる良く、仲間の仲買さんからも「隠岐いいんじゃない!?」といった声を聞きます。
いくら業者側が"ブランド化"しようといろいろ名前を付けたりしても、はやり物が追いつかなければ仲買の中でもブランドとして定着はしません。その点で言いますと、一昨年の伊根といい、今年の隠岐の島といい、この日本水産の2つの養殖本マグロはブランドイメージが定着しつつあるのではないかと私見ではございますが思います。
脂も乗りすぎず無さすぎず赤身もしっかりと赤く、もともと近海のマグロですので腹の厚みはバツグン!まさに『The近海』です。もうここまでくると外見で天然と養殖の区別をつけるのは困難では!?と思うほどの出来の良さです。味も昔の養殖のようなギトギト感はなくホントに美味しくなりましたよ。あと必要なのは世間的な認知度ど使う板前さんの抵抗感が無くなる事ですかね~σ(^_^;)?


実際の話、まだ歴史の浅い"養殖マグロ"に抵抗感を感じられている板前さんも多くいらっしゃいます。しかし近い将来、このような養殖マグロが主流になっていく事は間違いないのではないでしょうか??
私もまだ河岸に入って20年ほどですが(河岸ではまだヒヨッコです^^;)『脂は無いけど魚自体の味は良い』というマグロは売れなくなりつつある今の時代、とにかくマグロには『トロ』が求められます。ある意味"養殖マグロ"が主流になるのは時代のニーズであり、必然なのかもしれませんね。。


そんな希少!?な天然本マグロですが、相変わらず数少なくメバチマグロまでもが減ってしまいました(T-T)にっくきメジマグロはたくさん出ているらしく、この不景気の世の中…モロに影響受けてます!!


ちきしょー(T_T)