読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた43 1970年代後期⑦

2007-10-03 21:32:34 | 読んだ
1.流星/吉田拓郎 1979年5月

ああ、久しぶりの拓郎の歌だ!
と、この歌を聴いたときに思った。
何が『拓郎の歌だ』と思わせたのだろうか?

内省的な詞だろうか?
拓郎らしい詞って、内省的な中に強がりがあり、強がりの中に反省がある、というような、或いは、自分を歌って相手(彼女だったり彼だったり)を歌う、もしくは彼・彼女のことを歌って自分を語る。
そんな気がするんだが「詞」というのはこういうものなのか?取り立てていうほどでもないのか。

ただその表現が拓郎らしい、と思わせるところがあると思う。

と、ここまで書いてきて、青春のうた、に書いてある説明を読んだら『内省的な歌詞には初期の作品にも通じる彼のスタイルが表れている』とあった。
なあんだ、みんな思ってたのね、というカンジである。

それからこの歌のサビといもいえる部分
♪君の欲しいものはなんですか♪
という部分のコード進行「C-Em-Am」のところは拓郎独特のものでよくこのコード進行(C-E7-Amというのもある)が使われる。

近頃NHKの番組でこの歌がテーマソングとして使われたが、番組の内容とどのようなつながりがあるのか、疑問だった。

2.人間の証明のテーマ/ジョー山中 1977年8月

映画「人間の証明」の主題歌である。
人間の証明で事件解決の大きな鍵、そして物語の核となる、西條八十の詞
「かあさん ぼくの あの帽子はどこにいったでせうね」
という詞の英訳である。

この映画は角川映画で、CMでは本と一緒に
「見てから読むか、読んでから見るか」
というコピーが流れていて
「見ながら読む」
というのはどうか、と、仲間内で話していたことを思い出す。

3.てぃーんずぶるーす/原田真二 1977年10月

原田真二の歌を聞いて、こりゃかなわん、と思った。
全然わからない世界、自分とは程遠い世界、なのである。
共感などなく、どうしたらこういう表現ができるのかいな、という唖然とした思いなのである。

それでキライというのではないのだ。
かっこいい、とは思わなかったし、そういうようになりたいとも思わなかったが、なんだか気になる歌を歌っていた。

メロディが難しくて原田真二の歌はほとんど歌えなかった。

この「てぃーんずぶるーす」より「キャンディ」のほうがもっとわけがわからなくてよかったような気がする。

4.傷心/大友裕子 1978年12月

ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)の東北地区代表で、全国大会で優秀曲賞となり、世界歌謡祭で最優秀歌唱賞を受賞。

なぜこんなことを書くのかというと、大友裕子が東北地区代表となった県予選に私も応募したのである。応募してそれまでだったので、人前で歌うこともなくひっそりと終わってしまったのだが・・・
そのときの東北代表ということで、なんとなく気になっていたのである。

自分よりも年下なのに、まあすごい激しい愛なのね、という衝撃と、30歳過ぎかと思うようなハスキーボイスに、こんなの相手じゃかなわなねえな、と思ったものでした。(直接相手として戦う前におちてんだけどね)

ところで、この大友裕子はその後どうしたんだろうか?
もっと売れると思っていたんだけれど、時代は、このような「脂っこい」ものを受け容れなくなっていたようなきがする。

5.気絶するほど悩ましい/Char 1977年6月

出てきた時の雰囲気が「満を持して」というカンジで、私は全然知らなかったヒトなのだが、業界では良く知られている、ということがわかり、ふーんすごいヒトなんだ、と思ったものだ。

歌としては可もなく不可もなく、というところで、そういうものなの?という醒めた感情で聞いていた。

6.あんたのバラード/世良公則&ツイスト 1977年11月

なんだかすごく泥臭いカンジで、それが好きだった。
すごいパワーを感じたのであった。

同じころにサザンオールスタースが出てきたが、どちらかといえばツイスト派だった。
何を言っているのかわかるし、コード進行も割りに素直だった。

しかし、サザンほど長持ちしなかった。
パワーで押すのは、長持ちしないんだろうなあ。(相撲でも押相撲の力士は波があるものなあ)

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