昨日(6月20日)の朝日新聞に平井一夫氏(57歳・2012年4月ソニー社長、18年4月からソニー会長)が18年3月期(1年間)に受け取った役員報酬額が20億円という記事が出ていましたが、SONYのリストラを紹介した本とコチドリの雛の写真を一緒に紹介しましょう。・・・<・・・>が本からの引用・・・これは親鳥
<ソニーと言えば、井深が東京通信工業の設立意趣書に記した理想「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場」が引き合いに出されるが、改革者を自負する出井はそれをこう評している>
<井深さんや盛田さんが作った自由闊達の池があって、そこでみんなが楽しく泳いでいます。けれども池からはお金がじゃんじゃん流出している。その先には倒産の滝が待ち構えている>
<改革を目指す出井が選択したのがジャーナリスト出身の米国人ストリンガーをCEO兼会長、中鉢良治を社長に据えるトップ人事である>
<ストリンガーは、モノ作りについては全くの素人だった。だが、出井は「自分がいなくなった後、世界全体が判る人間」と評価し、日本のことは中鉢を社長にして補強すれば良いと考えていた(中略)>
<盛田の出井に対する評価は必ずしも高いものではなかったという証言もある。「出井さんが社長に抜擢されるとき、盛田さんは療養中でした。残念ながら思考能力は無かったはず。出井さんを選んだのは大賀さんの独断でしょう」>
<大賀さんは、後に「あの(出井を社長にする)指名は僕の大失敗だった」と悔やみ、外国人ジャーナリストにははっきりと期待外れだと語り、時には出井さんを罵る言葉を使っていました>
<大賀社長は実力者だったが、井深さんや盛田さんにはビビッていました。でも大賀さんが社長に選んだ出井さんはOBの意見など聞きませんでした>
<ソニーの「井深会館」の壁には、ソニーの功労者と認められたメンバー27人の写真があるが、その中にソニーを危機に導いた出井とストリンガーの写真はない>
参考文献:切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか 清武英利著