リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

つむじ風のような引越しから今日で満5年

2020年08月07日 | 日々の風の吹くまま
8月6日(木曜日)。☂☂☀。予報どおりに雨が降ってるけど、午後には晴れて来るらしい。今日はここに引っ越して満5周年の記念すべき?日。あの日はつむじ風に巻き上げられたような1日だったなあ。午前8時から引越し荷物の運び出しが始まったので朝ご飯抜き。予めほとんどの家具を新調して前日に家具屋から運び込んであったし、新居が決まってから何度も廃品回収業者を呼んで前部で大型トラック3台分の家具やがらくたを捨て、さらにカレシの小型トラックで何度となく市のゴミ捨て場に行ったり、寄付先のスリフトストアに運んだりして身軽になったつもりだったけど、それでも大きな10トントラックは満杯。トラックを送り出したらランチのひまもなく新居に駆けつけて、ほぼ同時に到着したトラックから荷物を運び込み終わったのがエレベーターの予約時間の終了ぎりぎりの4時で、それから近くのファミレスでやっとその日の食事にありついたのだった。

5年前・・・ 
 
 5年後・・・
 

朝ご飯を食べながら、ちょうど5年前の今日だったよねえとカレシに言ったら、「思い出したかないよ」。うん、ほんっとに怒涛のような1日だった。今もう一度やれるかと聞かれたら、無理だと答えるだろうな。でもまあ、ここに引っ越して良かったねという点では2人とも躊躇なくイェ~ス。当時上の階に住んでいたのがとんでもない迷惑家族で、ワタシは仕事に集中できずにうつ病寸前になり、カレシは狭心症の症状を訴え始めた時期があって、家族が引っ越して行ってやっと落ち着きを取り戻したけど、カレシが心筋梗塞で倒れたのはその5ヵ月後。ドクターに血圧や血液検査の数値から見て「おそらくストレスが最大の要因」と言われて、初めてあの10ヵ月にどれほど強いストレスを受けていたかを知らされたわけで、迷惑家族が引っ越してなかったらカレシの目覚しい回復はなかったと思うと、今でもムカついて胸焼けがして来る。

それでも、嵐が過ぎ去って3年を過ぎた今ではこんなに暮らしやすいところは他にないと思う。30年近く住んだ(その後新築のために取り壊された)バンクーバーの旧居を懐かしく思い出すこともなく、2人とも介護が必要になるまではここから動かないぞと決め込んでいる「終の我が家」。カレシが突然の心筋梗塞で救急センターに駆け込んで間一髪で助かったのも、夜中には交通がほぼ途絶えるようなイナカマチで心臓循環器医療ではカナダで1、2を争う病院にスピード違反と信号無視で5分で行けたおかげだし、ワタシが「6丁目商店街」と呼んでいる市の中心の商業地区だから徒歩5分以内で日常のほとんどのことを済ませられるし、戸建てにつきものの雪かきや収集日のごみ出しがないし、カレシは気が向けば広々としたルーフデッキとバルコニーでガーデニングに勤しめるし・・・。

まあ、2台あるエレベーターはしょっちゅうどっちかが故障するし、保険料の高騰で管理費は右肩上がりだけど、評価額もあの迷惑家族の世代には手が届きにくいレベルになったし、引っ越して来て5年が経った今では2人ともニューウェストミンスターというトカイナカにしっかり根っこを生やしたような気がするから、もう引越しはしたくないな。ま、介護ホームに入るのが必要になるときが来るまではの話だけど、そのときは誰かに全部やってもらえばいいや。


海老の尻尾を食べるか食べないかは問題じゃない

2020年08月07日 | 日々の風の吹くまま
8月5日(水曜日)。☀☀☀。目が覚めたのが8時過ぎで、なぜかカレシが身体のあちこちに問題が起きるのは年を取ったせいだろうかと言うので、しばし加齢は要因のひとつに過ぎない、いや、直接の原因だととりとめのない議論。おかげで起きて朝ご飯を食べたのは9時過ぎ。最近に急にガーデニングづいているカレシが大きな鉢をいくつもバルコニーからルーフデッキに移動するのを手伝っているうちに11時を過ぎてしまって、2人して何でもうこんな時間なんだ?続けてカレシが「今日のランチは何?」 んっもう!

今日のランチは天ぷらそば。ロックダウンの間にそばがなくなってしまったけど、今はカレシが車の運動を口実に(実は大好物の「らっきょう」に釣られて)大きなコリアンスーパーのHマートまで連れて行ってくれるので、そばもうどんも中華めんも在庫はたっぷりだし、行きつけのスーパーのデリで海老天のパック(4本入り)を見たら買って来てすぐ冷凍しておくので、今では「海老天そば」はランチの定番メニューのひとつ。揚げ物は油の摂取量が多くなるので「減塩、低コレステロール」の我が家の晩ご飯のメニューには不向きだけど、冷凍のてんぷらはオーブントースターで温めるときに「油抜き」ができるし、一度にたくさん食べないランチにはうってつけ。

日本の掲示板などを見ていると、よく海老のてんぷらやフライの尻尾を食べるかどうか、食べていいのかどうか、「食べる」と「食べない」でハムレット的な論議が起きるらしい。Save-On-Foodsで売っている海老天には一人前にちゃんと尻尾が付いていて、我が家では「食べない派」のカレシがナプキンの上に置き、「食べる派」のワタシがそれをさっと取ってぱくっと口に入れてしまう。あのコリコリした食感とほんのりした海の味がたまらなくて、コリコリ感も海の味もなくなってしまうまでしつこく噛んで楽しむけど、握り寿司の生の海老だったら、身の方のとろんとした食感を楽しんで尻尾は食べずに残すな。カレシにいたっては生の海老はあのとろんとした食感が嫌だと言って初めから食べないので、レストランで握り寿司を注文したときはいつもワタシの皿から食べたいのを選んでと交換。

食べ物の好き嫌いは味とか食感とか口の中での感覚の個人差が大きく影響するもんだと実感するけど、ワタシもカレシも好き嫌いがあまりないこともあって、まったく異なる食文化の中で育った2人でも食事でもめたことは一度もないな。考えて見ると、(離婚の原因として多いらしい)お金の扱いでもめたことも一度もないし、家の中の暖房温度の設定でもめたこともないし(これもけっこうよくあるらしい)、海老の尻尾を食べるか食べないかなんて会話のネタになったこともないし、あんがいほんとに親友がいみじくも言った「似たもの夫婦」なのかもしれないな。人間はありとあらゆる面で思考や感覚に個人差というものがあるわけだから、夫婦の「寿命」も、異人種、異民族、異文化、異宗教、異言語といった表層的なものよりはその個人差の開き具合とそれをどれだけ狭められるかに大きく左右されるのかもしれない。海老の尻尾の話がヘンな方へ飛んじゃったけど。