読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

旅路の果て -倒錯一代女- 団鬼六 小説新潮10月号

2009-09-27 15:16:06 | 読んだ
団鬼六といえば「SM小説」である。

代表作の「花と蛇」は角川文庫(全8巻:ちなみに幻冬舎文庫では全10巻)で4巻まで読んだが、一言で言えば「飽きて」しまった。

というのは、延々と被虐の場面が続くのであるが、これに「終わり」がないのである。あるのは「中断」なのである。

この小説は「物語の筋」を読ませるものではなく「被虐のシーン」というディテールを読ませるものなのである。
いわゆるSM雑誌に毎月連載されているということを考えれば、そのようにせざるを得ないわけであって、主人公が囚われの身になってその後どのようになるかなどということは二の次なのである。

囚われた理由や性的に虐げられる理由は不要なのであって「虐げられるさま」だけが必要、つまり読者が望んでいることなのである。

だから、読んでいて思ったのは「このシーン読んだことがあるなあ」というものであった。

で、小説新潮10月号に掲載された「旅路の果て」はそうではない。
もちろん読者層が違うので、単なる被虐小説では「?」となるわけで・・・

この小説は、昔、倒錯した性によって運命がかわった64歳の温泉旅館の女将が主人公である。

彼女の元に、その倒錯した性(つまり被虐)を教えたというか見出したというか、彼女にとっては「自分の運命を大きく転換させてくれた人、人生上の大恩人になる人」から手紙が届く。

彼女の旅館(三千坪の景勝地内)で、異常性愛雑誌の「薔薇クラブ」の最終巻のグラビア撮影をさせて欲しい、という内容であった。

そして二人は撮影の日に30年ぶりに出会うのである。
で、語られる女将の人生、そして意外な人との出会い。

こういう小説を待っていた。
というのが、第一の感想である。

異常性愛つまりサド、マゾ、フェチ、ホモなどは、いわば「裏」の世界のことである。
その裏側には「表」の生活がある。
それはこの女将のように、温泉旅館を経営しさらには料理旅館を息子夫婦に経営させている、そういう生活である。

「花と蛇」は『裏』にのみ焦点を当てて描いたものである。ゆえにそういう部分のみを読みたい人以外には「飽きる」のである。

この「旅路の果て」は表と裏が描かれている。
それゆえに面白いし、登場人物たちにリアリティがある。
この物語には、特殊な性癖をもつ人たちが多く登場するが、その人たちがありえない作られた人物とは思えないのである。

撮影隊が帰ったあとに主人公の女将が言うセリフが、裏から表に変わる、事を表す非常に印象的なものであった。

「今日はご苦労様でした。でも、こういう臨時の撮影隊が入ったりすると、対応が悪いわね。それについて今夜、これから緊急ミーティングを開きます」

小説新潮10月号の特集は「官能小説グラマラス」である。
その巻頭を飾った本作品は、『人』というのものの複雑さを改めて考えさせるものであった。
他の小説については後日、紹介したい。

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嘉壽家堂本店更新

2009-09-22 22:24:40 | 日々雑感
シルバーウィーク皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は土曜日には地区の敬老会に出席。

日曜日には野球。
依然として肩通のため人数不足の間だけ出場し途中交代。

月曜日は、イギリス海岸を観にでかけ、ついでにおいしいブドウを買ってきた。

そして本日は、ずっとやらなければならなかった私の部屋のあらゆるものの片付けを行いました。

それから、嘉壽家堂本店を更新しました。

「読書日記」と「青春のうた」の7月以降のブログ掲載文を追加しました。

それから、ヴィラ嘉壽家堂「北上川の橋たち」の『イギリス海岸』に昨日行ってきた様子を追加しました。

どうぞ本店もヴィラもよろしくお願いします。
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イギリス海岸 花巻市 宮沢賢治ゆかりの北上川

2009-09-21 20:41:19 | 読んだ
本日は宮沢賢治の命日で、それにあわせて、賢治が名づけた北上川のイギリス海岸を復活させようという試みがなされた。

北上川上流のダムの放水を制限し、渇水期の状態をうみだし、イギリス海岸とよばれるもととなった川床を現す、というのが狙いである。






というように、いつもよりは水量は減っているが、川床が全面的に現れることはなかった。(一応11時前後の状況であったが、これ以上減ることはないと、現地の人が言っていた。)

それでも、川岸の状況や川面から透けて見える様子は、これがイギリス海岸と思わせるものであった。

やっぱり夏の暑い日に渇水になって現れるのがいいんでしょう。

ダムのせいで、ということが言われ、だからダムなんか要らないなんて考えられるが、ダムのおかげで、ということもあるわけで、そのあたりは難しいことだと思う。

「またの機会」ということを期待して、そして、イギリス海岸と呼ばれた面影を見ることができたことに感謝して、次の場所に向かったのである。

次は、紫波町の道の駅で、秋のフルーツや野菜や山菜(きのこ)を購入することであった。
しかし、その前に花巻市の石鳥谷の道の駅で、日本酒を購入してしまった。
これは、敬老の日のプレゼントということで妻の両親へ・・・
ちなみに銘柄は「七福神」であった。

で、いよいよ紫波町へ向かう。
その途中、彦部という地区の「是信房の墓」付近で、路肩にコスモスが綺麗に咲いていた。



そして、ちょっと小さめのコスモス畑。



ちょうど二人の少女がいましたのでパチリと・・・



このコスモス畑の前に地元の野菜や果物をうる直売所があり、そこに駐車できます。23日の午後2時頃には「もち」が振舞われるとのこと。

いい秋の一日を過ごしました。

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桜宵 北森鴻 講談社文庫

2009-09-19 22:26:56 | 読んだ
北森鴻のシリーズもので、「蓮丈那智シリーズ」と「旗師・宇佐美陶子シリーズ」は、とりあえず読んだのだが、「香菜里屋シリーズ」は第1巻というか第1弾というか『花の下にて春死なむ』しか読んでなかったのを本屋で思い出し、買ってきたのである。

この香菜里屋シリーズは、事件というか謎が「東急田園都市線三軒茶屋の駅から商店街を抜け、いくつかの路地の闇を踏みしめたところにぽってりと等身大の白い提灯が浮かぶ。」『香菜里屋(かなりや)』というビアバーで、語られる謎をそのマスター工藤が解くというのが基本形である。

第2弾である、桜宵では、5つの物語が収められている。

客が持ってくる小さな謎を、考えるうちにその陰に殺人があったりするが、基本的に現場検証もなければ、犯人探しをするわけでもない。

工藤が小さな謎を理論的に考えて結論を導き出すのである。

おしゃれ、といえばおしゃれな物語である。
今流行の警察小説はどちらかといえば武骨であるのにたい、この物語はスマートである。ゆえに現実的にはありえないと思われるのであるが、それが物語のいいところなのである。

工藤は非常に料理上手で、こんな店がちかくにあればぜひ行きたくなってしまう。
だからだと思うのだが、この店には「蓮丈那智」も「宇佐美陶子」も顔を出すのである。

つまり蓮丈那智のシリーズや宇佐美陶子のシリーズを読んでいる人にはお勧めなのである。
そして、この香菜里屋シリーズだけを読んでいる人には、蓮丈那智や宇佐美陶子のシリーズも読んでもらいたいのである。

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初恋温泉 吉田修一 集英社文庫

2009-09-15 23:09:31 | 読んだ
集英社文庫の「夏の一冊」から選んだ。
読みたくなるような紹介だったので・・・

さて、この本は、温泉と恋愛に関わる5つの短篇が収めてある。

「初恋温泉」「白雪温泉」「ためらいの湯」「風来温泉」「純情温泉」である。

このなかでは「白雪温泉」と「純情温泉」がよかった。

初恋温泉には、イライラ感、があった。

ためらいの湯のラストは、不可解、であった。なんとなく言いたいことはわかるんだけれども、だから?っていうカンジであった。

風来温泉の主人公には、なじめない。
気の毒とは思うが、可哀想とは思えない。

白雪温泉は、登場する二人が「脇役タイプ」といわれるくらい賑やかである。
その賑やかさがほほえましい。
「オチ」がミエミエで、何もそんなに無理をしてオチをつけなくてもいいのに、と思うが、まあそれを補って余りある、主人公の二人であった。

純情温泉は、高校生のカップルが内緒で温泉に泊まりに行くという話しである。
この二人もほほえましい。

男の子はやっぱり男の子で、女の子はやっぱり大人で、でも男の子の子供っぱさに引きずられる。
それが「正しい恋愛」のように思える。

いずれの物語も、恋愛の舞台を温泉にしている。
温泉ってそんなに物語のある二人がやってきているのだろうか?
と思うが、まあそういう人たちだって温泉に来るのだろう、と思わせる短編集であった。

今度温泉に行ってカップルを見鱈、その裏にある物語を想像してしまいそうである。

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定禅寺ストリートジャズフェスティバル (第19回・2009)

2009-09-12 22:24:22 | 観た、聴いた
本日と明日は、仙台で恒例の、定禅寺ストリートジャズフェスティバルである。

本日は雨が心配されたが始まってからは降ることもなくよかった。

さて、定禅寺ジャズフェスティバルは楽しい、楽しいのだが「何を聴くか」が問題である。
何しろ会場が46箇所ある。


これは、メインステージのそばの円形公園でのステージ。通りがかりに撮りました。

最初のうちは、マップを見て会場というか出演者を選んで行っていたのであるが、近年は、メインステージを中心に「ビックバンド」を聴くようにしている。

一箇所で定点観測のように聴くことが、いちばんじっくり聴くことができることと、歩き回ることに疲れるようになった、のがその要因である。

ビックバンドは、さすがに当たり外れは少なく、安心して聴いていられる。
それにあの大きな音に包まれる感じは、幸せ、になれる。
これで、パイプイスではなく座り心地のいいもので(ならば足が伸ばせるもの)横に酒類などがあれば「至福」だろうなあ、と思いつつ、ビックバンドの音に包まれているのである。

ただ、昨年から娘がグループで出演することになり、移動を余儀なくされている。

ということで、本年もメインステージから、娘が演奏するステージへ移動をして聴いてきたのである。

明日もあるが、明日は野球の試合(私が選手として出場する)があるので、途中で抜け出さなくてはならない、それが悲しい。

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螺鈿迷宮(上・下)  海堂尊  角川文庫

2009-09-09 23:25:03 | 読んだ
久々の海堂尊である。

物語は「チーム・バチスタの栄光」や「ナイチンゲールの沈黙」や「ジェネラル・ルージュの凱旋」と同じ桜宮市にある『桜宮病院』を舞台にしている。

物語は、謎・謎・謎の連続であり、あまり物語の筋を語れない。
登場人物には、厚生労働省の白鳥とその部下・姫宮がいる。他の物語でも登場する人物がここにも登場する。

主人公は、あの東城大学医学部の医学生・天馬大吉である。
彼が、謎だらけの桜宮病院にもぐりこみ、その謎を探るのである。

海堂尊の小説を読むと、せつなくて、むなしくて、やるせなくなってしまう。

医療または医学によって、全ての人或いは全ての病が治るわけではない。
ということは、客観的には全ての人が知っていることである。
しかし、自分自身または近親者の命を絶対に助けなければならないのが医学なのである。

また、病を治すだけが医学ではなくなっている。
例えば、美しくなりたい、という要望にたいして整形という医ある。
子供が欲しいといえば、医が解決する。

人々は、医というものに対して多くのものを望むようになった。
そして、医は必ずそれに応えなければならない、ようになったのである。

人は、あきらめるとか、我慢するということを忘れてしまったのであろうか。
そして、死にたい、というニーズに対して、医はどう応えるのであろうか。

そんなことを海堂尊の小説を読むと思ってしまい、せつなくて、むなしくて、やるせなくなるのである。

「面白い」という物語には、そういうものもいっぱい含まれている、ということをあらためて思ったのであった。

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指輪物語 -飲めば都- 北村薫 小説新潮

2009-09-07 22:53:59 | 読んだ
北村薫といえば、今年第141回の直木賞受賞作家である。

受賞作は、オール読物に掲載されていた『ベッキーさん』シリーズの「鷺と雪」である。
この作品は、昭和初期を舞台にしていた。
感想としては「よくわからない」であった。

その作品と比べると、この『飲めば都』シリーズは、単純に面白い。

小酒井都という女性が主人公である。
物語の核は「酒」
もっと突っ込んでいえば「酒の上での失敗」である。

主人公の都の失敗が主なのであるが、今回は都の尊敬する(?)「文ねえ」こと瀬戸口まりえの失敗である。

酒を飲んで単純に失敗するわけではなく、その失敗にいたるさまざまな出来事があるわけで、それが物語りになっている。

これは時系列で失敗まで描いているのでそういうことになるが、失敗をしたあとに物語を語ると「言い訳」になるわけで・・・
そういう意味では許しがたい失敗でもあるが、やむをえないか、と思ったりもする。

私は、こんな失敗をする、そして何かといえば酒を飲む、そんな女性たちを知らないので驚くばかりであるが、いまどきの女性たちはこうなのであろうか?

というわけで面白い物語である。

小説新潮1月号に初出、以後、4・6・8月号ときている。
次は10月号であろうか。
どのような失敗をするのであろうか。
楽しみである。

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楽天イーグルス対日本ハムファイターズ 観戦

2009-09-05 22:53:13 | イーグルス
本日は、東北楽天ゴールデンイーグルス対日本ハムファイターズの試合を、クリネックススタジアムで観戦をしてきた。

楽天イーグルスは、3位ながらも3連敗中。
クライマックスシリーズを前にして足踏みというか、勝てなくなった。
8月の勢いが急激に失われている。

今日はなんとか連敗を食い止めて、連勝への足がかりとしたいところである。

             

             (4回表、投手:青山、打者:スレッジ)


私はこの連敗の原因は、火曜日の西武戦、7回3-1で勝っていたとき、永井投手が四球を出したが2アウト1塁までこぎつけたのにもかかわらず、投手交代をしたことにあると思う。

つまりベンチは「石橋をたたいて渡る」作戦をとったのであるが、これが、選手たちを萎縮させたのではないかと思うのである。

その後の試合でも首をかしげるような作戦が続き、ベンチも選手も何かにとりつかれたように「固く」なってしまった。

さて本日の先発は「青山」
先週2試合続けて雨で流れて、2軍から上がってきて、文字通り「水をさされた」こととなり、本日は連敗のストッパーとして登板。ちょっと荷が重いような気がする。

しかし、まずまずは順調な立ち上がり、しかも1回裏に鉄平の2塁打と山崎の本塁打で2点先取である。
「今日こそは!」
という思いがスタンドいっぱいに広がる。

ビールが売り切れたかのように、売り子の姿が消えてしまった3回に悪夢が待っていた。
1死からの死球から始まり、ヒット、四球、エラーそして本塁打で6点。

これで試合が決まってしまった。
あとは、ファイターズが首位の貫禄を見せて加点をする。
最終回、憲史が本塁打を打って拍手をするのみ。
初回につまづいた、ファイターズ武田勝に完投を許した。

というわけで、帰り道の足取りの重いこと、この上なし、である。

それにしても近頃のKスタのヤジはキツイというかひどくなってきた。
我々は、最下位のときでさえ、負け続けているときでさえ暖かい声援をおくってきたではないか。

負けたこと、しかもヒドイ内容で負けたことは残念であるが、「明日があるさ」と応援したいものである。

とはいうものの、負けているときはチームの意思が統一されず、観客席から見ていてバラバラだなあと感じる、そのへんをひとつ立て直してもらいたいものである。

ガンバレ!イーグルス!!


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寄席芸人伝<色物人生> 古谷三敏ファミリー企画 小学館

2009-09-04 18:43:38 | 読んだ
古谷三敏は好きな作家である。

きまって読んでいるのは「BARレモン・ハート」であるが、この寄席芸人伝も読んでみたいと思っていた。
丁度、小学館の「My First Big」で発売されているので、このところ見つけると同時に買っているのである。

この人の「ウンチク」はいい。
いまウンチクといえば、付け焼刃、のものが多いので疑ってかからなければならないが、古谷三敏は『深い』ので安心である。

さて、寄席芸人伝は「創作伝記」とあるように、いかにもその事実があったことのように思える話が綴られている。(といってもマンガである)

主に落語家を中心として描かれているのであるが、本書は「色物人生」ということで、落語以外の寄席に出ている芸人、例えば漫才、曲芸、講談などの芸にかける人たちを描いている。

ほのぼの、しみじみに加えて、ほろっとさせられるのが、好きなのである。

単行本で或いは文庫本でそろえようかと思っていたが、しばらくはこのコミックで読んでいこうと思う。

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青春のうた83 1970年代中期25

2009-09-01 23:07:59 | 読んだ
1.氷の世界/井上陽水 1973年12月

この曲が入っているアルバム「氷の世界」はものすごい評判だった。

日本に新しい音楽が誕生した!

というようなカンジの評判だった。
その評判はいわゆる玄人筋のもので、その玄人筋の言葉を増幅させたマスコミから出てくるものであった。

しかし、私はよくわからなかった。

♪毎日 吹雪 吹雪 氷の世界♪

という、いわゆる「陽水ワールド」がわからないのである。


2.道草/小椋佳 1976年5月

小椋佳の世界というか「詩」は、物語のようでわかりやすい。

わかりやすいのだけれど、どこかで違う世界に行ってもいいのではないか、なんて思ったりもする。

小椋佳も井上陽水も、歌う声がいい。
その声を意識して、世界を築いている。

この曲は小椋佳らしいというか、小椋佳だよなあ、というカンジがする。


3.俺たちの朝/松崎しげる 1976年10月

この曲はドラマ「俺たちの朝」の主題歌ということであるが、実は、この時期私はテレビを見ていない時期である。
だから、よくわからないのである。

作詞:谷川俊太郎、作曲:小室等である。
知らなかった。


4.泪橋/茶木みやこ 1974年11月

この歌はマニアックというかマイナーな歌だと思うが、実は私はよく聴いていた。

というのは、何のエアチェックをしたのかカセットテープに収めていた。

茶木みやこは「僕にさわらせておくれ」のピンク・ピクルスのメンバー。

この曲は、素人らしさ、というのか、それほど盛り上がりもせず、淡々と歌われる。
でも気づくと口ずさんでいる、そういう歌である。


5.いつのまにか君は/浜田良美 1974年12月

でだしの
♪いつのまにか君は 緑色のお湯に♪
というのが印象的で、バスクリンの歌か?なんて思っていたのであった。

が、それだけしか覚えておらず、実はずーっと、この歌って浜田省吾が歌っていると思い込んでいたのであった。


6.シンガプーラ/加藤和彦 1976年12月

加藤和彦はスゴイと思う。

初期の頃のフォークソングの王道といったような曲から、サディスティク・ミカバンドでのロック、そしてこの曲。

でも、だんだんついていけなくなった。


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