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マッサージ店、花盛り(3)

2006-05-08 14:42:15 | Weblog
写真は、村の娘さん総出演で披露するタイ族の踊り(シーサンパンナ州ガンランパ・タイ家園にて)
【洗頭マッサージ】
 足裏以外で若者に人気なのが「洗頭」と呼ばれるマッサージだ。もともとタイ族の人々がよく頭を洗うことから、「タイ風」などという名が付けられているところもある。文字通り頭を洗ってくれるのだが、たっぷりのシャンプーで頭皮をマッサージするのが特徴である。ただ、その濡れた頭のまま、1時間近く、頭のあらゆる部分及び、店によっては、全身をマッサージされるので、つらい。とにかく髪が濡れたままなので落ちつかないのだ。真冬に暖房のない屋根裏部屋のようなところでやられたときは、寒くて逃げ帰りたくなった。でも濡れているので逃げることもできない。
私が洗頭をしてもらっている隣の台に、ホンダのオートバイでのりつけた若者がいた。文字通り、頭を洗おうとふらりと訪れたようだが、意外な事の展開に驚いていた。彼は北京出身で大学の試験休みを利用してツーリングしているとのことだった。腰をもまれて「オッオッ」とだんだんノリノリになって、口も饒舌になり、店員をくどき始める姿がおもしろかった。
たいてい料金は30元ほどだが、最後に髪をドライヤーしてもらうのに、さらに5元取られた店もあった。
【チンポー族の洗頭マッサージ】
白馬地区のチンポー族の経営する店(1時間30元)では、頭だけではなく耳まできれいにしてくれた。なんと、耳に直接、すーっと冷たい水を入れられ、それを綿棒で丁寧に拭き取るのだ。驚きあわてて片方の耳は不要だと断ったが、大丈夫、と、もう片方も強引にされてしまった。中耳炎にはならなかったので、水はちゃんと取れたのだろう。
ちなみにチンポー族とは、そのほとんどが隣国ミャンマーにつきだした雲南省の西側にある徳宏タイ族チンポー族自治州とミャンマー北部に暮らす人口約12万人の山岳民族である。民俗衣装は黒と白を基調とし、襟や袖口は赤、男性は頭に白のターバンを巻き、腰に剣を下げている。女性は細やかな銀の装飾を身につけている。店内にはチンポー族の装飾の施された刀と、銀の豪華な首飾り、黒のスカートが飾られていた。店の人に、それらの衣装をほめると、とても誇らしげだった。ただし、彼女自身はさっぱりとしたジーンズ姿だった。
【オプション、さまざま】
他に洗頭のメニューにドイツ式と称する泥パック(20元)でコンディショニングするところもあった。私は、不思議な液体を塗りたくられそうになったので断ったけど、勇気のある人はぜひ試して。体験をお聞かせください。

コメント
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