写真は雲南澄江特産のレンコン粉。乾燥した顆粒状のレンコンに砂糖がまぶされたレンコンの粉が250グラムごとに小分けされている。安くて、食べやすい子供のおやつとしても人気がある。
【‘葛湯’発見】
わが家では、風邪を引くと葛根湯と葛湯を飲む習慣があります。体も心も芯から温まる上に、食欲がないときでもスッとおなかになじんでいくのがうれしいものです。
ところが雲南ではそれらがなかなか見つからないのです。葛根湯の処方箋を漢方の本場・中国の漢方医に診せてみても「知らないなあ。」というばかり。どうやら葛根湯は、明の李時珍が「本草綱目」で紹介した時に、ダイレクトに日本にもたらされ、日本では以後、大事にされてきたのだが、本場中国では廃れてしまったらしいのです。
葛根湯はあきらめました。さて、葛湯は、と探すと、ありました、似たものが。ただし葛の粉ではなくレンコンの粉。「藕粉(オウフェン)」といいます。食べ方は、袋にレンコンと砂糖のパウダーが入っているので葛湯のように、それをお碗に入れ、80度のお湯で混ぜるだけ。葛湯と同等、いやそれ以上にとろみがあり、上品でくせのない甘さがやみつきになってしまいました。
娘はこれが大好きなので、日本へのおみやげに大量に買ったこともあるのですが、娘以外には、残念ながら好評とはいえませんでした。あまりに淡泊な味にとまどわれてしまったようです。
この粉は、昆明市中心部からおよそ40キロ南にある中国第2の水深を誇る撫仙湖のほとり、澄江の特産品。夏ともなるとこの湿地帯には蓮の花が美しい花を咲かせています。
ちなみに、他に藕粉の特産地には、江蘇省の宝応、浙江省の杭州、貴州省の楽至、山東省の微山があります。いずれも風雅な淡水湖があることで知られ、特に杭州の西湖では、藕粉のトロトロ碗にキンモクセイをブレンドした「西湖桂花藕粉」が浙江料理の一角を占めるほどの名品となっています。
【‘葛湯’発見】
わが家では、風邪を引くと葛根湯と葛湯を飲む習慣があります。体も心も芯から温まる上に、食欲がないときでもスッとおなかになじんでいくのがうれしいものです。
ところが雲南ではそれらがなかなか見つからないのです。葛根湯の処方箋を漢方の本場・中国の漢方医に診せてみても「知らないなあ。」というばかり。どうやら葛根湯は、明の李時珍が「本草綱目」で紹介した時に、ダイレクトに日本にもたらされ、日本では以後、大事にされてきたのだが、本場中国では廃れてしまったらしいのです。
葛根湯はあきらめました。さて、葛湯は、と探すと、ありました、似たものが。ただし葛の粉ではなくレンコンの粉。「藕粉(オウフェン)」といいます。食べ方は、袋にレンコンと砂糖のパウダーが入っているので葛湯のように、それをお碗に入れ、80度のお湯で混ぜるだけ。葛湯と同等、いやそれ以上にとろみがあり、上品でくせのない甘さがやみつきになってしまいました。
娘はこれが大好きなので、日本へのおみやげに大量に買ったこともあるのですが、娘以外には、残念ながら好評とはいえませんでした。あまりに淡泊な味にとまどわれてしまったようです。
この粉は、昆明市中心部からおよそ40キロ南にある中国第2の水深を誇る撫仙湖のほとり、澄江の特産品。夏ともなるとこの湿地帯には蓮の花が美しい花を咲かせています。
ちなみに、他に藕粉の特産地には、江蘇省の宝応、浙江省の杭州、貴州省の楽至、山東省の微山があります。いずれも風雅な淡水湖があることで知られ、特に杭州の西湖では、藕粉のトロトロ碗にキンモクセイをブレンドした「西湖桂花藕粉」が浙江料理の一角を占めるほどの名品となっています。
葛湯は大人になってから好きになりました。
子供の頃は、あのはっきりしない味が苦手で。
それにしても、お嬢さんは、亀ゼリーといいレンコン湯といい、なかなか渋い味覚の持ち主ですね。