リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

時計の針を動かすのはこれっきりにして欲しい

2020年03月09日 | 日々の風の吹くまま
3月8日(日曜日)。☀☀。まぶしい朝。今日から「夏時間」。寝る前に時計の針を1時間進めておいたので、日の出が1時間遅れ。まあ、太陽にしてみれば自然のスケジュールに従ってるだけで、人間さまの都合なんぞ知るかいなというところ。でも、あらゆるキカイに付いて来た20個以上の時計をリセットして回っていた昔に比べたら、IT時代は自動的に変わるものがほとんどで、実際に針を動かすのは7、8個だから、わりと楽ではあるけど、めんどくさいことには変わりはないな。

BC州ではこれが時計の針を動かす「最後」になるはずなんだけど、同時実施する予定だったアメリカの太平洋岸3州がトランプ弾劾やら大統領選やらで審議そっちのけの連邦議会から実施に必要な承認を得られないでいるもので、ホーガン州首相が11月初めにまた「標準時間」に戻さざるを得ないかもという発言。でも、単独で廃止に踏み切って「お隣さんたちに追いついてもらう」ことも考えているということで、なかなか行動力があるじゃないのと思ったら、翌日に同調していたはずの北隣のユーコン準州が今回限りで時間の切り替えを廃止すると発表したもので、なぁんだ。おまけに東隣のアルバータ州でも調査をしたら回答者の90%が廃止に賛成と言う結果が出たそうだから、州の調査で回答者22万人の93%が廃止に賛成したBCで「アメリカがぁ~」と言って廃止を先延ばししたら、支持率が一挙に下がるんじゃないかな。諸般の情勢は緑の党の支持でやっと1議席の過半数を維持しているホーガン政権に厳しくなるばかりだからねえ。

その諸般の情勢のひとつが今世界を席巻しているコロナウィルスで、新しい感染者がわかると州の保健大臣と保健衛生官が記者会見で発表するんだけど、この州保健衛生官のボニー・ヘンリー博士が実にすばらしい。ブリティシュコロンビア大学医学部の準教授で、公衆衛生と予防医学の専門家としてWHOやユニセフなどを含めてカナダや海外の最前線でSARSやエボラ熱、ポリオ、新型インフルエンザなどの対応を経験した大ベテラン。と聞くと、何だか取っ付きにくそうな印象だけど、メディアで見ると「やさしいボニーおばさん」という感じで、介護ホームで感染者が出たこときは発表しながら涙ぐんで、「感染での危険が一番大きい高齢者を守るために、両親や祖父母に会うのを控えなければならなくても、できる限りのことをしてください」とアピール。その口調の真摯さが信頼できると言うイメージを一気に広めた感じがするな。行政の代表者に信頼感を持てなければ不安は募るばかりだから。

ま、そのうちにウィルスの心配よりも経済や生活という現実を優先しなければと思うようになるだろうけど、ワタシが不思議に思うのは、ウィルスが食用に売買される野生動物から発生したのに、PETAのような過激な動物愛護団体がなぜか黙っていることと、アジア人に対する偏見や差別などが懸念されても、日ごろ共生社会や人権保護を叫んでデモや集会に忙しいリベラル活動家たちがなぜか声を上げないこと。何でかなあ・・・。

 ムーンボールで遊ぶ雲たち


コメントを投稿