読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

夏休み

2005-09-30 22:54:44 | 日々雑感
今日も夏休み。
もう涼しくて、というか、朝晩は寒いのに「夏休み」

私の職場では7.8.9月で4日間夏休みが取れる。主にお盆に集中する。
実は私もお盆に3日間予定をしていたが、イロイロと事情がありとることができず。とうとう最終日まで引きずってしまったのである。

この4日間の休みはいろいろその方面の人が苦労をしてもらうことになったものであり「余す」ということは、その方面の人たちに対して申し訳ないので、無理にでも取得をすることにすべきものであるので、まあ、今回無理にでも取得をしたのであった。

実はこのようなこと-その方面の人たちの苦労によって得た権利-というのは、大事に守りたいと思うのだ。
それは大きくは「選挙権」であったりするわけで・・・

兎も角、今年はようやく最後にして夏休みの権利を行使したのであった。
そして、岩手県は矢巾町まで、自費で研修に行ってきたのであった。自分で金を出すとマジメに受講するものである。
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中尊寺

2005-09-29 22:46:08 | 日々雑感
「中尊寺千二百年の真実」(佐々木邦世)を読んでいたら、中尊寺に行きたくなって、今日行ってきた。(今日と明日は夏休みです)

今回は北上川沿いに平泉に入るルートを選んだ。
つまりは昔平泉を攻めるルートである。そして途中「河崎の柵」を検証(カッコイイなあこの表現)しながら行こうかと思っていた。

稲刈り真っ最中の田園を抜け、一関市(旧花泉町)の金流川と北上川合流点(花藤橋)からから北上。

北上川橋を撮影し、いよいよ旧川崎村「北上大橋」へ。
ここの道の駅で、ミニおにぎり3個セット(焼き味噌、しそ、ゴマ)を購入。ついでにお土産用として「もくずかに餅」を購入。

そしていよいよ「河崎の柵」比定地へ。
敵を迎え撃つ、あるいは怪しい者を通過させない、そんな川幅のところである。
私としては「ここが怪しい」というところがあったのだけれど・・・

そしていよいよ平泉へ・・・
「高舘橋」の手前で考えた。こんなに天気がよいのだから束稲山(たばしねやま)へ登って平泉を見てみたい。

一人旅の気楽さもあって、則実行。
これが失敗の元。見える場所がない。とうとう変な道へ迷い込んでしまった。

というわけで、寄り道をしながら「平泉」へ。
柳之御所跡に車を置き、自転車で中尊寺へ入る。
14時から16時までゆっくりと中尊寺をみて回る。平日だというのに観光客が多くて驚いた。
あまりゆっくりしすぎて「毛越寺」へ行くことができなかった。
まあ、次の機会に、ということで。

本日撮った写真は、随時「Villa嘉壽家堂」で公開をしていきます。
乞うご期待!
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楽天イーグルス、ガンバレ!

2005-09-27 22:30:37 | イーグルス
とうとう今年は観にいけなかった。
あまり気が乗らなかったこと、なんだか都合があわなかったこと、などがその要因である。

さて、一年目で田尾監督更迭だそうである。
契約は、成績が悪ければ解任ありとなっていたと思われるので、双方ともに、その覚悟というのはしていたはず、と考えられるが・・・

人情的、チーム編成的、ということからは解任は酷であると考えられるが、田尾監督の作戦、指揮が必ずしも素晴らしいものではなかったことも事実である。

フロントは一年目にして黒字(人件費が安かったということもあろうが)であったことから、経営の理屈が監督人事にも及んだと考えている。

楽天は「勝つこと」と「経営が順調」ということを最大課題としているのだろう。
今年は一年目ゆえに観客も多かった。しかし、このまま負け続ければ来年は観客が減る、と考えているのだろう。

近頃のプロ野球は、勝てば年俸が上がる、ということではなくて、勝ってなおかつ経営が順調であれば年俸が上がる、という仕組みに変わってきているような気がする。

経営をするほうはあまり勝ちすぎると年俸が経営を圧迫するので、ソコソコ勝って経営が安定するほうを選びそうである。

球団は監督を変えることで、来年への期待を得て、観客を増やそうとしている、ともかんぐることができる。

野村監督は何をモチベーションとして選手に野球をさせるのであろうか?
野球ができる幸せ、野球をして食べていける幸せ、
だけでは無理なような気がする。

難しいなあ楽天イーグルス。
でも、来年も応援しよう!
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ゴッホ殺人事件(上・下) 高橋克彦 講談社文庫

2005-09-26 22:44:47 | 読んだ
気になっていた作品である。
高橋克彦は美術にも造詣が深いらしい。初めて読んだ作品が「写楽殺人事件」だったような気がする。

さて、このゴッホ殺人事件は、あの画家「ゴッホ」についてが軸になっている。
文庫本の帯には

「幻の作品群(コレクション)があった!?明かされるゴッホの真実」(上巻)
「美術界を揺るがす問題作 パリ⇔東京 空前の謎」

とある。

この帯のとおり、ゴッホの新たな(=幻)の作品群をめぐって、パリと東京、スイス、ドイツ、オランダと物語は、超国際的なのである。

この物語の面白さは二つある。

先ず一つは「ゴッホの謎」である。
つまり、ゴッホの人生を探り、自殺の理由と方法を推理し、そして幻の作品群を推理する、という、歴史的な謎解き。

そして、現実におこる殺人事件の謎解き。
この二つの謎を解いていくことによって「真犯人」があぶりだされる。という二重の楽しみがある。

私はどちらかといえばゴッホの謎のほうが面白かった。(というか、多分、やっぱり、こっちのほうが面白くなければ、せっかくの題名が泣く、というもの)

登場人物も多彩で、それぞれがそれぞれの役割をちゃんと果たしている。
久々の長篇推理小説を楽しむことができました。

ゴッホの作品というのをネットで見たりして、今度は図書館あたりで画集を見てみようかと思ったほど、ゴッホ、に興味を持った。
ゴッホ入門という側面もあるなあ、と思ったりもしたのであった。

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法事にて

2005-09-25 22:03:02 | 日々雑感
この3日間、祖母の33回忌のため、我が家に叔父叔母が集まり、何かと慌しかった。

儀式、というのは作法というかルールにのっとって進むので、どこか気持がいい・すがすがしいものがある。
自由というのも素晴らしいことではあるが、受け継がれてきたルールに従って何かを執り行うというのもなかなかに素晴らしいことであると思う。

先祖の墓を守るとか先祖の霊を祀っていくということは、それぞれの子孫の役目である。
という考え方は、現代において、通常の生活の中ではなかなか難しいことである。日常的にそのようなことを意識している人は少ないと思われる。
それでも、彼岸やお盆になれば墓参りをして、形だけでも、先祖を思う、ということは必要なのではないか。
なんて、考えたりしたのである。

社会というのは、今生きている人だけで成り立っているのではなく、先人たちの生き様も相当残っているし、これから生まれてくる者のありようも入っているのではないか。
そのために、われわれは先人たちを時々思い、これからの人たちへ期待するのである。
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読まなければならないもの

2005-09-22 22:40:57 | 日々雑感
仕事に関して、読まなければならないものがたくさんある。
日常的には、いわゆる稟議書というものや会計処理の伝票。これは決裁をしなければならないもので、読みました若しくは認めました、ということで押印が必要。
しかし、これらをバカ丁寧に読んでいたのでは、それだけで1日が終わってしまう。だから、肝心のところに目を通してポンと判を押す。
ところが、上に行くと「間違い」を指摘される。つまり「目のつけどころ」が違うのである。

また、会議の資料や調べ物の文献、あるいは法令を読まなければならない。
これが厄介。大体こういうものは「読みやすく」なんて考えていない。何度か読んでやっと概ねがわかる。

いわゆる「活字中毒」の私でさえ、なんだかやんなっちゃう、のだから、他の人はどうしているのかふしぎに思うことがある。

だから、とくに近頃は、できるかぎり「ウソ」のものを読みたい。と思う。
具体的にいえば、徹頭徹尾、幸せな物語とか。ウソー、そんなにいいことばかりあるはずがないじゃない、という物語。

読むことが、何かを学ぶことであったり、必要に迫られているものだったりするのではなく、読むことでホンワカとした気分に浸りたいと思うのである。
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3連休×2

2005-09-20 23:14:58 | 日々雑感
3日休んで、3日仕事、そしてまた3連休。
このようにずっと続いて欲しい。勿論給料はそのままで。

と、思うけれど、現実的にはつらいものがある。
一つには予定がなかなか立たない。会議やら打合せが増える。
休みが多いとなぜかこれらが増えるのである。

また、考える、分析する、検討するといった作業は、3日休んで3日働くというペースではできないのかもしれない。勿論私にとっては、ということだが。

休むとなると、仕事を忘れるようにしているので、思い出すのに時間がかかる。
働くとなると、それほど集中していないからだろう、という指摘があると思うが、まあその辺は、そうなのだろう。

ということで、今週はあまり力が入らないのであった。
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浮雲

2005-09-19 22:40:28 | 観た、聴いた
成瀬巳喜男生誕100年、ということで、NHKBSで成瀬作品を上映している。
なんて、書いたけど、成瀬巳喜男作品を見たことがあるわけではない。それに、映画についてあれこれ語るほど映画好きでもない。
そういえば、去年は小津安二郎生誕100年だとかで、小津作品をよく見た。

この動機は単純である。
小津作品は「原節子」、成瀬作品は「高峰秀子」を観たいからである。

小津安二郎については、高橋治著「絢爛たる影絵」でなんとなく知っていた。その中に成瀬巳喜男についても書いてあったような気がする。
なんにしろ、偉大な監督だったらしい。

で、本日は「浮雲」、前は「放浪記」だった。いずれも原作は「林扶美子」
内容は、どうしようもない男と女の物語、と一口で言ってしまおう。

しかし「どうしようもない」人は「話」もしくは「物語」になるのである。
普通の人から見れば、堕落したようでそれでいてかわいそうで、しかし、うらやましい物語なのである。
この、すこしうらやましい、ところがいいんだと思う。

そういうカンジで見ましたが、やはり今となっては「古い」わけであって、当時としてはインモラルなことであったろうが、今は社会全体がインモラルなので、このような物語をみても感情の移入度が低いのはしようがない。

ただ、俳優たちの演技や、場面場面が、練り上げたものという印象は強い。
お手軽ではない、一つ一つが計算と努力によって組み立てられ、見逃すことを許さない、緊張感のあるものである。
その辺が、昔の映画を観ることの楽しみのひとつでもある。

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あすか

2005-09-18 22:56:47 | 日々雑感
NHKBSで朝、昔の連続テレビ小説を再放送している。
7時45分から8時まで。(ちなみに7時30分から45分までは今のドラマを放送している)。

で、9月で終了したのが、竹内結子主演の「あすか」
京都の和菓子をテーマにしたドラマである。
これが、つっこみ部分満載の「まさかあー」連続のドラマなのである。
であるが、面白い、のだ。

先ず、出だしの部分で「子役」をつかい、惹きつける。
これ、連続ドラマでは必要な手法である。
「子役」っていいんだよねえ。

そして、なんだか変なシュチュエーションでもNHK的普遍さ、が安心を生む。
「ああ明日どうなるんだろう」
と思うけど、それ一日引きずらない。でも次の日は見たいと思う。
これがいいんだよねえ。

竹内結子は、よかった。
その後のブレイクを感じさせるものでした。
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2打数無安打

2005-09-16 21:37:38 | 日々雑感
今日から、早朝ソフトボールの秋季リーグが開幕した。

以前は、変な欲さえ持たなければ、ヒットを打つことは簡単なことであった。
しかし、近年は、うまくいかない。
うまくいかないから「技術」に頼ろうとする。
しかし、技術は体力の裏づけがあってこそ生きるものである。

つまり体力が落ち込んでいるのである、と思うのだ。
だから、今までの技術を生かすためには体力が必要なのである。

本日は無安打。ガッカリである。
一打席は、インコースを待っていてアウトコースに手を出した。待つことができないのは自信のない証拠。
二打席目は狙っていたインコース。打ち損ねる。

あー自信喪失。というか、がっかり。
実は一に練習、二に練習、ということはわかっているのだが、情熱、がなくなってきていることに、自分自身戸惑っているのである。
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運動会

2005-09-15 22:21:58 | 日々雑感
10月に運動会がある。
今夜はその選手選考会。
といっても、数人が集まって昨年の名簿やその他の名簿を見ながら、決めるだけ。

昔は「運動会」といえば、それはそれはすごいイベントで、参加しなければならないものだったが、今は、それ以上におもしろいイベントがいっぱいあるわけで、何を好きこのんで運動会など・・・、それに、地域のため、なんて気持はないわけで・・・

だから、選手選考というのは「来てくれる人」「来てもらえそうな人」がその基準になる。
それに、地域の人をよく知らないので、ついつい同じ人になってしまう。

こんなところから、地域の自治とか、住民の協働、というのは、これから尚難しくなっていくのではないか、と思うのである。
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読まない本 give up

2005-09-13 21:21:08 | 読んだ
これを読もうと決めて買ったはずなのに、チョット読んで「これあわない」という本、それからなんだか読み進むことができない本がある。
ここで紹介して片付けてしまおうと思う。

①あの日あの夜 森繁久彌 中公文庫

これは絶対読めると思ったのだが、どうも進まない。
お説教くさいのか、イヤイヤ、同感するところ多々ある。
何故なんだろう?
自分でもわからない

②シネマと書店とスタジアム 沢木耕太郎 新潮文庫

題名だけを見ると、ピッタシ、だと思うのだが・・・
これは読んでみるとわかった。題名の「シネマ・書店・スタジアム」は共感できるが、沢木さんと私の視点というか感じるところが違う、というか書いてあることがよくわからない。つまり共感するところがない。
というわけで、割と早めに降参である。

③ 決定版 失敗学の法則 畑村洋太郎

確かに失敗を学ぶ、ということは必要である。
と、思っている私には向かない本である。
何が何でも成功すべし、成功こそが明日を作る。という人向きである。
私は、失敗、結構。100%成功なんてない、完璧はない、と思っているので、失敗をいとわない。というか「まあいいや」派、又は「負ける前から負け惜しみ」派なのである。
つまりこの本は、失敗学を学び成功しよう!という本なのである。
成功したい人向きの本である。

今回は以上である。(あースッキリした)

買ってきた本は何が何でも読みきらなければならない、とは考えていないが、やっぱり途中でやめるのは、勿体無いようなきもするし、それなりの心の葛藤がある。
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選挙制度改革案

2005-09-11 21:59:36 | 日々雑感
衆議院議員選挙の開票が進んでいる。自民党圧勝らしい。

さて、選挙制度についてここ数年考え続けてきたことがある。
それは、現行の制度改正についてである。

先ず第一点は「投票率」である。国民が政治あるいは選挙への関心が薄れている、という事がよく言われる。しかし、その対策がなされていないように思うのである。で、その対策である。

① 投票率によって当選者数が変わる。
 つまり、投票率50%未満であれば、当選者なし、とする。
 で、国、県の議会議員選挙については、50~65%未満は選挙区から1人、65から80%未満は2人、80%以上は3人の当選者とする。
 首長(知事、市町村長)は50%未満は選挙無効とし、再度の選挙とする。
 また、一人しか立候補しない場合も、選挙(信任)となり、これも投票率50%基準を適用する。

② 選挙権の「放棄」と「停止」ができるようにする。
 選挙権を持っていても、選挙にいけない人などがいる。そういう人は理由が適正であれば選挙権の「放棄」を認める。選挙権を放棄した人は「免税措置」とか「医療費負担の軽減」を与える。これは主に高齢化対策である。
 それから、選挙権があるのに二回続けて「棄権」した者は、選挙権停止とし、何らかの確約(あるいは何がしかの金額の納入)をしないと解除できないこととする。これは国民の義務を果たさせるための措置である。
 これら「放棄」と「停止」の者は、勿論、投票率の分母には含めない。(これで投票率は上がるだろう)
 
③ 希望すれば他の選挙区への投票ができる。
 国民一人一人の考え方が多種多様化してきていること。
 市町村合併が進んでいるとはいえ、居住しているところと生活基盤が違うという人は多い。つまり、自分の住んでいるところよりも、生活基盤としている地域の政治のほうに選挙権を行使したい人がいるはず。
 また、自分の選挙区より他の選挙区の候補者こそ、自分の主義主張と一致しているということがあるはず。
 こういうことから、住所を移さなくても他の選挙区への投票ができるようにしてはどうか、ということである。
 勤める会社のある選挙区、単身赴任をしている選挙区などいろいろあるんではないか。

以上が大雑把な改革案である。
つまりは「選挙権」という権利を「力強いもの」「使いやすいもの」にしようということなのだ。

追伸
 恒例の仙台「定禅寺ジャズフェスティバル」に行かなかった。気持が乗らない、というのはチョット身体の調子がおもわしくなく・・・
 ということで「ローマ人の物語」20巻(塩野七生)を完読。
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安全とは

2005-09-10 20:46:24 | 日々雑感
アメリカではハリケーン、日本では台風、の被害が大きい。

安全というものは「絶対」とか「必ず」というのものはないのではないか。
そこにつくのは「比較的」ということだけではないか。
と思うのである。

人が住むあるいは集まる、という場所は、長い年月の経験から選択されたものだと思う。但し、その場所は「絶対」ではなくて、何かが比較的いい、からだ。
したがって、その場所にはどこかに欠点があるはずで、その欠点を防ごうとして何かを施してきているはずだが、さて、その防御は完璧かといえばそうではないのである。

だから、災害が起きて被害が生じた場合、誰が悪い、ということに議論が集中するのはおかしい。

人は日ごろから「覚悟」若しくは「あきらめ」というのが必要だと思うのである。
何かが起きたとき、自分はどう対応するのか。
ということを自らが決めなければならない。
誰かに頼って「安全」を確保してもらう、ということを第一にしていると「安全」は確保できない。

「安全」は「覚悟」と対になって確保されるものではないかと思うのである。

追伸
 ところで、アメリカのハリケーンは人の名前を付けているが、あれって同じ名前の人は大変だろうなあ、と思うのである。
 例えば
「今回の台風<嘉壽家堂>は勢力が大きくスピードもあり、各地に大きな被害をもたらしました」
 といわれると、なんだか申し訳ないし
「今回の台風<嘉壽家堂>は勢力が弱く、スピードもなく、それなのに迷走していますが、あまり心配することはないでしょう」
 といわれると、なんだか恥ずかしい。


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衆議院議員選挙

2005-09-09 23:54:43 | 日々雑感
私の住んでいるところはいわゆる「無風区」なので、実感として選挙の熱気が伝わってこないのだが、世間は賑やかである。

今回の選挙の面白さは、本来「保守」である自民党が「改革」を叫び攻め、「革新」である野党が守りにまわっているように見えることである。

そしてもうひとつは、自民党の言っていることが正しいかどうかを別にして、選挙の戦略が素晴らしいことである。
わかりやすく、納得性がある。
自民党以外は「あれもこれも」と言い立てて結局「焦点」がぼけてしまっている。
あるいは、ゼンゼン方向違いのことを言っているように見える。

次には、どの党も「費用」の話はするが「収入」の話はしない。だからどの党の話を聴いても「ばら色」なのだが、それを実現するための財源があきらかでないから、よく言えば「夢」悪く言えば「ホラ」に聞こえる。
それよりも「郵政改革をしなければ始まらない」はわかりやすい。

加えて、マスコミがおかしい。
まあおかしいといっても、今に始まったことではないのだが。
煽るだけあおっているだけで「日本をどうしよう」なんて思っていない。
新聞は、一面と社説で反対のことを述べていたりするわけで、つまりどっちに転んでもいいように「アリバイ」を作っているようだ。

テレビは「サイテイ」である。彼らの頭の中には「視聴率」しかないのではないか。もし本当に「日本をどうするか」ということを考えているのなら、一日CMをやめて番組を作るべきである。
選挙をバラエティ風に伝えておいて、あるいはバカバカしいバラエティを流して、突然「どうなる日本の将来!」というのは「なんだかなあ」というカンジである。

そしてもうひとつ、自民と公明は過半数を制してこれまで政府を構成してきているということは、国民の審判の結果だったはず。
それを批判することが「有識者」という勘違いはやめて欲しい。

つまり自民党は「是は是、非は非」という戦略では受け入れられないので、これまでのマスコミや有識者のように「ひとつのこと」だけで行くことにしたのではないか。
これまでと形が変わった、入れ替わった、ということが、今度の選挙の面白さ、だと思うのだが・・・

選挙が面白い、というのは、私自身も「日本はどうすべきか」ということを考えていない証拠だ。語るに落ちたかナ。
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