読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

帝国海軍VS米国海軍 日本はなぜ米国に勝てないのか 文芸春秋11月号

2007-10-21 17:47:37 | 読んだ
文芸春秋6月号で「昭和の陸軍」、8月号で「昭和の海軍」という大座談会を行って、その第3弾としての特集である。
座談会の出席者は
半藤一利、福田和也、秦郁彦、戸一成、江畑謙介、鎌田伸一である。

対談は次の5つに分類されている。
1.日米宿命の対決 ~ルーズベルト家の策略~
2.リーダー、戦略、人事 ~山本五十六vsキング、ニミッツ
3・イノベーションと技術力 ~戦艦大和、ゼロ戦vsヨークタウン、B29
4.インテリジェンス戦争 ~ミッドウェーと海軍乙事件
5.上司と部下、理想の提督 ~東郷平八郎vsファラガット

この対談を読むと色々考えさせられる。
日本のいい部分もあるのだが、それは局所的なものであって、全体として、どう戦い、どう補給し、どう勝つのか。ということがどうも日本は曖昧なようである。

この曖昧なところが日本の大きな弱点のような気がする。
曖昧というのは、場合によっては大きな強みとなるところがあるのだが、戦争という「非情」な仕事を行うにあたっては、曖昧ではダメなんだ、ということである。

何かを行うにあたって、大きな戦略と責任の所在の明確化、というのは今の日本でも行われていないもの、のような気がする。

未だもって、敗戦の教訓は生かされていないのではないか。
それが民族のもつ限界なのだろうか。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする