小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

お帰り!

2010-02-03 05:55:49 | Weblog
約半月、ドック入りの為御無沙汰していたオガマルが先週日曜日、久し振りに父島へ戻って来た。

朝8時入港日恒例、防災小笠原の島内放送は、400名オーバーの乗船客と共に定刻11時半の入港を告げていた。小笠原のお天気も、珍しくオガマル入港を喜ぶように上々の空模様。しかし、小笠原近海に来てから潮の状態でも悪かったのだろうか、首を長くして湾口を見つめる出迎えの人々の気持ちとは裏腹、オガマルがその姿を見せた時には既に11時半を回っていた。約10分ほど遅れての接岸。

それから我々荷役作業員にとっては、地獄の一日となった(結果としては2日)。勿論ドック明けの入港と言う事で、当初から積荷の量は多いだろうとの予想はしていた。所が朝10時半事務所に集合、内地からFAXされてくる積荷プランを見た瞬間、皆ため息。

「マジ~!これは今日中に終わらないかも?」

通常積荷の総量は400トン前後、「今日は多いな」と言う日で500トンといった所。所がこの日は約600トン。しかも島内バスの新車2台を含め、車が7台バイク8台。おまけにコンテナに積みきれなかった宅急便が船室内に山積みされており、これを手渡しで運び出さなければならない。積荷量が多いだけでなく、時間の掛かる面倒な作業のオマケ付きと言う事で、作業前から一同やや諦めの境地。

オガマル接岸後、タラップからにこやかな表情で下りてくる顔見知りの島民の方々を尻目に、こちらは必死の作業。しかし、例の宅急便の手渡し作業は予想通り1時間ほど掛かり、しかもこんな時に限って予想もしないトラブル等もあり、結局三分の一ほどの作業を残し、切りの良い所で荷役は一旦終了、残りは翌日回しと言う事に。

宅急便の手渡し作業を一緒にやっていた、島の宅配業者さんの話では、まだ積みきれなかったヤマト便の荷物が芝浦に残っているらしい。今便での荷物を待ちわびている島の人達、ひょっとするとお宅の荷物、次便かもしれませんよ、御注意を。さらに今回の宅急便も「出港日までに配り終わるかな?」との業者さんの呟き。いずれにしてもこの便の荷物、通常より多少は遅配となりそう。因みに我家の荷物も、一日遅れで宅配された。

そして妻の話では、お買い物も大ラッシュ。島を代表する某商店では、レジを待つ列が一時は店の外まで連なったとか。勿論お店の人も大忙し、ドック明けのオガマルの入港、島中の人にとって、大変な一日となったようだ。

そんな1月31日、実は妻の誕生日。いつもお世話になっている矢口家の御招待で、なんと島内の某レストランでお食事会。ほとんど外食しない我家、僕はそのお店に行くのは初めて。素敵な雰囲気と美味しい食事、楽しい会話にほろ酔い気分も加わってすっかり上機嫌。矢口家の粋な計らいで、地獄の一日も終わり良ければ全て良し。

矢口家の皆さん、本当に有難うございました。

翌月曜日は、午前中残りの荷役作業。一日置いて今日は早くも出港日、これから8時集合でまたまた荷役作業だ。どうやら次航も積み残しの荷物も有る様で、油断できないネ。お手柔らかに!

写真は、恐らく一年で一番美しいと思われる、ドック明けのオガマル。勿論写真では分からないが、アンカーなんて綺麗に塗装され黒光りしていた。