読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

楽天 巨人にサヨナラ勝!

2010-05-21 21:54:36 | イーグルス
こんな気持ちのいいことはない。

6時からずっとテレビの前で応援した甲斐があったというもの。

それにしてもよく粘った。
昨年の勝ち続けていた頃の楽天はこのようだった。

みんなでつないで勝つ。

例えば4番中村は、つないでいく気持ちでフルスイングしている。調子が悪いときはフルスイングしてつなごうとしていた。

それにしても今日は序盤で勝つことが出来たはず。
まだまだ考えなければならないことが多い。

勝ったからイイヤではなく、勝ってこそ考えなけらばならない。
野村前監督もよく言っていたではないか。
「勝って兜の緒を締めよ」

兜の緒は勝ってこそ締めるべきである。

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青春のうた 第85巻 1970年代後期18

2010-05-19 07:04:53 | 読んだ
1.愛のメモリー/松崎しげる 1977年8月

松崎しげるの歌はいいと思う。
いいと思うのだが、暑苦しいカンジがする。

それと
「いい歌だろう?いい歌でしょう?とってもいいでしょう?」
と押し付けられているカンジがする。

だからちょっとだけ聞くのがいいと思う。


2.過ぎ去りし想い出は/大塚博堂 1977年2月

大塚博堂って名前だけは知っていた。

1977年といえば昭和50年である。
丁度この頃から、いわゆるフォークソングとかニューミュージックとよばれるジャンルの歌手たち増加したような、そんな思いがある。

また、高校を卒業した年でもあり、それまでのようにラジオをこまめにチェックすることが出来なくなったこともある。

そんなことから雑誌を通して名前を知ってはいるものの、その歌声を聴いたことがない歌手がいるんだと思う。

というわけで、この歌もはじめて聴いた。


3.夜汽車は南へ/風 1977年5月

この歌は「風」の5thシングルだそうだ。

風も最初のうちはよく聴いていたのであるが、この頃になるとあまり聞かなくなった。

「伊勢正三」さんに大きな期待があった。
これは私だけでなく世間もそうだったと思う。

名曲「22歳の別れ」と「なごり雪」を超えるようなものがでてくる、と信じていた。

しかし、なかなか出てこない。
伊勢正三らしい歌は出ているのであるが・・・

そんなことをこの歌を聴いて思ったのであった。


4.秋の一日/下成佐登子 1978年8月

この人も名前は知っているのだが、歌を聴いたことがなかった。
というか、今聴いて思うのだが、当時聴いたとしても残らなかっただろう。

つまり「好み」の歌ではない、のである。

いい歌だし、声もいいのである、が・・・
やっぱり「好み」ではないというしかない。


5.弥生つめたい風/NSP 1977年2月

NSPは好きなグループである。
彼らが一関工業高等専門学校の学生であったアマチュア時代から、NHKFM岩手を通じて聴いていたものである。

この歌は、地味というかあまり知られていないというタイプの歌であるが、いわゆる「天野節」で、いかにもNSPというカンジがする。

NSPの(或いは天野滋の)歌は「青春」そのものである。
しかもその青春はピュアである。
そして恋は「プラトニック」である。

だから切ないのである。


6.時代遅れの酒場/加藤登紀子 1977年10月

加藤登紀子の世界は、NSPの対極ともいえる「アダルト」である。

この歌に登場する人物は、地を這うような男たちである。
決してビジュアル的にカッコイイ男ではない。

よく言えば「シブイ」男である。
彼らは一生懸命に生きている。

一生懸命正直に行動しようとするが時には嘘をつかざるをえない、生きるために生きているような男たちである。

だから、身に染みてつらく、あまり聴きたいとは思わないのである。

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極悪専用 大沢在昌 オール読物5月号

2010-05-17 22:21:34 | 読んだ
オール読物5月号から「新シリーズ」ということで始まった物語である。

不思議なことにというか何故なのか、大沢在昌の小説をこれまで読んだことがなかった。
「新宿鮫」シリーズが有名で、何度か読んでみようと思ったのであるが、本屋に行くと手に取ることがなかった。

これはもう「縁」の世界である。
今まで大沢在昌とは「縁」がなかったとしか言いようがない。

で、今回は「新シリーズ」ということで『読んでみよう』と思ったのである。

私はどうせ読むなら最初から読みたい。と思ってしまうのである。
本だけではない。
例えばプロ野球中継も、最初から見ないとなんだか落ち着かないのである。
もっとも、途中でやめる、というのはあるのだが・・・

さて、本物語は
「健康で何ひとつ体に不自由のない男が、定職にも就かず、クスリをやって、次から次に女に手をだし、裏家業でも最も蔑まれるようなこきたいない銭儲けをする」という望月拓馬というのが主人公である。

彼がなぜそのようなことが出来るのかといえば、祖父である望月塔馬が『政治家もヤクザも逆らえないような男』であることが要因である。

かれは祖父の後ろ盾を得て好き勝手なことをやってきた。
しかし、祖父はある男に
『(拓馬)が、本当にクズなのか、確かめてほしい。自分の前では、いい子ぶっているし、孫だという甘い気持ちもあって目が曇る。そして、クズだとわかったら、ためらうことはない。殺して捨ててくれ』
と頼んだ。

頼まれた男によって拓馬は拉致され「白旗」という男のもとへ送られる。

その白旗という男がやっている仕事というのが凄まじい。
マンションの管理人なのだが、そのマンションは秘密のというか危険な人たちが住むところ。
手榴弾を握った右手がゴミ集積所に捨てられているようなところなのである。

さて、拓馬のこれからはどうなるのか・・・
楽しみである。

新しい縁が生まれたのである。
だから読書はやめられない。

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青春のうた 第84巻 1960年代後期12

2010-05-14 18:33:25 | 読んだ
1.血まみれの鳩/五つの赤い風船 1969年2月

この歌が発表された1969年2月というと、中学1年生であった。
多分、中学1年生になったときの旅行のときであったと思うのだが、バスの中でクラスの連中が次から次へと流行歌を歌い、そのほとんどを知らなくて「あせった」のであった。

で、1968年の秋から冬にかけて、歌を一生懸命覚えようとした。
それは、ラジオではなくテレビであった。
したがって、歌謡曲にはだいぶ強くなった。

しかし、例えば当時既に同級生のごく一部が知っていたビートルズもまだ知らず、当時大流行していたグループサンズだって、超有名なタイガースやスパイダースなどをやっと捕まえたいたときだった。なにしろ彼らは「不良」ということでテレビを見ることはなかなか出来なかったのだから。

そんな中、フォークソングを唄うなどというのは、不良を越えた反体制、日本を壊してしまうような人たち、というイメージが強く、まだまだ子供だった僕には遠い存在だったのだ。

だから、この「血まみれの鳩」は、相当経ってから知ることになるのだが、そのときには吉田拓郎の歌に夢中だったので、この歌の持つ新鮮さのようなものはなく、なんというか「ごくありふれた歌」としか聞こえなかったのだ。

多分中学生になったころもっと大人で、体制に対する反抗心などがあればたどりつけた歌だと思うのだが、なにしろ僕はなんでも「晩生(おくて)」なもので・・・・


2.何のために/ザ・フォーク・クルセダーズ 1968年7月

この歌も知らなかった。
兎も角、この手の歌は聴くこととがなかったのである。

それはこちら側の精神的未熟さもあるが、当時はなにしろ歌謡曲の世界に目覚めていたのだから。

1968年当時の歌謡界の様子をウィキペディアで検索してみると
小川知子、中村晃子、黛ジュンとか、森進一、青江三奈などの名前が見える。
また、ピンキーとキラーズが「恋の季節」、タイガースは「花の首飾り」、テンプターズが「エメラルドの伝説」となっている。

こういう時期に、フォークソングしかも反体制的なものに入っていく田舎の中学1年生なんていないと思うよ。
まあ、兄や姉の影響があれば別だけれど・・・僕、正真正銘の長男だったし。


3.涙をこえて/シング・アウト 1969年11月

この歌は大好きです。
1970年1月からNHKで放送された「ステージ101」でよく歌われた。

どちらかといえば、こういう
健康的というか
なんだかよくわからないが頑張ろう!的な
何の根拠もなく明るい未来を信じよう!みたいな
「歌」は苦手なのであるが、ステージ101のように兎も角皆で歌うと気持ちいいカンジ、というのもどこか許してしまったりするのである。

♪涙をこえてゆこう なくした過去になくよりは
 涙をこえてゆこう 輝く明日みつめて♪

というところは、「恥ずかしい」という気持ちがある。

とかなんとか言ってはみるものの、なぜだかこの歌好きなんだよなあ。


4.夕陽が沈む/フォア・ダイムズ 1967年1月

この歌は、全然知りませんでした。
そして、今聴いても
「そうなんですか」
というような感想しかもてない。

それに、夕陽って沈むものだしなあ。


5.朝まで待てない/ザ・モップス 1967年11月

モップスは「サイケデリック」というのがウリだったと思う。

まあ、なんとなくわかるのだが、早い話、なんだかヘンなバンドで、もっと突っ込めば「汚い」という印象だったと思う。

もっともモップスを知ったのはもっと後のほうであって、この「朝まで待てない」はリアルタイムでは聞いていない。

作詞が阿久悠で、初めてのA面作品、ということで、ずっと後になってからは、そのことでこの歌の「重み」みたいなのがでてきた。
しかし、やっぱりそれほどいい詞だとは思えない。


6.孤独の世界/ジ・アマリーズ 1969年10月

この歌もはじめて聴いた。
「青春のうた」も84巻となると、そうとうマニアックな選曲となっていると感じる。

初めて聞いた、とはいうものの、なんだか聞いたことがあるカンジなのである。
説明に原曲はアメリカのフォークロックということで日本でもヒットしたとあるので、多分それが残っていたのかもしれない。

ジ・アマリーズのボーカルは、後に「猫」でボーカルをつとめた田口清さんであるとのこと。
その声からも、聞いたことがあるカンジにつながっているのだろう。


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ブルー・ゴールド 真保裕一 週刊朝日連載(完)

2010-05-12 07:49:21 | 読んだ
週刊朝日に連載されていた「ブルー・ゴールド」が今週号で最終回を迎えた。

ブルー・ゴールド、という題名とその出だしから、「水」に関わる物語であると思い、非常に興味深くそして楽しみに毎号読み続けていたのである。

しかし、どうも途中から「水」の話ではなくなり、水をめぐる商社の争いごととなり、更には、個人的な復讐からの陰謀、といったようになり、いわば『何がなんだかわからない』状態になったのである。

もっと、日本の「水」にかかわる質的・量的な危機感、なんかが大きなスケールで描かれていくのかと思っていたので、最後のほうは「尻すぼみ」のように感じた。

登場人物が多すぎることも「難」なのだと思う。
多すぎる登場人物から、こちら側が受けたのは、いったい誰が犯人というか謎の黒幕なのか見当もつかない、ということであった。

そして、突然登場した人物が(つまりそれまで一場面も登場していない人物)黒幕だった、というのはいかがなものか。

更にラストでは、主人公を取り巻くいわゆる仲間たちが、なんだか青春ドラマの最後のような会話を交わすのである。

楽しみにしていただけに、なんとなくしっくりとこない終了であった。

それでも、次の真保裕一の小説は読んでみよう。
だから、読書はやめられない。

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警官の条件 佐々木譲 小説新潮連載

2010-05-10 20:42:46 | 読んだ
小説新潮5月号から連載開始。
「集中連載開始!」とあるから、短期間の連載だろう。

前回、小説新潮で連載し今は文庫本にもなっている「警官の血」の続編、ということであるから、興味深い。

「警官の血」で描かれた安城家の三代目警官・安城和也が、警務部付けとなりとかく悪い噂の高い、捜査4課の加賀谷仁警部の内偵を行い、加賀谷が覚醒剤1キログラムを所持しているところを通報し、加賀谷は和也の恋人であった永見由香とともに監察に捕まった。

というところで「警官の血」では、加賀谷警部の話題は終了し、いよいよ和也の父・民雄と祖父・清二の謎を解くところに入っていった。

今回の「警官の条件」は、その加賀谷警部の話らしい。

監察に服務規程違反で取調べを受けたが、加賀谷の尿から覚醒剤は検出されなかった。
そして、加賀谷は警察庁の上層部との駆け引きを成功させ、依願退職、という形で処分を免れる。

しかし、警察庁の上層部のほうが一つ上で、依願退職して開放された瞬間、覚醒剤の不法所持で逮捕される。

その時、加賀谷は思う
「安城和也、おれは貴様の親父と比較して、それほどひどい警察官だったか。おれは堕ちた警官なのか?こんなふうに売られなければならないほどに?」

これで連載第1回目は終了である。
ということは、この物語は加賀谷警部(いや加賀谷元警部)が主人公なのだろうか?

それとも、安城和也のその後を描くものだろうか?
楽しみである。


さて、小説新潮は、連載が多く始まっている。
これは絶対来月号を買わずばならないという、ことになる。
また、来月号を買わなくてはならない、という小説が多いことも確かである。
だから、読書はやめられない。

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2010桜めぐり2 北上展勝地・水沢競馬場

2010-05-05 00:29:26 | 観た、聴いた
5月4日、北上して桜を観にいってきた。

岩手県北上市の展勝地は、何度も行ったところである。
しかし、近年はものすごく有名になり、朝早く行かないと駐車場にも入れない、という状況である。
従って、早く出かけたのである。
で、まあ混雑のちょっと手前で駐車場に入ることが出来た。



すぐ渡し舟に乗って、コーヒーを飲みに対岸の「ホテルシティプラザ北上」へ向かう。
コーヒーでも飲みながらゆっくりと桜を眺めようという魂胆である。

船から見た光景       
              
そして対岸から見た展勝地と珊瑚橋、北上川には鯉のぼり
        

ホテルには多くの人がいるのではないか、と思っていたら、11時からのバイキングのときににぎわうのだそうで、ゆっくりとくつろぐことが出来た。


そして、コーヒーとともに頼んだのがこの『桜プレート』
            
アイスクリーム、シフォンケーキ、そして桜もち(葛)である。

そして対岸へもどる。
 

ゴールデンウィークで見事な桜を見ることが出来るなんて、異常気象に若干感謝である。

続いて、水沢競馬場の桜を。
ここは思ったより閑散としていて、ゆっくりというか、草むらに腰をおろして桜を眺め、馬が走るのを見たのであった。
ちなみに、花見会場では馬券は買えません。
 

                     

桜は一本でもいいし、並木でもいい。
今日の2つとも並木でなんというか見事である。

また、桜を見に来ている人たちの顔は穏やかで笑顔である。日本人は桜を見ると或いは桜の下では心が寛くなるのかもしれない。


よくわからないかもしれないが『桜吹雪』である。
桜の花びらが降ってくる、というのもいい。

桜は『咲きがけ』も『満開』も『散りぎわ』もいい。
だから皆出かけるんだねえ。

さて、そろそろ気持ちを切り替えなければならない。

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八日目の蝉 -NKKドラマ-

2010-05-04 23:14:31 | 観た、聴いた
毎週火曜日午後10時から放送されていた「八日目の蝉」が本日最終回であった。

原作は角田光代である。
実は彼女の作品は苦手である。
私は心の奥底を揺さぶるような、つまり感情的に揺さぶられるような作品は苦手である。
従って、そういう匂いのするものは出来る限り『見ない』『読まない』『聞かない』ことにしている。

では、何故このドラマを見たのか?

それは主演の『檀れい』が好きだからである。
ただそれだけの理由で6話を見ようと思ったのである。

内容は、思ったとおり、どうしようもないくらい私の感情を揺さぶるものであった。
こういうのはホント苦手である。
こういうものに揺さぶられたくないと思う。

主人公の希和子は不倫をして妊娠をする。
不倫相手は妻と別れて一緒になる、という言葉を信じて堕胎するものの、実は妻は妊娠しており、希和子は二度と子供を産めぬ体になる。

そうしてある日、彼女は不倫相手の家に忍び込み、子供を誘拐してしまう。
誘拐したのは、おろした子供をそこに見たからである。
それから、彼女はその子供を抱えて逃亡する。
しかし、二人の生活は続くはずがなく・・・
二人のその後はどうなっているのか?

実に重くつらい物語である。
私の趣味には合わないものである。

でも見続けたのは『檀れい』が主演だからである。

彼女を、例のビールのCM(サントリー金麦)しか見たことがない。
あの「笑顔」それだけで、好きになってしまったのである。

「何故、檀れいをこんなにいじめるの?」
「檀れいさん、そんなことをしてはいけないよ」
というような、主人公と主演女優の区別がつかなくなってしまうこと。

「僕の知っている檀れいさんはこんなことしない」
という、思い込み。(檀れいさんを全然知らないのに)

主人公と檀れいがあわない、主人公を主人公の人格として見られない、ただひたすらに「檀れい」という認識をしてしまう。

そんな現象をこのドラマを見ていると起こしてしまった。

つまり、あの「おしん」に出演した小林綾子をみて
「あなたも小さいときは苦労したわねえ」
というおばさんたちと同じようになってしまったのである。

というわけで、このドラマの衝撃よりも大きい衝撃を受けてしまったのである。

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2010桜めぐりその1 滝桜・花見山公園

2010-05-03 21:49:58 | 日々雑感
今年は異常気象である。
私の住んでいるところでも、桜は2週間遅れて満開となった。

いつものゴールデンウィークは北のほうへ桜を探しに行くのだが、今年は南も大丈夫かもしれない。

ということで、福島県は三春町の「滝桜」を観にいくことにした。
私のところから滝桜まで概ね3時間はかかるだろうと見込み、朝6時には出発をして9時到着の予定。

東北道は渋滞はしていなかったが、混んでいた。
しかし、順調に走行し、見込みどうり3時間かかり8時45分に駐車場へ到着。

滝桜に対面となった。

正面から望む。大きいものである。

                
散り始めていたので、色も密度も薄かったが、満開時の華やかさは十分に想像できる。

                         
菜の花の黄色が桜を引き立てますねえ。
で、このとき突風が吹き「桜吹雪」に包まれたのでした。


今度は裏側といいますか丘の上からの風景。

もう一丁、菜の花と、今度は緑をメインにして
             

今度はどこかに泊まって、満開の夜景と朝一番を観てみたい。
今年は桜が咲いて雪が降ったという珍しい光景もあったようで・・・絵になるものは周りがどうあれやっぱり絵になるようであります。

続いては福島市の「花見山公園」に行ってみた。
もう「桜」は終了したようであるが、いろいろな草木があり、今日の天候(夏日を記録)と相俟って、多くの観光客が訪れていた。

駐車場から見た花見山。正面の紅葉のある山です。
我々はこの駐車場よりもっと手前の駐車場だったので、相当歩きました。


         

この花見山は個人所有で、その方が手入れをされているそうです。

紅葉の下はこのようになっていて、ゆっくりと過ごしたいいいところでした。
                     

いい天気に恵まれて、よかったです。
昼食で何気なく入ったレストランも良くて、福島の旅は大満足でありました。

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春が来た 向田邦子 オール読物5月号

2010-05-02 22:28:39 | 読んだ
オール読物の5月号は「創刊80周年記念特大号」である。

その企画として「名作再録」として「赤ひげ診療譚」(山本周五郎)と「火垂の墓」(野坂昭如)と並んで「春が来た」(向田邦子)が掲載されている。

で、この「春が来た」である。
昭和56年10月号に掲載されたものである。

古い話のようであるが、主人公の心境は今だって同じだと思う。

主人公は直子。
「10人並の姿かたちであるが、化粧映え着映えしないたち」で「華のない影のうすい存在だった」そして「片思いが二つ三つあっただけで27になってしまった」

その直子が風見隆一という男と知り合った。二人だけでお茶を飲むようになって5回かそこいらだが、もう恋人という呼んでもいい、と感じている。

直子は隆一に家族のことで見栄をはる。

父はPR関係の仕事をしていて、大学時代の親友と共同経営をしている。
母はお茶とお花の心得があり、行儀作法にやかましい。
妹は誌を書くのが好きで、ミニコミ誌へ投書をして1等になり5万円の賞金をもらった。
家は、庭付きの一戸建て、松、楓、八つ手、そして南天がある。

と言った夜、直子は怪我をしてしまい、風見に家に送られることになる。

そこで、今までの嘘がばれる。
家は、根太がおかしく何年も畳替えをしていない、雨戸も最後の一枚はどうしても戸袋から出てこない。
母は浴衣地のアッパッパを着ている。
父はダランと伸びたアンダーシャツ姿。
妹の賞金は1万円。
手洗いの傍に南天はあるが、隣の家のもの。

しかし、風見はこの家が気に入り、毎週金曜日に訪れることになる。

風見が家に来るようになり、それまで澱んだ空気に覆われていた直子の家(家族)が明るくなった。
父も母も妹も、風見を直子の夫としてというか自慢の家族として扱うようになったのだ。

複雑な心境の直子であるが、結婚に向けて気持ちが傾いていく。
で、結末は・・・・ハッピーエンドではないが、さわやかな後味である。

昔、向田邦子の書くものを読んでもあまり心が動かなかった。
多分、難しかったんだろうと思う。

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静観-隠蔽捜査外伝- 今野敏 小説新潮5月号

2010-05-01 23:19:13 | 読んだ
隠蔽捜査シリーズの主人公は竜崎伸也。警察庁のエリートである。
そして彼は「たてまえ(基本行動)」を厳粛に遂行する。

だから、隠蔽捜査の物語の時、彼は息子が薬物に関わっていたことを隠さず、ラストでは警察署長に左遷される。

その後、「果断」「疑心」を彼を主人公にした物語は続いている。

本物語は「隠蔽捜査シリーズ外伝」である。
この外伝の主人公は、竜崎の幼馴染にしてライバルである警視庁の刑事部長である伊丹である。

伊丹と竜崎の関わりがこの「外伝」で物語になっているのである。

さて、今回は・・・
伊丹のもとに、大森署の竜崎署長が窮地に陥っている、という情報がもたらされる。

伊丹は、竜崎の窮地に興味を抱き大森署を訪れるが、竜崎は窮地でもなければ問題でもなく今はただ「静観」のみだという。
竜崎を助けようと思っている伊丹は鼻白む。

その窮地は大森署を管轄する第2方面本部の管理官である「野間崎」が作っているものではないか、と伊丹は疑う。
そして、窮地を救うことと、竜崎と野間崎の間を取り持とうとする。

さて、その結末は・・・

この外伝は、竜崎の凄さ(つまり基本原理を守ろうとすること)が直に伝わってくるようだ。
それは、伊丹の側から見るからなのだと思う。
伊丹も相当のエリートなのであるが、どうしても竜崎にかなわない。
それが、へんにおもしろいのである。

竜崎を主人公にしたものもおもしろいが、この外伝もナカナカのものなのである。

外伝を読めるしあわせ・・・だから読書はやめられない。

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