リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

新しいコロナプロトコルの下で遊ぶ土曜日の夜

2020年08月24日 | 日々の風の吹くまま

8月23日(日曜日)。☀☀☀。起きてみたら、うわ、空いっぱいにさば雲。やっぱり秋がもうすぐそこまで来ているんだな。でも、こんなに広がっていたら空がよけいに大きく見えて、まさに壮観そのもの。秋は天高く・・・。

ゆうべはほんっとに楽しかった。ソーシャルディスタンシングの一環として劇場に入る時間が決まっていて、私たちは第1陣の7時。前回同様に交通量が少なくて20分も前に着いてしまって、時間までウォーキングを兼ねて周辺をぶらぶら。7時少し前に正面玄関に着いたら、感染防止のためのプロトコル(規則)がずらりと並んだ標識が立っていて、おや、マスク着用は「義務」になっているけど、カレシはマスクを持っていないんだけど。ドアが開いたら透明な衝立を立てたデスクまで進んで、受付のアマンダに「テーブル14番」と教えてもらって、そばにタブレットを持って立っていたゲストサービス担当のピーターに名前と電話番号を言って、「健康状態チェックリスト」の質問項目全部に「ノー」。ピーターが脇のテーブルを指して「マスクをどうぞ」。カレシが適当に選んだマスクを出して、まずはつけ方を指南。「何かくすぐったいなあ」とカレシ。

前回はロビーのバーでワインを注いでもらったけど、あの後あちこちでパブやクラブで感染者が出たので、カウンターサービスはなし。そのまますぐに劇場に入って自分の席に着いて、ワインはスタッフが赤か白の好みを聞いてグラスをテーブルまで持って来てくれるのが新しい規則。何だか味気ないのはコロナバカ共のおかげだな。『SPACED OUT』と銘打ったリーディングシリーズは資金集めのイベントだから、ちょっとキャバレー風の趣向で、カップルは舞台の前に間隔を置いて並べた小さいテーブル、シングルやテーブルが埋まった後にチケットを買った人たちは後ろの座席。7時半に芸術監督のアシュリーと専務理事のピーターが舞台で挨拶して、いよいよ初演のキャストの2人がアシュリーが読み上げるト書きに沿ってせりふの読み合わせ。結婚25年でセックスレスになってしまった夫婦がおしゃれなホテルの一室で自己啓発マニュアル『Sex for Dummies』を頼りに情熱の火を再びというストーリーはめちゃくちゃおもしろくて、合間にちょっと身につまされた気分でほろっとしたり。昔観た舞台と同じようにおもしろかった。ヨーロッパを中心に世界30ヵ国で上演されたのは、中年夫婦の危機は普遍的なテーマだってことなのかな。

土曜の夜のオリンピックヴィレッジはおしゃれな若い人たちがたくさん繰り出してにぎやか。やっぱり「とかいなか」のニューウェストとはずいぶん違うなあ。クラフトビールが売り物のパブもどこも人が入っていておしゃべりの花が満開。だいたいはテーブルの間隔を離していて、中も何とか客の間隔を保っているように見えたけど、群れて遊ぶのが好きな20代、30代があんなに大勢いるのを見たらちょっぴり気がかりになって来る。プロトコルに違反して羽目を外して遊んでいたせいで感染者がどんどん増えたら、また全部閉鎖になって遊ぶところがなくなるってことを肝に銘じておいてほしいもんだ。自分で自分の首を絞めるようなことはしないのが得策だよ。