とうとう、最終巻になってしまった。
藤子不二雄Aの描く、自伝的物語は「まんが道」とこの「愛・・・しりそめし頃に・・・」である。
まんが道は愛蔵版の全4巻を持っており、そのほか単行本数冊を持っているが、いったいどういう順番でどれをそろえればいいのかグチャグチャになってしまったので途中であきらめている。
まんが道では、藤子不二雄の二人が出会い漫画を描きはじめ、投稿し、手塚治虫のところまで押しかけ、Aは高校卒業後新聞社勤めをして、Fとともに上京しプロの漫画家になって、挫折と成功を繰り返す様子が描かれていた。
この「愛・・・」は、伝説の椎名町トキワ荘に集った漫画家たちが多く描かれているが、まんが道よりも大人の雰囲気である。
それにしても「青春」の物語はいいなあ。
なんだか心がウキウキする。
この物語では藤子不二雄のみが満才茂道という名前になっているが、他は全て実名である。
手塚治虫、寺田ヒロオ、石森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろう・・・
そうそうたるメンバーである。
こういう人たちの青春の物語であるから、面白くないわけがない。
この物語では、大きな事件なんか起きない。
大きな事件といえば、連載を依頼されたとか別冊に読み切りものを依頼されたとか、読者から好評を得た、というようなものである。
そのほかは、女性編集者が訪れたとか女性のいる店に飲みにいった、というようなもの。
兎も角、ひたすら朝から晩まで、いや深夜もしくは徹夜して漫画を描いている、という物語である。
それなのに、感動があり、ウキウキさせられ、ハラハラしたり、ドキドキしたりするのだから、すごい。
この物語を見ると、藤子不二雄は二人で描いているといっても、トキワ荘時代からすでに分業化されていたことがわかる。
だから、FとAは無二の親友であるととも生涯のライバルだった、といえる。
トキワ荘に集った仲間たち新漫画党を結成し、強いきずなで結ばれている。
彼らの目標は、手塚治虫。
そしてラスト。
手塚治虫の漫画賞受賞パーティーに出席した、満才、石森、赤塚、つのだの5人は、手塚治虫に
「今や、君たちは、僕の強力な、ライバルだ」
といわれる。
このコトバは言われた当人たちも感激しただろうが、この物語をずっと読み続けてきた我々読者も大感激である。
そして、多分、この言葉で、彼らの青春は終わったのではないかと思われるのである。
第1巻から読み返してみる日が来ればいいなあ、というのが最後まで読み切ったあとの大きな感想でありました。
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藤子不二雄Aの描く、自伝的物語は「まんが道」とこの「愛・・・しりそめし頃に・・・」である。
まんが道は愛蔵版の全4巻を持っており、そのほか単行本数冊を持っているが、いったいどういう順番でどれをそろえればいいのかグチャグチャになってしまったので途中であきらめている。
まんが道では、藤子不二雄の二人が出会い漫画を描きはじめ、投稿し、手塚治虫のところまで押しかけ、Aは高校卒業後新聞社勤めをして、Fとともに上京しプロの漫画家になって、挫折と成功を繰り返す様子が描かれていた。
この「愛・・・」は、伝説の椎名町トキワ荘に集った漫画家たちが多く描かれているが、まんが道よりも大人の雰囲気である。
それにしても「青春」の物語はいいなあ。
なんだか心がウキウキする。
この物語では藤子不二雄のみが満才茂道という名前になっているが、他は全て実名である。
手塚治虫、寺田ヒロオ、石森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろう・・・
そうそうたるメンバーである。
こういう人たちの青春の物語であるから、面白くないわけがない。
この物語では、大きな事件なんか起きない。
大きな事件といえば、連載を依頼されたとか別冊に読み切りものを依頼されたとか、読者から好評を得た、というようなものである。
そのほかは、女性編集者が訪れたとか女性のいる店に飲みにいった、というようなもの。
兎も角、ひたすら朝から晩まで、いや深夜もしくは徹夜して漫画を描いている、という物語である。
それなのに、感動があり、ウキウキさせられ、ハラハラしたり、ドキドキしたりするのだから、すごい。
この物語を見ると、藤子不二雄は二人で描いているといっても、トキワ荘時代からすでに分業化されていたことがわかる。
だから、FとAは無二の親友であるととも生涯のライバルだった、といえる。
トキワ荘に集った仲間たち新漫画党を結成し、強いきずなで結ばれている。
彼らの目標は、手塚治虫。
そしてラスト。
手塚治虫の漫画賞受賞パーティーに出席した、満才、石森、赤塚、つのだの5人は、手塚治虫に
「今や、君たちは、僕の強力な、ライバルだ」
といわれる。
このコトバは言われた当人たちも感激しただろうが、この物語をずっと読み続けてきた我々読者も大感激である。
そして、多分、この言葉で、彼らの青春は終わったのではないかと思われるのである。
第1巻から読み返してみる日が来ればいいなあ、というのが最後まで読み切ったあとの大きな感想でありました。
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