クロツラヘラサギの飛行写真と一緒にウイキペディアの中のクロツラヘラサギ記事を紹介しましょう。
<クロツラヘラサギは東アジアの沿岸地域に生息地が限定され分布する地域全体では、かつて一般的に見ることができる野鳥であったようです>
<しかし現在、北朝鮮の西海岸沖の小さな岩だらけの島々でのみ繁殖しており、マカオ、香港、台湾、ベトナムの主越冬地と、韓国済州、九州と沖縄、ベトナムの紅河デルタだけで観察されています>
<2000年には国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種(EN)に指定され、将来的には、森林伐採、汚染、産業活動等により絶滅が危惧されています>
日本の環境省レッドリストでも(野生絶滅、絶滅危惧ⅠAに次ぐ)絶滅危惧ⅠB類に指定されています。
<クロツラヘラサギは、繁殖期に黄色い冠羽が伸び、胸部も一部黄色くなりますが、この繁殖羽は生後3年目か4年目にしか発達しません>
<1988年~1990年に実施された冬の個体数は288羽と推定されましたが、継続的な保全活動後の2006年には1,679羽に増加、2008年の調査では2,065羽とされ、2010年には2,346羽が報告されています>
<さらに2012年の国際調査では、クロツラヘラサギの個体数は2,693羽(そのうち1,600羽が成鳥)と推定されています>
最新となる2020年度の調査では、台湾2,785羽、韓国14羽、中国本土44羽、日本では544羽が観察され、その他の地域と合わせると世界で4864羽と記録されていますので少しづつ増えているようです。