題名だけで選び、ネットで購入した小説。
自分の感性を試してみたかった。
若いころは、本屋の文庫の棚を眺めて「題名」だけで本を選んでいた。
いつごろからなのだろうか?
本の題名ではなくて作者の名前で本を選ぶようになってしまったのは。
つまりは、本を選ぶのに保守的になってきたんだろう。
今は、文庫本の棚の前で題名が光って見えるようなことがなくなってしまった。
というようなことから、今回はただ題名だけで選んだ。
そうしたら、大当たり、とは言わないまでも、当たり、だった。
物語は、主人公のOL二ノ宮こと葉が、思いを寄せていた幼なじみの厚志の結婚披露宴でつまらない祝辞を聞いて眠ってしまい、スープに頭を突っ込んでしまうところから始まる。
そんな失敗の後に、ものすごく感動するスピーチに出会う。
そのスピーチをした人物は、伝説のスピーチライターである、久遠久美であった。
スピーチライターという職業があることを知ったこと葉は、親友の結婚式にスピーチを頼まれたこととあまりにも感動的なスピーチに出会ったことから、久遠久美に弟子入りする。
結婚式感動的なスピーチをしたこと葉は、その後総務課から広報戦略室に異動となる。
そして、広報戦略室で一緒に仕事をすることになったのは、超大手広告代理店の番通の社員「和田日間足(かまたり)」であった。
和田とはこと葉が結婚式でスピーチをしたときに、相手側のスピーチの指導をした人物であり、厚志が勤める広告代理店白鳳堂のライバル会社の社員であった。
このあたりから、物語はものすごい方向に進んでいく。
つまり、現在政権与党の進展党が国会を解散して総選挙を行うに当たって、番通が支援することとなり、野党で政権奪取を狙う民衆党を白鳳堂が支援することとなり、さらにその手伝いを久遠久美が行い、さらにさらに厚志が民衆党から立候補することとなりそのスピーチライターをこと葉が勤めることとなるのだ。
いくつかのこんななことを乗り越え最終的にはハッピーな結末となるのだが、予定調和、というのもいいものである。
こんなに物事がトントンとうまくいくわけがない。
とは思う。
だけで物語の世界ではいいではないか。
この物語は連載小説だったということ。
そうであれば、危機→解決→危機→解決といった物語の進行もうなずける。そして、許せる。
ただし、主人公が女性だからというのもある。もしこういう筋立てで主人公が男だったら、ちょっとうまくいきすぎるのではないか、という気持ちになっただろう。
それは近頃の男の子に元気がないことにも関連するが・・・
それにしても、久々に明るい気持ちにさせられた小説である。
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そうしたら、大当たり、とは言わないまでも、当たり、だった。
物語は、主人公のOL二ノ宮こと葉が、思いを寄せていた幼なじみの厚志の結婚披露宴でつまらない祝辞を聞いて眠ってしまい、スープに頭を突っ込んでしまうところから始まる。
そんな失敗の後に、ものすごく感動するスピーチに出会う。
そのスピーチをした人物は、伝説のスピーチライターである、久遠久美であった。
スピーチライターという職業があることを知ったこと葉は、親友の結婚式にスピーチを頼まれたこととあまりにも感動的なスピーチに出会ったことから、久遠久美に弟子入りする。
結婚式感動的なスピーチをしたこと葉は、その後総務課から広報戦略室に異動となる。
そして、広報戦略室で一緒に仕事をすることになったのは、超大手広告代理店の番通の社員「和田日間足(かまたり)」であった。
和田とはこと葉が結婚式でスピーチをしたときに、相手側のスピーチの指導をした人物であり、厚志が勤める広告代理店白鳳堂のライバル会社の社員であった。
このあたりから、物語はものすごい方向に進んでいく。
つまり、現在政権与党の進展党が国会を解散して総選挙を行うに当たって、番通が支援することとなり、野党で政権奪取を狙う民衆党を白鳳堂が支援することとなり、さらにその手伝いを久遠久美が行い、さらにさらに厚志が民衆党から立候補することとなりそのスピーチライターをこと葉が勤めることとなるのだ。
いくつかのこんななことを乗り越え最終的にはハッピーな結末となるのだが、予定調和、というのもいいものである。
こんなに物事がトントンとうまくいくわけがない。
とは思う。
だけで物語の世界ではいいではないか。
この物語は連載小説だったということ。
そうであれば、危機→解決→危機→解決といった物語の進行もうなずける。そして、許せる。
ただし、主人公が女性だからというのもある。もしこういう筋立てで主人公が男だったら、ちょっとうまくいきすぎるのではないか、という気持ちになっただろう。
それは近頃の男の子に元気がないことにも関連するが・・・
それにしても、久々に明るい気持ちにさせられた小説である。
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