読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

初優勝 東北楽天ゴールデンイーグルス やったぁ!

2013-09-26 23:53:31 | イーグルス
やりました。
優勝です。
イーグルス。

9回裏、4対3で勝っているとき、田中投手が登板。
投手交代を告げた時に札幌では、マジックの対象球団ロッテが9回表、3対6から、2点追加し5対6、そして2死1・2塁で攻撃していた。
もしロッテが逆転で勝てば、田中が抑えたとしても優勝はない。

なので、私は田中の登板には反対だった。連勝記録もあるし、なにもここで無理して勝たなくたって・・・
ところが、田中投手がマウンドに向かう途中にロッテは負けた。
「これはいける!」
星野監督にも田中も「ついてる」「持っている」
と思うと、もうウルウルしてきた。

ところが、無死1・2塁、犠打で1死2・3塁。
ここからの田中の投球は涙なしでは見られなかった。変化球を一つもまじえずに直球だけ。変化球投げろ投げろ、と思いながら、直球を投げる田中と要求する捕手の嶋に感動していた。

しかし、こんなに「あっさり」というか「圧倒的」に優勝するとは思っていなかった。
優勝するときには、上位に位置しながら勝ち負けを繰り返して、他のチームが勝手にこけて優勝が転がり込む。
そんな形になるんだろうなあと、ここ数年ずっと思っていた。

2005年に楽天が仙台にできたとき、絶対にファンになると決めた。
その時は、せっかく東北に野球チームができたのだから、応援するのが当たり前のことだ、という気持であった。
だから、負け続けたって、東北でプロ野球を見ることができる、しかも応援することができる、という喜びであった。

最初の頃は、観に行ったって勝ち試合にあたるというのは珍しかった。
勝ち試合を観たという人はうらやましがられたものであった。
それでも、野球を見ることができることだけでよかった。

野村監督になって、新人の嶋が捕手になってから、このチームはいつか勝てるチームになるかもしれないと思った。
徐々にチームが整備されきたが、山崎が中日に渡辺が横浜に移籍したとき、昨年草野が引退したとき、いったいどうなるんだろうと思った。

震災の時の嶋の感動的なメッセージは今でも涙が出る。
そして、今年、見せてもらった。

今年観戦して負けたときの帰り道に、ファンが星野監督の采配を批判していた。今までそんなことを聞いたことがなかった。
その時に今年は行けるのではないかと思った。

ファンが心の底から勝つことを求め始めたのである。今までは観ることができることで満足していたのがそれでは我慢できなくなったのである。ということは、選手も監督もコーチも球団全部がそう思い始めたのではないか。

ああ、いつまでも書き続けてしまいそうだ。
この後は、クライマックスシリーズで勝った時と、日本シリーズで勝った時にとっておこう。

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横浜「佐藤さん」殺人事件-タンタンの事件ファイル- 鯨統一郎 小学館文庫

2013-09-25 22:39:44 | 読んだ
近頃、推理小説といえば、鯨統一郎になってしまった。

推理小説もなんだかいろいろなジャンルに分かれてしまった。
その中の「本格派」というのはなんだか敬遠気味である。読む気にならないのである。
なにせ、人間が本格派でないため、なんとなく圧力を受けている気分になるのである。

そんななか、鯨統一郎は「ハチャメチャ」ぶりがいい。安心する。

ということで、新たなシリーズ「タンタンの事件ファイル」の第1話である。

主人公は岸翔太。横浜中華街にあるたんぽぽ探偵事務所の所長。といっても一人だけの事務所である。
そのたんぽぽ探偵事務所に押し掛け社員となった鈴木海鈴(マリン)。
このマリンがハチャメチャである。今回は言葉を知らないという設定なっている。

翔太は殺人事件の現場に名刺が落ちていたということから警察の取り調べを受けた。
警察から帰ると、脅迫状が届いたということで探偵の依頼が来ていた。
通常翔太は浮気調査専門の探偵を行っていたのであるが、マリンが勝手に依頼を受けたことから、殺人事件にさらに巻き込まれる。

殺人事件の被害者と探偵の依頼者に共通するのが「佐藤」という苗字である。
調べていくうちに佐藤という苗字の人物が相次いで殺される。

これらは一連の計画された事件なのか?

というようなことが、バカバカしい会話とともに進められていく。

更に、翔太の恩師で博学な知識豊次郎も探偵に加わり、事件は解明へ向けて動いていくのである。

であるが、事件の真相は、大きな組織の陰謀でもなく、計算されつくしたトリックがあるわけでもない。

「どいうこと?」
っていう感じの真相である。

で、例えば本格派であれば、こういうことは許されない。
動機とかトリックとかアリバイとか殺害方法とかが「あっ!」というようなものでなければ、推理小説は面白くない。
という人向きではない物語なのである。

つまり最期が問題ではなく過程が面白い物語なのである。
だから、ドンドン盛り上げて盛り上げて、なんだかなあ、の最後というのは、多分、計算されたものなのだろう。

という好意的な見方をしたのであった。
読んでみるのもいいのだが、決して推理小説の最後と思っていけない。

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花や散るらん 葉室鱗 文春文庫

2013-09-23 23:08:42 | 読んだ
「いのちなりけり」の第2弾というか、続編というか・・・
時は元禄時代。
徳川幕府の将軍は綱吉。ということは、水戸黄門、忠臣蔵などなど話題に事欠かない時代である。

「いのちなりけり」は水戸黄門が登場した。幕府と朝廷と水戸光圀と鍋島藩が絡んだ物語であったが、内容は純愛小説である、と私は思った。(詳細は8月20日をご覧いただきたい)

そして、今回は忠臣蔵である。
帯には
「あの雨宮蔵人と咲弥が 今度は赤穂浪士の 討ち入りに 巻き込まれた!」とある。

そう主人公は、あの雨宮蔵人と咲弥である。
二人は、いや娘の香也を含めて三人で京都の鞍馬に暮らしている。
「角蔵流雨宮道場」を経営しているが、畑をたがしたり、目薬を作ったり灸を施したりして暮らしている。

そういう暮らしをしているのに、赤穂浪士の事件に巻き込まれるのである。

この物語では、忠臣蔵の発端を将軍・綱吉の生母「桂昌院」を従一位に叙任させようとしたことになっている。
つまり、綱吉の望みを柳沢保明と幕府と朝廷の間を取り持つ吉良上野介が、政治的な意味をもたないこのことを実行しようとすることから始まる、ということだ。

朝廷では前例のないことと桂昌院の出自から乗り気ではない。それを無理押ししようとするところに軋轢が生まれる。
更に、綱吉の正室である信子と大奥総取締の右衛門佐は叙任を阻止しようとする。

幕府と朝廷の問題は、大奥の内部つまり幕府の中でも問題となり、そこに陰謀が生じる。

先ずは、吉良上野介の家臣である神尾与右衛門が朝廷対策のため公家に金を貸してそれをネタに脅し叙任を迫っていることから、神尾を暗殺することを考え、実行をするのに赤穂の浅野の家来である堀部安兵衛を使うことこととし、大奥から柳沢保明の側室・町子を巻き込んで、浅野内匠頭に命ずる。
しかし、堀部安兵衛は断る、それではと奥野孫太夫に命じるがこれも断られる。
で、仕方ないから、与右衛門の主人である吉良を討つこととする。
とまあ、こう書けば簡単だが、紆余曲折がありそうなる。

で、浅野は失敗する。その取り返しのために、今度は家来たちに吉良を討たせようとする。

これが縦糸である。
で、横糸は「愛」である。

人々の心を美しい方向へと導く蔵人夫婦(解説より)の愛はもちろんのこと、柳沢の側室町子と羽倉斎<荷田春満(かだのあずままろ)>、吉良上野介と香也、香也の両親、あるいは神尾与右衛門の愛、いろいろと出てくる。

印象に残った文をちょいと掲げてみる。

まことの恋とは、忍ぶものであり、誰にも知られず、おのれの心にすら告げぬ恋である

人は美しく生きねばならぬ

武士の言葉にはいのちがこもっている

生死不二(対立する二つのものが根底的にはひとつであるということ。生も死も同じひとつのものであるということ)

そのひとのためなら死んでもよいと思える相手こそが主である

心が直ぐなら間違いは起きない


いずれも、物語の中で前後の絡みがあってこその言葉ではある。

そして、この文庫の中で、スゴイ、と思ったのが解説である。
国文学者の島内景二の解説であるが、すごく良かった。この解説を読んでもう一度物語を読みなおそうかと思ったくらいである。
全文書き写して紹介したいくらいの解説であった。

さて「人々の心を美しい方向へと導く蔵人夫婦」を主人公とした物語はこれで終わりなのであろうか?
でもなあ、これで余韻を持たせて終わって、読者に蔵人夫婦のその後のことを考えさせてもいいか。

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恋するフォーチュンクッキー AKB

2013-09-18 23:16:36 | 観た、聴いた
暑いなあ、なんて言っているうちに台風がやってきて、去ったと思ったら朝晩は秋の風が吹いていて「涼しい」というより「寒い」感じである。

秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる

なのである。
そう、あらあら、と思っているうちに9月も半ばを過ぎてしまった。
近頃は、楽天の野球が気になって気になって、胃がキューンとなってしまいそうである。(今夜はとんでもない逆転負けをしてしまった)

本は読んでいる。
読んでいるけれど、なんだかその感想を述べるような気にもならないので、放っておいたら、月日が過ぎてしまった。

で、近頃やたらに聞いている音楽が、AKBの「恋するフォーチュンクッキー」なのである。

ユーチューブには、いろいろなバージョンがあって飽きないのであるが、というよりその時その場所によってメンバーが違っている、ということが何だかわからない。
それに、素人の方々もいろいろ踊っていてそれを投稿しているというのも、なんだか不思議だ。いや不思議だった。今は慣れてしまって『あとはないの?』と探したりする。

さて「恋するフォーチュンクッキー」の何に魅かれているのか、というと

♪人生捨てたもんじゃないよね♪

のところなのである。

若い娘にあんなにあっけらかんと言われると、なんだかツーンとしてしまう。

通常このコトバは「重い」と感じなければならないものだ。

なのになんなのだ。
あんなに軽く、あっけらかんと・・・

責任者出てこい!

まあそれほど怒ってはいないのだけれどもね。

兎も角、あの部分がやたらに元気がでてくるというか、こちらのほうも「そうねえ↗⇗↗」という上向きな気持ちになってしまう。のである。
(通常、このあたりで、作詞の秋元の狙いはなんて方向に行くのだが、今回は行かない)

というわけで、近頃は「人生すてたもんじゃない」し「未来はそんな悪くない」と思っているのである。


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少年H 映画

2013-09-11 23:38:59 | 観た、聴いた
映画「少年H」を観た。
あまり気が進まなかったのであるが、観に行った。

何故「気が進まなかった」のか?
ワタクシ実はあまり第2次世界大戦期の日本を描いたものは「ごめん」なのであります。

だから何故「ゴメン」なのか?
特に市井の人々の物語は「悲しい」からである。たとえ底に陽気なものが流れていたとしても・・・である。

前回の観た映画「風立ちぬ」も戦争期の物語であった。
どうも戦争期のものが続いている。

で、「少年H」を観ながら考えた。
近頃「反戦もの」が多いのはなぜか?
いやあそんなに反戦ものが多いわけでもありませんよ。という人もいるだろうが、私がこの頃出会うのは反戦ものなのである。

ということは、今日本は戦争へ向かう道を歩いていると思っている人がいる、ということなのか。
向かおうという人に多くの人が「イヤダ!」というように反戦ものが増えているのではないか。

人は全ての人と仲良くできない、のではないかと思っている。
とすると、いかにうまく喧嘩するか、が人の課題なのかもしれない。

少年Hは、敬虔なクリスチャンの家庭に育った。そして父は「反戦」であった。しかし、父は大きな声で反戦は唱えなかった。

クリスチャンであることだけで、学校でいじめられ、父の仕事が仕立屋で外人との交流が多かったことで、特高に引っ張られる。

国が戦争に向かうと、このようになっていくのだ!
というメッセージが私には見えた。
だから、戦争はいけないのだ。
という組み立てが私にはあまり納得がいかない。
更に当時を描く多くのドラマが、実は反戦であったが仕方がなく戦争に協力していた、というパターンが多い。

当時、本当にそうだったのだろうか?
心の底から、戦争で日本が勝って豊かな国になるんだ、と思っている人のほうが多かったのではないのだろうか。
それが、戦争に負けたら、多くの人がイヤイヤじつは私は反対だった、といい始めたのではないのだろうか。

そういう物語だったら観たい読みたいのである。
大きな転換をせざるを得なかった、その葛藤を描いたものを読みたい。

だから、まっすぐに戦争反対を描いたものは「気が進まない」のである。

日本人はまっすぐに突っ込んでいく人が多いのだと思う。
まっすぐに突っ込まない人を戦争中であれば『非国民』と呼び、今はそういう人の意見は『炎上』する。
なんだかよくわからない「正義感」が強すぎるのだろうなあと思う。

今回の少年Hでは、Hの中学校の軍事教官が戦争中と戦後で180度的転換をした様が描かれているが、彼らのほうに心理的共感を覚えるのである。
180度的転換をどのような気持ちでしたのだろうか?
そのあたりが興味を引くのである。
それは、いつも「後ろめたい気持ち」を私が持っているからかもしれない。
そして、少年Hのように、あるいは彼の父母のように生きられないからかもしれない。

なんだか暗い気持ちになってしまったのであった。

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楽天イーグルス田中将大 20連勝!

2013-09-07 18:34:41 | イーグルス
昨日(9月6日)、かねてより予定していた野球観戦。
楽天対日本ハム戦
しかも、楽天の先発は20連勝がかかる田中、そして、日本ハムは二刀流の新人:大谷である。

試合前のイベントには楽天のアンバサダー草野が登場し、宮崎訛りのとぼけた口調で楽天を分析していました。(私、草野のファンです)


本日のチケットは完売です。とのこと。そりゃあそうだろう、田中の先発だけでも観たいのに、相手が大谷である。

選手は気合マンマンで緊張しているかと思ったら、試合前の日ハムのシートノックを割とリラックスしてみてました。

先発の田中です。


そして日ハムの大谷です。


試合は、田中がまさかの被弾。アブレイユにバックスクリーン右に特大のホームラン。
「ああー」という声があがる。

そして4回表にはヒットで出た小谷野が赤田の2塁打で本塁突入。それを松井のバックホームで阻止し、これで抑えると思っていたのであるが、次の佐藤3ボールにし1ストライクを取った後の直球をうまくレフト前に運ばれてしまった。

この段階でワタクシですねえ、点数を取るまでは酒を断とうと心地よい初秋の風にふかれながら決意したのでありました。

4回裏大谷は0に抑える。

しかし、マギーの強烈なゴロを指にあてたらしい。

5回表田中も0に抑える。


そして5回裏。
一緒に行った息子とは、大谷は5回までであることを確認していた。つまりこの5回をうまく抑えられるかが彼の課題なのだと。
しかも、4回には思わぬアクシデントがあった。

そして、嶋が2塁打、絶不調の桝田は1打席目のヒットによって復活の兆し・・・四球をよく選び、一番岡島が犠打、二番藤田が鮮やかにセンター前に運び同点。いつもならここで畳み掛けるところだが、大谷がよく踏ん張った。

更に六回、松井がホームランを打ち、とうとう逆転である。
こうなれば、ちょっとふらついていた田中も持ち直す。この「持ち直す」ところが田中の最大の特徴である。

九回表のスタジアムは異常な雰囲気であった。日本ハムの攻撃なのに応援は楽天の田中に向けられている。
私は、田中の投球をただ写真に撮るだけである。







最後の打者を三振に仕留めたときの球場の興奮は最高潮に達した。

いやあすごかった。選手のインタビューが終わるまで帰る人がいない。
拍手と歓声である。

田中投手20連勝、チームの優勝マジックは20、そしてチームの貯金が20。
「20」の日である。

リーグ優勝、クライマックス優勝、日本シリーズ優勝、これはもう夢ではない。

追伸
前回の楽天戦は7月26日のロッテ戦。田中の先発であるが、9回表を終了して1対2で負けていた。
それを9回に、これも異常な球場の雰囲気の中で2点をとりサヨナラ勝ち。
そして今回といい試合を見せてもらっている。
次は、優勝を決める試合にしたいものである。

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連写 -TOKAGE3 特殊遊撃捜査隊-  今野敏 週刊朝日連載 9月6日号 最終回

2013-09-03 22:57:52 | 読んだ
週刊朝日に連載されていた「連写」が最終回を迎えた。

この物語は「TOKAGE」シリーズの第3作である。
しかし、私にとっては初めてのものであった。

「とかげ」というのは、警視庁の捜査1課のバイク部隊であるらしい。(なにしろ連載小説なので確証を探せない)
この「とかげ」に所属する、上野数馬と白石涼子が、交通機動隊員つまりバイクの専門職と同時にバイクの練習をするところから物語は始まった。

バイクの運転技術については、やっぱり交通機動隊員たちのほうが上であることを上野と白石は感じた。

そして、そのころバイクを使ったコンビニ強盗が多発し、上野と白石が所属するトカゲがバイクを使ってその捜査を開始する。
コンビニ強盗が多発する地区を中心として、バイクによる捜査、監視を行うのであるが、なにしろトカゲ所属の人員は少ない。
そこで、トカゲから、バイク技術が優れている交通機動隊を捜査に加えてはどうかという提案がなされ、捜査本部の了解を得て、トカゲと交通機動隊が連携して捜査と監視を行い始める。

一方、東日日報の遊軍記者である湯浅は、白石をはじめとするトカゲに興味を持つ。
もちろん、トカゲは表の部隊ではないので、白石達は距離を置いている。
もうひとつ、湯浅は後輩の木島という記者に手を焼いていた。木島は湯浅から見れば理屈ばかりで働く気もない記者のように見えるのだ。
この木島と二人で、トカゲが何をしているのかを調査し始める。

コンビニ強盗の捜査を進めるうちに、トカゲたちはコンビニ強盗が本来の目的ではないのではないかということに気づく。
それは、上野の特殊能力である景色をカメラで連写したように思い出せるということからの想像でもあった。

また、湯浅と木島もトカゲを調べているうちにコンビニ強盗が別の目的で動いているのではないかと推理した。

この物語は、コンビニ強盗の捜査ということを通して、警察組織では捜査の専門であるトカゲと通常は交通に特化している交通機動隊がともに活動することと、古いタイプの新聞記者と現代的な記者がお互いを徐々に理解しながら取材を進めること、警察と新聞記者がともに謎を解決することが描かれている。

まあ、構想というか設定は非常に面白く、この物語はどうなっていくのかという私の期待は中盤あたりから大いに盛り上がって行った。

で、最終回であるが・・・
「なんだかなあ」
という読後感である。

もう少し膨らませてもいいのではないか、という印象であった。

しかし、機会があればシリーズの1と2を読んでみたいかな、という期待感はある。

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