小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

台風の傷跡

2009-09-21 06:37:17 | Weblog
昨日はブログ投稿の後、自転車で台風後の島の様子を探索。

早朝、薄暗い中での妻とのジョギングの時には気づかなかった14号の傷跡があちこちに。

まずは職場小笠原小学校へ。早速目に付いたのが、車道から校舎へと続く道に植えられた徳利ヤシの木が、1本根元から折れている。反対側プールの壁際にあるバナナの木も数本バッタリ。そして校舎の前庭にあった立派なヤシの木も2本、こちらも無残な姿に。しかし心配していた6羽のチャボは元気な鳴き声と共に小屋の周りをうろうろ。餌も先に様子を見に来た先生が与えてくれたようで、まずは一安心。

次は、僕のホームグランドとも言える前浜へ。日頃は、緑の芝と白い珊瑚ダストのコントラストが素敵な前浜だが、その緑の芝の上に瓦礫やゴミが散乱。見るも無残な前浜の姿に、高波の威力の凄さを実感。その高波は防風林を越え、前浜の裏の緑地帯のあちこちにまで、砂と珊瑚ダストを打ち上げていた。

前浜を後に、トビウオ桟橋、漁港横を抜けて扇浦方面へ。自転車で通り過ぎながら遠目に見ただけだが、台風に備え厳重に固定された多くのボートや漁船に、大きなダメージがあるようには見えなかったが、勿論詳細は分からない。

扇浦方面に向かう湾岸通り、当たり前だがその景色は早朝ジョグの時とは大違い。あちこちに木々が散乱し、第2トンネルの手前には折れたギンネムの木が横たわり片側車線をふさいでいる。そう言えば防災小笠原の放送は、道路状況が悪い為、村営バスの一日運休を告げていた。

そして扇浦、こちらの状況はかなりひどかった。前日からの停電はまだ続いており、結果的に完全復旧したのは2時過ぎ、まる一日以上停電していた事になる。レストハウス前の道路は砂が堆積していて、タイヤを取られ自転車では走れない状態。役場や東電の職員さんだろうか、復旧作業を進めていたが、気の遠くなるような状況である。

しかし島人のパワーも凄い。島内放送で、台風の被害によるゴミ等は草木とそれ以外に分け、道路脇に置くようにと言う指示が出されていたが、その倒木等を運ぶトラックと何台も湾岸通りですれちがった。勿論簡単に片付く量ではないが、こうしていつもの島を取り戻していくのだろう。

午後から久し振りに上ってみたウェザーステーションでも、上りだしは木々が散乱しひどい状況だったが、途中道路整備中の一団に遭遇、その先はビックリするほど綺麗な道路に変身。道路整備の人達に感謝しながら、いつものようにギヤ2枚残し何とかウェザーへたどり着いた。そこから見る海、確かにウネリはあるが風も治まっていた為か、思いのほか良い状態。むしろ、内地に近いほうが海況は悪いのかもしれない。

さてそのオガマル、これから入港の予定だが、入港日恒例8時過ぎ防災小笠原の放送が待たれるところだ。当初900人オーバー予定の乗船客も、情報では200名程度との事。これも本当に大きな台風の傷跡である。

写真は、校舎の前庭で倒れてしまったヤシの木。

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1 コメント

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これでも (バリトン)
2009-09-21 14:31:13
思いのほか被害が少なくてなによりでした。
小曲地区はまる1日以上停電で過ごし、改めて電気への依存を痛感しました。

洲崎の観測所での気圧データを見ると、978hPaあたりまできてました。
これが直撃だったら、もっと大変なことになってたでしょうね~

ちなみにデータシートは940までしか枠がないです。。
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