雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

湯桶づくりの職人町

2006-05-16 12:17:56 | Weblog
写真は気象路の風呂桶屋さん。

足湯に使う木製の湯桶は、昆明の職人町・気象路で沢山、作られている。同じ通りには、セイロやザル、ほうきなどの竹製品や練炭、綿布団、ブリキを加工したゴミ箱まで製造、直販される店が並んでいて、いつでも木や炭、竹の香りがした。
この町の職人は昼食時以外、手を休めない。全力で木を削る職人のシャツは、冬でも汗がにじんでいた。
 車がびゅんびゅんと行き交う4車線道路を、ぽっかぽっかとのどかな音を立てて馬車がくるなあと思ったら、気象路前で止まることもよくあった。荷台には山のように丸太が積まれていて、それを、がっしりとした白毛の馬が引いているのだった。
【日本式浴槽が大人気】
 湯桶を作る店のもう一つの看板商品に「日式風呂」という名の木製の浴槽があった。昆明の人はシャワーが一般的なので日本式に湯を張るタイプに憧れがあるそうだ。高級マンションのステイタスとして人気の商品なのである。そのため店先では作り終えたら買おうと待ち構えている人もいた。こざっぱりとした服と髪型から、おそらく高級マンションの住民なのだろう。ともかく、この浴槽は飛ぶように売れていた。
 足湯用の木桶は一見したところ、丁寧に作られていたが、そのままでは水が漏れるのか、どの店でも桶の上に薄いビニール袋を覆ってから薬湯を入れる。そのためか、じつは私にはプラスチック洗面器にビー玉を沢山入れて、湯を注いだだけのものが一番気持ちよかった。
 日式風呂もシャワーの横に「飾られている」だけのようで、いつ見ても乾いているのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする