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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



ウイキペディアによれば彫刻は立体藝術、建築は空間藝術という解釈が一般的であるが、イサム・ノグチが公園全体を彫刻であると発言したりして最近は明確に区別できないケースも多いらしい。

風の通り道(大河内 久子)



また、自然の造形を保存した剥製は、再現性が重視されたり学術的な目的で制作され、ぬいぐるみや人形も作者の芸術的思想が入る余地が無いので彫刻では無く、「工芸」や「装飾芸術」に含まれるという。

地殻の内から(平嶋 祐治)



工芸とは、実用品に芸術的な意匠を施し、機能性と美術的な美しさを融合させた物のことで、芸術的な価値しか無い彫刻とは明確に区別されている。

母子像(浜元 吉市)



しかし、工芸品であっても作者が芸術的な目的を持って制作したり、他の彫刻作品の一部として制作した場合には、彫刻の範疇に入るというのが最近一般的な解釈となっている。

月とコミュニケーション(岡村 三郎)



また人間は、「ぬいぐるみや人形」に対して、神仏を刻んだ彫刻や、人体の彫刻と同じような情念を持っていて、「ぬいぐるみや人形」と彫刻との境界には、実はあいまいな部分があると言われている。

風の舞(淀川 和男)



ブロンズ彫刻を厳密に定義すれば、彫刻家の作品は、「石膏原型」までであり、それ以降の工程は「鋳造師」と呼ばれる職人の仕事となる。

WIND TRIP-07-10A(吉行 敏和)・飛べない天使(岡村 三郎)



その石膏原型さえあれば、ブロンズ彫刻の複製がいくらでも可能となるために、彫刻家の承認の下に鋳造された作品を「生前鋳造」、彫刻家の没後に鋳造された作品を「没後鋳造」として厳密に区別されている。

記憶・希望(阿山 たか子)



従って彫刻家が自ら目を通した「生前鋳造」が本物と定義されるのであるが、現在多くの美術館で見ることができるロダンの「考える人」のようにが、「没後鋳造」作品が数多く出回っているというのが現実の世界である。

静(西 卓男)



ロダン美術館によって真正品と認定されている「考える人」は、世界にたった21体しかないという。

クローン豚(福田 圭吉)



フランスでは、彫刻作品の鋳造数制限が法制化されているが、日本では著作権関連の法整備の遅れによって、彫刻作品に厳密な鋳造制限は無いようである。

バラ園




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