今月の日経新聞の「私の履歴書」は里中満智子さんである。
里中さんの漫画は「マンガ ギリシャ神話」を読んだのは覚えている。
そもそも、いわゆる少女漫画はあまり読まなかったのである。
で「私の履歴書」の11回目は「あした輝く」の題名で書かれていて、里中さんにとってはターニングポイントの一つだったのだろうと、読んで思ったのである。
そこで、キンドルで探して、あした輝く3巻を読んだ。
里中さん自身がこう語っている「史実に照らせばおかしなところもある漫画だと思う」
そう、時々違和感があるのは、この漫画の連載が始まった1972年(昭和47年)(私は高校1年生)にはまだまだ資料が充実していなかったことから生じるものだろう。
物語は、終戦直前の満州から始まる。
最初の主人公は「今日子」
敗戦で数々の試練を経験して今日子はやっと日本にたどり着く。
その時には、今日子は流産を経て、恩師緑川先生の遺児「明日香」を伴っている。
そして次には明日香が主人公となる。
戦争の影響はずっとずっと続いて、その中で人間はどうすべきなのか、今日子や明日香を通じて我々は考えさせられる。
もうこの年になって読んだので、情熱的な感動は薄いが、もし若かった時に読んでいたら、ものすごく考えさせられたのではないか、と思う。
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