先日、近所で見たオオヨシキリ(全長18.5cm)を紹介しましょう。
オオヨシキリは、アフリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、シンガポール、日本、フィリピン、ブルネイ、マレーシアなどに分布する野鳥です。
日本では夏季に亜種オオヨシキリがほぼ全国に夏鳥として飛来、冬季は東南アジア・ユーラシア大陸南部等で越冬する渡り鳥です。
オオヨシキリはヨシ原や、その周囲の森林で昆虫などの獲物を捕食、ヨシを切り裂いて中にいる獲物を捕食するのがその和名の由来とか。
繁殖期には縄張りを形成し、1羽のオスが複数羽のメスと交尾、縄張りを主張するために遠くまで聞こえる大きな声で鳴く特徴があります。
その巣は、ヨシの茎や葉等を組み合わせたお椀状で5~6月に1回に4-6個の卵を産み、メスが抱卵、抱卵期間は13-15日。雛は生後11-13日で巣立つといいます。
日本野鳥の会のポータルサイト「バードファン」にあるオオヨシキリの全国都道府県撮影回数では、大阪府が21回と最多、どうやらオオヨシキリは大阪が気に入っているようで、他の都道府県よりも見る機会も多いようです。
全国で撮影された月の分布は、3月0件、4月10件、5月69件、6月50件、7月22件、8月5件、9月2件。4月に渡来して5~6月に繁殖、8~9月には再び南方に飛び去るようです。
ところでオオヨシキリの仲間にコヨシキリ(全長13cm)がいますが、「バードファン」ではコヨシキリの大阪府下での撮影回数は0、最も多いのが千葉の12件でした。大阪府下で見つけるのは難しそうです。