久しぶりに大阪市内から電車で30分ほどかけてイトトンボとは別の科に分類される「モノサシトンボ」の撮影に行ってきましたのでその姿を紹介しましょう。
モノサシトンボは、昆虫網、トンボ目、イトトンボ亜科、モノサシトンボ科(イトトンボ科ではありません)に分類され、世界で26属205種が知られ、日本では3属6種1亜種が確認されています。
モノサシトンボは、イトトンボよりやや大きく(全長39-50 mm、キイトトンボは31-44mm)腹部に物差しの目盛りのような黄白色の模様があるのが特徴です。
日本には、モノサシトンボ属、グンバイトンボ属、ルリモントンボ属の3属が生息し、ほぼ全国的に分布していますが、モノサシトンボ以外は生息地が局地的で、中でもグンバイトンボは、生息地が極めて希で絶滅に瀕しています。
モノサシトンボの全長は39-50 mm、腹長31-40mm、後翅長18-26 mm、成熟すると長い腹部の斑紋が水色となります。・・・雌雄の連結
近縁種でやや大型のオオオモノサシトンボ(環境省の絶滅危惧1類指定)と形態が酷似し、腹部に物差しのような等間隔の環状紋があって、これが和名の由来となっています。
中脚と後脚の脛節は白く、やや拡がっていますが、同属のグンバイトンボはこれが軍配状に広がっていることからその名が付いたようです。
モノサシトンボの後頭部には青白い斑紋があり、複眼は左右に離れていて、複眼の内側に波状の斑紋がありますが、グンバイトンボには頭の後頭条がありません。
モノサシトンボの翅には小さな黄色い斑紋がありますが、若い個体の斑紋はやや赤味を帯びた黄色です。