雲南、見たり聞いたり感じたり

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雲南の病院4

2012-07-22 10:39:04 | Weblog
写真は昆明の繁華街の裏手の映画館脇の店。「漁の船」という趣のある看板の下には「韋魚小丸子」の文字が。「韋魚」はたこ。つまり、たこの小さな丸めたもの、日本のたこ焼き屋さん。その左下の「清涼夏日冰淇淋」の文字には「日本ソフトクリーム」の添え字、右下にはズバリ「たこ焼き」。
(2010年夏撮影。日本の小吃(おやつ)も、なかなか人気がある。たこ焼きのたこが小さかったのが、やや不満!)
 ちなみに中国でも「ちびまる子ちゃん」は人気だが、その中国名は「桜桃小丸子」。中国の人は「たこ焼き」を連想してみているのだろうか?

【まだまだ大変な昆明の大病院】

 話を戻しましょう。福建では地元の知人がいたおかげで、迅速で的確な診療が受けられたのですが、このブログにコメントくださったhal-vvvさんの投稿を読んでも分かりますが、中国の人が医療を受けるのはそう、たやすいことではない、とのこと。娘はたまたま運がよかっただけで、腕の確かな医者の圧倒的な少なさや都市への偏在ぶりなど、問題も多いようです

(福建は中国医学と西洋医学のバランスがとれた医療技術が高い地域のようです。福建出身で福建の大学で医学を学び、その後、アメリカに留学、日本で鍼灸・漢方を中心とした病院を開設している人もいて、腕前は確かです。)

 昆明の大病院の前では、薬局に並ぶのではなく、たくさんの人が手を出して、処方箋を渡して薬をもらうために、道路まで盛り上がるほどの混雑ぶりでしたし、中国の大学生と病院に行った日本の留学生は、病院の診療を受けるまでに3時間待った、と話していました。

 ちなみに昆明に永住の覚悟で滞在していた日本人家族は5歳の子がひどい熱を出した際には、昆明からぐったりした子を奥さんが担いで飛行機に乗せ、日本まで連れ帰って治療を受けさせていました。そして病気が治ったら、昆明に戻っていました。昆明の病院の診療には、やはり不安を感じていたのです。
 一方で親であるご自身が病気にかかったときはというと、病院にかかることなく、市販の漢方を買ってきて、あとはひたすら寝てセルフケアをして、根性で治していました。(結局、この家族は昆明での事業を撤退し、3年前に日本に帰国しました。)

 また、私の知り合いの中国で就職している日本人は、人件費が高騰しているとはいえ、まだまだ日本ほどではないため、日本の国民健康保険の代金を滞納しているそうです。日本の年金の負担も半端ない、と嘆いていました。まともに考えると、将来への不安が山ほどありすぎて、大変です。

 一方で中国の大都市の医療技術は、まあ、よいので、たいていの病気は全額払っても日本ほどは高くはない中国の病院ですませる、歯医者もね、と、強気の発言をしておりました。

                                 (つづく)
コメント
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