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二度目のロンドン47 神秘の巨石ストーンヘンジ②

2024-09-15 15:17:54 | Weblog
ストーンヘンジのある丘とその周辺。霧が晴れるとどこまでもなだらかで牧歌的な光景が続いていた。

【旅は移動の距離なのか】
小麦畑や自然の森などいろいろな緑が重なり合った色と広がり。都会ではない、未知の場所へ向かっているわくわく感。霧にけぶる景色をみているだけで、うれしさがこみ上げてきます。日々ロンドンを旅行している、と思っていたのに、毎日を同じ住まいで狭い範囲で動いているだけだと、旅のわくわくが薄れていくものなのかもしれません。

しかも、ただ動いているだけのではなく博物館や図書館、テニス観戦、演劇鑑賞すべてが超一流のものばかりに触れているというのに。遠出というのは「別腹」、まったく別の感情が沸くもののようです。これは贅沢病? 

 ソールズベリー駅からバスに乗り換えストーンヘンジへ向かいます。駅前のロータリーにはストーンヘンジツアー(StonehengeTour)社からの直通バスが出ていて、流れるように乗車できます。さてバスに乗っていると雨の様相がけわしくなり、たたきつけるようになってきました。終着地の「ストーンヘンジビジターセンター」駐車場に着くころには雨脚に加えて風も強くなっていました。バスを降りても「センター」のほかに周囲にはなにもなく、ストーンヘンジを頂点とする丘に向かって吹き上げるような、盛大な風が吹きすさんでいます。

さらに濃い霧につつまれてしまい、あまりに神秘的すぎる。そして夏なのに寒すぎる。濡れることと寒さが極端に苦手な私は、とにかく「センター」の建物に入って態勢を整えようと、木と吹き抜けのガラスで作られた立派なビジターセンターに入ることにしました。ここで少し雨宿りして様子をみよう。

そのことを一緒に来た家人に伝えようと見渡すと、なんと家人はすでにバスに乗るときに買ったチケットの一部を引き替えて、さっさとストーンヘンジのすぐ近くに行ける少し小さめのバスに乗り込んでしまっているではありませんか。これは私も行くしかない。

小型のバスに乗り込むと、悪天候のせいか、独特の雰囲気が漂っています。ある覚悟を持った雰囲気で雨よけのポンチョなどをすっぽりとかぶっていたり、雨なぞ平気と鉄壁のお心の様子がお顔に現れていたり。気持ちがゆらいでいるのは、もはや私だけ。

案の定、バスがビジターセンターから離れていっても、窓は霧で完全に白くなってきて何も見えません。雨風ともに、ますます大変になっていて、足元から吹き上げる水しぶきとなっていました。ストーンヘンジはどこ?
                      (つづく)
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