読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

まほろ駅前 多田便利軒  DVD

2011-12-31 14:34:38 | 観た、聴いた
三浦しおん作の「まほろ駅前 多田便利軒」は読もう読もうと思っていたのであるが、今に至るまで読んでいない。

そういうところにDVDが出ていたので、では最初は映像から、と思い借りてきた。

まほろという駅の裏のほう(だとおもう)で多田便利軒を営んでいるのが主人公の多田啓介。
便利軒というのだから便利屋をしている。
したがって、様々な依頼が来るわけで・・・

ある日、仕事から帰ろうとすると預かっていたチワワがいないことに気づき探すと、同級生・行天晴彦に出会う。

ということで、この二人がコンビを組んで仕事をし、事件が起きる。

この二人、いつもかったるそうにしているくせに、何かとお節介で、危険も顧みず事件に関わる。
という、物語としてはごく正当な設定であり展開である。

多田も行天も複雑な過去を抱えており、その過去とのかかわり方が常人とは違う形であり、深い傷を負っているようである。

DVDのジャンル分けには「人情 喜劇」とある。
面白いジャンル分けである。

ちょいと汚いハードボイルドの香りもする。

設定がごく正当ではあるが、登場する人物たちが尋常ではない感覚。
そこにミスマッチが生じ、ミスマッチゆえに物語になる。

多分原作を読めば、主役の二人の顔はイケ面過ぎるのだろうが、とりあえず映像から入るとそれなりに納得できる。

次は小説を読んでみよう。

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西から来た母娘-新・御宿かわせみ- 平岩弓枝 オール読物1月号

2011-12-30 16:40:05 | 読んだ
オール読物2012年1月号の巻頭は「新・御宿かわせみ」である。

麻太郎がかわせみに行くと、お吉が客から聞いた上方でのけったいな泥棒の話をした。

そして、バーンズ診療所へ戻ると、外来患者で清国の母娘:汪文秀と翠蘭がきていた。

そのあたりから物語が本格的に進むのである。
しかし、今回は話があちらこちらに飛ぶので、追いかけていくのが大変である。

汪夫人が診療所へ来て訴えた症状はバーンズ先生の見立てではどこも異常がない。
また「風のように入って来て、風の如く去って行った」ことから、麻太郎は何かを感じたようである。

京都の公家出身の友人・清野凛太郎から、京都での盗賊の話を聞く。

翠蘭がバーンズ診療所に助けを求めてくる。
日本橋の山勢屋の主人に騙されて茶店に連れ込まれ、危ういところを逃れてきたという。

というように話が進み、突然のように謎解きが始まる。

でも、私、最初に読んだときは何が何だかわからなかった。
で、都合3回読んでやっとわかった。

どうも読み込み方が衰えてきたようだ。

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岳-ガク- DVD

2011-12-24 23:13:17 | 観た、聴いた
DVDで「岳」を観た。

原作の漫画を読んでいたので、ぜひ観てみたいと思っていた。
できれば映画館で観たかったのであるが、公開当時はそのような状況でなかったので・・・

といいながら、DVDが始まって主役の島崎三歩が登場すると
「この役者誰?」
などとマヌケな質問をしたのであった。

映画のスジというか物語に関する感想は
「まあこんなもの」
というものであった。

しかし、山の映像はすごかった。
空の青、山の緑、白い雪・・・
高いところから、低いところから
あれだけは、漫画では描けない。

原作の漫画がそうなのだからしょうがないのであるが、この物語に登場する人に「悪人」はいないのである。
『生き方が違う』ゆえに意見とか行動の食い違いはあるものの、基本的に全員が「善人」なのである。

漫画ならそのあたりはうまく逃げることができるのだが、映画はどうだろうか?と思って観ていたが、まあまあうまくいったと思う。

小栗旬も長澤まさみもよかった。
でもやっぱり、自然の映像は素晴らしかった。

ちなみに、漫画の岳は只今ネパールで登山をしている。

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熊谷育美ライブ「花鳥満月~光と影~」登米の巻 12月22日

2011-12-23 22:14:30 | 観た、聴いた
昨夜、熊谷育美のライブ「花鳥満月~光と影~」登米の巻というのに行ってきた。

熊谷育美は気仙沼出身で在住のシンガーである。
2009年「人は皆、不甲斐ないね」でシングルデビュー
以後、4枚のシングルを出しており、そのうち2010年5月に出した「月恋歌」は『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』の主題歌である。

で、気仙沼出身、在住ということは、今回の東日本大震災を直に受けた人である。
当日は、サンドウィッチマンのテレビロケに同行しており、ロケ終了直後に震災に遭った。
ということは、テレビでよく見るあの地獄のような光景を目の当たりにしたのである。

また、3月10日震災の前日に、4月発売予定である「雲の遥か」のレコーディングが終了していたとのこと。
この歌は予定どおり4月20日に発売されたが、被災者を励ます歌となり、気仙沼をはじめこの地方ではよく歌われラジオなどで流れている。

今回のライブは地元のコミュニティFM「H@!FM」(はっとえふえむ)主催であり、熊谷育美にとっても地元にとっても思い入れが強いものとなった。

私は熊谷育美の歌は「初めて」なので、どのような人がどのような歌を唄っているのかわからないまま臨んだ。

しばらくぶりに「感動」した。
彼女が26歳ということ、この震災で様々な経験をしてつらく苦しい日々を送ってきたことは想像に難くない。
そういうことと、震災に遭い被害を受けた人やサポートした人たちのことが、彼女の歌を聴いていて思い出され、ジワーっときた。

ライブは2011年10月に発表された初アルバム「その先の青へ」を中心に行われたが、ラスト2曲あたりから盛り上がり最高潮に達した、さらにアンコールへと突入し、感動の中で終了した。

熊谷育美のホームページはこちらである。
ご覧いただければ、そして応援いただければ幸いである。

私も応援したいと思っている。

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どうらく息子 -第一.二.三集- 尾瀬あきら 小学館

2011-12-17 14:11:41 | 読んだ
定期的に読んでいる漫画雑誌は「モーニング」「ビックコミック」であった。

ところが「おかみさん 平成場所」というのが新連載になる、ということから「ビックコミックオリジナル」も読むことにした。

ところが「おかみさん」あんまり載っていない。
でも、わりとビックコミックオリジナルに掲載されている漫画おもしろいので、そのまま継続している。

そのなかでこの「どうらく息子」が面白かったので単行本を買ったのである。

「どうらく息子」は、落語の話である。

落語の漫画といえば、古谷三敏の「寄席芸人伝」がすきで、買いはしないが見かけると読んでいた。(弟の家にあったなあ)

あれは、芸人一人一人の話であるが、今回は落語家修行の物語である。
落語家修行の物語といえば、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」が思い出される。
映画では「落語娘」とか、古~いのでは「のようなもの」なんてあった。
小説では、佐藤多佳子の「しゃべれどもしゃべれども」もあった。

と、思いにふけっている場合ではない。

「どうらく息子」の第一集に九つの噺が収めてある。
ここでは、おばの経営する幼稚園になんとなく勤めている関谷翔太:二六歳が、こどもたちを笑わせようとして「落語」の話を聞かせたところ受けなかったことから、寄席に行ってみる。
そこで、落語家の惜春亭銅楽に出会い「時そば」を聴く(観る)。
そして、自分のやりたいことは「落語」ではないか、と考え始め、紆余曲折があって、銅楽に弟子入りする。

第二集、第三集は弟子入りしてからの修行の日々である。
兄弟子、姐弟子、そして多くの落語家とその周辺の人たちとの間で、力闘する翔太。

そして「惜春亭銅ら壱」という名前をもらう。

まあ、修行中は失敗(しくじり)だらけであるのは当たり前。
しくじりを超えて成長していくのは、こちらの思い入れも入る。

第3集までで27噺まで。
最新号のビックコミックでは37噺である。
これからは最新版を読み続けることになるが、銅ら壱がどんな落語家になるのか、そして姐弟子の銅ら美も気になる。

私好みの漫画である。

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泣き虫弱虫諸葛孔明-第弐部- 酒見賢一 文春文庫

2011-12-12 23:34:36 | 読んだ
文庫本の帯には

孔明、
いいかげんにしなさい!


三顧の礼を受け、劉備軍団入りした孔明。
関羽、張飛、趙雲など豪傑ぞろいの軍団の中で、
奇人・孔明は活躍できるのか?
酒見版「三国志」、待望の第弐部文庫版。


第壱部では、孔明が就職(?)するまでが描かれていた。
描かれていた孔明は十分奇人であったが、まあ、世に出る前の孔明であるからして、そんなんでもいいのか、と思っていた。

そして、第弐部ではいよいよ劉備と組んで「天下三分の計」を実行すべく活躍するのではないか、と期待していたのである。

なにしろ、これまで読んだ酒見賢一の中国を舞台にした小説「墨攻」「陋巷にあり」では、新しいそしてホントらしい歴史物語風だったのである。

酒見版:三国志にはそんなカンジで期待していたのである。

ところで、これまで読んだ三国志は、子供のころに読んだ「少年少女世界の名作文学」での三国志と、青春時代から何度か読んだ「柴錬三国志」である。
いずれも、正統派というべき三国志だ。
そして、宮城谷昌光の三国志も読んでみようかと思っている。
さらに、北方謙三も気になる。

というようなときに別冊文芸春秋で始まった酒見賢一。
期待十分である。

しかーし、第弐部で孔明は奇人ぶりを発揮しはじめた。
孔明の奇人はまだいい。

酒見賢一がさらに暴走を始めたのである。
鯨統一郎のタイムスリップシリーズなみの三国志である。

つまり、現代の感覚で三国志を描き、現代の感覚や詳細な考証をすると「なんだかおかしい」ところを徹底的に分析するのである。

確かに三国志を読むと、関羽、張飛、趙雲、あるいは呂布など本当にそんなに強かったのか?!と突っ込みたいところがある。
それでも「三国志」なんだからと、無理に納得して、あるいは読み流してしまっていた。

それを酒見賢一は見逃さない。

そういわれれば、天下無双の軍師と言われた割には、とうとう蜀の建国だけにとどまった。まあ、天下三分の計を実施できたといわれればそうなのだが・・・・、評判の割にはあまり成功しなかったというか勝たなかった。

その部分を著者は鋭くそしてしつこく語るのである。
マニアックな狂気さえ感じる。

というか、今やこういう形でしか歴史小説は書けないのではないのか、と思う。
鯨統一郎のタイムトラベルシリーズもそうなのだと思う。

つまり、大方の面白そうな歴史的なお話は、すでに多くの先達たちが書いている。
それをまた題材にして描くには「新たな解釈」が必要である。

しかし、新たな解釈といったって、結末は決まっているし斬新な解釈が面白いとも限らないのである。

であるなら、今まであった解釈を検証していくか、タイムスリップして荒唐無稽にしてしまうかはいい方法のような気もする。

ただ心配なのは、青少年がこれを歴史だと信じてしまうことである。
まあ、NHKの大河ドラマよりは影響は少ないし、毒がいっぱいあるからいいとは思うのだが。

そういえば最近のテレビの歴史物は、いかにも本当のようにして荒唐無稽であるから、百害あって一利なし、である。

それに比べれば、この物語は毒はいっぱいであるが、いっぱいの毒であるだけに薬にもなるのではないかと思っている。

第参部楽しみである。

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目からハム 田丸公美子 文春文庫

2011-12-08 22:46:14 | 読んだ
エテカリーナこと米原万里の本を読んでいて知ったシモネッタこと田丸公美子の文春文庫では第4冊目の本である。

エテカリーナはロシア語の通訳。そしてシモネッタはイタリア語の通訳である。

で、本の題名の「目からハム」とは日本語の「目からうろこ」のことをイタリア語では「目からハムが落ちた」と表現することからついた題名である。

この本を読むと本当に「目からハム」になってしまう。
それくらい面白い。

ちょいと脱線するが、「面白い」という表現であるが、私が何かを読んで「面白い」と感じるのは、①面白い(=可笑しい、笑える)②悲しい・哀しい、③怒りを覚える、腹が立つ、④楽しくなる、つまり読んで喜怒哀楽のいずれかになり、かつ、読み終わった後「満ち足りた気分」になることを、一口で言い表して「面白い」ということにしている。
だから、面白いには強弱、高低、濃淡がある。

閑話休題
で、この「目からハム」は強・高・濃の部類に入る、久々の本であった。

米原さんや田丸さんなどの本を読むと、通訳をする人にとって最も大事なのは「日本語」もしくは「日本」であることがわかる。

日本をよく知らないと通訳(翻訳)はできない。もちろん訳すべき外国もよく知らないといけないのだが・・・

言葉というのは、言葉として独立しているわけではなく、その言葉の持つ「文化」「歴史」に裏打ちされているものらしい。

だから、直訳をしては意味が通じない。それぞれの持つ文化や歴史に照らして意訳しないと、発言者の真意を表現できない。

聖書のヨハネ伝の始まりには
「初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神とともにあった」
という西洋文化と、「巧言令色鮮なし仁」や「読み書きそろばん」といったように「話す」ということを重要視しなかった日本。
「誰でも友達」というイタリアと、「親しき仲にも礼儀あり」の日本では、発言者の真意を伝えるのは非常に難しい、と田丸さんは言う。

しかし、難しいから面白い仕事だし、完成するということのない刹那的な仕事だから日頃の訓練や勉強が必要で、だからやめられないのだと、この本を読むと強く思う。

ああ、私もなにか外国語を話すことができたらよかったのになあ、とつくづく思うのである。

短いお話が集まった本なので、最初は昼休みの昼寝前に1日1話程度で読もうと思っていたのであるが、あまりにも面白いので、あっという間に読んでしまった。

お薦めの本である。

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ノルウェイの森 <映画>

2011-12-06 22:35:11 | 観た、聴いた
気になっていた映画である。
でやっとDVDで見たのである。

興味は原作との違い、というか、村上春樹および小説ノルウェイの森の解釈である。

ノルウェイの森は基本的にいわゆる「面白い」物語ではない。ではないのに何故あのように多くの人に読まれたのだろう?
もっとも、私の周りでは途中で止めた!という人も多いのだけれど・・・

私の感想としては「全体的にはよくわからない」というかんじ。フレーズというか部分部分では、共感したり感動したりはしたのだけれど・・・だから3回ほど読んだのである。

なんというか「理不尽な不可解」というようなもので、つまり不可解であることは許されない、不可解で終わらせてはならない、そんな思いにかられたので読み返したのである。が、やっぱり不可解な部分は不可解であった。
そして、これは何回読んでもそうなのだと思う。
ある部分は理解できても、次に読むとまた理解できなかったりするのではないか。
それが、村上春樹のいいところ、だと思う。

という印象のあるノルウェイの森だが、映画はどうなんだろう?

まず第1印象は、映像がきれいである、ということだった。
でも、原作のイメージは「セピア色」であって、違和感のある「きれいさ」であった。

で、やっぱり原作の持つイメージは描けなかったなあ、ということ。

原作を読んだときに、まず思ったのは「こういう世界(人たち)には近づくまい」ということだった。

人というのは、こんなにも繊細でもろいのか?
という驚きであった。

私はどちらかといえば、今NHKの連続ドラマ「カーネーション」の主役・小原糸子のがさつさのほうが好ましい。

映画では、その「繊細」とか「もろさ」というものをどう描くのか苦労しているようであったが、描ききるのは難しいと思う。

それと見ていて「そうだったけ?」「こうだったっけ?」とずいぶん思った。
まあ、あの長編小説を130分くらいにまとめるのは、相当大胆な解釈をしなければならないとは思うが、やっぱり「ええっ!」なんて思ったりした。
だから、映画の中に入り込んでいけなかった。

なんというか「つぶやく」ように話すことが、どうもなあ、というカンジなのである。
そして、最初に述べたように「絵がきれい」であるし・・・

ともあれ、最後に「ああやっと終わった」と思ったのである。
それにしても、もう一回原作読んでみようかなあ。

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タイムスリップ戦国時代 鯨統一郎 講談社文庫

2011-12-02 22:07:16 | 読んだ
「タイムスリップ」シリーズの講談社文庫第5弾である。

1.森鴎外:
2.明治維新
3.釈迦如来
4.水戸黄門

ときて「戦国時代」である。

これまでずっと読んできているので、大いに期待して読んだのである。
で、大いに期待外れだった。(いい意味で)

期待外れという意味は、これまでと違って、ハチャメチャだったからである。
で、そのハチャメチャがよかったのである。

物語は、主人公の女子高校生・麓うららが、戦国時代にタイムスリップして活躍するというものである。

なぜ、戦国時代にタイムスリップしたのか、といえと、これまでもこのシリーズで付き合いのあった25世紀の統一執行部に所属する実行委員:森野パインが、25世紀の新興宗教の隠れ蓑をまとまったマフィア組織「むらさきの光」が過去にさかのぼって日本の歴史を改ざんしているのをくい止める、相棒として選んだからだ。

相棒はもう一人「むらさきの光」のメンバーだった剣崎薔薇之介で、この3人がむらさきの光のメンバーであるダテクニヒコと八神純子と風間千代萩である。

ダテクニヒコというのは、大薮春彦の「野獣死すべし」などの主人公・伊達邦彦ではないかと思われる。また「八神純子」は歌手の八神純子ではないか?
なぜこのような名前を使ったのか、なにかで読んだ気がするが・・・

で、このシリーズはハチャメチャでギャグ満載で「ンナあほな!」という突っ込み満載なのであるが、この「戦国時代」は突っ込み疲れするくらい、ハチャメチャである。

最初のうちは、関西弁で「やめなはれ!」とか「なにしてまんねん!」などとつぶやいていたのだが、最後には地がでてこちらの言葉となり「てえげえにしろよ(大概にしろよ)」となってしまった。

この物語では、北条早雲、斉藤道三、毛利元就、織田信長、上杉謙信・武田信玄、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康と、うららたちが助けていくわけであるが、最初は3人がいろいろと手助けをしていくところが描かれているのだが、だんだんて出すの部分が省略されてくる。
著者が手を抜いてきたのか疲れたのか・・・
ワタシは多分飽きてきたのではないか?
と睨んでいるのだが・・・

ともかくハチャメチャである。
北条早雲の部隊が自転車を使い、斉藤道三は腕時計、毛利元就は電話を使う。
さらに、いろいろと進んで、豊臣秀吉はブログを作成して思わぬ発言でそのブログ「本能寺」が炎上してしまうのである。
さらに、関ヶ原の戦いはなんと「野球」になってしまうのである。
イヤハヤ・・・・

というわけでハチャメチャが過ぎるのだが、面白いので許すことにしよう。

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