読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

日本をゆっくり走ってみたよ あの娘のために日本一周 ①② 吉本浩二 双葉社

2012-01-31 22:48:03 | 読んだ
酒を飲みながら弟に「今夜はこれを読んで寝たら」とよこされた本である。
(もうひとつ「めしばな刑事タチバナ」も渡された)

「このマンガがすごい!2012 オトコ編 第1位」の作者である吉本浩二の大純情自伝だそうだ。

ちなみにこのマンガがすごい2012オトコ編1位は
「ブラックジャック創作秘話」宮崎克(作)吉本浩二(画)

帯の裏には

心に決めたあの人に告白するため「強い男」になる!!
36歳漫画家の実録恋物語!!


とか

マンガは全部事実です!!

とある。

推薦人は、グタグタとした漫画を書く「福満しげゆき」と、ちょっとわからないが「花沢健吾」となっている。

で、内容であるが

あまり売れていない漫画家の吉本浩二36歳が、書店勤めの「Eさん」という4年間に花見で知り合ってから、時々みんなで会ったり、書店に会いに行ったりしてた人を思い出し、勝手に自分に好意を持っているものと思い込み、彼女のために強い男になるという決意をして、故郷に帰ったEさんに会いに行き、今から日本一周に行き強い男になってくるから、帰ってきたら会って下さい、と告白する。

本人は、帰ってきてから結婚について告白するつもりである。
しかし、どう考えたってうまくいきそうにもないことが明らかである。

という大きな勘違いを抱えて、強い男になるために吉本はバイクで日本一周に出かける。

その強い男になるためのバイク日本一周の旅を描いているのがこのマンガ。

実にどうも、うだうだとぐじぐじと日本一周をしている。
出会ったら
「もう少しシャキッとしろ!」
と肩でもたたきたくなる。

でも、そういう「うだうだ・ぐじぐじ感」が徐々に沁みてくる。

多分「うだうだ・ぐじぐじ感」って誰でも持っているものだと思う。しかしそれを隠すとか乗り越えてシャキッとしようという思いが普通の人は多いのだろう。

しかし、作者のようにどうしてもそういう感じがつきまとう人もいる。

それを逆手に取って、こういうエッセイ風の漫画にしてしまうというのは面白い。
さらに発表する場を提供した人もえらい、と思う。

シャキッとしろとか馬鹿だなあとか思いながら読んでいるのだが、実は彼はシャキッとしていたりするし普通の感覚を持っていることがわかってくる。

自分では駄目だだめだと思っているようだが、テントを持ってキャンプをしながらバイクで日本一周するというのは、やっぱり強い男である。
ただ、作者が思っている「強さ」には近づかないからうだうだ・ぐじぐじするんだろう。

日本一周してきてEさんに会うのだが・・・

今頃わかったのか!
という結末は、奇跡とか一発逆転をほんの少し期待してこちらとしては、ちょっと残念であるが、世の中は甘くないのさ!と作者の肩をもう一度叩いてあげたい。

というわけで、この物語は2巻で終了である。

漫画家・花沢健吾も裏の帯で

「2巻で終わりとは非常に残念ですよ!なので、さっそく世界をゆっくり走ってください!たのんます」

と言っている。

私もそれを望む。

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徳川宗家第十九代が挑む 関ヶ原の戦い四つの謎 徳川家広 文芸春秋2月号

2012-01-26 21:58:49 | 読んだ
特別読物・異色「歴史探偵」デビュー
である。

徳川19代の徳川家広氏が、関ヶ原の謎に挑んだ。

関ヶ原の謎とは何か?

1 「天下分け目の戦い」の不自然

これは、天下分け目の戦いといわれた関ヶ原の戦いがたった1日で終わっている謎である。
日本史史上で、1日で覇者が決定するということはこの関ヶ原しかない、と筆者は言う。

そういわれれば、そうだなあと思う。
これまではあまり気に留めなかったことである。
というのは、関ヶ原は家康にとって「だめ押し」の戦いであって「天下分け目」というのはまあ形のようなものだと・・・私は思っていた。

筆者も、関ヶ原の戦いを「天下分け目」と呼ぶのは誰かが意図的に読んだものだと推理する。

2.なぜ三成は待たなかったか

これも指摘されればそのとおりである。
豊臣秀頼も石田三成も、家康よりずっと若い。家康が死ぬのを待って混乱期に天下分け目の戦を仕掛けたほうが得である。

それなのに、なぜ光成は待たなかったのか。

3.家康の采配の大失敗

関ヶ原の戦いに秀忠が遅参し戦後家康から不興をかったのはよく言われている。
しかし、秀忠の遅参はあらかじめ計算されていたのものではなかったか?
これもよく言われている説である。

西軍の有力武将がすでに東軍に寝返っていることから、秀忠の軍は不要であった、その後に備えたものではなかったのか。

4.戦後の賞罰の出鱈目さ

そして最後が、賞罰である。
これも、勝った側より負けた側に配慮しているような賞罰がある。
具体的にいえば島津への対応である。

以上の謎を突き詰めていくと、アッと驚く結論となる。

島津が家康サイドでなかったか?くらいまではなんとなくそういう匂いもするなあ、とついていけたのだが・・・

この謎解きを、徳川家康の血を引く19代宗家が行うというのが、また面白い。

歴史に興味のある人は、本屋で立ち読みをしていただくといいと思うのだが、ちょっと長いので、何回かに分けて立ち読みをしなければならないのではないだろうか?

これを話題にして誰かと酒を酌み交わしたいのだが、なかなか見つからない、それが悲しい。

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銀山温泉 2012.1.21

2012-01-24 20:38:07 | 観た、聴いた
先週の土曜日に銀山温泉(山形県)に行ってきた。

昔1回行ったことがある。
ちょうど山形新幹線が新庄まで伸びた平成11年の冬だったと思う。
冬といっても12月初旬で、まだ雪がなかったころだった。

今回は冬真っ最中で雪がいっぱいで、途中の道路が心配だった。
しかし、今は道が整備され除雪も完璧でスイスイと行けた。おかげで1時間も早く着いたのであった。

宿(ちなみに昭和館)について、散策をした。



雪景色である。

で、驚いたのは、歩いている人の多くが若いカップルあるいは若い女性のグループであったこと。
客層はもっと高年齢であると思い込んでいたのだが、若い人たちが多い。

したがって、いわゆる「おしゃれ」なカンジが漂っているのである。
というようなわけで、散策の途中で生ビールを一杯飲んだ。



夜になって雪が舞い始めたが温泉につかってたからか、浴衣に羽織で寒くなかった。



というわけで、宿の温泉のほかに向かいの共同浴場にも行ってきた。



次の日の朝、風呂で一緒になった若い人に聞いたら、銀山温泉の夜景の写真を見て、北海道から来たとのこと。温泉というのが年寄りの行くところという私の思いがもう時代遅れであることを実感したのであった。

朝の風景。



というわけで、銀山温泉に新緑のころ行こうと仲間たちを誘っていたのであるが、初老の男たちが団体で行くような場所ではないような気がして、別な場所にしようと思ったのである。

団体ではなく、ゆっくりと行ってみるのが銀山温泉なのかもしれない。

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ALWAYS 三丁目の夕日’64 映画

2012-01-18 21:27:25 | 観た、聴いた
初めての試写会、そして初めての3Dである。
昨日(12月17日)行ってきた。

ひょんなことから、この映画の試写券を手に入れ、生涯初めての試写会に行ってきた。
映画は「ALWAYS 三丁目の夕日'64」である。

これは第3弾。
1と2は見ているので、繋がりはよくわかっている。

登場人物たちもよく知っている。
第3話まで、ほぼ出演者は同じである。
こういうのはありがたい。

それから、初めての3Dである。
私はメガネをかけているので、3Dのメガネは装着時点からアヤシイ。
しれに、私のメガネは遠近両用なので、遠くを見るときは顎をあげて、つまり上目づかいで映画を見る。
したがって、見ることは大層の努力と工夫が必要になる。
だから、疲れてしまった。

さて、この3Dでは通常の場面はあまりカンシンしない。
特別に3Dを意識して作った画面ではその効果を大いに発揮するが、たとえば二人だけの語り合い、みたいな場面での3Dは、あまり効果がないように思える。

というようなことから、初3Dは私にとってはあまり芳しいものではなかった。

物語は、というか映画は非常にうまく作られている。
つまり、笑わせ泣かせがうまい具合につながっている。

この映画はいわゆる「娯楽映画」
従って、笑わせ泣かせることが一番だと思う。
観終わってから何かを考えることがないようにしたい。

とはいいながら、主題のようなものは感じる。
いつ出てくるんだろうなあと思っていたら、突然出てきた三浦友和がいう「幸せってなんなんでしょうね」というセリフ。そして後半になって繰り返される「家族」という言葉。

あのころからいったい日本は何が変わってしまったんだろう?

それをみんなで考えませんか?

なんて、余計なことを勘ぐってしまった。

ただひたすらに、昔はよかった(のかもしれない)というノスタルジーだけではだめなんだろうか?

なんて思ったのは、終わって冷静になってから。

上映中は、映画のなかにどっぷりと浸っていたのである。

期待を込めて観に行って、裏切られることのない映画である。

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天にひびき 1~4巻 やまむらはじめ 少年画報社

2012-01-15 22:08:27 | 読んだ
「のだめカンタービレ」が終了して、もう音楽を主題としたマンガなんて出てこないだろうと思っていたら、始まっていた。

このマンガも娘から教えられ娘が買ってきたものを読んだ。
いわゆる「少女マンガ」はなかなか発見することはできない。

というわけで、1~4巻を通して読んだのである。

ふつう、これまでだったら4巻くらいあっという間に読んでしまうのであるが、これはなぜか4日も要した。
別に丁寧に読んでいたわけではないのだが、ドンドン読み進めるというくらいのめり込めなかったのである。

それと、1話終了ごとにクラシック音楽とか指揮者などについての薀蓄があって、それを読んでしまうので、物語を追いかけづらいのである。つまりその薀蓄を読むと「今日のところはこのあたりで・・・」ということになってしまうのである。
(もっとも、私はこの部分が好きであるのだが・・・)

ドンドン、グングン、ジャンジャン、ビシバシ、などというコトバは年を経るごとに衰えていくらしい。

閑話休題

「天にひびき」である。

主人公は、天才少女指揮者「曽成ひびき」
父親は指揮者だったが、ひびきが小学生の時父の代わりにプロのオーケストラの指揮をしたことにより、指揮者を引退してしまう。

という「んなバカな」という設定を背負っている、そんあ天才指揮者なのに、音大で学んでいる。

その、ひびきがプロのオーケストラを指揮した現場にいたのが、この物語の語り部みたいな存在の「久住秋央」
彼はヴァイオリン弾きである。

ひびきと久住は音楽大がで再会する。

物語はこの音楽大を主舞台として展開される。

で、この物語で語られる登場人物たちだが、彼らはいわゆる芸術家であるので、やっぱり一風変わっているし、彼らの音楽的悩みというのは容易に理解できない。
それでも、面白くなっていくのは、音楽的にわからないけれども、登場人物たちに人或いは青春を強く感じるからだと思う。

音楽の世界を描いていけばグローバルになっていくんだろうと思う。
物語は今大学1年生、これからの展開に期待である。

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幕末時そば伝 鯨統一郎 実業之日本社文庫

2012-01-10 22:26:44 | 読んだ
近頃は、ささいな或いは他愛のない俗事に振り回され、さっぱり本を読むことができなくなった。というか、本を読むことが楽しくなくなった。

そういう気持ちを振り払いたいがために、鯨統一郎を選んだ。
本の帯を見ると、相当に面白いらしい。

「192ページの10行目で
 噴き出しました
有栖川有栖氏解説より


とだけある。
これまたバカバカしい惹句である。

で、この物語の内容であるが、目次は

第1部 殿と熊
異譚・粗忽長屋
異譚・千早振る
異譚・湯屋番

第2部陰の符号
異譚・長屋の花見
異譚・まんじゅう怖い
異譚・道具屋
異譚・目黒のさんま
異譚・時そば


とある。

お気づきの方はお気づきかと思いますが「異譚」の続きは、すべて落語の題名である。

物語はすべて落語である。
落語をそのまま書いている。

ただし、その背景が面白い。

裏表紙にはこの物語が次のように紹介されている。

高杉晋作は「目黒のさんまで」で暗殺された?
井伊直弼の大老就任は「長屋の花見」で決まった?
公武合体は「道具屋」が実現させた?
大政奉還は拒否するはずが「時そば」のおかげで?

なぜ、落語と歴史的大事件が結びつくのか、読めばわかる・・・いやなんだかよくわからないところがある。
まあ、なんというかえらい強引な結び付け方なのである。

この「強引」というのは、鯨統一郎の作風でもあるのだが・・・

まあ、なんとなく面白かった。

えっ?
119ページの10行目で、噴き出しましたか?って
ゼンゼンでしたわ。

こんにちこの「ぜんぜん」が肯定にも否定にもなるので、ここで解釈を付け加えなければならない。
全然噴き出しませんでした。

以上。

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世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ 下川裕治 新潮文庫

2012-01-07 22:24:57 | 読んだ
下川裕治が東南アジアを旅行した著書を、一時期夢中になって読んだ。

その旅は、東南アジアを「ゆるーい」感じで歩くもので、汚いところも平気、時刻どうり鉄道もバスも動かない、旅程なんてないもの、ともかく行き当たりばったりなものであった。

あこがれたのは、そのような形態の旅ではなく、そのような旅をする下川さんのバイタリティであった。

さて、今回は、ユーラシア大陸を鉄道で横断するものである。
その途中で名所旧跡を訪ねたり、名物を食べたり、車窓の景色を愛でたり、それぞれの国の人たちと交流するわけではなく、ただひたすらに、ユーラシア大陸を鉄道で横断するものである。

こんな旅はしたくない。

そのことが書かれてある。
文章で明確に書いてあるわけではないが、こんなことはやめなさいよ!と言っている。
まあ題名が「最悪」とあるので、明確に書いているのも同じだけれど・・・

文庫本の帯には

炎熱列車、爆弾テロ、ストライキ、ビザ切れ潜伏・・・・。 車中26泊、乗継27回、15回国境越え、シベリアからポルトガルまでボロボロ旅。」

とある。

なんというか、読んでいくごとに「リタイアしたら」と言いたくなる。

そもそもスタート地点が、当初はユーラシア大陸の東端であるロシアの「ワニノ」というところとしていたのだが、そこは始発駅ではないことがわかり、事実上の始発駅である「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」に変更する。
しかし「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」に行く方法がわからない、というところから始まるのである。

この記録は
第1章 サハリンから間宮海峡を渡る
第2章 シベリアのおばさん車掌
第3章 中国は甘くない
第4章 ダフ屋切符で中国横断
第5章 中央アジアの炎熱列車
第6章 アストラハンの特別ビザ
第7章 憂鬱なコーカサス
第8章 ヨーロッパ特急
という構成である。

つまり始発駅にたどり着くまで1章なのである。

ただ列車に乗って西端を目指すたびなのに、様々な事件がおきる。
共産主義や社会主義国家あるいはそうだった国の手続きの面倒くささ(これは役人が権限をたてに仕事をしているから)、あるいはそれぞれの国の言葉がわからないこと、そして列車の運行がその時々で変わり、時刻表などあってないようなものであることが主因である。

国境をこえる時の手続きに時間を要することを何度も何度も経験し、その対応ができるようになったころには西欧に入って、経験を生かすことができなかったりする。

西欧に入って順調にタブを続けれらると思えばストライキ。

ともかく、行く先々で苦労するのである。
また、食料の調達も頭痛の種となる。

私は、こういう旅は絶対にイヤである。
食料や手続きはなんとか我慢しよう、しかしトイレだけが駄目である。

なにしろ私は国内旅行でもトイレが問題である。
1回寝台車に乗って旅をしたが、一番の問題はトイレであった。
ホテルに着くまで我慢したものね。

そういう旅の暮らしを書いているが、しかし、これだけではない。
これだけの国を乗り継ぐにあたって、列車の運行状況を知ることによって、その国の実情のようなものが見えてくる。

自分たちの乗っている列車の前を走る貨物列車がテロにあう。
やっとその現場を通過したと思ったら、その先に進めずその現場を再度通って戻らなければならない。

隣国とは仲たがいをし、一つ離れた国とは仲がいい。
宗教だったり民族だったりと原因は違うものの、隣り合う人々は仲が悪い。
敵の敵は味方、なのである。

ラストに近づけば近づくほど、気分が落ち込んでいく。
それは寂しさというのではなく「疲れ」らしい。
西欧に入って「疲れ」を認識するほど、旅の途中までは緊張の連続だった。

この紀行文は旅人の立場に同調するのではなく、ハスに構えて「無茶なことするからだよ
」という立場で読んだほうがラクかもしれない。

とはいうものの面白かった。

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初詣 中尊寺・毛越寺2012

2012-01-03 12:13:20 | 日々雑感
昨日(1月2日)穏やかな天気の中、中尊寺・毛越寺に初詣に出かけた。

雪もなく、予想していたほど混雑もなく、平泉に到着。

毎年、雪で凍っている「月見坂」が今年は大丈夫で、一気に登り切ってしまった。
そこから、見たのがこの風景。
手前が東北本線、そして後方が国道4号線(平泉バイパス)であります。



中尊寺本堂の風景。



中尊寺の山頂付近にある「白山神社」
本殿の前にあるのは「茅の輪」



白山神社隣の「かんざん亭」で白玉ぜんざいを食べる。
ちなみに今年は「かぼちゃのムース」があり、そっちでもよかったかなあ、と思う。
次に食べよう。

下山して毛越寺に向かう。

中尊寺は参道が細いから人が多いように感じるが、毛越寺は広い。



逆光で1枚。境内は雪が解けてぬかるみ。



毛越寺から束稲山(たばしねやま)のほうを眺める。
8月に行われる「大文字送り火」が雪模様になっている。



毛越寺の駐車場にある「きんいろぱん屋」で、パンとカレースープを食べる。
このカレースープは、大根、人参、ネギに豆腐とこんにゃくが入ってどんぶり1杯200円。安かった、うまかった、からかった。

今年1年、なにはともあれ「無事」であることを祈ってきた初詣であった。

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謹賀新年

2012-01-01 22:05:38 | 日々雑感
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

読書日記という題名から、本を読んだ感想を書き連ねてきましたが、近年、本を読むスピードが遅くなったこと、さらに、興味のある本(物語)が少なくなってきたことから、更新するスピードが遅くなってきている近頃です。

本年は、できるだけ更新を多くしたいと思っていますが、そのあたりよしなにということで・・・

実は暮に、ずいぶん本を買い込んだのであります。
で、読んではいるのですが、何しろ、あっちを読んでこっちを読んでということなので、まとまって感想というのができない状況なのです。

まあ、というわけでもう少したてば一気に読み終わる可能性があるので、順次発表できればと思っています。

さて、昨年は東日本大震災の発生で、多くの人たちの人生が予期せぬ方向に向かいました。
まあ、人生というのは予期せぬ方向に向かうものですが、それにしてもこんなに変わってしまうのか?!というくらい、別方向にいってしまった。

そういうなかにあって、今年は方向を元に戻すのか或いは帰られた方向で全力を尽くすのか人それぞれだろうが、私的には私が思い描いていた方向にもう一度舵を戻そうと思っています。

本を読んで生きていく。

ということを本年の目標としたいと思っています。
そして、その成果をこのブログで発表していきたいと思います。

本年もよろしくお願いします。

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