近年、何巻もある物語を読み続ける「根気」というか「情熱」がなくなってきている。
たとえ、1巻目が面白くても、次に続いていけない。
以前は長ければ長いほど読むのが楽しかったのだが・・・
精霊の守り人は、いつか読んでみたいと思っていたのだが、長いシリーズだということがネックになっていた。
で、NHKで綾瀬はるか主演で実写化されると聞いて、やっぱり読もうかと思った。
しかし、本屋の棚の前にいくと、持ち前の優柔不断の性格が遺憾なく発揮され、手が伸びなかったのである。
そのうち、放送されたのであるが、やっぱり原作を読んでからと思い、録画した。
しかし、2部、3部と放映されていくと、さすがに焦った。
そんな時、とある書店で、老婦人(70代と思しき)が
「精霊の守り人は、どこにありますか」
と、尋ねる声が聞こえた。
書店員に案内され、シリーズの前に立つと、思わず息をのむ気配がした。
たぶん私と同じ「こんな長いものは読めない」と思ったのだろう。
気持ちは十分に察した。
それで、私は思ったのである。
「まずドラマを観よう、綾瀬はるかを見よう!」
そんなわけで、原作を読まずに、録画したドラマを見た。
ただし、第1章のみ。
現在も第2章以降見ていない。
登場人物、国と国の関係など、やっぱりドラマではなかなか覚えきれないし、綾瀬はるかのアクションに目を奪われるのみだった。
で、今もってぐずぐずしていたのだが、キンドルがあるじゃないか、と思ったのである。
キンドルならサクサク読める、で、面白くなかったらやめればいい。
それで読んだのである。
綾瀬はるかが文字の中から出てくる!と思った。
そして、原作のイメージどおりの画像になっている、と思った。
原作を読んで、映像に思いが行くとは思わなかった。
というわけで、2章は先に原作を読もうと思う。