近頃、昔読んだ本を読み返したくなることが多い。
それらを本棚若しくは収納箱から取り出してくるのが面倒だったが、kindle版という良い手がある。
しかも、昔読んだ本だと0円というのもある。
ということで、山岡荘八の「徳川家康」である。
全26巻。
初めて読んだのは高校1年生、図書館にあった。
面白かった、何かに感銘を受けるということではなく、ただひたすらに面白かった。
次に読んだのは高校3年生。受験だというのに読んでいたなあ。
誕生日には、自分の祝日・祭日ということで学校を休んで読んでいた。
その次は社会人になってから、懇意になった本屋さんに月賦で全26巻(文庫本)を売ってもらってよんだ。
何かを感じたはずだが覚えていない。
この物語は、当然のことながら登場人物が多い。
その中で、一番惹かれたのが「本多作左衛門重次」であった。
「仏高力、鬼作左、どちへんなしの天野三兵」という三河三奉行の一人。
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな馬肥やせ」という日本で一番短い手紙を書いた人物。
三河武士の典型「頑固、誰にも遠慮しない」というように言われているが、物語では思慮深い人物として描かれている。
徳川家康のようにはなりたくなかったが、本多作佐のようになりたいと、高校時代から思っていたが、なれなかった。残念!
そんなこんなで、読み始めている。
第1巻の末の部分で徳川家康誕生。第1巻は、父・広忠、母・お大、祖父・水野忠政などが描かれているが、今回気づいたのは、第1巻にして後の「天海僧正」が登場していることだ。
ともかく、ゆっくりと読み進んでいこう。
大体いつも「大久保長安」が出てくるところでだるくなるので・・・・
それで、この徳川家康以外にも「真田太平記」も読んでいるし、「小説十八史略」も読もうとしているのだから、我ながら驚く。