読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

口内炎

2005-06-30 23:12:59 | 日々雑感
唇をかみしめて悔しさに耐える。というのはカッコいい。
ましてや、その唇から血が流れていると、なんてこの人はその悔しさを我慢しているんだろう、と同情し応援をしたくなる。

私は、悔しさで唇を噛むことなどないが、ガムを噛んでいるとよく唇の内側を噛んでしまう。
情けない。
しかも唇を噛むときに限って思いっきり噛んでしまう。
時には「いてー!」といった瞬間、ガムを落としてしまい、ネバネバのガムが服に引っ付いて取れない。更に情けない。
或いは、唾が喉から入ってむせてしまう。情けないのを通りこして悲しい。
ガムを飲み込んでしまったりすると、痛さ、情けなさ、悲しさを超越して笑ってしまう。

というわけで、どうも私は「噛む」ということが苦手のようなのだ。これは子供の頃からである。

このことをよく知っていたが、高校生の頃、自分で噛んだ覚えがないのに、唇が噛んだように痛いときがあった。このことを母に話したら「自分で噛んだんだろう」といわれ、自分で噛んだことも知らないなんて、なんて間抜けなヤツなんだろう、こんなに痛くなるのに。と思っていた。

ところが、それは口内炎だった。
ということに気づいたのは、もう30才も間近の頃であった。
しかし、その原因がよくわからない。何故、口内炎になるのだろう。
どうもビタミン不足らしいなんて何かで知り、ビタミンを摂取したがダメだった。
結局、私の場合「食べすぎ」るとなるということがわかった。
以来、気をつけているが、どうしてもなってしまう。

子供たちもよく口内炎になるので、これは、どうも我が家系に伝わる体の特徴らしいということがわかった。
わかったが、予防策もなく、口内炎になったら塗り薬か口内炎パッチをつけて我慢するしかない。
最もひどかったのは、舌の付け根にできたときで、1日絶食したことがあった。

というわけで、今、口内炎なのだ。
そんでもって、ガムを噛んでいるときに、その部分を噛んでしまった・・・のだ。

痛くて涙がでたのは、ほんと、久しぶりで、多分あの涙は、自分自身への怒りと情けなさもあった・・・と思う。

追伸
 「炎立つ」4巻(高橋克彦)を読んでいる。


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3冊の本

2005-06-29 23:18:15 | 日々雑感
図書カードを手に入れたので、普段買わない新刊本を3冊買った。

「国家の罠」(佐藤優)
あの、ムネオさんと組んでロシア外交をしていた外交官が著者である。各書評で絶賛されていた。もっとも文章のよしあしとかではなくて、この本はその題材と著者がメインである。早めに読んでおきたい、と思って買った。

「日本型『成果主義』の可能性」(城繁幸)
富士通の成果主義、を富士通の人から講義を受けたことがある。武田薬品と並んで日本の人事管理の先端を行っている、と思っていたが、どうやら違うらしい。
しかし、失敗こそ前進の糧である。成功例を発表されるより失敗例を発表されたほうが実は参考になるのではないか、なんて考えて購入。

「『志企業』のすすめ」(天明茂)
著者は宮城県立大学教授。私にとっては先生である。といっても授業を受けているわけではないが、イロイロあって仕事上のお願いをしたりした。また、現在は月に一度お伺いをしてお話を聴いている。(そういう「会」がある)
その先生の著書である。今回こっそりと購入。目次を見ると直接お話を伺ったものもある。楽しみである。

これらの本は、今読んでいる「炎立つ」の次、そして今度の日曜にある科目修得試験終了後に読むものである。
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クラッシック・イン 12 小学館

2005-06-28 23:21:18 | 読んだ
「読んだ」といっていいのか、CD付マガジンである。
第12巻は「ショパン」である。ショパンのピアノ曲は「いい」聞き覚えのある曲が多い。

ということから購入したわけではなく、とりあえず12巻連続して買っている。
隔週刊である。全50巻である。続くだろうか。

さて、このマガジンを購入している理由は、クラッシックを聴きたい、ということと、冊子の連載エッセイが「池辺晋一郎」「柴門ふみ」だから、ということもある。

池辺晋一郎は、毎週日曜日のNHK教育21時からの「N響アワー」の司会をつとめている。
あの「ダジャレ」おじさんである。

チョイト話は変わるが、このN響アワーのアシスタントを「壇ふみ」「若村麻由美」ときて現在は「大河内奈々子」であるが、池辺さんのダジャレを前の二人はできるだけ無視をしていた。しかし現在の大河内奈々子は無邪気に笑う。それがかえって池辺さんは大変ではないだろうか。

ということもあるが、池辺さんは確か「読売新聞」にもエッセイを週1くらいで連載していて、オモシロイ、ので、今回も楽しみしている部分である。
それで、面白いし、ためにもなるのです。

柴門ふみのエッセイも面白い。時々バカバカしいのがいい、それと背伸びしていないのがいい。
というわけで、この冊子のエッセイもフムフムというかヘッヘッヘという感想である。

ところで、クラッシックの曲名が何度聴いても覚えられないのはどういうわけだろう。
近頃は概ね作曲者までは覚えていることは増えたのだが・・・

追伸
 「炎立つ」第4巻(高橋克彦)、昨夜第3巻に夢中になって気づいたら1時だった。第3巻完読。
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ケータイ デンワ

2005-06-27 23:38:35 | 日々雑感
持っていたケータイの音がでなくなった。以前にも同様の現象があったが一晩電源を切ったら治ったので今回もやってみたが二晩やってもダメだった。

どうしようか修理か新品か、と、各方面(といったってたかが知れているが)へ聞いてみたら、修理のほうが高い、とか、修理してもまた同じ故障が発生する、などという意見が寄せられたので、購入の方向で検討をすることとし、とりあえず、近所の家電量販店Aへ行く。

ケータイの売場をうろついていると店員というかケータイ方面の売り子さんがやってきて「ドコモですか?」と聞く。ドコモをみているのだから「ハイ」というと「フォーマですかムーバですか」などとよくわからない質問をする。「ハ?」「いやちょっと見にきただけだから・・・ところでケータイの修理はしますか?」「修理はドコモショップです」
ということで、なにやらチョット勉強をしないとケータイも買えないらしい、ということに気づきカタログをいただき帰宅。

そのカタログを子供たちに見せ「どうしたらいいでしょうか」と相談をすると「わからない」という冷たい返事。「そうだ子供に頼ったってどうせ捨てられるのだ、自立せよ老後!」と思いなおし、カタログ研究。でなにやらラインアップとあって比較表が載っているではないか。

FOMAについている機能はほとんど私には無縁のもの。例えば・・・
①電子マネー ケータイでモノ買わないっつうの
②テレビ電話 電話で話をするときって、とんでもない格好をしているときがあるし、顔を見ながら話す相手もないし
③動画メール 動画を送るってのはどういうシュチュエーションのときだ?
そのほか、よくわからない「キャラ電」「iモーション」「デコメール」などなど

じゃあMOVAか、というとこれもあれこれ機能が多すぎる。今もっているやつでさえ機能を使い切っていない。高速道路を滅多に走らないのに「ETC」をつけている、或いは決まったところしか走らないのに「カーナビ」をつけている状態である。

各方面からの情報によれば、今からはFOMAに移行するらしくMOVAは機種の更新が遅れている、MOVAは今後廃れる一方である、ということが寄せられた。
しかも、6月24日だか25日に新しいFOMA901シリーズが出るので、旧来の機種は値段が下がる、らしい・・・

で、あれこれ迷った挙句、今もっている機種よりも機能が減るが、簡単系にしよう、それにFOMAの価格が下がったとはいえまだソコソコの価格だし、ということで、家電量販店Aへ行き値段を確認し、続いて家電量販店Bへ行き価格その他を比較し、やっぱAだね、ということで、Aへ戻り、「これ頂戴」とのたまったのだ。
売り子さんは「はいはい」とばかりに「少々お待ちください」とかいって裏のほうにいった。
そして待つこと10分。「申し訳ありません、この機種は在庫切れでございます」ときたもんだ。
結局、家電量販店Cへ行きそこで購入をしたのであった。
あー疲れた。

というわけで、土曜日から私のケータイは元に戻ったのであった。

追伸
 「炎立つ」第3巻(高橋克彦)を読んでいる。前半の主人公たちが死んでしまうらしい。
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バレーボール

2005-06-26 17:22:07 | 日々雑感
バレーボール、ったって、ワールドグランプリの話ではない。

今日は、市のバレーボール大会地区予選で、ゴムボールの部とビニールボールの部があり、その両方に我が地区(行政区)から参加したのであった。

ビニールボールの部は、チームの年齢構成に制限があり、男子も50歳以上2名までと決まっていて、主に「お母さん」のバレーである。

ビニールボールというのは、海に行ったときなど戯れるあのビニールボールで、これがなかなか見かけによらずハードである。
というのは、ラリーの応酬、我慢合戦というものなのである。スパイクを打ったとしても決まるわけではなく「攻撃」に必殺技がない、兎も角も拾って拾ってつなげる、という、みているほうもプレイしているほうも飽きてくるスポーツである。

前年度まで我が地区の体育部長をしていた関係上、ちょっと顔を出しにいったところ、とうとう最後までいてしまった。2戦2敗であった。

そしてもう一つゴムボールの部である。これはいわばママさんバレーで、中学・高校のバレー経験者が多くいるところ、或いは、練習を多くしているところが有利である。
我がチームは結成約5年、健康のために練習をしている、というチームで、練習試合もあまりしていない、昨年までは弱小チーム、出れば負け、それもこてんぱんにやられていた。

今年も参加するだけ、とおもい、まあそれでは一試合くらいは応援を、ということであったが。
なんと、一回戦「強い」といわれるところに、第3セット、ジュースまで持ち込みそのまま勝ってしまったのだ。
次の試合は同じ1勝同士のチームとの対戦で勝てば「優勝」
しかし相手チームはここ数年間優勝をし続けたチーム。試合内容、チームのまとまり、などから1セットを取れれば、と思っていた。

そうしたら、なんと第1セットをジュースから取ってしまった。
「優勝」が目の前に現れてしまったのである。
しかし、試合経験不足は否めない。第2セットはスパイクに対してブロックに跳ぶ、そのときのアナにフェイントを集められ、あっけなく、あっさりと負けてしまった。

試合をしたことがないから、ブロックもしたことがない。
それでも試合だから、ベンチサイドからブロックに跳べ、という指示が出る。
ところがブロックをしているときの後衛サイドの守備位置がわからないのである。
これだから、素人の試合は面白い。
練習でしたことのないプレーを試合で試行錯誤しながらしなければならない。

ということで、第3セット。
実は我がチームには二人のエースがいて、片方が前衛のとき片方はセッター、という変則的なフォーメーションである。このエースの決定率が高いので、エースが打つ、という展開に持っていければいいのである。従って攻撃のパターンは複雑ではない。が、そのパターンに持っていくことが困難なのである。それが素人の試合の面白さ。あのパターンになれば決定的、というのがあるのにそこに持ち込めないいらだたしさ、持ち込んでスパイクしたのにレシーブされたときの苛立ち、スパイクが失敗したときの焦燥感、そして決まったときの喜び。
これはその場で「我がチーム」というのを応援したときでしか味わえない。

結局、第3セットも競って、ジュースに持ち込まれたが、勝利。
初優勝である。

おかげで声もかれ、拍手のしすぎ(?)で手が痛い。
ワールドグランプリで日本が勝ったときよりも嬉しい、レベルはかなり違うけれど・・・
というわけで、ちょっと応援にというのがほとんど一日体育館にいてしまい、やろうと思ってたことができかねた。でも、よかった、よかった。

追伸
 「炎立つ」(高橋克彦)第3巻を読んでいます。
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森舞台ふれあいコンサート 渡辺祥子、ルーセス

2005-06-25 21:23:46 | 観た、聴いた
毎年、この時期、登米市登米町(とめし・とよままち)では「薪能」が行われる。
この演者たちは「素人」登米町の人たちである。
今年は、この演者たちの都合がつかず、新緑の薪能は中止となった。

その代わり、といってはなんだが、行われたのが、本日のコンサートである。

渡辺祥子は、登米町出身のフリーアナウンサーで、近頃は「朗読」をしている。
かたや、ルーセスは、仙台フィルのメンバーで構成され、バイオリン、チェロ、コントラバス、オーボエ、そしてピアノで構成されている。

本日3時から、登米町の伝統芸能伝承館「森舞台」で行われた。
この森舞台は、屋外の能舞台である。その舞台で、朗読とクラッシックコンサートである。
(もっとも、毎年、この舞台では「落語」の行われている)

とっても落ち着いたいい時間を過ごしてきた。
暑いとはいえ、舞台のすぐ後ろは竹や大きな紅葉の木が生い茂る山で、鳥の声、涼しい風が舞台・観客席を包む。(今日は虫もずいぶんいたが・・・)

朗読は二編。落ち着いた声、余裕の間、ときどき後ろの木々を眺めながら聞くお話はなんだかホッとする。祥子さんの朗読は二回目だが、外のこんな雰囲気のほうがあう。

ルーセスのコンサートは、クラッシック、日本の現代歌曲などで、いいアンサンブルであった。
またMCのオーボエ鈴木氏には笑わせられっぱなしであった。
本日、誕生日を迎えた人を舞台に呼び、皆でハッピーバースデーを歌うなんて演出をはさみ、いつまでも聞いていたい、和みのある落ち着いたコンサートであった。

いつも思うのだが、やっぱり「生」の舞台は素晴らしい。

追伸
 「炎立つ」(高橋克彦)第3巻に突入。
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理由

2005-06-24 23:56:53 | 日々雑感
椎名誠の小説に出てくる話であるが、椎名誠の会社に入った目黒考二(北上次郎)が、入ってすぐに「会社や辞めます」といったそうだ。
で、その理由が椎名によれば「こんなに天気がいいのに、本が読めないから」ということであり。目黒は単純に「本が読めないから」であった。

私はこの話が大好きで、特に椎名が頭につけた「こんなに天気がいいのに」というのが好きだ。

私も時々、本を読むために仕事を休むことがある。近頃はだいぶ少なくなってきたが・・・。
そういえば、高校生の頃も本を読むために休んでいた。

だから目黒の気持もわからないでもないが、辞める、という発想はでなかった。
一度出勤して、どうしても続きが読みたくて、休んで、車の中で本を読んでいたことはあったが・・・

というような私であるから、言ってみたいのである。

「本を読むため、仕事辞めます」

ホントは「きょうは天気がいいから」を付けたいのだが、辞める、ということに当っては、今日のことを今日とはいえない年月働いてきたから、付けられないだろうなあ。

でも、こういう浮世離れした理由で何かできたら、すごく幸せだろうなあと思うのである。

追伸
 今日は午後から休んで「炎立つ」(高橋克彦)を読もうと出勤したのだが、来客の予定があったことを忘れていて、結局休まなかったし、ずいぶん仕事を一生懸命したような気がする。
 それから、また携帯電話が壊れた。音がでないのである。着信音、アラーム、なにより電話の相手の声が聞こえない。どうしたものか。
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カバチタレ! 原作:田島隆 漫画:東風孝弘 監修:青木雄二 週間モーニング

2005-06-23 23:17:05 | 読んだ
「なにわ金融道」の青木雄二の監修であり、絵は彼の弟子で、師匠の絵そっくりである。

これが今週で最終回。単行本が19巻でていて、今月第20巻が発売されるという、6年間の長い物語であった。といっても、「編」によって物語というか「事件」が違っているのだが。

で、私は大ファンであるというわけではないのだが、毎週欠かさず読んでいたので、チョットさびしい。
「カバチタレ」とは広島弁で、文句や理屈をいう人のこと。だそうである。
で、この物語は主人公の「田村」が行政書士の大野と出会い、法律、ということの重要さを知り、行政書士を目指し大野の事務所で修行をする。という大筋である。
その修行が一つづつ事件となるのである。

この物語の面白いところは、テレビの離婚弁護士とおなじで、最初は徹底してこちら側、つまり田村の元を訪れる依頼者、そして次には田村が窮地に陥るが、徐々に法律の知識を得て、最後には逆転する。というところである。

であるので、こちら側としては、主人公側がどのようにして勝つのかを楽しみしていればいいのだ。

それで、今回最終回に当って、読後、考えた。
法律、法律というが、最後に勝つのは「真実」であるということだ。つまり法律で身を飾っても守ろうとしても、その芯の部分に「真実」がなければ負けるのである。
というのが物語。

しかし現実的にはそうは行かない。なぜなら真実を探し披露するには、とてつもないエネルギーとパワーが必要で、多くの人はそのエネルギーやパワーを出せない、或いは使えない状態にある。だから、多くの人はそのままあきらめるる。それが現実だ。

だから、真実を探し披露しようとする人たちは、物語の主人公足りえるのである。

カバチタレの主人公田村はクールな顔で「熱い」だからエネルギーとパワーが生まれる。そして彼のバックボーンは「正義」である。だから彼は強い。
これから彼と会えなくなるのは寂しい。
が、これも人の世のである。

追伸
 「炎立つ」(高橋克彦)順調に読み進んでいる。
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生涯学習と社会参加 佐藤一子 東京大学出版会

2005-06-22 22:46:53 | 読んだ
これは次の科目修得試験を受ける科目。
副題として「おとなが学ぶことの意味」とある。

えー、よくわかりませんでした。
これから、レポート問題を解き、カコモンをといていくうちになんとなく判るような気はしますが・・・
兎も角も読み終えたことに、拍手。

生涯学習の歴史を学ぶのか?と初めは思いましたもの。
確かに、生涯学習(社会教育)の歴史みたいなものは知っておかなければならないとは思いますが、それって専門的に学ぶ人でいいんでないか。(あっ、もしかして私ら専門的に学ぶ人?)

チョットとっつきにくいテキストである。というより、これ「論文」ですから。
もう少し噛み砕いたものがよろしいんではないでしょうか、といいたい。

とはいえ、サスガに東大大学院教授、引用は非常に多いものの、キラリキラリと光る言葉はありました。

チョット長いですが、引用させていただきます。(これは一つの段落に書かれていますが、読みずらいので勝手に、段落をつけています)

「なかでも大きな問題は、高齢化と農山村地域における第一次産業の衰退や経済空洞化による地場産業の崩壊、教育による競争の激化と学校体系の再編のもとでの地域の子育てや青少年の社会的自立をどう支えるかという問題、そして環境・資源再生問題である。

 また、こうした問題を解決していく上で、地域住民が国際的な視野をもって社会に参加し、問題解決のために協力していく意欲・生きがい・能力を培うことが求められている。

 すなわち住民を公共福祉サービスの受益者として対象化するのではなく、住民の主体的参加のもとで住民自身自ら担うべき活動は担い、解決しうることは解決し、自治体の責任と住民の相互扶助活動とのパートナーシップのもとで地域づくりが発展しうるような新しい関係を築くことが課題となっているのである。

 その意味では、大衆消費社会の繁栄のもとで選択と消費に生きがいを見いだす市民像は、少なくても地域生涯学習計画のレベルでは実態と乖離しているといわざるをえない。」



全くそのとおり、そうかこういうふうに言うんだなあ、と思いましたです。
最後の段などは、「地域生涯学習計画のレベルでは」としていますが、真の民主主義レベレ、といいかえてもいいくらいである。

とまあ、難しい本を解読しながら読むことも、また、面白いのである。

追伸
 というわけで、これからの時間は「炎立つ」(高橋克彦)に専念しよう。
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週間 日本の合戦 №2 関ヶ原の戦い①

2005-06-21 23:32:39 | 読んだ
いま流行のビジュアル雑誌である。
これまでも名城を歩くとか買ってきたけれど、続いたのは「再現日本史」100冊のみ。
この日本の合戦は続くでしょうか。

二巻は、関ヶ原の戦い、その1である。
合戦俯瞰図は「白河口」である。あまりポピュラーでないし、別にそれほどの興味もない。
が、合戦クローズアップで取り上げられている「上田城」の攻防は、非常に興味があり、絵を観てよくわかる。

これから全巻を揃えるかどうかはまだ決めていない。俯瞰図と地図は非常に面白いのだが、合戦絵物語と称する漫画がイマイチというかゼンゼンなのである。なんとも中途半端で、私でさえ考証不十分であることがわかるような絵ですし・・・
これがネックであるな、と思っているのです。

合戦、というところに絞ったところは、いい考えだと思うのだが、どこかの本で使ったような写真や絵を集めてきているカンジ、つまり安く仕上げている感が否めないのも、イマイチのところ。

もう少し買い続けてみようとは思っているのですが・・・

追伸
 「炎立つ」(高橋克彦)第1巻完読。オモシロイ。
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クールビズ -我慢とか慣れとか-

2005-06-20 22:47:23 | 日々雑感
いよいよ我が社においても「クールビズ」が本日から始まった。
(9月30日までである)

しかし、クールビズ初日、朝、「寒い」のである。
なんてったって、宮城県北部、隣は岩手県なのである。
で、私はとりあえず長袖のスタンドカラーシャツを着て、白のワイシャツとネクタイを持った。

スタンドカラーは、カジュアルのようなフォーマルのような、ときによく着る。
私の場合、ボタンダウンのシャツでも襟の部分のボタンをしめないと「だらしない」という印象を与えてしまうので・・・

そんなことは本題とはまったく別で、つまり「クールビズ」ったって地域性があるでしょう、ってこと。

私の勤めているところにいわゆる「冷房」が入ってのは10年位前のことではないかと思う。
それ以前は、冷房なしで仕事をしていたわけで・・・
それが非常につらいというのは、せいぜい年にして一週間から二週間継続するくらいなのである。
暑いとは思うものの、ゼンゼン仕事できません、という状態が続くのはそんなものなのである。
それだった「お盆休み」という時期にあたるわけであって・・・
だから、その時期をいかに「我慢」するかなのである。

つらいのは、窓を開けて仕事をしているときに、西南へ向って風が吹くとき。なぜなら事務所の東北部に「豚舎」があって、その臭いがまともにやってくるからである。
ところがそれだって、不思議なもので「慣れ」るものなのである。

近年はわざわざ昼休み時間、暑い車にいき、全ドアを開けっ放しにして昼寝をする。
なぜなら、冷たい体を元に戻すため、である。
暑さは我慢と慣れがあるが、冷房はどうしても慣れることができない。

確かに、東京あたりのコンクリートに囲まれたところで過ごすには「冷房」が必要だとはおもうが、だからったって、こんな田舎にまで、なにもクールビスと称して「ご命令」があるのはなんだかなあ、と思うのである。

地球温暖化防止について、クールビズだけを取り上げて云々するのはいかがかと思うのである。
冷房を抑えよう!自然に戻ろう!
ともかくも田舎では・・・と思うのである。

それにしても地球温暖化について、深夜というか一日中放送をしているテレビがどうのこうの言うのはどうだろう。彼らも放送休止時間を設けるべきであると思うのだが・・・

追伸
 「炎立つ」(高橋克彦)東北地方に今でもある「怨念」のようなもの、それはそれはすごい時間の積み重ねの上にあるんだなあ、と思いつつ、読んでいる。

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BAR レモンハート 21巻 古谷三敏 双葉社

2005-06-19 13:48:26 | 読んだ
単行本、レモンハートの購入記録というか、発行日を見ると近年は1年に1巻しか発行されていない。因みに、第1巻が1986年2月が第1刷で私が購入したのが1987年11月の第9刷、以来2005年6月まで21巻ということは、19年かかっているということ。
隔週発売の漫画アクション(毎月第1と第3火曜日)で月イチ連載なので、そういうことになるのだろう。

この漫画はバー、レモンハートのマスター(名前は知らない)が主に店にやってくるお客さんの人生(大袈裟かな?)にクロスする「酒」、を語る、まあウンチク漫画であります。

が、あまりイヤミのない薀蓄になっているわけで、その辺は、決して二枚目ではないが酒に関しては一言いわずにはいられないマスターの生真面目さがよくあらわれている顔と、レギュラーの脇役「松ちゃん」と「メガネさん」の人柄がホンワカさをだしてくれているからで、一話読むたびに、ああこのお酒を飲んでよかったなあ(勿論登場人物たちです)と思うのであります。

第21巻は14話が収録されている。しょっぱなからなにやらハードボイルド風でミステリー風に話が進む。あっと驚きはしないが、ふーんそうなのかあ、という結末。

ワタクシ的にはpart273の「最も危険な酒」を飲んでみたいと思いましたが・・・

お酒をおいしく飲もう!というのが、この漫画のコンセプトであろうと思う。それにはそのお酒をよく知ること、らしい。
飲めぬ身にとっては、この漫画を読むことで代替しているカンジ。最も飲める身であってもなかなか気軽に飲めるものではないのであるが・・・。

追伸
 「炎立つ」(高橋克彦)景色を思い浮かべながら読んでいる。
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虹色の記憶 岸香織 中公文庫

2005-06-18 21:13:12 | 読んだ
久々の、大当たり!!
いやあ、ホント、面白かった。

文庫の裏表紙の紹介文
「宝塚在団40年。子役から老け役、男役から女役まで、幅広く活躍した名バイプレーヤーが、才筆にまかせて描いた<夢の園>の華麗な舞台裏。さまざまな人間模様に彩られて、ときに暖かくときにきびしく、しかもユーモラスな宝塚生活が繰り広げられていく。」

ほんと、そのとおりで、1957年入団から1999年退団までの出来事、先輩から聞いた話、などをユーモアたっぷりに、そして流れるようなお喋り口調の文章で書いている。
読むほどに、そのテンポのよさに引きずり込まれ、ステップを踏みながら読んでいるような錯覚になる。

先ずは「不思議の人、岸香織さん」と題して「真矢みき」が序文を書いている。
そして、始まりは昭和33年の宝塚大劇場で起こった惨事。「舞台は戦場」を前提として、戦場なるがゆえの人間のギリギリのところをユーモアで描いている。
バカバカしいお笑いを一席の後、しみじみとした人のつながりが述べられ、人はバカバカしいこともしみじみとしたことも一生懸命やっている矛盾しているから人なんだ、というような人間観でもって許している優しさが感じとられる。

現役時代から月間誌「宝塚」にエッセイを書いていた筆力と経験が、読みやすく、そして漢字、平仮名、カタカナの配列と改行が見やすくなっている、文章にしている。
見習いたいものである。

そして、このコトバ
「宝塚で生きていくのなら、芸の幅を広げる為にも、集団生活を円滑に運ぶ上でも、人脈をタテにヨコに広げる心遣いは絶対に必要だ。第三者から得た有形無形の援助は、生涯にわたって、身の財となるであろうから」
宝塚以外にも普遍的に通用する考えである。
こういう考え方をするからいい文章が書けるのだと思う。

本年度上半期1番の推薦ものである。
「炎立つ」の合間に読もうと思っていた「軽めのもの」がおおあたりで、本命の炎たつをま だ読んでいない。というわけで、宝塚歌劇を知らない人みも、興味がない人にも、お薦めのエッセイである。

追伸
 いよいよ「炎立つ」(高橋克彦)を読み始める。それから「BARレモンハート」(古谷三敏)21巻をコンビニで見つけ速攻で購入。
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盛岡よろこび組?

2005-06-18 00:13:49 | 日々雑感
盛岡に居る。
仕事を終えて、車を走らせ余裕の2時間で到着。
焼肉やへ行った。盛岡には有名でおいしい焼肉やが数軒あるが、今日はそういうところではなくチェーン店である。

その店での店員の掛け声に「よろこんで!」というのがあった。
居酒屋などではよくある掛け声らしい。(と同行者が言っていた)
アタシは盛岡に「喜び組」でもいるのかと思ってしまった。

なんだか近頃、特に、客商売の店で発せられる「コトバ」が気にかかる。
心だけでなく、態度も伴わない「ありがっとございっましたぁ」いつも行っている店なのに「またおいでください!」更には「お釣りは、大きいほうから、いっせん、にせん、さんぜん・・・」etc
こうなると、かえって黙っててもらったほうが、よかったりするわけで。

店員の態度に、客がいろいろ言うと、決まった形に「統一」して、文句を言わせない、ことにするというのは、対応としていかがなものか、と思うのである。
また、マニュアルを教えることは、教育、とは言わないのではないか。

本日のニュースで、国土交通省は公共交通の事故の多さに「規制」を強めることにしたとのこと。これによってもっとも影響を受けるのは乗客である。これも対応としていかがなものか、と思うのである。規制が真の安全につながるのかが疑問なのである。

小泉さんは民にできることは民で、市場のことは市場で、といっているのに、規制が強くなる、というのは・・・首をかしげるのである。

追伸
 「虹色の記憶」(岸香織)面白い、面白すぎて本命の「炎立つ」を読み始めることができない。
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週間モーニングNo29 2005.6.30号

2005-06-16 23:25:49 | 読んだ
モーニングの巻末にアンケートプレゼントがある。近頃はこの当選者を確認するところから、このマンガ雑誌を読んでいる。
モーニングは創刊号からのお付き合いである。

「クッキングパパ」(うえやまとち)は創刊号から続いている唯一のものであろう。以前はこのマンガのレシピでよく料理をつくったものだ。ホンワカとしていて庶民的グルメマンガといえるだろう。

「常務・島耕作」(弘兼憲史)は、こんなに多くのことがうまくいくのか?とも思うが、まあマンガですから・・・というのは以前の話、今はマンガもリアルになっているのだ。なんてたって、島耕作もクールビズをしちゃうのだから。

今、モーニングで一番のお気に入りは「OL進化論」(秋月りす)である。4コママンガで、くすっときちゃうのである。レギュラーの女の子たちの名前がよくわからないのが、ファンだというのに恥ずかしい。

今、力強いのは「ドラゴン桜」(三田紀房)大学受験のお話だが「オモシロイ」これ昔読んでいたら東大に入れたかもしれない、と思わせるところがすごい。今度テレビ化されるらしい。

これから楽しみなのは「オンサイト」(尾瀬あきら)主人公の二人が今後どのようになっていくのかほんと楽しみ。
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