酒を飲みながら弟に「今夜はこれを読んで寝たら」とよこされた本である。
(もうひとつ「めしばな刑事タチバナ」も渡された)
「このマンガがすごい!2012 オトコ編 第1位」の作者である吉本浩二の大純情自伝だそうだ。
ちなみにこのマンガがすごい2012オトコ編1位は
「ブラックジャック創作秘話」宮崎克(作)吉本浩二(画)
帯の裏には
心に決めたあの人に告白するため「強い男」になる!!
36歳漫画家の実録恋物語!!
とか
マンガは全部事実です!!
とある。
推薦人は、グタグタとした漫画を書く「福満しげゆき」と、ちょっとわからないが「花沢健吾」となっている。
で、内容であるが
あまり売れていない漫画家の吉本浩二36歳が、書店勤めの「Eさん」という4年間に花見で知り合ってから、時々みんなで会ったり、書店に会いに行ったりしてた人を思い出し、勝手に自分に好意を持っているものと思い込み、彼女のために強い男になるという決意をして、故郷に帰ったEさんに会いに行き、今から日本一周に行き強い男になってくるから、帰ってきたら会って下さい、と告白する。
本人は、帰ってきてから結婚について告白するつもりである。
しかし、どう考えたってうまくいきそうにもないことが明らかである。
という大きな勘違いを抱えて、強い男になるために吉本はバイクで日本一周に出かける。
その強い男になるためのバイク日本一周の旅を描いているのがこのマンガ。
実にどうも、うだうだとぐじぐじと日本一周をしている。
出会ったら
「もう少しシャキッとしろ!」
と肩でもたたきたくなる。
でも、そういう「うだうだ・ぐじぐじ感」が徐々に沁みてくる。
多分「うだうだ・ぐじぐじ感」って誰でも持っているものだと思う。しかしそれを隠すとか乗り越えてシャキッとしようという思いが普通の人は多いのだろう。
しかし、作者のようにどうしてもそういう感じがつきまとう人もいる。
それを逆手に取って、こういうエッセイ風の漫画にしてしまうというのは面白い。
さらに発表する場を提供した人もえらい、と思う。
シャキッとしろとか馬鹿だなあとか思いながら読んでいるのだが、実は彼はシャキッとしていたりするし普通の感覚を持っていることがわかってくる。
自分では駄目だだめだと思っているようだが、テントを持ってキャンプをしながらバイクで日本一周するというのは、やっぱり強い男である。
ただ、作者が思っている「強さ」には近づかないからうだうだ・ぐじぐじするんだろう。
日本一周してきてEさんに会うのだが・・・
今頃わかったのか!
という結末は、奇跡とか一発逆転をほんの少し期待してこちらとしては、ちょっと残念であるが、世の中は甘くないのさ!と作者の肩をもう一度叩いてあげたい。
というわけで、この物語は2巻で終了である。
漫画家・花沢健吾も裏の帯で
「2巻で終わりとは非常に残念ですよ!なので、さっそく世界をゆっくり走ってください!たのんます」
と言っている。
私もそれを望む。
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(もうひとつ「めしばな刑事タチバナ」も渡された)
「このマンガがすごい!2012 オトコ編 第1位」の作者である吉本浩二の大純情自伝だそうだ。
ちなみにこのマンガがすごい2012オトコ編1位は
「ブラックジャック創作秘話」宮崎克(作)吉本浩二(画)
帯の裏には
心に決めたあの人に告白するため「強い男」になる!!
36歳漫画家の実録恋物語!!
とか
マンガは全部事実です!!
とある。
推薦人は、グタグタとした漫画を書く「福満しげゆき」と、ちょっとわからないが「花沢健吾」となっている。
で、内容であるが
あまり売れていない漫画家の吉本浩二36歳が、書店勤めの「Eさん」という4年間に花見で知り合ってから、時々みんなで会ったり、書店に会いに行ったりしてた人を思い出し、勝手に自分に好意を持っているものと思い込み、彼女のために強い男になるという決意をして、故郷に帰ったEさんに会いに行き、今から日本一周に行き強い男になってくるから、帰ってきたら会って下さい、と告白する。
本人は、帰ってきてから結婚について告白するつもりである。
しかし、どう考えたってうまくいきそうにもないことが明らかである。
という大きな勘違いを抱えて、強い男になるために吉本はバイクで日本一周に出かける。
その強い男になるためのバイク日本一周の旅を描いているのがこのマンガ。
実にどうも、うだうだとぐじぐじと日本一周をしている。
出会ったら
「もう少しシャキッとしろ!」
と肩でもたたきたくなる。
でも、そういう「うだうだ・ぐじぐじ感」が徐々に沁みてくる。
多分「うだうだ・ぐじぐじ感」って誰でも持っているものだと思う。しかしそれを隠すとか乗り越えてシャキッとしようという思いが普通の人は多いのだろう。
しかし、作者のようにどうしてもそういう感じがつきまとう人もいる。
それを逆手に取って、こういうエッセイ風の漫画にしてしまうというのは面白い。
さらに発表する場を提供した人もえらい、と思う。
シャキッとしろとか馬鹿だなあとか思いながら読んでいるのだが、実は彼はシャキッとしていたりするし普通の感覚を持っていることがわかってくる。
自分では駄目だだめだと思っているようだが、テントを持ってキャンプをしながらバイクで日本一周するというのは、やっぱり強い男である。
ただ、作者が思っている「強さ」には近づかないからうだうだ・ぐじぐじするんだろう。
日本一周してきてEさんに会うのだが・・・
今頃わかったのか!
という結末は、奇跡とか一発逆転をほんの少し期待してこちらとしては、ちょっと残念であるが、世の中は甘くないのさ!と作者の肩をもう一度叩いてあげたい。
というわけで、この物語は2巻で終了である。
漫画家・花沢健吾も裏の帯で
「2巻で終わりとは非常に残念ですよ!なので、さっそく世界をゆっくり走ってください!たのんます」
と言っている。
私もそれを望む。
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